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よくある皮膚病の種類や治療について
現在、犬猫の皮膚病は400以上あるといわれており、その中には、よくみられる皮膚病もあれば、めずらしい皮膚病もあります。
今回はよくみられる皮膚病の症状に焦点を当て、治療や対策を紹介します。
かゆみ
皮膚の同じ場所を繰り返し掻いたり舐めたりする動作から、私たち飼い主はかゆいのだろうと推測します。
まず多くみられるのは、細菌、マラセチアといった感染症によるかゆみです。
膿皮症
リング状のフケ、赤み(犬) | リング状のフケ、赤み、脱毛(犬) |
おなかのブツブツ(犬) ブツブツ(犬) | 背中のブツブツ(犬) |
マラセチア皮膚炎
くちびるの赤み、フケ、べたつき(犬) おなかの赤み、フケ、べたつき(犬) | |
経過が長いと皮膚が厚く硬くなります(犬) | |
【治療】
感染症の管理を行ないます。
- 飲みぐすり(抗菌薬、抗真菌薬)
- 外用薬(薬用シャンプー、外用薬)
【アドバイス】
2~3週間ほど上記の治療を行ないます。
治りが悪い場合は、以下のことが考えられます。
- くすりが効かない
最近、抗菌薬の効かない耐性菌が問題になっています。
どのくすりが効くのかをしっかり調べます(薬剤感受性試験)。 - 適切なシャンプー療法を行なっていない
薬用シャンプーの種類の変更、しかたを工夫します。 - やっかいな基礎疾患が潜んでいる
感染症にかかってしまうのには何か理由があります。
ベースにある基礎疾患(皮膚炎、内分泌疾患、先天的要因、精神的要因など)を精査します。
ノミによる皮膚病も多くみられます。
ノミアレルギー性皮膚炎(犬) |
【治療】
ノミの防除を徹底します。
- ペットのノミ防除(ノミ駆除薬・予防薬)
- 環境のノミ防除(住まいの掃除、駆虫など)
【アドバイス】
治りが悪い場合は、以下のことが考えられます。
- 適切なノミ駆除薬・予防薬を使用していない
市販のノミ取り首輪やシャンプーでの洗浄では、完全にノミを落としきることができないといわれています。また、1回きりの駆除薬・予防薬では十分な効果がみられないことがありますので、ノミの活動する時期(室温13℃以上、湿度50%以上)の予防が重要になります。 - 適切な環境のノミ防除が行なわれていない
ノミは光を嫌います。ペットが生活する場所(寝床、リビング、犬小屋など)以外に、家具の隙間など光の当たらない物陰の清掃も行ないましょう。 - やっかいな基礎疾患が潜んでいる
ノミ以外の病気が被っている可能性があります。ベースにある基礎疾患(皮膚炎、内分泌疾患、先天的要因、精神的要因など)を精査します。
体の中で擦れ合う部分(眼まわり、口まわり、指の間、わき、内股など)に慢性的なかゆみがある場合は、皮膚炎(アトピー、食事など)を考えます。
眼まわりの赤み(犬) | 口まわりの赤み(犬) |
おなかの皮膚が傷つきやすく、 | おなかの赤み、脱毛(猫) |
【治療】
- 皮膚バリアの補正(セラミドの補充など)
- 皮膚炎に対する治療(抗炎症薬、免疫調整薬、抗ヒスタミン薬など)
- アレルゲン回避
- 悪化因子の除去
【アドバイス】
- アレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)がわかっていればそれを取り除けば劇的に改善します。しかし、原因がわからない場合も多々あります。その場合は、うまく病気と付き合っていく治療(対症療法)を中心に対策を練ります。
- 皮膚炎では皮膚のバリアが崩れていることが多いので、感染症などさまざまな合併症もよく起こります。普段治療している治療で対応できないかゆみが出た場合は、合併症を考慮します。
もしかしたら、ストレスによって皮膚をキズつけているかもしれません。
おなかの脱毛(猫) |
【治療】
ストレスの原因、皮膚のダメージ具合によります。
【アドバイス】
こんなことはありませんか?
- 環境の変化
留守番が長かった、来客が多かった、ご家族・ペットが増えたなど。 - 基礎疾患がある
一見、皮膚のトラブルにみえても、内臓や関節のトラブルにより皮膚を傷つけていることもあります。
毛が抜ける(脱毛)
犬猫の毛は季節によって抜け落ち、春~秋が最も多く抜けます。最近は室内飼育されている犬猫が多いため、一年中みられることもあります。抜け変わりの時期に毛が抜けるのは生理的な現象なので心配することはありません。
毛の抜け変わりの時期ではないのに脱毛がみられる場合、ケガ、感染症、ホルモン疾患、くすりの副作用、イベント(発情など)、体質、老化などが考えられます。
【治療】
脱毛の原因によります。
【アドバイス】
- いつごろから脱毛がみられますか?
- 脱毛以外の皮膚の症状(かゆみ、赤み、フケなど)はみられますか?
- 脱毛以外のからだの症状はありますか?
- くすりの投与やイベントはありましたか?
皮膚糸状菌症(猫) | |
クッシング症候群(犬) | 甲状腺機能低下症(犬) |
胸の脱毛(犬) | 耳の脱毛(犬) |
けん部の脱毛(犬) | 脱毛症X(犬) |