耳垢が湿っているとワキガもあるって本当?

耳垢が湿っている人はワキガもあると言われるとおり、耳垢とワキガには関連性があると考えられます。耳垢が湿っている人が絶対にワキガということはないのですが、その可能性が高いと言うことはできます。その理由をみていきましょう。

耳の中も汗をかいている

耳垢がなぜ湿るかというと、耳の中にも汗腺があって汗をかいているからです。しかし、それは暑いからかく通常の汗とは違います。暑いときや辛いものを食べたとき、体温の上がり過ぎを抑えるために全身から汗を分泌する汗腺は「エクリン汗腺」という汗腺ですが、耳の中の汗をかく汗腺は「アポクリン汗腺」という汗腺です。アポクリン汗腺は、気温とは関係なく、ホルモンの働きによって汗を分泌する汗腺です。

アポクリン汗腺は全身に存在するエクリン汗腺とは異なり、耳の中以外ではワキの下や性器周辺などの限られた場所にしか存在しません。また、人によって生まれ持った数が違い、アポクリン汗腺が多い人と少ない人の個人差が大きいと言われています。耳垢が湿っている人と乾いている人に分かれるのはそのためで、アポクリン汗腺の数が多い人の耳垢は湿りやすいということになります。

耳垢を湿らすのもワキガの原因となるのも同じアポクリン汗腺

ワキガの原因と言われているのも、耳垢を湿らすのと同じアポクリン汗腺から分泌される汗です。アポクリン汗腺から分泌される汗はベタベタとして、もともと少し独特なにおいがあります。
耳の中の汗はそれほど強くにおうことはありませんが、ワキの下の場合、アポクリン汗腺の数も多い上にエクリン汗腺からの汗も混じります。さらに、衣服やワキ毛に汗が染みこみ雑菌が繁殖しやすいため、その雑菌が汗に含まれる脂肪やタンパク質を分解し、ワキガ独特の強いにおいを発すると言われています。

耳垢が湿る=アポクリン腺の多い体質=ワキガ体質の可能性

耳垢が湿っているということは、アポクリン汗腺の多い体質ということです。アポクリン汗腺の多い人は、ワキガ体質である可能性がかなり高くなります。しかし、ワキガ体質はアポクリン汗腺の数だけで決まるわけではなく、ホルモンの影響や食生活など様々な要素も絡んでいます。
また、耳垢はアポクリン汗腺からかく汗以外の分泌液によっても湿ることがあります。なので、耳垢が湿っているから絶対にワキガ体質だと断言することはできません。ただ、その可能性が高くなるのは確かなようです。

ワキガは無自覚の場合も多い

他人からするとかなり強く感じるワキガのにおいも、本人は気づいていないということがよくあります。においの感じ方には個人差が大きく、とくに自分のにおいは普段から慣れているので、とくに気にならない場合も多いのです。
その分、「周囲からくさいと思われていないかな」と不安になってしまいますよね。そのときに、耳垢が湿っているかどうかが、ワキガの可能性があるかどうかの1つの判断基準になります。

ワキガのにおいが出始めるのは中学生以降、女性らしさ男性らしさが一番目立つようになる第二次性徴の頃とされています。最近の子どもは発育が早く小学校高学年にはワキガが出る場合もありますが、それ以前にはワキガ体質であるかどうかはわかりません。
しかし、耳垢の湿りは子どもの頃から見られる特徴です。また、ワキガ体質は遺伝の要素も強いと言われているので、親兄弟にワキガ体質の人がいて耳垢が湿っていれば、将来ワキガのにおいが出る可能性は高いということになります。

ワキガは治療や対策ができるので1人で悩まずクリニックで相談を

自分の耳垢が湿っていて、もしかしたらワキガかも…と気になったり、自分の子どもがワキガになるかも…と思ったりして不安な人もいるかもしれませんが、ワキガはクリニックでの治療や様々なグッズでの対策ができます。

上にも書いたとおり、ワキガのにおいは自分ではわかりにくく、周囲の人にもなかなか聞きにくいものです。そのようなときは、ワキガ治療を行う専門のクリニックで相談をしてみましょう。耳垢が湿っていたり親兄弟がワキガ体質だったりしても、必ず自分もワキガ体質であるとは限りませんし、もしもそうだったとしても、防臭グッズで抑えられる程度のにおいなら、そのまま様子をみることもできます。

ワキガはホルモンの働きに関係しているため、ホルモンの分泌が活発な若い頃ほどにおいはキツくなり、年齢とともにだんだん薄くなっていくことも考えられます。いずれにせよ、医師に相談して客観的な意見を聞くことで、ワキガへの不安を小さくすることができます。
1人で抱えて悩んでいると、においが気になって人と接することが怖くなってしまう人もいます。ワキガは1つの体質で恥ずかしいことではありませんので、悩んだときは専門家に相談してみましょう。