歯医者にCOと言われた!治療法は?

むし歯治療の実際について解説します。

むし歯治療の内容は、まず「深さ」や「大きさ」によって異なります。そして同じような深さでも前歯や奥歯などの「部位」によっても異なります。

では、むし歯の「深さ」と「部位」によって分けて解説したいと思います。

むし歯の深さは、「CO( シーオー) ~ C4( シーフォーまたはシーよん)」の5 段階に分けられます。この「C 」とは、Caries( カリエス= むし歯) の頭文字です。

部位は「前歯部」と「臼歯部」に分けます。前歯部は「中切歯・側切歯・犬歯」の3 本、臼歯部は「第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯・第二大臼歯」の4 本にそれぞれ分かれます。

むし歯の深さ= 「CO( シーオー)」の場合は?

a 、「CO( シーオー)」とは?

「CO( シーオー)」とは、Caries Observation( カリエス オブザベーション) の頭文字です。

決して「C0( シーゼロ)」ではありません、「CO( シーオー)」です。
「CO( シーオー)」とは、ごく初期のむし歯( 穴があいてなく、着色程度の状態)があるが、治療せずに経過を見ていくという「要観察歯」ということになります。


b 、「CO」の「深さ」は?

歯質の表面が多少ザラつく程度の状態から、ほんの少しのくぼみが見られるものまで様々ですが、いずれの深さも「ごく浅い」状態です。

この状態での「歯質の色」は、大きく分けて「白色( 白濁) 系の色」・「茶色系の色」・「黒色系の色」の3 種類があります。いずれの色も、歯質が溶けて変色した状態で発生します。

「CO」の状態では、歯の痛みなどの症状は発生しません。

c 、「CO」の「治療法」は?

「CO」の場合は、歯の痛みなどの症状は発生しませんので、基本的には「経過観察」とし、削るような治療は行わないことがほとんどです。

ただし、前歯の目立つ部位などに茶色または黒い状態の「CO」があった場合は、削って埋めるような治療を行う場合もあります。

削って治療する場合、削った後の「埋める処置」のことまでを考えて削る深さを検討します。「CO」はごく浅いため、少し削っただけで十分に除去できる場合が多いです。

しかし、CO 部分だけの除去の場合、その削った穴の深さは「非常に浅く」なります。その浅い穴に薄っぺらな詰め物をしても、すぐに脱離してしまうでしょう。



詰め物の脱離を防ぐため、削って埋める治療を行う場合は「ある程度の深さ」がどうしても必要になります。

つまり、CO 部分のむし歯を除去した後、その奥の健全な歯質も削って埋める治療を行うしかないのです。

このような理由により、前歯・奥歯などの場所を問わず、CO 部位を治療するには「健全な歯質も削る」ことを念頭に置いたほうが良いでしょう。できるだけ「経過観察」をすることをお勧めします。


d 、「CO」部位の見分け方

「CO」の部位は、歯質が白色( 白濁)・茶色・黒色などに変色していることが多いです。

しかしこれらの歯質の変色が、すべて「CO」というわけではありません。

歯質が白色( 透明感がなく、白く濁っている状態)の場合は、「斑状歯( はんじょうし)」や「エナメル質の形成不全」などにも見られます。
「斑状歯( はんじょうし)」とは、別名「歯牙フッ素症」( 歯牙とは「歯」のことです) とも呼ばれています。

歯の形成~ 成長期( 生後6 ヶ月~ 平均2 0 歳くらいまで) に、許容量以上のフッ素を取り込んでしまうと、歯の形成期に悪影響を及ぼし、十分に歯質が硬くならず、エナメル質に透明感がなく白く濁ったような色になってしまう歯のことをいいます。




このような悪影響もあるため、現在では上水道にフッ素を添加してむし歯予防を行っている国は、徐々に減りつつあるようです。

「むし歯予防にフッ素は有効である」と書きましたが、使う量を間違えると逆に歯を弱めてしまうことがあるのです。

フッ素は、自然界に広く分布し、特に海産物に多いといわれております。我々日本人は日常の食生活で海産物を食べる機会が多いため、自然にフッ素を多く取り込んでいる可能性があります。

「エナメル質の形成不全」とは、何らかの原因でエナメル質が十分に硬くならず、斑状歯と同様に見た目は「白く濁った」状態のものを指します。

「斑状歯」も「エナメル質形成不全」も「CO( シーオー)」も、見た目はエナメル質が白く濁った色で全く同じ色に見えます。我々歯科医療従事者は、いろいろな方の歯を毎日見ていますので、白濁した歯質が「斑状歯」なのか、「エナメル質形成不全」なのか、「初期むし歯」なのかを見分けることができますが、一般の方がこれらを見分けるのは非常に困難だと思われます。

歯質が「茶色」や「黒色」になっている初期むし歯は、「歯の着色ヨゴレ」と見分けがつきにくいことが多いです。
これも我々歯科医療従事者は見分けることができますが、一般の方は見分けるのは困難です。


もし歯質が白色( 白濁)・茶色・黒色など変色があり、気になるようでしたらかかりつけの歯科医院で診てもらうと良いかもしれません。

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