さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ(著:永田カビ)を読んだ感想
2016/09/10
ちょっと前に話題になってて、本屋さんでもちょくちょく見かけることのあるこの漫画。
pixivでちょこっと読んでみたら、おや、結構面白そうかな?と思ったので、電子書籍で購入して読んでみました。
うーんと、感想としては、結構、重い。
まぁ表紙からして軽そうな感じではないと思ってたけど、ここまで重いとは。
レズ風俗に行ってみたらすっごく良かったぁ(*^▽^*)
みたいな感じのレポではない。全くない。
あんな所行くんじゃなかった…というレポではないし、行ったら最高に気持ち良かった~!!みたいなレポでもない。
病んでいる人が、新たな自分を探しに風俗に行った所、思ったよりもはっちゃけられなかったけど、人生観が変わって色々と成長した気がするぞ!
という内容。
レズ風俗ってどんなことするのかなぁみたいなワクワク感で読むものではないですね。
(それでもある程度は内容が書いてあったのでドキドキはしましたがw)
この本は精神を病んでいる人やその傾向がある人向けかも?
毒親に育てられた…とか、精神病に罹ったことがあるとか、まさに今罹っているとかでもいいんだけど、そういった感じの人が読むと結構胸にズズーンと来るかもしれない。
実は私も昔精神病にかかったことがある。双極性障害というやつだ。
母が私が生まれた頃から双極性障害を持っていて、私は残念ながら遺伝物質を持って生まれてきたらしい。
それ自体は別に母を恨んだりしていないんだけれども、やっぱりこの無駄に色々考えてしまって落ち込んだり苦しむのは、なんとかしたいなぁといまだに思ってるのよね。
まぁそんなわけで、永田カビさんの気持ちが、なんとなくわかる。
- 「親の評価」を求めて生活している永田さん。
- 「だれかに抱きしめてほしい」と思っている永田さん。
- 「普通の生活を送らないと」と思いつつ、上手く行かなくて涙をこぼす永田さん。
それってぜーーーんぶ、私の事だった。
私も、親に嫌われやしないか?といつも不安に思っていた。
だれかに愛してもらいたい、構ってもらいたいって思っていた。
普通になりたい、なんで私はこんなに「できない」子なんだろうって泣いた。
これって多分、世の中の人が多かれ少なかれ思っていることなんじゃーなかろうか?
この本を読んだあとは、
心の中の膿とかモヤとか、そういうものがパーッと晴れていくような気もするし、曇りガラスの向こう側に心があるような、そんな気もする。なんだか、不思議な本。
本書には
「なまけている」と「がんばらない」は違うと思っている
と書いてあって、うんうん…って頷いて、ちょっぴり涙がにじんだ。
本書には更に
最近気付いたが 私にとって想像した事を描く方が
自分が実際にした事 思った事を描くより恥ずかしいのだ
と書いてあり、「うわーーーわかるーーーーー!!」となった。
脳内で、誰と誰がくっついてあんなことやこんなことを…うへへ…って考えるのは楽しくってすごく良いんだけども、それを表に出すってのがすごく苦手で、恥ずかしくて仕方ない。
想像、妄想を表に出すのが恥ずかしい。
でも自分が過去にしてきた恥ずかしい体験とかは全然書けてしまう。
多分私も、この永田さんと同じようなタイプなのだ。
だからこうやって色々と赤裸々にブログに書いているのだろうから。
感想まとめ
うーん。
私には旦那や子供がいて、旦那がすごく優しいので甘えまくっているし、ワガママも言うし、多分恵まれてるんだろうなぁ。
でもやっぱり抱え込んだ闇みたいなのは拭えていなくって、この本を読んで色々と「あぁそうか…」って気付かせてもらいました。
なんか、もうちょい自分を表に出して、自分自身を甘えさせてあげようと素直に思えました。
総評としては、「面白かった」です。
人の暗闇を覗き見るというか、もしかしたら自分もこうなっていたかもしれないとか、そういった背徳感?罪悪感?興味本位?うまい言葉が見つかりませんが、なんだか、そんなものを感じました。
本を読んでると二人のアクターさん(男性向け風俗で言うところの嬢ってやつですね)が出てくるんですが、二人とも永田カビさんにとっても優しくって。でも永田さんはうまく表現できず、抱きしめることすら難しく…。読んでるこっちが切なくなるような気持ちになりました。
でもこれを読んでいると、レズ風俗って結構癒されるのかもしれないなぁ、なんてちょっと興味がわいたりします(レズじゃないしさすがに利用するつもりはないけどw)
ただ、結構後味は悪い感じの面白さなので、好き嫌いは分かれるかも。暗い感じの話が好きだったり、病んでる人の心を覗いてみたい…という人にはオススメの本ですね。
レズ風俗という体裁を取っているけど、実際の所は内面を押し出してくる、じんわりと胸に刺さる、そんな作品でした。