生理不順で病院にかかるとどんな検査をするの?
生理不順が数ヶ月続いており、婦人科の受診を考えています。婦人科を受診したことは今まで一度もなく、どのような検査をするのか不安です。生理不順で婦人科にかかる場合、どのような検査をするのか教えてください。
- 専門家からの回答
- 生理不順で婦人科を受診すると、内診や超音波で子宮に異常がないか、血液検査でホルモンに乱れがないかを診ます。
- 3行でまとめると?
- 生理不順には病気が隠れている場合や、妊娠しにくくなっている可能性がある
- 婦人科では問診、内診、超音波検査、ホルモン検査などを行う
- 生理不順の治療には薬の服用や生活習慣の改善を行う
生理不順で病院にかかったほうがいい場合とは?
なかなか人には相談しにくく、個人差も大きい「生理」。
何が異常なのかわからず、症状が出ているのに放置してしまう人も少なくありません。
正常な生理とは
生理周期(生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数)は、一般的にだいたい25~38日くらいで、生理期間は3~7日が正常とされています。経血の量は、最も多い日で2~3時間に1回ナプキンを替えるくらいが一般的です。
婦人科を受診したほうがいい症状とは
・生理が2週間で来る
・生理が3か月以上来ない
・生理が1~2日で終わる
・出血が止まらない
・出血が少なく、ナプキンを1日に1~2回替える程度で済む
・レバーのような血の塊が出る
などの症状が見られる場合は、婦人科を受診するようにしましょう。
生理不順は放置せずに早めに受診を
生理不順には、何らかの病気が隠れている場合や、妊娠しにくい状態になっていることがあるので注意が必要です。生理不順を放置していると病気の進行や不妊にもつながってしまいます。
基礎体温を測定するなどして日頃から自分の生理の状態を把握し、おかしいと感じたら躊躇しないで早めに婦人科を受診することが大切です。
生理不順で病院にかかるとどんな検査をするの?
生理不順で婦人科を受診した際は以下のような検査を行います。
[1]問診
まず問診票に
・どのような症状がいつ頃からあらわれているのか
・初潮の時期
・直近の生理日(開始~終了日、期間)
・生理周期
・経血量
・生理痛の有無
など生理に関することを記入します。
事前にこれらのことをメモしておくと受診がスムーズです。
その他、妊娠・出産経験、過去にかかった疾患、現在治療している疾患の有無なども記入します。
[2]内診
下着を脱いで、脚が開く専用の台に座り、医師が腟内に指を入れて、もう片方の手で腹部を押さえて子宮の位置や大きさ、卵巣の状態などを診ます。
[3]超音波検査
腟もしくは肛門から超音波の器具を入れ、画像で子宮や卵巣に異常がないかなどを診ます。
[4]ホルモン検査
血液中のホルモン量を測定します。
卵巣から分泌される女性ホルモンの「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」、脳下垂体から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」「黄体形成ホルモン(LH)」「プロラクチン」、甲状腺から分泌される「甲状腺ホルモン」などを測定します。
受診する際の服装は?
受診する際は、どんな服装でも構いませんが、内診のときに下着を脱いで内診台に座ることになるので、脱がなくても上にまくるだけでよいフレアスカートやワンピースなどであれば、準備がスムーズです。
生理不順の治療方法とは?
検査の結果、治療が必要と診断された場合は、おもに薬による治療が中心になります。
ピル
ホルモンバランスの乱れが原因である場合は、「卵胞ホルモン剤」「黄体ホルモン剤」、またはこの2つのホルモンの合剤である「低用量ピル」を内服してホルモンバランスを整えます。
排卵誘発剤
妊娠を希望する場合は、排卵誘発剤を内服する場合もあります。
漢方薬
漢方薬(「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」など)を内服して、「気(生命エネルギー)」「血(血液とその働き)」「水(血液以外の体液とその働き)」を整える治療も行われます。
疾患の治療
子宮筋腫などの婦人科疾患や、甲状腺疾患などが生理不順の原因である場合は、まずは原因となる疾患の治療を行います。
生活改善
極端なダイエットで急激に体重を減らして、生理不順や無月経になってしまった場合は、まずは体重をある程度戻すことが大切です。
環境の変化など、一時的なストレスが原因である場合は、ホルモン剤で一度生理を起こしたあと、基礎体温を毎朝測定してしばらく様子を見る場合もあります。
生理不順は早めに対処を
生理不順は体からのSOSです。生理の状態がおかしいと感じたら、日頃の生活を見直すとともに、放置しないで早めに婦人科を受診しましょう。
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私がお答えしました
- 婦人科医 松村圭子
- 成城松村クリニック院長。女性の生涯に寄り添い、女性に起こりやすい不調の悩みにわかりやすくお答えいたします。