歯の色って人それぞれで、グレーであったり黄色・茶色であったりと、あなたやあなたの身近な人と比べても実感できるのではないでしょうか?
そんな歯の色がコンプレックスとなり、原因や治療法が気になる方も少なくありません。
実は、歯の色には段階があることを知っていましたか?
その歯の色の段階によって原因や治療法が異なって来るのです。
今回は、そんな歯の色が気になっているあなたへ、グレー・黄色・茶色と段階別に原因や治療法をお届けします。
歯の色が本当は黄色?その原因とは
歯は白色でこそきれいで健康的な印象がありますが『透明度が低い真っ白な歯が好まれる傾向にあるが、歯の色とは本来、やや黄色がかった白色である』といわれています。
歯は『エナメル質』という硬い組織で覆われていますが、歯の色はエナメル質そのものの色ではなく、その内側にある『象牙質』の色に影響されています。
歯の表面にあるエナメル質はつるつるとした無色な半透明をしていますが、象牙質は黄色がかった白色をしていて不透明な組織です。
エナメル質の透明度によって、歯の色の見え方は違ってきますが、歯はチョークのような真っ白色ではなく『淡黄白色』です。
まずは、そのことを踏まえたうえで、自分の歯をチェックしてみることが重要です。
ここで、歯の色の違いを段階的に見ていきましょう。
歯の色には段階があった!
出典:www.smile2525.jp
冒頭でも述べたように、歯の色は人それぞれ。
よく白や黄色で表現されますが実際にはもっと段階的なバリエーションがあるのです。
歯科医院や歯科技工士さんは『シェードガイド』というものを持っています。
これは歯の色見本で、詰め物や被せ物をする際に患者さんの歯にできるだけ合った色の材料を選ぶために使います。
一般的に色の系統で大きくA~Dの4つに分けられ、さらに明るさで最も明るい1から2、3、3.5、そして最も濃い4の5段階に分かれています。
日本人の標準的な色はA3あたりです。
ときどき、C(グレー系)やD(ダークブラウン・オレンジ系)の色の方がいらっしゃいますが、この系統の色はくすんで見えるだけでなく、きれいな透明感のある歯の色を再現しようとしてもなかなか再現できない難しい色なのです。
歯の色は生まれつきの資質ですが、時々何らかの原因で変色してしまうことがあります。
例えば、そのひとつに『テトラサイクリン』という抗生物質が知られています。
テトラサイクリン系抗生物質は、以前から風邪や肺炎などいろいろな感染症に使われています。
テトラサイクリン系抗生物質には特徴的な副作用があり、そのひとつが『歯の色素沈着』です。
つまり、『歯の色が変色する』ということです。
子供の頃テトラサイクリン系抗生物質を飲んだ人には、個人差はあるものの黄色味の強い色やグレーがかった色、左右対称のグラデーション(縞模様)が見られることが多いのが特徴です。
こういった歯の色の変化にはそれぞれ原因や治療法があります。
色別に詳しく見ていきましょう!
歯の色が変色している原因は?治療法もご紹介
白濁している歯
出典:kimotodental.blog92.fc2.com
歯の表面の透明感がなくなり、一部に濁った白い色が見られると、むし歯の初期段階の可能性があります。
歯磨きと歯ぐきのブラッシングをていねいに続けるだけでむし歯を改善することができるのです。
そもそも、歯の一部が白く濁っている場合、初期の虫歯の可能性があります。
初期の段階では、エナメル質が溶かされて透明感がなくなります。
これをよく『脱灰』なんちぇ言い方をします。
すべての歯が白く濁っている人は、フッ素の過剰摂取が考えられます。
地域によっては、飲料水にフッ素がたくさん含まれていることもあるんです。
これを長期間毎日飲み続けると斑状歯と呼ばれる特有の色をした歯になることが・・・
また、『斑状歯』は、白濁に限らず茶色い斑点が出ることもあります。
さらには、エナメル質形成不全という歯の先天的な欠損があります。
これは、もともと歯の表面にあるエナメル質が部分的になかったり、あるいは全部ない状態をいいます。
黒ずんだ歯
出典:leesdentalclinic.com
むし歯の進行が進むと、どんどん色が濃くなって白濁色から黄色、薄茶色、茶色になり、やがて黒色になります。
むし歯は歯の表面に付着する、主なむし歯菌であるミュータンス菌によって発生することで知られています。
ミュータンス菌は多くの場合、歯の表面に付着すると同時に、酸を作り出して自分の周囲に放出します。
この酸によって歯が溶けて、やがて穴が開いたり黒に変色し、むし歯となってしまうのです。
歯を自分の目で確かめて、黒い部分はもちろん、黄色、薄茶色、茶色がある、穴が開いているなどの場合は、すぐに歯科医院を受診されることをお勧めします。
また、黒ずんだ歯は何らかの原因でその『歯の神経が死んでいる』あるいは『神経を取る処置をした歯』です。
神経が生きていなければ、その歯は死んだ歯になり黒く変色しもろくなります。
ただし、小さい子供の歯の一部が真っ黒に変色しているのは、虫歯の進行止め『サホライド』を塗布したことによる反応です。
小さくて治療ができない、削るほどではないなどの場合、このような進行止めで経過を見ていることが多々あります。
サホライドは虫歯になっているところにだけ反応して黒く変色するのであのような状態になるのです。
フッ化ジアンミン銀という物質で、昔のお歯黒と同じような成分です。
実際に、私の娘もこの方法を実施しましたが、あまり良い印象は与えられません。
まだ幼児でしたので本人はわからなかったと思いますが、親としては恥ずかしく、かわいそうな思いをさせてしまったなと思うばかりでした。
歯医者で泣き叫び苦しむわが子を見るのは本当に辛かったです。
そうならないためにも、日々の歯磨き粉や歯へのケアが本当に大切になってきます。
黄色く変色している歯
出典:art-smile.com
歯の内側で黄色く見えたときは、前述したようにむし歯の進行中なので要注意です。
ただし、歯の表面のみ黄色くなっているのは、コーヒー、紅茶、お茶などのドリンクやタバコのヤニが付着しているケースです。
また、年齢とともに歯の表面のエナメル質は透き通り、歯の中の象牙質がよく見えるようになるので、歯が黄色く見えやすくなります。
見た目はよくありませんが、医学的には問題ありません。
コーヒーや紅茶、お茶、タバコなどを口にした場合は、歯磨きをするか、できないときには水で口をゆすいで色素を洗い流すようにします。
外食時には、水で軽く口をゆすぐようにして飲むとよいでしょう。
灰色の歯
出典:www.smile-dcs.com
歯の神経が挫滅(ざめつ)または腐敗、神経を抜いてから長い間経過した場合、歯の中の象牙質の細い管が変色してくるために、色がだんだん黒ずむことがあります。
それが拡がってその歯全体が灰色になることもあります。
加えて、まだお母さんのお腹の中にいる頃や小さい子供のうちに病気をし『てテトラサイクリン系の抗生物質』を飲んだ人に見られます。
この時期、歯はまだできかけの状態で外からの入ってきたものの影響を受けてしまいます。
テトラサイクリン系抗生物質の影響で、できかけの歯の赤ちゃんはグレーがかった色になって完成してしまうことがわかっています。
人によっては、白っぽい縞模様がはいっていることもあります。
これらの場合は、歯の根の中の治療後に『ウォーキングブリーチ』という方法で、歯の内側から漂白することも可能です。
また、生まれつき歯が灰色になっている場合でも、オフィス&ホームホワイトニングを併用することで、かなり白くすることができます。
そして、歯の色はまず視覚からチェックしましょう。
このとき、歯の表面だけでなく、むし歯になりやすい奥歯の溝や歯の生え際などもしっかりと確認します。
健康的な歯を保つポイントとしては、『唾液の力』です。
歯の汚れやむし歯を防ぐ最大の要素とも言われている唾液の力ですが、食べ物が口に入ってくると、だ液は消化を促すだけでなく歯や口の中全体を洗浄してくれます。
日頃からだ液の分泌を意識しつつ、口を少し開けて舌でほおの両内側を繰り返し突き、唾液量を増やしましょう」
テトラサイクリン系抗生物質とは?
前項でも何度も登場してきたテトラサイクリン。
そもそもテトラサイクリンとはどのような抗生物質なのでしょうか?
一言で抗生物質といってもたくさんの種類がありその効果もさまざまです。
テトラサイクリン系抗生物質は、肺炎などの呼吸器の病気やひどいニキビなど細菌の感染症に効くお薬として知られています。
感染の原因となる細菌が増えるのを抑える効果があり、以前は幅広く効く薬としてあらゆる年代の人にしばしば処方されていました。
ところがテトラサイクリンには、歯の内部に色素が沈着するなどの副作用があることがわかり、現在では特に8歳以下の子供や妊婦さん、授乳中のママへの処方は避ける必要があるとされています。
でもこういった規制がなかった時代にテトラサイクリンの影響を受けた人もいるのです。
あなたもそういった経験をお持ちではありませんか?
テトラサイクリン系抗生物質は、耐性菌といって効かない菌が増えてきたこともあり、最近では違うタイプの薬が使われることが多くなりました。
テトラサイクリン歯の治療法4つのパターン
通常歯医者さんで受けられるホワイトニングで標準的な色に近づけることができます。 横縞がある時は複数回繰り返すことで目立たなくなります。 薄いグレー系なら通常のホワイトニングを何回か行うことで白くなります。 ただし、標準的な歯の色より白みの強い色になります。 横縞やグラデーションもある程度は目立たなくなります。 色素沈着が強くホワイトニングではなかなかきれいな白い歯にはなりません。 歯医者さんで行うオフィスホワイトニングと自宅でも行うホームホワイトニングをダブルですることで、かなり白い歯に近づきます。 しかし、標準的な色より暗い感じや白みの強い色に仕上がり、やや不自然な感じになることがあります。 また、グラデーションが強い場合はその部分との色の差が残る場合もあります。 テトラサイクリン歯は独特なグラデーションをしています。 歯の先端から根本に近づくにつれ、くすんだ濃いオレンジのような色に変化し、ちょうど木星の表面の模様に似ています。 こういった色彩の歯をを持つ人はホワイトニングでは解決しづらいので、ラミネートベニアのように歯の表面を薄い板状のセラミックで覆う方法がおすすめです。薄いオレンジ系の場合(程度の軽い人)
薄いグレー系の場合
濃いオレンジやグレー系の場合
グラデーションが強い場合
歯医者行う!変色した歯を治す主な4つの治療法
出典:
クリーニング
エナメル質に付着した汚れを落とし、本来の歯の色を取り戻す治療法です。
ステインが原因の変色であれば、クリーニングがもっとも効果的な手段になるでしょう。
しかし、あくまで本来の歯の色にする治療であり、人によってはイメージしていたような色にならないかもしれません。
ホワイトニング
歯の色素を分解し、科学的に脱色する治療です。
歯に薬剤を添付し、レーザーなどの光を当てて実施します。
ステインはもちろん、加齢、神経の死滅など、幅広い原因に対応できるために、困ったときはホワイトニングを検討してみてください。
ただ、虫歯の変色には向かないとされます。
コーティング
歯の変色している部分に白いコーティング剤を塗る治療です。
変色が進行していて、ホワイトニングなどでも大きな効果が見込めないときに用いられます。
『歯のマニキュア』といわれることもありますが、そのイメージにかなり近いと考えられます。
変色が濃い場合は、歯の表面を少し削ってから治療することもあります。
セラミック
本物の歯と見分けが付かないほど精巧につくられた、人口歯を取り付ける治療です。
『虫歯が進行している』・『神経が死滅した』・『抗生物質で変色した』など、改善が難しい原因で変色が生じているときに採用します。
従来、人口歯といえば銀歯でしたが、一見すると人口歯だと分からないために、セラミック治療を望む患者は多いようです。
一方で、セラミックにも金属の被せものにセラミックを付けた『メタルボンド』と、すべてセラミックでつくられた『オールセラミック』などの種類があります。
担当医と相談の上、自分に合った方法で治療を行ってください。
自宅でもできる!歯の変色を防ぐ3つのケア
ステインの元となる食べ物を控える
ステインの元であるコーヒーやチョコレートなどの食べ物を控えることが、歯の変色を予防するひとつの方法です。
色素が付着・蓄積しにくくなるので、意識的に取り組めばいつまでもキレイな歯でいつづけられる可能性が高いと考えられます。
ただ、すべてを控えるのはなかなか困難なことが多いかと思います。
ステインが付きやすい食べ物をとった後は『うがいを必ずする』などのケアを習慣化すれば、汚れを最小限におさえられます。
喫煙を控える
よく知られているように、歯の変色の原因となりやすいのが『タバコ』です。
タバコに含まれるヤニによって色素沈着が進行し、少しずつ歯は茶色に変色してしまいます。
喫煙が習慣化しており、歯の変色に悩んでいる人はやはり、喫煙を控えることが改善の近道になります。
ステイン除去用の歯みがき粉を使う
出典:college2ch.blomaga.jp
近年、ステイン除去用の歯みがき粉が続々と登場しており、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで手軽に購入できるようになりました。
ステインを落とす成分が含まれているので、毎日のブラッシングに用いれば変色予防になり得ます。
ちなみに、ブラッシングの際あまりに強い力で磨くと歯の表面が削れてしまい、ステインが付着しやすくなるため、できるだけ優しく磨くようにすることをおすすめします。
まとめ
歯の色には段階があること、その段階に合わせて予防・治療法があることが分かりました。
歯の変色は、誰にでも起こり得る口内トラブルです。
そんな中でも変色の予防として日ごろから取り組めることは多いために、手を出しやすいところから試してみてください。
無理に特殊な方法を選択されることは、あなたの本来持っている健康的な歯へのダメージも懸念されます。
既に変色に悩まされている人は、変色の原因に合った治療法をきちんと理解し、かかりつけの歯医者さんなどで最適なケアを行いましょう。
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