目次
- 突然あざができたり、長引くのは病気?
- 青あざには3種類ある!
- 青あざから考えられる5つの病気
- 【病気別】何科の受診?青あざになる病気の治療法
- 病気でない青あざの3つの原因と対処法
- 青あざで病気が疑われる場合はすぐに病院へ!
突然あざができたり、長引くのは病気?
突然あざができたけど、原因はなに?あざが消えないけど、もしかして何かの病気?ぶつけていないのに、いつの間にか青あざができていたという経験のある人は多いと思います。突然青あざができると病気が心配になりますね。青あざには危険なものとそうでないものとがあり、それぞれの病気によって対処法が全く異なります。誤った対処法をしていては治るものも治らなくなってしまうもの。今回は私水野が、青あざから考えられる病気とその対処法や治療法について解説します。
青あざには3種類ある!
青あざには3種類あることをご存知ですか?はじめに、3つの青あざの種類をおさえておきましょう。
先天的なもの
まず、青あざには先天的なものがあります。生まれたての赤ちゃんのおしりに青あざがあるのを見たことがある人も多いと思います。これが蒙古斑というあざで、お母さんの子宮の中で、メラニンをつくる細胞が刺激を受けて発生するもの。おしりにできることが多く、毒性もないので特に心配が必要なあざではないと言われています。たいていの場合は成長するにつれて消えていきます。
生まれつきあるものなので、心配するママやパパも少ないようです。大きなあざや目立つ部分にできたあざは気になることもありますが、徐々に消えていくので、心配することはありません。
後天的な外傷によるもの
そして、一般的に馴染みが深いのが後天的な外傷によるものです。子供の頃に転んだりぶつけたりすると青あざができたことがあるでしょう。これが内出血です。内出血は、皮膚を通して血管が刺激を受けることで毛細血管が破れることにより、血がにじみ出てあざになります。成長ホルモンの乱れや、体温や気温の低下でも血管が弱ってしまい、できやすくなります。
病気の症状として現れるのも、この内出血なのです。ぶつけただけでも青あざができてしまうことはよくありますよね。もしかしたら寝ている間にどこかにぶつけただけかもしれません。ぶつけただけなら心配ないし、放っておくことがほとんどですね。すぐに消えていくものなら、後天的な外傷によるあざは悪性ではないので心配するものではありません。
なんであざは青い色をしているのですか?
血液は赤い光は乱反射するので青い色だけが皮膚から透けて見え、青く見えるのです。血管が青く見えるのも同じことです。
後天的な病気によるもの
そして最も心配なのが後天的な病気によるもの。もしかしたら重大な病気の症状かも?と疑ってしまいますが、白血病などの重大な病気の可能性もなくはありません。血管が弱くなる病気や、血が固まらなくなる病気、出血が止まりにくくなる病気などがあります。
ぶつけた覚えはないのに長引く場合や、軽くぶつけただけでもすぐに青あざになってしまう場合、青あざがあまりにもたくさん表れた場合など、いつものあざと違うと感じた場合は、病気の疑いがあるので早めに病院で受診すると良いでしょう。
青あざから考えられる5つの病気
できる部位によって、青あざの原因となる病気が考えられます。代表的な5つの病気を見ていきましょう。
顔にできる「太田母斑」
顔にできるあざの代表が「太田母斑」。女性に多い病気で、生まれつきのものと思春期の頃に目立ってくるものがあります。目の周囲に青あざのように見える青い点が表れるのが特徴です。特に害はないのですが、女性の顔にできやすいので悩んでいる人も多い病気で、原因はメラニン色素の異常という以外ははっきりとは分かっていません。青や茶色のあざのようなものが顔にできたら、まず「太田母斑」を疑ってみてください。
背中にできる「青色母斑」
背中にできる青あざは、「青色母斑」かもしれません。大きさは1cm以下で、皮膚から少し盛り上がっているのが特徴です。固さがあり痛みのない青あざで、背中の他に顔や手足に表れることがあります。メラニンをつくるメラノサイトという細胞が皮膚の奥にたまってできるあざで、小さなものだと放っておいても問題はないといわれますが、1cm以上になると悪性化することもあるので、病院での治療が必要です。
体全体にできる「白血病」
痛みのないあざで、次々に増えていく場合は「白血病」のあざかもしれません。長引くことが特徴で、特に足に多く表れます。そして前のあざが治る前に次のあざができてしまい、どんどん増えていきます。青あざの他に貧血や発熱などの症状があります。血液中の白血球の細胞が増え続けてしまう病気で、内出血が止まらなくなります。発生率は高くありませんが、異常に内出血が多くなる場合は白血病を疑ってみましょう。
体全体にできる「血友病」
「血友病」は出血が止まりにくい病気。体全体に青あざができるもう1つの病気として挙げられます。男性に発症することががほとんどで、血尿や口内出血の症状を伴うこともあります。思春期を過ぎると症状が良くなってくる病気で、赤ちゃんや幼児では内出血が多く見られ、学齢期に鼻血や歯肉出血が起こりやすくなります。
昔は血友病では長く生きられないと言われていましたが、今は医療の発達により、普通の寿命と同じく生きられると言われています。文字通り人生を通して「血と友達になる」ということですね。ただ、皮膚にできる内出血は問題ありませんが、頭蓋骨内での出血や筋肉や関節での出血は、後遺症が残ったり命にかかわることがあるので注意が必要です。
足にできる「血小板減少性紫斑病」
足に青あざができている場合は、「血小板減少性紫斑病」の可能性があります。免疫機能が間違って血小板を攻撃してしまい、その結果血小板が減少してしまう病気です。血小板は血液を固める役割をしているので、その血小板が減ってしまうと、血液が固まらなくなってしまいます。そのため、少しぶつけただけでも青あざができてしまうのです。
この病気にかかると、皮膚に点や班状の青いあざが表れます。まだ原因が分かっていない国に指定されている難病で、血が固まらないため、少しの傷でも大量出血の怖れがあります。死に至ることもある病気です。
| 病名 | 症状 | 発症しやすい年齢 | できる場所 | 原因 | 病気の判断基準 |
|---|---|---|---|---|---|
| 太田母斑 | 青や茶色の点が表れる | 思春期まで | 顔の片側や両側 | メラニンの異常 | 顔の青あざが思春期に濃くなってきたら |
| 青色母斑 | 小さな青色の盛り上がったあざ | 全ての年齢 | 背中、顔、手足 | メラノサイトの沈着 | 痛みのない青みの強いほくろができたら |
| 白血病 | 青あざ、貧血、発熱 | 全ての年齢 | 全身 | 不明 | あざの治りが悪く、どんどん増えてきたら |
| 血友病 | 青あざ、血尿、口内出血 | 乳幼児期 | 全身 | 血液を固めるたんぱく質の不足 | ちょっとした打撲ですぐに青あざができてしまう |
| 血小板減少性紫斑病 | 青あざ、鼻血、月経過多、脳内出血 | 2~5歳、20~40歳 | 足 | 血小板の減少 | ちょっとした打撲ですぐに青あざができてしまう |
【病気別】何科の受診?青あざになる病気の治療法
青あざの考えられる病気が分かったところで、どこを受診すればいいの?どんな治療をするの?という疑問にお答えしていきます。
太田母斑は皮膚科・形成外科へ
太田母斑が疑われる場合は、皮膚科や形成外科に行きましょう。太田母斑は見た目の問題がほとんど。目のまわりなど顔の目立つ部分に鏡を見て驚くこともあるかもしれません。しかも女性に多く、思春期までに症状が出ることがほとんどなので、悪性ではありませんが、治したい人が多くいます。
治療法はレーザーが主流です。メスを使わずにできる治療として人気の高い方法です。レーザーによりメラニン色素を壊し、自然なターンオーバーによって新しい細胞をつくりだします。何回か治療することで、徐々にあざが薄くなっていきます。
青色母斑は形成外科へ
青色母斑の場合は形成外科を受診しましょう。外科手術やレーザーで、青色のほくろのような斑を取り除きます。ただ、小さなものだと悪性ではないので気にならない場合はそのまま放っておいても問題ないとされます。手術によって痕がのこり、余計に目立つようになることもあるかもしれません。しかし、大きなものは悪性化することもあるので、早めに受診することをおすすめします。
白血病は血液内科へ
まれに青あざがの原因が白血病のことがあります。白血病の疑いがある場合は、すぐに血液内科を受診しましょう。白血病の治療はとても進化しています。普通は抗がん剤を投与して、骨髄の白血病細胞を殺すことで、正常な白血球が増えてくるのを待つという治療法を行います。抗がん剤には吐き気や嘔吐などのつらい副作用が伴います。つらい病気なので、医師と相談しながら治療を進めていく必要があります。
血友病は血液内科へ
血友病の疑いがある場合も、血液内科を受診しましょう。血友病は、注射治療が一般的です。体に不足している「血を固める因子」を注射によって補います。あざの場合は冷やすだけでも大丈夫なことがほとんどですが、目の周りや首の周りにできたときや、痛みが強い場合は注射することがすすめられています。予防の注射をすることもあり、症状によってその都度注射を打つことで、普通の生活が送れるようにしていきます。
血小板減少性紫斑病は内科へ
血小板減少性紫斑病の疑いがある場合は、内科を受診しましょう。血が固まらなくなる病気なので、大量出血を防ぐことが治療の目的になります。症状が軽い場合は何もせずに様子を見ることもあるのですが、ある程度の症状がある場合はステロイドを投与します。
血小板を正常に戻すためにはステロイドが必要なのですが、副作用も強いのが難点。高齢者や体の弱い患者は、体に負担になってしまうので、なるべくステロイドは使いたくないという医師や患者が多いようです。
病気でない青あざの3つの原因と対処法
病気の可能性があるとはいえ、青あざの原因は病気でないことがほとんど。病気ではない場合の原因と対処法を3つお届けします。
病気ではない青あざの原因
体の冷え
体が冷えるのは、血管が弱くなる原因。血液の循環も悪くなるので、体調にさまざまな悪影響を及ぼします。肌の表面は温かいけど内側が冷えている場合は、青あざができやすくなります。エアコンの使い過ぎや寝不足、ストレスなども、自律神経を乱し、冷えの原因になるので要注意。温かいお茶を飲むなど、自分に合ったやり方で体を冷やさないように工夫してみましょう。
ビタミン不足
ビタミン不足も青あざの原因に。その他鉄分不足の人も青あざができやすい体質です。ビタミンや鉄分は血管をつくる働きがあります。そのため不足すると血管がもろくなり、内出血が起こりやすくなります。それが青あざとして表面に表れるのです。ビタミンや鉄分が不足することは美肌にも大敵。きれいな肌をキープしたいなら、フルーツや野菜を多くとり、ビタミンを意識してとることが必要です。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも実は青あざの原因の1つ。血管が弱くなります。生理前や生理後、妊娠中などにあざができる人もいます。病気ではない青あざの原因は、女性に起こりやすいものばかり。確かに女性には身に覚えのないあざができやすいですよね。青あざは見た目にも美しくないので、できないように普段から健康的な生活を意識したいですね。
ではどのように対処したら良いのでしょうか?
青あざの対処法
温める
簡単にできる青あざの対処法として、1番即効性があるのが温めること。できてしばらくたったあざの場合は、お風呂に入って全身を温めたり、蒸しタオルで患部を温めることで、血流が良くなり、あざが早く消えると言われています。ぬるめのお湯を使うと効果的です。
ただし、ぶつけた直後などは逆に患部を冷やすことが大切。ぶつけて3日以内なら冷やすことが効果的と言われています。青あざができるまえに予防できます。
ビタミンの摂取
野菜や果物に含まれている鉄分やビタミンCは、血管を形成する働きがあります。血管が強くなると、強い血管のおかげで少々ぶつかっても出血しないので、あざができにくくなります。そのため、青あざができやすくなったら、鉄分の多いレバーや納豆、ビタミンCの多いオレンジやキャベツなどを意識して食べるようにしましょう。力強い血管は、青あざの予防だけでなく健康で美しい体につながります。
青あざで病気が疑われる場合はすぐに病院へ!
突然現れる気になる青あざ。病院へいけばきちんとした対処をしてくれ、アドバイスももらえるので安心です。なんとなくいつもと違う、なかなか消えない、または見た目が気になる人は病院でそれぞれに合った治療をしてもらうのがおすすめです。例えそれが病気でなかったとしても、何で来たんだ!と怒る医者はいません。病院に行くと、不安が解消されますよ。医療もどんどん進歩してきているので、あざが気にならなくことも増えてきています。症状をチェックして、病気が疑われる場合はすぐに病院へ行きましょう。