糸の種類による違いを教えて?
低リスク・高効果で注目の糸フェイスリフト
美容整形には、メスを入れることへの不安感と、ダウンタイム・後遺症への憂慮がつきものです。フェイスリフトにも同じことが言えますが、糸を使った施術方法なら、そうした患者さんの負担を大きく軽減することができます。
糸を使った切らないリフトアップに使われる糸には、大きく分けると溶ける糸と溶けない糸の2種類があります。もともとは溶けない糸を用いた施術が行われていましたが、近年は溶ける糸を用いたものも多く採用されています。
それぞれの施術の大まかなメリット・デメリットを挙げていきましょう。
溶ける糸の特徴
メリット
- 短期間での再手術が可能なので、フェイスリフト後に発生した新たなシミ・しわにも対応できる。
- 体内に糸があるという不快感を軽減できる。
デメリット
- 糸が溶けると効果が弱まる。
- 効果の持続期間は平均2年程度。
溶けない糸の特徴
メリット
- 持続期間が溶けない糸より長い。
デメリット
- 再施術を行う場合、糸の除去手術が必要になる。
- 糸の素材によっては感染や異物反応などを感じ、除去したくても抜き出せないケースがある。
糸の種類と施術方法
各糸の特徴と施術方法などは以下の通りです。
| 糸の種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 適した悩み・部位 |
|---|---|---|---|---|
| ハッピーリフト | 毛羽立ち(糸に切り込みを入れた状態)のある糸を使い、毛羽立ちが組織をつかむことによって、たるんだ部分を引き上げる。 | ●糸の周囲で体内コラーゲンやヒアルロン酸の増産、皮膚の線維化が進み、美肌効果が期待できる。 | ●毛羽立ち部分の面積が小さいため、組織を引っかける力が弱い。 ●毛羽立ち部分が割けると「バナナピール現象」が発生。効力が下がる可能性があり。 | 頬、下あご、首のたるみ、ほうれい線、など |
| シルエットリフト | 円錐形のバイオコーン(生体由来の器具)を挿入し、広範囲において立体的なリフトを実現。 | ●同方向に付いたコーンが、高い引き上げ効果を提供。 ●リバイタライジング効果により、コーン周辺ではコラーゲンやヒアルロン酸の生成が促進される。 | ●側頭筋膜に糸を固定するため1cm程度の切開が必要。 ●糸に伸縮性がないため、表情の動きなどでコーン部分が破損することがある。 | ほうれい線、頬全体のたるみ、首のたるみ、など |
| 3Dシルエットリフト | 糸の中心を始点として、中央へ向いたコーン付きの糸を挿入。これが引き合うため、より立体的なリフトが期待できる。 | ●ニードルで挿入するので切開の必要がない。 ●コーンの周辺でコラーゲンやヒアルロン酸が生成され、美肌効果があがる。 ●糸の中心を始点として真ん中に向けて引き合うため立体的(3D)な顔立ちになる。 | ●糸に伸縮性がないため、表情の動きで負荷がかかり、コーン部分の破損や引っ掛かりが取れる可能性がある。 | ほうれい線、頬のたるみや、ブロー(額)のシワ、など |
| ミントリフト | 糸自体にトゲがついているため、長期間の引き上げが維持できるリフトアップ法。 | ●吸収までの期間が約2年と長い。 ●切開の必要がなく、針穴がつく心配もなし。 ●毛羽立ち型より強度が高く、組織の把持力が長持ち。 | ●皮膚がでこぼこ、またひきつれ感を生じることがある | 頬、下あご、首のたるみ、ほうれい線、など |
| 金の糸 | 極細の針を使用し、改善したい部分の皮膚の真皮層に、純金の糸を挿入する。 | ●リフトアップと共に、糸挿入が「線維芽細胞」を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を分泌。 ●半永久的な効果が期待できる。 | ●たるんだ組織を引き上げるリフトアップ効果は少ないといわれている。 | 美肌効果、肌のハリ回復、シミやニキビ跡の改善、など |
| スレッド美容鍼 | 髪の毛よりも細い吸収糸が装着された特殊な針を挿入、糸だけ皮膚にとどまる。 治療方式によってウルトラVリフト、リードファインリフト、ショッピングスレッドと呼ばれる。 | ●皮膚を刺激、かつ皮膚に挿入したスレッドの働きでフェイスリフトと皮膚の改善が期待できる。 | ●糸が露出する可能性あり。 ●内出血やあざができることがある。 | 頬のたるみやゆるみ、ほうれい線、あごのライン、など |
| スプリングリフト(溶けない糸) | 細かい突起のついた糸で皮下組織を引っかけ、引き上げることで、高いリフトアップが期待できる。 | ●伸縮性、弾力性があり、表情に合わせて伸び縮みする。 ●入れ方によって異なるが、3年~半永久的に効果が持続する。 | ●ひきつり、窪み、目のつり上がりなどを生じることがある。 | 頬のたるみやゆるみ、ほうれい線、あごのライン、フェイスライン、など |
| シルエットリフト(溶けない糸) | スプリングリフトと同じ構造だが、皮下で溶けずに残り続ける。 | ●溶けない糸を使っているので、効果が持続する。 | ●伸縮性がないため、組織を把持する突起部分が壊れたり、引っ掛かりが取れてしまうことがある。 | ほうれい線、頬全体のたるみ、首のたるみ、など |