ジョギング時のガス欠

ジョギング中にエネルギーが枯渇すると、もう一歩も走れなくなります。ジョギングの前にエネルギーを補給しておけばガス欠は起こらないのですが、体脂肪の燃焼のためにインスリンを分泌させたくありません。ジョギングの途中でガス欠が起こると、だらだらと歩いて帰ることになります。ガス欠が起こらない範囲で、できるだけ体脂肪が溶解した状態で走るためにいろいろと実験してみました。

左図はヒトの体内にどのくらいのグリコーゲンが貯えられているかを示したものです。上から順に血液中に15g、大脳に2g、肝臓に100g、筋肉に300gが貯えられています。
食後、血液中にブドウ糖が吸収されてくると、各臓器はインスリンの助けによってブドウ糖をグリコーゲンに変えて取り込みます。各臓器のブドウ糖取り込み速度を貯蔵量に比例すると仮定すると、それぞれの速度はつぎのようになります。
筋肉: 1
肝臓: 0.33
脂肪細胞: 0.33






300Kcalのジョギング
今、仮に300Kcalの早朝ジョギングを行ったとすると、各臓器のグリコーゲン貯蔵量はつぎのようになります。
筋肉:
ジョギングのグリコーゲン消費比率を50%とすると、ジョギングで消費されるグリコーゲンは、300 / 2 / 4 = 37.5(g) となります。

肝臓:
昨夜の睡眠時間が8時間だったとすると、睡眠中に 8 * 6 * 0.8 = 38.4(g) のグリコーゲンが減っています。

すなわち、ジョギング終了後には、筋肉が37.5gのグリコーゲンと、肝臓が38.4gのグリコーゲンの回復を待っています。

食事制限をしない場合
もしも、ダイエットをしていない場合では、カラダは消費したエネルギーを回復するまで栄養を要求しますから、
・まず筋肉が消費した37.5gを回復するまでブドウ糖を取り込みます。
・次に肝臓が消費した38.4gを回復するまでブドウ糖を取り込みます。
・筋肉、肝臓が満タンになった後は、行き場のないブドウ糖がすべて脂肪組織に貯蔵されます。

食事制限をする場合
左図の食事には75.9gの糖質が含まれています。300Kcalの早朝ジョギングを行い、その後に左図の朝食を摂ると、エネルギーの回復が次のように行われます。
筋肉 = 37.5g
肝臓 = (75.9 - 37.5) * 0.33 / (0 + 0.33 + 0.33) = 19.2g
脂肪 = (75.9 - 37.5) * 0.33 / (0 + 0.33 + 0.33) = 19.2g

すなわち、ダイエット中でも、筋肉はエネルギーを回復できますが、肝臓は、同時に体脂肪が取り込む分だけ不足することになります。ガス欠がダイエット中に起こる理由がここにあります。

ガルシニア
ガルシニアが脂肪代謝を阻害する割合は動物実験で40~70%とされています。
ヒトの体脂肪の吸収速度は全臓器の0.33 / (1 + 0.33 + 0.33) = 0.199 で、この体脂肪の吸収を阻害する割合が、40~70%ですから、全体としては、0.33 / (1 + 0.33 + 0.33) * 0.4 ~ 0.7 = 0.0995 ~ 0.1393 になります。

先の早朝ジョギング後に各臓器が必要とするブドウ糖の量は75.9gでした。もしも、朝食の糖質量が75.9gであれば、筋肉は満タンになりますが、肝臓のグリコーゲンが回復する間に体脂肪に19.2gが流れるので、肝臓のグリコーゲン回復が充分に行われません。

もしも、このときにガルシニアを服用した結果、体脂肪に流れる19.2gのうち40~70%が阻害されるとすれば、それだけ肝臓が回復でき、ガス欠が起こりにくくなります。糖質の19.2gとは、バナナ1本に含まれる量ですが、ガルシニアの効果とはだいたいバナナ半分程度と言えると思います。別な言い方をすれば、ジョギング前にバナナ半本を食べて走れば、ガス欠が起こりませんが、それではインスリンが分泌して体脂肪の燃焼がストップします。ガルシニアを飲んで走れば、インスリンを分泌することなくバナナ半本分のエネルギーが助かるというわけです。

ガルシニアの弊害
もしも、ガルシニアに体脂肪の取り込みを阻害する機能があるとすると、ダイエットをしていない人や運動をしない人は服用すべきでないかもしれません。そのような人は、筋肉も肝臓もタンクが減っていませんが、そのようなときにガルシニアを服用して体脂肪の取り込みを阻害すると、行き場を失ったブドウ糖が血液中のたまって糖尿病患者と同じような高血糖になってしまいます。ガルシニアの阻害効果が40~70%とすると、食後の血糖の降下が飲まないときの2倍~3倍も長く時間がかかることになります。これは、健康には良くない状態です。
たとえば、飴玉を頬袋のところに入れておくと、しばらくすると頬の内側が硬く変化しますが、これはブドウ糖が口内の粘膜と反応したためです。血液中のブドウ糖も濃度が高くなると赤血球などと反応して血液がどろどろになるなどの弊害が起こります。ダイエットをしていない人、運動をしない人はガルシニアの摂取を控えるべきだろうと思います。

タマリンドの実験

タマリンドを飲むと、ガス欠が起こりにくくなります。実は、もう2年以上もタマリンドの効果を確かめようとしていますが、定量化する方法がみつかりません。東南アジアでは、腹が減ってもパワーが出るとして知られている食品です。私もそのように感じます。タマリンドを飲んでガス欠が起こった経験が一度もありません。ガルシニアの錠剤と乾燥タマリンドを保有しているので、もう少し、実験を続けます。
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