ある朝起きたら、枕にべったりと何本も抜け毛が…
なんていうことはないでしょうか。
精神衛生上あまり良くないことですが、抜け毛は時期や環境によって増えたり減ったりすることを、まずは知って頂きたいと思います。
それを知れば心配無用か、皮膚科に直行すべきかの、ある程度の目安になるでしょう。
病気や栄養失調でない限り、寝ている間の抜け毛は頭皮ケアによって改善する可能性があります。
計算上、人は1日100本髪が抜ける
通常の人の毛髪は10万本だと言われています。
(この数字は個人差が激しく、特に薄毛に悩まされていない方でももっと少ないこともあります。)
毛髪は2~6年かけて成長し、その後は2週間ほど成長が止まります。
その間に抜けて3か月ほど休止し、再び抜けた毛根から伸びてくるのが毛髪の一生です。
10万本と仮定すると、計算上は1日100本くらいの抜け毛は「成長を終えた正常な抜け毛」と言えます。
日常生活やシャンプーなどでも髪は抜けるため、寝ている間に抜ける量は20本くらいなら問題ないと推測します。
特に夏から秋にかけては抜け毛が一段と増える時期です。この時期は通常の2倍は脱毛が増えるため、円形脱毛症など明らかに異常な状態にならない限りは、あまり気にせずしばらく様子を見てみましょう。
季節性の一過性の抜け毛なら、本格的に秋のシーズンになるころには収まるはずです。
夏は紫外線や汗などで頭皮が痛む時期です。秋の抜け毛をできるだけ防ぐためにも、青空の下で日傘を差さずに出歩いたり、蒸れる帽子を被ることは極力控えましょう。
ただし例外はあり、100本以内であっても産毛のような短く細い毛が大量に抜けている時は注意が必要です。
産毛がしっかりした髪に成長せず、短期間で寿命を迎えている可能性があるからです。
毛髪サイクルの短期化は男性型脱毛症(AGA)の典型的な症状ですが、女性も女性ホルモンの分泌が減ると男性型の脱毛を起こすことがあります。
この場合は直ちに皮膚科に受診しましょう。
夜のシャンプーにご用心
寝る前にシャンプーをする方が多いと思いますが、横着して髪が濡れたまま寝たり、洗髪がぞんざいになっていないでしょうか。
疲れてどうしようもないときは仕方ないですが、これが習慣化すると抜け毛を増やす原因になります。寝ている間の抜け毛に悩む方は、まず夜のシャンプーに気を付けてみましょう。
「よく洗い、程よく乾かす」
夜のシャンプーは、この2点を特に注意すると健やかな髪を維持することができます。
せっかく汚れを落とし清潔にしているはずのシャンプーが、誤った洗い方や乾かし方で痛むことがあります。
正しい洗い方と乾かし方を実践すれば、シャンプーが原因の抜け毛は徐々に治まってきます。フケなど他の頭皮トラブルも同時に治まるので、他の症状で困っているときも実践してみましょう。
- 髪はシャンプー前にブラッシングをして、大まかなゴミを落とす
- シャンプーの分量は気持ち少な目に
- しっかり泡立てて、フワフワの状態にしてから髪に載せて洗う
- 洗うときは、髪をかき上げたり指の腹でマッサージしながら、シャワーでしっかり注ぐ
など、「できるだけシャンプー剤を頭皮に残さない」ことが必要です。
シャンプー剤は相当丁寧に注がないと取り切れません。特に長髪やパーマの方はより丁寧に、頭皮に湯が当たるようにしっかり注ぎましょう。
手桶は湯の勢いはありますが長時間注ぐことができないため、お薦めできません。シャンプーと同じだけ大切なのは、風呂上りの乾燥です。
実は自然乾燥より、ドライヤーで素早く乾燥させたほうが髪のダメージが低いのです。
自然乾燥だと、生乾きのまま長時間いるため頭皮に雑菌が湧きやすくなります。雑菌は乾燥している環境では育たないため、できるだけ早めに乾燥させましょう。
- 風呂から上がったら、清潔なタオルでしっかりと髪の水分を拭き取る
- 椿油やホホバオイルなど、髪のコーティング剤を薄めに、丁寧に髪に揉みこむ。付けすぎるとベタつくので注意。(アウトバストリートメントの名のついた商品でも可)
- 幅の広い櫛で軽くブラッシング
- ドライヤーを当てて乾燥
ドライヤー乾燥は、やりすぎると髪がパサつくので加減には気を付けて下さい。
「体温ですぐ乾くくらいの、ギリギリの湿り気」を目指すと髪のダメージを抑えながら雑菌の繁殖を最小限に食い止めることができます。
始めは慣れないので、何度か挑戦して加減を調整すると、徐々に良い乾燥具合を把握することができます。
シャンプーやトリートメントは、できればナチュラル系のものを使いましょう。
石油原料のシャンプーは洗浄力が強すぎて頭皮や頭髪を痛めてしまい、抜け毛を増やす原因の一つになります。
しかし、ナチュラル系でも洗い残しがあると頭皮を痛めて抜け毛を増やしてしまいます。まずは洗い残しをなくし、程よく乾燥させる習慣を付けましょう。
頭皮トラブルが原因の抜け毛なら、これで徐々に改善していくことが期待できます。