お肌が望む、3ステップスキンケアで
本来のキレイを取り戻そう!

それでは、肌にとって“ちょうどいいスキンケア”とはどのようなものでしょうか? 檜垣先生が推奨するのは、いわば〈手抜きケア〉。「肌は洗わないといけない」「肌は保湿しないといけない」という思い込みを一度リセットすることを勧めます。

「肌自ら潤いを保つ力がありますし、実はお肌は、毎日洗わなくても大丈夫。いっそお肌の状態が思わしくないときは、『洗わない』のも選択肢の一つ。肌は回復のチャンスを与えられ、調子はおのずと整ってくるはずです」

とはいえ、女性はメイクをしますし、外気の乾燥、排気ガスや紫外線に肌を晒され、肌の自活力が間に合わないこともあります。そこで檜垣先生が提案するのは、“3ステップスキンケア”です。

ステップ1【適度な洗顔】ふんわり泡洗顔&すばやく洗い流す

洗顔は「いかにお肌に負担をかけずにやさしく洗うか」が肝心。お肌に負担をかけにくい洗顔法として、オススメなのは「泡洗顔」です。

「洗顔料をしっかり泡立てて、泡を指とお顔のクッションにして、直接肌をこすらないように洗います。すすぎはお肌と同じぐらいの38度ぐらいのお湯がベスト。30、40回もすすぐ必要はなく、10~15回で十分です。洗顔料はケチらず、規定量を使うことも大切。量が少ないと泡が足りず、こすり洗いになりやすいのです。肌が弱い人ほど、たっぷりの泡で洗うよう心がけましょう」

さらに、短時間で落とすのも洗顔のポイント。とくに洗浄力の高いメイククレンジング剤は肌に乗せてから洗い流しまで1~2分以内に済ませましょう。ときおり時間をかけてマッサージする人もいますが、マッサージクリームとは成分が違うのでマッサージはNGだそうです。

ステップ2【適度な保湿】手の感覚を頼りに、必要な分だけ補えばOK

肌は、自ら“天然の美肌クリーム”をつくり出しています。原料となるのは、汗と皮脂。その天然の美肌クリームが足りないときに、補ってあげるのが保湿化粧品の役割なのだとか。

「ざっくり分けると、化粧水は汗に近いもの、クリームは皮脂、乳液は汗と皮脂の混じりあったものという位置づけです。たとえば、乾燥しやすい冬はクリームを使い、夏は乳液でさっぱり潤す、など季節や肌のコンディションによって使い分けるといいでしょう」

化粧品を手のひらにのばし、頬、額、あご、目のまわりにやさしく押さえつけるように浸透させましょう。スキンケアをするうえで、一番のセンサーとなるのは手のひらです。

「朝起きたときや洗顔後、お顔をやさしく両手で包むようにさわって、そこからスキンケアを選びとってください。肌の乾燥を感じるときは乳液をクリームに変えてみたり、お肌が弱っているときはぬるま湯でさっと洗ったりするだけでもOK。ご自分が気持ちいいと感じるのが“ちょうどいいスキンケア”です」

ステップ3【紫外線ケア】肌老化を予防する、もっとも効果的なケア

最新の皮膚科学では、肌老化の7割は日焼けによる「光老化」が原因とされています。いつまでも若々しい肌でいたい人は、紫外線ケアはマストといえそうです。

「ふだん日の当たらない腕や太ももの内側は、なめらかでハリのある肌ですよね。この肌の状態が、本来の生理学的な肌老化の進行度合い。肌のアンチエイジングを考えるなら、紫外線ケアを最優先順位においてください」

紫外線予防に欠かせないスキンケアアイテムといえば、サンスクリーン(日焼け止め剤)。檜垣先生が以前、女性のサンスクリーン使用状況を調査したとき、あきらかになったのは「塗りムラ」が多いこと。

「一度にたっぷり肌に乗せていませんか? かならず鏡を見ながら、顔の各部位に小分けにして塗ってください。そうすることで塗りムラがなくなり、塗り広げる際の肌の摩擦も最小限に防げます」

シミの気になる部分は、重ね塗りをしてしっかりガードすると効果的。また、パッケージに記された用量を使わなければ、十分な効果は期待できません。

「商品によって異なりますが、お顔に塗るのは、こんもりとした10円玉分ほどの量が目安。そして、日に当たることで紫外線カット効果はどんどん消失し、汗や摩擦でもかなり落ちるので、効果の持続はせいぜい2~3時間と心得ておいたほうがよさそうです」

―「適度な洗顔」「適度な保湿」「紫外線ケア」、肌が本当に必要としている“3ステップケア”は、とてもシンプルでした。

「美しい肌は、特別なケアをしなければ手に入らないものではありません。子どもの頃、なめらかな肌をしていたように、みんな肌本来のキレイをもっています。その本来の美肌を引き出すのが、この“3ステップケア”なのです」

ビジネスシーンでもプライベートでも、清潔な第一印象を与えたいのは、誰もが望むこと。朝起き抜けに肌をさわってお肌のキモチを感じてみることから、美肌ケアを始めてみませんか?