抗がん剤の副作用とその原因

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2017.1.1

抗がん剤は"諸刃の刃"で、がん細胞を積極的に攻撃するのですが、正常な細胞も攻撃してしまうことがあり、そのためさまざまな副作用が起きてしまいます。

この副作用は、生じた副作用の種類によって原因がわかっておりますので、それぞれの副作用とその原因について、下記の表でまとめています。

生じた副作用 原因
吐き気・嘔吐 抗がん剤が脳内の嘔吐中枢を刺激するため
脱毛 頭皮にある毛根細胞が抗がん剤の影響を受けるため
赤血球・白血球・血小板の減少 赤血球・白血球・血小板を造る骨髄幹細胞が抗がん剤の影響を受けるため
出血 抗がん剤の影響で血小板が減少するため血が止まりにくくなるため
動悸・息切れ・全身倦怠感・貧血 抗がん剤の影響で赤血球が減少するため
感染症 抗がん剤の影響で白血球が減少するため
アレルギー反応 抗がん剤を身体の免疫が異物と認識するため
口内炎 抗がん剤が口の粘膜を攻撃するため、又は白血球の減少により口の中の虫歯菌などの感染が広がるため
手足のしびれ 抗がん剤が末梢神経を攻撃するため
下痢・便秘 抗がん剤により腸管内の副交感神経が刺激されている、又は腸管内の粘膜が損傷を受けているため
皮膚の異常・爪の異常 抗がん剤が皮膚や爪の細胞を攻撃するため
嗅覚障害 抗がん剤が味を感じる細胞を攻撃するため

抗がん剤はより細胞分裂の活発な細胞に働きかけますので、細胞分裂の活発ながん細胞に積極的に働きかけますが、皮膚・爪・口の中・髪の毛など、細胞分裂が活発な正常な細胞にも働きやすいという特徴があります。

生じた副作用の種類によって、薬によって対処したり、自己管理によって対処する方法がとられます。

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抗がん剤の一時的な副作用と長期的な副作用

上記に挙げた抗がん剤の副作用については、その原因とともに症状が継続する期間もおおよそ分かっています。

抗がん剤の副作用が継続する期間は、治療が終了すると副作用も消失する一時的なものもと、治療終了後1年以上にわたって継続する長期間のものがあります。

長期間継続するものには、後遺症として残る可能性もあります。

抗がん剤治療中または終了後数日~数週間以内で消失する一時的な副作用は、主に以下のものが挙げられます。

一時的な副作用

吐き気、嘔吐、アレルギー反応、発熱、血圧低下、食欲不振、全身倦怠感、下痢、胃もたれ、口内炎、貧血、白血球・血小板減少、脱毛、手足のしびれ、皮膚や爪の以上、膀胱炎、味覚障害など

上記の副作用については、治療が終われば自然と消失するため持続期間についての心配は特にありません。一方で、抗がん剤治療終了後、1年以上長期間に渡り継続する長期的な副作用として、以下のものが挙げられます。

長期的な副作用

腎機能障害、心肺障害、神経障害、聴覚障害、性機能障害、認知機能障害、味覚障害など

長期的な副作用の中でも抗がん剤の種類によっては腎臓機能を損ねるものがあり、その場合は腎臓には組織再生能力がないことから腎臓の後遺症が生涯残る可能性もあります。

その他に、個人差によっては別の後遺症も残ることも考えられます。そのため、抗がん剤の種類によっては、主治医と患者さんの間で十分に話し合い、治療後の生活についても患者さんに理解してもらう必要があります。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 薬物療法(化学療法)
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス | 薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る
  3. 書籍 がん化学療法の薬-抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬・支持療法薬-はや調べノート2017・2018年版 (プロフェッショナルがんナーシング2017年別冊)2
  4. がんを学ぶ | がんの三大療法
  5. その他

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