海藻入りチキンスープと玄米で、デトックス

梅雨を控え、恒例のストックルームの整理をし始めました。乾物類、穀類は今が「使いきり時」。このところ外での食事が続いたので、軽いデトックスを兼ねて、ひじきと玄米のワンプレート・ランチをこしらえます。

僕は、普段から海藻類をよく食べるほうです。もずく、わかめ、のり、昆布、あおさ、青のり、ひじき……海藻の香りや口当たりが好きなこともありますが、意識的に食物繊維を取り込むことで、体の隅々まで掃除が行き届くイメージで、みそ汁、サラダ、あえ物などに仕立てています。特に、過食気味、運動不足の時は量を多めにとっています。

今日は、ひじきたっぷりの鶏肉入りスープをつくり、卵をつなぎにした玄米ご飯のガレットに注ぎかけていただくことにします。

ひじきのスープは、具だくさんで薄味に。物足りなさを感じないように、バターをひとさじ加えて、コクとうま味を出します。玄米ガレットは、つなぎに粉を使わず、卵だけでまとめるシンプルタイプ。薄くオリーブ油を引いたフライパンに、約1㎝厚さの円形に整え、片面だけをカリッと香ばしく焼き上げます。

「おこげ」のイメージで片面だけをきつね色に焼き、もう一面は軽く焼くだけにします。焼きが浅いほうを下側にして器に盛ってスープを注げば、スープがガレットに浸みこみやすく、くずしながら食べやすい。反対に、表のよく焼いた面は、食べ終わりまでカリッとした口当たりが保てるという塩梅です。

刻みパセリをトップにのせると香りと彩りがアップします。スープの味付けに用いるこしょうは、強めに効かせるとよいでしょう。

こうした、地味で黒っぽい料理は家庭でしかできないもの。それだけに演出にひと手間かけて、ただの「始末料理」にしないようにしたいものです。
ストック整理時に限らず、身体のリセットの必要を感じたときに、ぜひ、お試しください!

 

●ひじきとチキンのスープ、玄米ガレット添え

材料(2人分)
ひじき(ゆでたもの)* 200g
鶏もも肉** 80g
たまねぎ 1/4コ
白ワイン 大さじ2
顆粒チキンスープの素 小さじ1/2
バター 大さじ1
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
パセリ(刻む) 少々
玄米ガレット
 玄米ご飯*** 150g
 卵 小1コ
 塩 少々
 こしょう 少々
 オリーブ油 小さじ1
*乾物は戻してこの分量にする。
**チキンライス用でもよい。
***市販のパックでもよい。

 

ひじきは熱湯をサッとくぐらせ、水けをきる。たまねぎは縦4等分にしてから、繊維を切るように薄切りにする。鶏もも肉は、2㎝角程度に刻む。

2 フライパンにオリーブ油を注いで弱火にかけ、たまねぎを炒める。しんなりしてきたら、鶏もも肉を加え炒める。鶏肉が白っぽくなってきたら、1のひじきを入れてさらに炒め混ぜる。

3 2に、水カップ2と顆粒チキンスープの素を入れて、火を強め(中火)、ひと煮立ちさせてアクをすくう。弱火にして約10分間煮る。

4 スープを煮る間に玄米ガレットをつくる。玄米ご飯を電子レンジで温め、ボウルに移してほぐす。

粗熱が取れたら、卵を割り入れて混ぜる。塩、こしょうをふる。

フライパンにオリーブ油を注ぎ、中火(弱)にかける。ご飯生地の半分量を、直径約8cmの円形に形づくりながら、表面を平らにして焼く。底面に、カリッと焼き色がつくまで焼き上げる。

裏返して軽く2~3分間焼く。残りの生地も同じように焼き、器にガレットを盛る。

5 3のスープに塩と、多めのこしょうをふって仕上げる。ガレットの中央に刻みパセリをのせ、スープを注ぐ。ガレットをくずしながら、スープと一緒にいただく。

 

●鮫島正樹(さめじま・まさき)
料理家、メニュー開発コンサルタント。1951年生まれ。故・入江麻木氏に師事、ヨーロッパ家庭料理と伝統菓子を学ぶ。1983年に独立、「フード アート アンド デザイン シィ」を立ち上げる。以降、NHK「きょうの料理」講師をはじめ、欧風家庭料理をベースとした健康派のレシピを、つくる楽しみとともに発信している。近年はみずからの暮らしと照らして、中高年のための食卓提案に力を注いでいる。著書に「食べてきれいになる137レシピ」、「三ッ星サラダBOOK」(ともに世界文化社刊)など。同世代の悲喜こもごもを聞くにつけ、食欲旺盛、持病なし、まずまず平穏の我が身を幸せと思う。精神もまた、みずみずしく、上向きでありたい。

◇小鮫(こさめ)
鮫島スタジオを取り仕切る、古参の助手。師匠にも、容赦ない毒舌を浴びせること度々。無類の甘党。若草萌える登別で、沢遊び。水音に全身、リフレッシュ。