肌をくすませる大きな要因のひとつ「紫外線」。紫外線は肌にダメージを与えますが、肌はその刺激から守ろうとする防御反応を備えています。それがメラニンをつくるというシステム。肌内部で生成されるメラニンが褐色なため、肌色がトーンダウンしてしまうのです。肌のターンオーバーが正常ならば時間とともにメラニンが肌の外に排出され、やがてもとの肌色に戻ることが多いでしょう。
でも、何らかの原因によって肌のターンオーバーがスムーズにいかなくなると、メラニンが蓄積する場合も。それが肌のくすみ感やシミへとつながってしまうのです。では、実際にどのようにしてこの「メラニンぐすみ」を解決すればいいのか解説しましょう。
解決1 日焼け止めで紫外線を防ぐ
紫外線は、天気に関係なく降り注いでいます
まずは何よりメラニンをつくらせない、つまり紫外線を浴びないことが重要です。そのためにもっとも効果的なのは、なんといっても日焼け止めを塗ること。夏やビーチに行くときだけに限らず、年間を通して使うことが基本です。
日焼け止めを選ぶときは、紫外線をカットする効果の表記をチェックして。日常生活では、SPF30、PA++もあれば十分ですが、レジャーなどではより強力なものを選び、汗をかいたら塗り直しましょう。専用のUVケアアイテムだけではなく、UVカット効果のある日中用乳液やメイク下地、ファンデーションを利用するのもおすすめです。
地表に届く紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があり、そのうちメラニン生成に深く関与しているのはUVB。このUVBは、曇りや雨の日にも地表に届いてしまうから油断できません。晴れの日のUVBの量を100%としたとき、薄曇りのときは50~80%、空が暗くなるほど大雨の日でも20~30%、というデータがあるほどです。
では、木陰や室内にいるときはどうでしょう。木陰の場合でも、直接浴びる場合の40~50%の紫外線が肌に届いている可能性があり、やはり日焼け止めは欠かせません。一方、室内にいる場合、窓ガラスの影響を大きく受けます。窓ガラスの厚さが5ミリ以上あったり、UVコーティングされていたりすれば、UVBはかなり吸収されて部屋のなかまでは届かないようです。とはいえ、シワを招くUVAについては窓ガラスを透過してしまうので、美肌を保つためには室内にいるときでも日焼け止めを塗ったほうが安心です。
UVケアのポイント!
・夏だけでなく、一年中使う
・汗をかいたら、こまめに塗り直す
・UVカット効果のある日中用乳液、メイク下地、ファンデーションを選ぶのも手
・曇りや雨の日でも塗る
・窓ガラスが薄い部屋にいるときも塗っておく
解決2 保湿ケアで健康な肌を保つ
紫外線を浴びると、ついつい美白ケアに一生懸命になりがち。でも、まず力を入れるべきケアは実は保湿。というのも、紫外線によってダメージを受けた肌では、炎症が起きている可能性があるからです。強い紫外線を浴びたあと、肌が赤くなったり、ほてったり、カサついたりしませんか? それこそ、肌がダメージを受けているサインなのです。肌はたっぷりのうるおいで満たされて正常に機能していれば、ダメージや炎症にみずからの力で対処できることがほとんど。
メラニンがたとえ生成されても、正常なターンオーバーによってやがてメラニンを排出することもできます。しかし、肌のうるおいが不足していると、肌をみずから立て直すことが難しく、ターンオーバーにも悪い影響を与えてしまうことに。つまり、紫外線を浴びたあとは、何よりも肌をうるおすことが重要というわけです。
ダメージを受けた肌になるべくそっとうるおいを与えるには、ローションマスクが効果的。コットンがひたひたになるほど保湿ローションを含ませ、5~10分ほどのせる方法です。もちろん、市販の保湿系シートマスクを味方につけるのもおすすめ。いずれも肌にのせておくだけなので、指やコットンなどで何度もつける摩擦を予防できるやさしいケアなのです。
また、保湿化粧水は、ひんやりとした使用感のもの、抗炎症作用のあるものを選ぶのが得策です。炎症でほてった肌をクールダウンさせたり、炎症をすっと落ち着かせる効果を期待できます。乳液、クリームなども、ほてりが落ち着くまでは美白やエイジングケアなどパワフルなものより保湿効果に優れたものを使いましょう。どのアイテムも、紫外線を浴びやすく、乾燥やシミ、色ムラなどが出やすい頬は念入りに。
保湿ケアのポイント!
・紫外線を浴びてすぐは、美白よりも保湿重視のケアを
・やさしく集中的に保湿できるローションマスクがおすすめ
・保湿化粧水は抗炎症作用のあるものを選ぶ
・エイジングケア系などパワフルなものは避ける
・顔のなかでもとりわけ頬は徹底的に保湿