フィンペシアの副作用について理解を深め、その上で服用するか判断しよう
フィンペシアはAGA治療効果が高く、しかもプロペシアに比べると安価で購入できる育毛剤ですが、性欲減衰や肝機能障害などの副作用が起こる可能性があります。
このページでは、そんなフィンペシアの副作用の内容やどれくらいの確率で発生するのか等について詳しく説明します。
フィンペシアの副作用の症状とその確率は
フィンペシアを服用する事であらわれる副作用と言うのは、その有効成分であるフィナステリドがもたらす副作用の事です。なので、基本的にはフィンペシアの副作用とプロペシアの副作用は同じです。
主にどのような症状かというと
- 性欲減退・勃起不全
- 肝機能障害
- 乳がん
- じんましんや吹き出物
などです。
性欲減退・勃起不全
フィンペシアの副作用として一番多いのがこの性欲減退・勃起不全です。
性欲減退と言うのは男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が減少する事で起こりますが、確かにフィンペシアは男性ホルモンに対して影響を与えます。
厳密に言うとテストステロンを直接減らすという事はありませんが、5αリダクターゼの活動を抑える働きをもっているため、人によっては何かしらの作用が働き、性欲を抑えてしまうのかもしれません。
ではその副作用がどのくらいの確率で発症するかについて説明します。
副作用の確率についてはMSD社が行ったブラセボ(偽薬)との対照試験(二重盲検比較試験)の結果が公表されています。下にその結果のグラフを用意したのでご覧ください。
このグラフを見ると性欲減退(1.8%)、勃起障害(1.3%)、射精量減少(0.8%)の確率で発生し、また3つの項目のすべてにおいてブラセボ(偽薬)よりも上回っていることがわかります。
なので、フィンペシアによる性関係の副作用については低確率で発生すると考えられます。
ただし、本来発生しないブラセボにおいても副作用がみられることから、被験者の思い込みが副作用を招く可能性もあります。
さて、この臨床試験においては性に関する副作用が平均して1%程度となりましたが、市販後に一般の人が服用するとその確率が少し上がると考えられます。
と言うのも臨床試験においては被験者はあらかじめ限られた環境下において薬の効果を測ります。しかし、一般の人の環境と言うのは人によって様々なので、どうしても不確定な要素が含まれてしまいます。
なのでそれらを参考に副作用が起こる確率を算定すると約2~3%ぐらいになると思います。
フィンペシア服用による性関連の副作用が生じる確率と言うものは決して高いものではありませんが、そのようなリスクがあると言うことは服用する前に知っておいた方がよいでしょう。
肝機能障害
肝機能障害というのは、文字通り肝臓機能の一部に障害をもたらすもので、フィナステリドの副作用として報告されています。
しかし、この肝機能障害と言うのは、フィナステリドに限ったことではなく薬全般に当てはまり、このような薬物によって肝機能に障害が起こる事を薬物性肝障害と言います。
薬物性肝障害は肝臓の代謝能力を上回ったり、アレルギー反応によって起こるものなので、完全に取り除いてやると言うのは不可能であり、注意する必要があります。
同じフィナステリドを有効成分とするプロペシアの使用説明書においても
”肝機能障害が現れる事があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。”
のように記載されており、AST、ALT、γ-GTPが上昇する可能性があるとしています。
さて、問題の発生確率ですが、現在のところでは発生確率については不明とされています。
と言うもの実はこの肝機能障害については、海外においてのみ発生報告があり、日本においては報告事例が挙がっておりません。なので、使用説明において注意書きがされていますが、その確率と言うのは極めて低いでしょう。
乳がん
フィナステリド服用における乳がんの発生に関しては、海外における3つの大規模な臨床試験結果が公表されているので、その結果を見てみましょう。
まず、1番左のグラフは3047人の前立腺肥大症患者を対象としたブラセボとの比較実験(4~6年)で、フィナステリドを投与した方では4例、ブラセボでは乳がんの発生は見られませんでした。
真ん中のグラフは全く別の3048人の前立腺肥大症患者を対象としたブラセボとの比較実験(4年)で、こちらは逆にフィナステリドを投与した方では乳がんの発生は見られず、ブラセボの方で2例見つかっています。
一番右のグラフは18882人の健康男性を対象としたブラセボとの比較実験(7年)で、フィナステリドを投与した方では1例、ブラセボでも1例見つかりました。
このことから、フィンペシアと乳がんとの因果関係については認められず、使用説明の副作用の欄には特に記載はされていません。
もし、仮に乳がんが発症するにしても非常に確率は低いでしょう。
じんましんや吹き出物
このじんましんや吹き出物などの副作用については薬全般に言えるもので、薬局などで売っている風邪薬などでも発症する可能性があります。
こちらの場合においてはアレルギー反応によって起こるため、この副作用を気にしていたら、世の中に存在するすべての薬が飲めなくなってしまいます。
なので、こちらの副作用に関しては、副作用がでたら服用を中止する程度の認識で問題ないでしょう。
フィンペシアの口コミより実際に副作用が起こる確率を調査
では、実際にフィンペシアを服用した人の口コミを調査して、どれくらいの人に副作用が出てくるのかを調べました。
今回調査したのは個人輸入代行業者であるオオサカ堂の口コミで、約1000人の口コミの中から副作用がでた人・出なかった人の人数を調べました。ちなみに1000人のうち、副作用の有無について言及している口コミは141人でした。
それでは、それら実際の口コミをご覧ください。(わかりやすくするために副作用がなかったと言う口コミは青、副作用があったと言う口コミは紫で色付けしています。)
この口コミ調査の結果、全141件中127件において副作用が無かったとコメントされており、逆に14件は副作用が発生したとコメントされていました。
なので、フィンペシアの服用によって副作用が生じる確率は、単純計算すると9.9%となります。これは、上で説明した臨床試験の結果に比べると少し高くなっています。
ただし、副作用の有無において、副作用が出た人の場合にはそのほとんどが副作用が出たと書きますが、副作用が出ていない人の多くはわざわざ副作用が出なかったとは書きません。
副作用が出ていない人の多くは当然フィンペシアの効果についてコメントするので、実際に副作用の出る確率と言うのは、この9.9%よりもかなり低くなります。
ですから最終的にフィンペシアの副作用の確率は2~3%程度になると思われます。
副作用の内容について
副作用の内容についてはほとんどが性欲減退に関するもので、肝機能障害や乳がんについてのコメントは1つもありませんでした。
もっとも肝機能障害や乳がんについては、病院の検査を受けて判明するものであり、さらにその発生確率は1%を切るので口コミで出てくることはまずありません。
また、副作用として初期脱毛があらわれたと言う口コミが何件かありましたが、初期脱毛と言うのはフィンペシアの副作用ではありません。なので、この初期脱毛については副作用としてはカウントしていません。
そして、副作用として体毛が濃くなったと言うものがありましたが、これはミノキシジルタブレットによる副作用なので、このフィンペシアの副作用には入れていません。このような口コミをしている人はほとんどフィンペシアとミノキシジルタブレットを併用しています。
この事からもわかるようにフィンペシアによる副作用はほとんどが性欲減退で、その確率は2~3%となります。
副作用を過剰に煽るサイトに注意!!
さて、あなたがフィンペシアの副作用についてネット上で情報を調べている時に、過剰なまでにフィンペシア又はその有効成分であるフィナステリドの副作用を強調しているサイトを見たことはありませんか?
もし、この過剰なまでの注意喚起がこれから服用する人に向けて、そのリスクをしっかりと知ってもらう事を目的としているのなら問題はありませんが、実際は異なります。
フィンペシアの副作用を過剰なまでに強調しているサイトの目的は、訪問者に対して別の育毛剤を仕向ける事にあり、そのためにフィンペシアの副作用を利用しています。
早速それらのサイトの見分け方を挙げると、
- 副作用が出る可能性を極めて高いものとして説明している
- 過激な画像を使用している
- 最後に副作用のない育毛剤として別の育毛剤を紹介している
の条件に当てはまるものがそのようなサイトとなります。
特に一番下の『副作用のない育毛剤として別の育毛剤を紹介している』と言うのは一見すると、非常に良い事のように見えますが、実際に紹介される育毛剤はフィンペシアよりもはるかに効果の低い育毛剤です。
これら質の低い育毛剤を紹介するサイトは非常に多く、誘導の仕方も巧妙なので注意する必要があります。
厚生労働省が認可したと言う言葉には注意
さて、そのような育毛剤の宣伝文句として
- 厚生労働省が効果を認めた
- 厚生労働省より認可された
と言う言葉が使われていますが、この言葉の意味をしっかりと理解する必要があります。
まず、厚生労働省が認可する育毛剤には医薬品と医薬部外品の2種類があり、現在医薬品としての認可を受けた育毛剤はフィンペシアの有効成分であるフィナステリドとロゲイン(リアップ)のみで、それ以外の認可品育毛剤は医薬部外品です。
医薬品として認可を受けるには、その薬の効果を何年にも渡って検証し、高い効果や再現性などをクリアーする必要があります。それに対して医薬部外品は有効成分が一定の割合で配合されており、安全基準を満たしていれば認可されます。
すなわち治療や予防目的ではっきりと効果が認められているのが医薬品であり、効果があるかもというのが医薬部外品です。
そして、一番重要な事は紹介されている育毛剤において厚生労働省が認めているのは育毛成分が入っているという事であり、育毛効果があるという事については認めていません。
その事は非常に重要なのでしっかりと覚えておきましょう。
それらの育毛剤のAGA改善効果はかなり低い
これらの育毛剤の育毛効果というのはフィンペシアに比べるとはるかに低く、AGAの進行が進んだ場合においてはほとんど改善は見られないでしょう。
もし、万が一フィンペシアやプロペシアに匹敵するぐらいの改善効果があるのなら、その成果をしっかりと検証し、その効果のエビデンスをもって医薬品としての認可を受けるはずです。
と言うのも仮にAGA改善薬の医薬品として認可を受ける事ができれば、日本中の医療機関で処方されるようになり、その利益は莫大なものとなります。
しかも、副作用らしい副作用も見られないので、フィナステリド系育毛剤の市場を完全に奪う事ができますが、現実的にそのような効果は見られないため、医薬品の認可を受ける事はできないでしょう。
ただ1つ良いところを挙げるとするならば副作用がほとんど出ないことです。医薬部外品というのはもともと人体への作用が緩和なものとしているのでそれについては問題ありません。
なので、将来AGAになるのが心配だと言う人が予防目的で使用する分には良いかと思われますが、AGAが進行している人が使用しても効果を感じ取るのは難しいでしょう。
フィンペシアの副作用のリスクについて理解を深め、服用するかどうかは自分で決める
さて、フィンペシアの副作用について詳しく説明してきましたが、これらの副作用のリスクを知ってフィンペシアを服用するか、それともやめるかと言うのは人によって違うと思います。
「副作用の確率は高いものじゃないので服用して髪の毛を太くする」と考える人もいれば、「いくら低確率でも勃起不全などの副作用が起こるなら服用しない」と言う人もいらっしゃいます。
フィンペシアの服用をやめるなら
フィンペシアの服用をやめて他の方法でAGAを改善させる場合には
- ミノキシジル系の育毛剤ロゲイン(リアップ)を使う
- 自毛植毛手術などの外科的治療を受ける
などの選択肢があります。間違っても『副作用が出ないなどと宣伝されている医薬部外品育毛剤』を使用するのはやめてください。時間とお金の無駄です。
ミノキシジル系の育毛剤というのは、同じく医薬品として認可された育毛剤で、フィナステリド系のフィンペシアとは異なる作用機序で発毛を促します。
また、ミノキシジル系の育毛剤のロゲイン(リアップ)は外用薬であり、フィンペシアのような副作用はないので、1度検討してみてはいかがでしょうか。
他にも自分の後頭部の髪の毛を移植する自毛植毛手術(いわゆる植毛)は高い確率で髪の毛のボリュームをアップさせることができますし、手術痕を目立たせないようにする事も可能です。
ただし、このような手術の場合には50万~200万という高額な費用がかかるため、自分の懐具合とよく相談してください。
副作用があっても服用する場合
フィンペシアは確かに副作用のリスクはありますが、海外においても日本においても長年積み上げてきた実績があり、AGA治療において1番費用対効果も高いので、個人的にはその選択は正しいと思います。
もちろんフィンペシア以上にAGA改善効果があり、副作用の少ない育毛剤が開発されれば、それが1番良いのですが、そのような夢の育毛剤が開発されるにはまだまだ時間がかかりそうです。
なので、育毛剤でAGA治療をしようと考えられている方はフィンペシアと自分の頭皮を信じ、しっかりと治療を続けてください。焦らずじっくりと治療する事であなたの髪の毛は少しずつ生えてくるようになるでしょう。
薄毛危険度診断所 >> フィンペシアの副作用について理解を深め、その上で服用するか判断しよう
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