これって着床痛?
■着床痛とは
精子と卵子が出会うことを受精といいます。しかしこれはまだ「妊娠」ではありません。妊娠に至るには、精子と卵子が受精してできた受精卵が時間をかけて移動し、子宮内膜に根を張る「着床」を経なければならないのです。着床痛とは、着床のタイミングで下腹部などに起こる痛みを指します。
ただし、医学的に着床痛が認められているわけではなく、その存在を疑問視する専門家も少なくありません。着床のタイミングで起きるケースがある「着床出血」は存在しますが痛みはないともいわれています。また、排卵痛(排卵に伴う痛み)を着床痛と勘違いしているのでは、と言う専門家もいます。
■激痛?鈍痛?痛みなし!?
一般的に着床痛と言われているものの、痛むタイミングや痛む場所などにはかなり個人差があります。ただ、激痛を感じる人は少なく、チクチクする程度、あるいは鈍痛のようなズキズキ感を感じるケースが多いようです。逆に「着床痛らしいものを全く感じない」という人も多いですが、痛みを感じないことが異常というわけではないので心配いりません。つわりや妊娠初期症状なども同様ですが、妊娠前後のさまざまなサイン・症状として有名なものも、すべてのママが経験するわけでは無いのです。
着床痛はいつからいつまで?
■時期や痛みの期間
受精からおよそ1週間目(月経から3週間目)になると、受精卵は、子宮内膜の絨毛(じゅうもう)に根を張ります。この着床のタイミングの前後に、下腹部などに痛みを感じる人がいます。具体的には、月経予定日の1週間前〜直前程度までと言うことができます。排卵〜着床はすぐに完了するわけではなく10日程度を要するため、そのタイミングで痛みを感じるケースが多いと考えられます。
■痛み以外の症状
着床が始まると、同時にhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌され、排卵の停止や、胎盤作りなど、体が本格的に妊娠の準備を始めます。このhCGの分泌は、ママの心身にさまざまな変化を引き起こしますが、これを「妊娠初期症状」といいます。いわゆる着床痛と呼ばれる症状と重なる部分もあります。妊娠初期症状の具体的な例を見ていきましょう。
・お腹、下腹部の痛み
・腰の痛み
・胸の張りや痛み
・頭痛、胃痛
・気持ち悪さや吐き気
・便秘、下痢、頻尿
・匂いに敏感になる
・味覚の変化
・涙もろくなる
・体の倦怠感
・日中の眠気
・肌トラブル
・おりものの変化や微量の出血
妊娠チェックをしてみよう
■妊娠の可能性は?
着床痛の存在は、医学的に証明されていません。しかし、妊娠初期症状のひとつとして下腹部に鈍痛などを感じることがあります。着床痛と思われる痛みがあるときは妊娠の可能性も考え、検査薬でチェックしてみるのもいいかも。ちなみに、検査薬に反応が出るのは着床の終わりから10日程度後(月経予定日の1週間後)となっていますので、それまでは待ちましょう。
■まずは検査薬でチェック
妊娠検査薬は、尿に含まれる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の」濃度によって妊娠の可能性を判定します。以下、妊娠検査薬を使用する際のポイントや注意点をご紹介します。
■検査薬は正しく使用すること
妊娠検査薬はさまざまなメーカーから発売されており、使用方法も多少異なっています。使い方を誤ると、妊娠の可能性があるかどうかが正確に判定できないため、きちんと説明書を読んでから使用するようにしてください。
■早すぎる使用だと、正確に判定できないことも
hCGは着床後少しずつ分泌され、妊娠2ヶ月目〜3ヶ月目に分泌量のピークを迎えます。着床してすぐはhCGの分泌量が少なく、仮に妊娠していても陰性と出る可能性があります。
■早く結果を知りたい人は「早期妊娠検査薬」
一般的な妊娠検査薬は、月経予定日の1週間後からの使用を想定しています。反応が出るhCGの濃度としては、尿1mLあたり50mIUを基準としています。しかし、早期妊娠検査薬は尿1mLあたり25mIUのhCGのホルモン濃度を基準としているため、通常の妊娠検査薬よりも1週間程度早く使用することができます。
なお、妊娠検査薬はあくまでも妊娠の可能性を調べるものであり、陽性であったからといって必ず妊娠の確定診断にはなりません。検査薬で陽性となったら婦人科を受診して診断を受けましょう。
まとめ
妊娠を機に、においに敏感になるなど、感覚が鋭くなるママも少なくないようです。医学的には証明されていませんが、実際に着床のタイミングで何らかのサインを感じるママがいたとしても不思議は無いかもしれませんね。妊活中で、着床痛など妊娠の可能性を感じる症状があったときは、妊娠検査薬でチェックしてみましょう。