タクロリムス(免疫抑制薬、免疫調整薬、カルシニューリン阻害薬)と紫外線療法の比較アトピー性皮膚炎

適用される患者

他の治療で効果が十分に得られなかった方、軽症から中等症の方、副作用によって他の治療ができない方

下記の方は適応をさけましょう。
妊娠中や授乳中の方、2才未満以下の乳幼児、光線療法中の方
※炎症が強いジュクジュクとした皮膚の場合は、吸収量が多くなりすぎてしまうため用いません。

重症、最重症の成人で、他の治療法で症状の向上がみられなかった方

下記の方は適応をさけましょう。
日光過敏症など、日光や紫外線が悪影響を及ぼす可能性のある方、皮膚がんやその危険性のある方、免疫療法をうけている方、妊娠中の方

他の治療法に比べての優位性

皮膚バリア機能が低下している病変部では吸収されやすく、正常な皮膚からは吸収されにくいという特徴があります。このため、症状が軽くなるにつれ、薬が吸収されにくくなるため、皮膚の萎縮や毛細血管の拡張のような副作用がおこりにくいといわれています。特に、ステロイドホルモンのような血管拡張、皮膚萎縮、多毛などがおこりにくいとされています。
重症や最重症の方にも使用できます。特に、311nmをピークとするナローバンドUVB療法は、PUVA療法で必要な治療後の遮光が不要なことや、安全性が高いとされ、今後さらに普及するとされています。抗炎症外用薬や抗ヒスタミン薬、保湿外用薬などによる治療で軽快しない場合や、従来の治療により副作用がでている場合に考慮される治療法です。

留意すべきこと

紫外線は皮膚がんの危険因子ともないますが、この薬を塗るとその危険性が少し高まるともいわれています。したがって、薬をぬった部位をできるだけ日光にさらさないようにしましょう。また、密封療法も用いないようにしましょう。
その他、皮膚を清潔に保ちからだに合った保湿剤を使用してスキンケアも合わせて行うようにしましょう。

効果が一時的なものであることや、色素沈着といった副作用があらわれることがあります。また内服、外用PUVAは照射当日の、PUVAバスは2時間の遮光が必要になります。
また、数百回以上の照射を行うと発がんの恐れがあるため、複数の病院で診療を受ける場合は、治療履歴をきちんと伝えましょう。

副作用と対策

皮膚症状

薬を塗った部位に赤みやかさぶた、落屑、むくみ、乾燥、ただれ、滲出などがおこる可能性があります。

薬の効果の表れでもありますが、症状が重い場合は医師に相談しましょう。薬を変更することがあります。

色素沈着

皮膚が炎症をおこすとメラニン細胞が刺激されて過剰なメラニンが産生されることで色素沈着がおこることがあり、炎症がおさまると色素沈着が目立ち黒くみえることがあります。ステロイドの使用を中途半端に中止すると炎症が長引き色素沈着がおこることがあります。

日焼け止めクリームを使用し、日光にあたり過ぎないように気をつけましょう。また、皮膚が黒くなるなどの症状は回復途中にでる場合もありますが、自己判断でステロイドの使用をやめるのではなく、医師に相談をするようにしましょう。

発がん性

繰り返し大量の紫外線を照射することで、がん化することがあります。

紫外線照射の履歴を医師に伝えるようにしましょう。

一般的な所要時間

症状がおさまるまで継続的に使用します。

治療期間:3ヶ月程度
週に1~3回程度の治療を行います。

体験談件数

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