| 走湯山(そうとうさん)は湯の沸き出る所があり、「走り湯」と呼ばれていました。 699年、伊豆大島へ配流になった役(えんの)行者、小角(おづぬ)が海岸に上陸し、湯滝を浴び神仏に祈る修行をしました。このことがきっかけとなり、伊豆山に山岳修行者(修験者)達が集まる修行場となっていきました。 その後も源頼朝・北条政子をはじめ、豊臣秀吉の小田原征伐により伊豆山が焼け野原となった際にも、大名はもとより茶人千利休や古田織部なども参拝の際に入浴しました。 江戸城構築のために沢山の大石が伊豆山から運ばれた際に怪我人が絶えず、走り湯での治療が盛んになり、治療効果がずば抜けていたと言われ、ますます評判になりました。 走り湯はかつて一昼夜に7千石(1296t・毎分900リットル)の湯を噴き出し、源泉温度が70度ほどあったといわれていますが、乱掘が続いた結果現在は毎分180リットル、70度ほどとなっています。 走り湯の1,300年以上の歴史の中で、関東大震災のときのみ噴出が止まり、土地の者たちが鉄棒でつつきまた湯が出るようになり、この際、物凄い音が地底から響いてきたので皆一斉に逃げ出したという逸話があります。 日本三大古泉とは、熱海伊豆山走り湯温泉、四国松山道後温泉、神戸六甲山有馬温泉となっています。 |