8月30日、漫画家歌川たいじ氏初の長編小説「やせる石鹸」が角川書店より刊行されました。

これまでほんわかしたギャグ漫画や、壮絶なノンフィクションを手がけてきた歌川氏ですが、今回は7人の巨デブ女子7人が主人公の長編小説を書き下ろしました。

巨デブ女子7人組が、逆襲をめざし、ここに屹つ!
そのサイズ、ドア1枚分の巨デブ女子たまみ。
人生初の恋に舞いあがるが「彼、デブ専?」の声に衝撃を受ける。
太った自分が嫌なのにデブだから好きと言われても!!
ダイエットを命題とする全人類に贈る痛快青春小説!

自分のことを太っていると自虐的な発言をしたことはありませんか?でも自分より少しでも太っている人が居たら優越感を持つことはありませんか?
これは、ダイエットをしたことのない者のみが石を投げられる作品です。

歌川たいじ 小説「やせる石鹸」PV

造形作家さんが登場人物7人をイメージして作ったというキャンドル人形がとってもかわいいですね。キャラクターを表現するのに、愛らしさの中に毒の要素も入れたそうです。

デブだけがイジられる、という迷惑。

ブスである、とかデッパである、とかハゲである、など色々ないじられ要素があります。しかしなぜデブに対してだけは「可愛い要素を込めて言っている」「悪意はない」という言い分を受け入れなくてはならないのでしょう?明らかにディスられていて、気分が悪いのは同じはずです。
この作品を通して、いったいどんな世界観が広がっているのか、どんな風にスッキリできるのか?とても気になるところです。

漫画家、歌川たいじ氏の他の作品とは?

ほんわかして、じんわり泣けるのに笑っちゃう。だから何度でも読み返してしまうのです。

出典著者撮影

歌川氏のほかの作品について筆者が感じたメッセージとあらすじを紹介いたします。

「じりラブ」
ゲイカップルのほんわかした日常を綴って大好評を博したデビュー作「じりラブ」。
カムアウトしてサラリーマン生活を送りながら同僚と上司をからかってみたかと思えば、新宿2丁目で夜な夜なJJ連(邪悪な女子連合)とたわむれる。そして相方の天然ボケにひっくり返りながら、今日も人々とのあたたかい交流を繰り返す。

「ツレちゃんに逢いたい」
じりラブの続編となる本作では、相方ツレちゃんを襲った心の病と闘う。
主人公達が病気を乗り越えるためにどれほどもがき、苦しんだのか。ゲイのみならず弱者に対する公的機関の構造、対応、偏見など社会問題をも考えさせられる1冊となった。

「ブレイクスルー」  前後編
とあるゲイカップルの奇跡のような縁は国境を越えた!しかしゲイに対する差別や嫌悪感は国内外に根強く、文字通り命をかけて生きている。なんとかして彼らが幸せになれるようにと、国内外のJJ連も乗り出して二人の未来を応援する。性的マイノリティに対する迫害など、国際的な問題にも触れた作品。

壮絶な過去を乗り越え、それでも人は生きていく。

出典著者撮影

「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の後に「母の形見は借金地獄」を読むと話がつながります。

「母さんがどんなに僕を嫌いでも」
これまでの作品から一転して、著者自身が幼少期にうけた心と体の傷についてさらけ出した作品。読むものの胸を引きちぎる様に切ない。母に愛されるために生まれてきた子供たちが、愛情を得られなかった時、その小さな心は弾けとぶ。それでもやはり憎みきれない母への思慕。幼児虐待、いじめなど壮絶な過去を描いた衝撃作。

「母の形見は借金地獄」
「母は自殺なんかじゃありません。生きたかったんです。」最愛の母の死は事故か自殺か」。そして母が残した遺産は借金地獄・・・。葬儀、返済、裁判、骨肉の争いなどがめまぐるしく主人公を翻弄する。前作「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の続編。筆者が借金地獄と戦うことによって失ったもの、手に入れたもの。

「僕は猫好きじゃない」
再びほんわかできる作品を刊。特別猫が好きでもないのに、3匹の猫と同居するようになった主人公。猫という生き物とどう向き合っていったらいいのか?試行錯誤する姿が微笑ましい。猫好きな人も猫好きじゃない人も楽しめるねこ漫画。猫の写真も愛くるしい。

きっと何かがかわるはず。

いかがでしたでしょうか?著者の作品全ての根底にあるのは愛情だと筆者は思っています。人は1人では生きられない。それをあらためて感じさせてくれる作品たちなのだと。

最新作、「やせる石鹸」からは一体どんなメッセージを受け取ることができるのか。

あなたがもしダイエットを一度でもしたことがあるのなら、きっとこの作品は何かを教えてくれるはずです。

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旅行記や土地グルメランキングの記事をまじめに作成したかと思えば、オッチョコチョイナーである自身の特性を活かしてパニックエッセイを書いたりもする落ち着きのない大人。それが俺さ!

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