望診(山本慎一郎)

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 シミやそばかす、あるいはアトピー性皮膚炎は無秩序に出ているようですが、実は
出ている場所と対応した臓器に対応しています。もっとも外側(陰)は体の深部
(陽)にある内臓に対応しています。
 全体は部分に現れ、部分は全体を表す、という原則があります。顔や胴体、手や足
も同じです。その部分に現れる兆候を知ることによって、体のどこの部分が、何を食
べ過ぎたか事によって不調になっているかが一目瞭然に分かるのです。

 たとえば油物をたくさん食べたこととしましょう。油は上
昇と広がる性質をもっています。ですから、まず第一番に皮膚に出やすい
。
次に、顔では額に出やすい性質があります。
 体で考えればへそから上、あるいは、脇や腕の折れ目、陰
部といった陰に隠れるところに出やすい
特性があります。
 体の前後で言えば、一般的に植物性の油は前側、動物性の
脂は背中
に出やすい傾向があります。

 反対に収縮した形のもの、たとえば大豆は顔の前側の下
側、つまりアゴに出やすく
、卵は動物性の中でもっとも凝縮した陽性ですか
ら、尻に出やすい特徴があります。
 シミや紫斑、ホクロなど体には様々なできものが出来ます。ホクロなどは生まれつ
きという場合もありますが、顔や肩がシミだらけの赤ちゃんなんていないとおもいま
すから、どちらかというと遺伝的な体質を基本に、成長期の食べ物、現在の食べ物が
大きく影響していることが分かります。
 このときのシミやそばかすが出る場所と色が大きな手がかりとなります。

 これは陰陽五行を応用すれば簡単に分かります。たとえば、ニキビがあごに出たと
します。アゴの位置は顔の下にあります。ですから何か陽性
が多すぎることが予想できます。

 膀胱経では、同時に生殖器を表しているので、陽性なエネルギーが生殖器にたまっ
ているわけです。その色が赤であれば、夏の物、熱帯の物の過剰も同時にあります。
 陰陽五行では、火は夏(熱帯)で赤を示しているからです。
 夏の物、熱帯の物で何が多いかを考えると、一番多い原因
としては「砂糖」
です。
 大豆の加工食品や、卵、チーズ、バターのような食品と、甘い物によってそのよう
な吹き出物が出来ます。これは顔だけでなく、体の様々な場所に出ます。

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■肝臓の働き

 陰陽五行によると、春は肝臓と胆嚢が活発に動く季節と言われています。
寒さという強い陰性の中でグッと実を縮めて陽性になっていた生き物は、春の陽性に
ふれると爆発的にのびるのです。この季節になると吹き出物が出たり、体がかゆく
なったりという症状が出やすくなります。
冬の間、体を動かさないのに脂っこい物やタンパク質、甘い
物やお酒等の糖分をとりすぎた分が陽気に引かれて排出されてくる
のです。
一時は、良くなったかに見えたアトピーも、この時期になると一時的に悪化します。
吹き出てくるわけですね。

 さて、冬の間、肝臓にため込んでいた毒素(老廃物)を体の外に出してくれる春先
に食べる食べ物は何でしょう?それは、苦みです。山野草は多くこの苦みを持ってい
ます。
五行の図を見てみましょう。肝臓は木に属します。ここに溜
まった毒素は、火のエネルギーに属す陰性の苦みを食べます。これは、つまり余分な
物を捨てる働きがあります。
反対に足りない物を補う「補正」の働きを持つ
陽性の苦みもあるので注意しましょう。


■代謝機能

 肝臓の代謝機能は三つあります。
その一つは糖代謝です。血液中のブドウ糖をグリコーゲンをブドウ糖に戻します。
二つ目の働きはタンパク質の代謝です。アミノ酸から血液タンパクを作ります。中医
でも「肝は血を蔵す」と言い、肝臓は血液と深い関わりがあると言われています。
三つ目は、脂質の代謝です。脂肪の分解物の、脂肪酸などから、コレステロールとリ
ン脂肪酸を合成します。

■排泄解毒作用

肝臓の重要な働きにはもう一つ排泄と解毒作用があります。
働きを終えた赤血球はビリルビンに作り替えられて便や尿から排泄されます。また、
口から入ってきた毒物や薬物も、肝臓で分解されて体外に排泄されます。

■顔に表れる症状

 油脂、特に動物性の脂が多いと、眉間から眉の上までがふ
くれやすくなります
。
動物性の脂と言えば主に、肉や卵、チーズ、バター等ですが、マグロやカツオなどの
赤身の魚も入ります。これらのものを毎日のように食べていると、眉間がふくらん
で、縦シワが寄ってきます。
また毎日お酒や甘いものを食べたり飲んだりする、また強い薬物を摂っていると眉間
が赤くなる場合があります。
あるいは、パンやケーキなどの焼いた小麦が多いと眉間からふけのように粉を吹きま
す。

次に肝臓の不調は眼に現れます。最近どうもまぶしい、目が疲れる、ショボショボす
る、風が吹くと涙が出やすい、肩こりが眼に来た、等という症状があれば、肝臓の症
状がいまいち思わしくない事を表してます。
このようなときは肝臓だけでなく、脾臓と腎臓のケアをすると尚回復が早くなりま
す。