ネオメドロールがよくわかる
ネオメドロールは安心な医療薬であるのか?
抗生物質と合成副腎皮質ホルモン剤の配合剤で、抗菌作用と抗炎症作用により、耳、鼻およびその周囲の炎症症状(かゆい、発赤など)を改善する耳鼻科用の塗り薬です。
通常、外耳の湿疹・皮膚炎の治療、耳鼻咽喉科領域における手術後の処置に用いられます。
炎症による腫れや赤みをおさえて、かゆみや痛みをやわらげます。とくに、細菌感染をともなうか、そのおそれのあるときに向きます。目や外耳の炎症性の病気に用いる製剤です。
次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。
以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。鼓膜に穿孔がある、耳または鼻に真菌・スピロヘータ・ウイルス・結核菌・原虫・寄生虫による疾患がある、糖尿病、難聴がある、最近耳の手術を受けた。妊娠または授乳中他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
そもそもネオメドロールって?
フラジオマイシンは、Streptothricin BⅠ及び BⅡに与えられた基準名です。BⅠは Neomycin C、BⅡは Neomycin B に一致するが、Streptothricin B の発見が Neomycin に先行し、Neomycin の日本特許出願は却下されているので、日本ではネオマイシンの名を使用していません。フラジオマイシンは、梅沢浜夫らによって、放線菌 Streptomyces fradiae No.260、No.117 株の培養液から単離され、アメリカの S.A.Waksman は、S.Fradiae No.3535 株と No.3554 株からの分離を報告しました。なお、ネオマイシン A の名で報告された物質は抽出工程で生じた分離物で、neamine と呼ばれ、精製工程で除去されます。フラジオマイシンと同じ物質は、各地で分離されているが、緒方浩一が放線菌 A-1404株から分離し、dextromycin と命名した物質、フランスの L.J.Decaris が S.fradiae 及びS.lavendulae から分離し、framycetin と呼んだ物質、ソ連の G.F.Gause らがS.circutansvar.monomycin から分離した monomycin, colimitsin などは臨床的に使用されています。
炎症をとるステロイドのメチルプレドニゾロンと、細菌をおさえる抗生物質のフラジオマイシンが配合されています。
ステロイドには炎症をとる強い作用があるのですが、同時に免疫力を落とし細菌に感染しやすい状態をつくります。抗生物質のフラジオマイシンは、そのような状態における細菌感染を防ぐ働きをします。
ネオメドロールの有効成分はフラジオマイシン硫酸塩
ネオメドロールEE軟膏の内容量は3gとなっています。
ネオメドロールEE軟膏は1961年7月にファイザー株式会社から発売されました。
ネオメドロールEE軟膏は処方せん医薬品です。
ネオメドロールの効果・効能のメカニズム
適応菌種はフラジオマイシン感性菌です。
適応症は外眼部・前眼部の細菌感染を伴う炎症性疾患、外耳の湿疹・皮膚炎、耳鼻咽喉科領域における術後処置です。
フラジオマイシン硫酸塩はグラム陽性菌に対して、蛋白合成阻害による殺菌作用を有します。
メチルプレドニゾロンのラットにおける抗炎症作用は、皮下投与でヒドロコルチゾンの約 6 倍、プレドニゾロンの約 2倍です。また、副腎摘出ラットにおけるグルココルチコイド作用は、皮下投与でヒドロコルチゾンの約 10 倍、プレドニゾロンの約 3 倍です。
主な副作用として、刺激感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・声や音が聞こえにくくなってきた [非可逆性の難聴]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。