LOTUS ESPRIT SE &LOTUS OMEGA CARLTON

2006年12月11日
少し前の話題になるが・・・






トヨタのMR-Sがついに生産中止だそうだ







和製エリーゼと陰口を叩かれながらも、唯一の国産ミッドシップスポーツカーだったが










ついにその火が消える











MR-Sには1度しか乗った事が無いが、それなりに良く出来たトヨタらしいクルマだと思った








これで残された「ミッドシップ」を標榜する国産車は、三菱の軽自動車「i(アイ)」だけ







ミッドシップ・・・つまりクルマにおける最大の重量物であるエンジンを、横から見て前輪軸と後輪軸の間に搭載する設計方法は






前後の重量配分が均等になり、運動性能や安定性に優れるという訳だ








かつてトヨタは、エスティマのテレビCMで「F1と同じミッドシップだから安定性抜群」「天才タマゴ」とか言いながら宣伝していた







しかしモデルチェンジであっさり前輪駆動になったら、室内の広さばかりを強調して(エンジンが床下に無いから当然室内は広くできるわな)「天才タマゴ」はどこかに行ってしまった






まあエスティマそのものが、フランスの大ヒット元祖ミニバンである「ルノー・エスパス」を、名前から設計からコピーして作ったという成り立ちだから


(さすがに輸出仕様ではエスパス=エスティマではまずいと思ったのか、シエナとか名前を変えていた)







ポリシーなど初めっから、あろうはずも無い






初代ルノー・エスパスは「24」のシーズン5でクロエが華麗なる運転を披露し、流石とうならせるものだった・・・エスティマだとこうはいかないと思う(笑)









ルノー製フォーミュラ1のエンジンを搭載した、「ルノー・エスパスF1」なんて天才タマゴの究極だ




まあ大トヨタがあっさり方向転換するくらいミッドシップは生産性が悪いと言うことだ







普通は前輪軸の上にエンジンが位置するフロントエンジンがほとんどで、室内の広さや設計の自由度、生産効率上もいちばん具合がよろしい・・・要するに簡単に安くできる











おさらいになるが


フロントエンジンから駆動力を前輪に伝えれば前輪駆動のFF(Front engine Front wheel drive)か


後輪に伝えて後輪駆動のFR(Front engine Rear wheel drive)か


4輪全てに伝えて4WD(4Wheel Drive)となる










ポルシェ911やVWビートルのように、後ろにエンジンがあって後輪を駆動する場合はRR


あれ?なんでミッドシップだけミッドシップって普通言うんだろうか・・・SRかMRでも良さそうだが
(そういう意味じゃトヨタはこだわりがあったか?)







まあ呼び方まで変わるくらい、ミッドシップと言うのは特殊だと言うことだろう






そのミッドシップでも、エンジンやギアボックスを横向きに置くか縦に置くかで左右方向の重量配分に影響する





エンジンを横向きに置けば、キャビンを広く取れるが、左右の重量バランスで不利だ





我が家のロータス・エスプリミッドシップでエンジンもギアボックスも縦置きという室内の広さや生産効率は無視したレイアウトだが


その甲斐あって運動性や安定性はロータスのサスチューンと合わさって、非常に高いレベルだと思う











ドライバーの腕は全然そのレベルに無いが(笑)










しかしクルマの下に潜ったときの眺めは、長いサスアームと縦置きエンジンでまさしくロータスフォーミュラをイメージさせる






もちろん今回生産中止になるMR-Sをはじめ、ホンダNS-Xのような本格派でも国産ミッドシップスポーツカーで縦置きエンジンという例は無い・・・




やはり日本車の場合は室内の広さや生産効率抜きには無理なのだろうか









そうやってキャビンスペースにまで広くしているのに、昨今はスポーツカーが売れないということなのだろう









もはや国産スポーツカーはランエボ等の特別仕様を除けば、マツダのロードスターくらいしか無くなった


(日産のZやマツダのRX8(これは微妙)やレクサスSC430はスポーツカーとはちょっと言い切れないような・・・ダイハツ・コペンの延長線上でスポーティカーという気がする)








若い人だけではないのだろうが、損得で考えればスポーツカーなんて損なクルマだ






狭くて荷物も人もたくさん乗れないし、その割りに値段も高い




景気回復が「いざなぎ景気」を超えたと喜んでいる政府関係者がいるが、ことクルマ社会を見れば、底冷え感は否めない・・・能天気にも程がある





なにしろあのバブル景気の頃は国産輸入含めてスポーツカー百花繚乱だったのだ



景気がよければ、ユーザーはスポーツカーのようなクルマを損得でなく選ぶということだ







今でも少量生産の外国製スポーツカーはそれなりに高価でも売れているが、底冷え日本で生産するにはマスベースに乗せるのは難しいのだろう





つまり日本車は絶滅危惧種のロードスター以外は、スポーツカー市場から事実上撤退したと言うことだ









ミッドシップどころかスポーツカーそのものが絶滅寸前




こんな日本に誰がした!












ミッドシップってそんなにダメなのか?!







その検証として


次回はミッドシップ風前のともし火である、三菱の「i」の試乗です