メラニンはどんなメカニズムで作られているの?

 

顆粒状になっているメラニンのことをメラニン顆粒といいます。とても小さな粒子で、直径が0.4マイクロメートルから1マイクロメートルとなっています。チロシナーゼといわれる酸化酵素にサポートしてもらって、アミノ酸のチロシンがメラニン色素に変化をしているのです。メラニン顆粒というのは、毎日のように作られているのですが、このメラニン顆粒が作られているのが、メラノソームと言われる部分です。特定の量のメラニン顆粒が作られると、メラノサイトにある突起部分から表皮へとメラニン顆粒を送り出していきます。

 

そして表皮は、中にメラノソームを含んだ状態で、角質方向へと移動をしていき、肌細胞と一緒に最終的に排出されていくことになるというメカニズムになっています。常に基底層からメラニンが作り出されている状態になっているのですが、正常に排出と生成が行われているのであれば特に問題が生じてしまうことはありません。

 

メラニンの生成や排出の周期のことをメラニンの代謝と呼んでいます。メラニンが代謝される際には、角質層に移動をするものだけではなく、反対に真皮層に移動をするものもあります。真皮層に移動してしまったメラノソームは、免疫細胞のマクロファージに取り込まれていき、最終的に血液に取り込まれて排出されるという仕組みになっています。ただし、肌に問題が生じてしまっていると、メラニンの代謝が正常に行われなくなってしまって、真皮に移動をしたメラノソームが停滞してしまうケースもあるのです。

 

黒ずみは色素沈着の一種

 

肌の奥にある真皮でメラニン色素が溜まってしまって沈着してしまっていることを色素沈着といいます。黒ずみやシミのような肌トラブルというのは、この色素沈着によって引き起こされてしまっているのです。黒ずみなどができてしまったから、取り除くために力を加えて洗っているという人もいるのではないでしょうか?しかし、力を入れて何度も洗っていると、反対によけいに黒ずみなどが目立ってしまう危険性がありますのでしないようにしましょう。

 

肌が服などによって擦れてしまったり、爪などで掻いたりするだけでも、肌というのは刺激を受けている状態です。この刺激が少ないのであれば特に問題はないのですが、刺激が強すぎてしまったり、蓄積されてしまうと、肌を刺激から守るためにメラニン色素をたくさん生成していきます。これによって肌が黒くなって色素沈着になってしまうのです。

 

ターンオーバーによってしばらく経つと、新しい細胞と入れ替わりますから、色素沈着してしまった肌細胞も排出されることになり、黒ずみも解消されていくケースが多いです。しかし、ターンオーバーが弱くなってしまっていたり、正しい方法をケアしていなかった場合、メラニン色素がいつまでも残ってしまってシミになってしまうケースもあるのです。

 

例えば、虫刺されになってしまって、無意識のうちにかなり掻いてしまっていたなんてことはないでしょうか?そうすると、刺された後がずっと残ってしまったりしますよね。これも一種の色素沈着になっているのです。この他にも、火傷や怪我などをして、怪我をした箇所が周りの肌と比べて黒くなってしまっていたりするということもありますが、これも黒ずみです。特に、深く傷ついてしまっている場合は、長期間黒ずみが残ってしまうということが多いですよね。この他にも、逆に傷跡が白くなってしまう、色素脱失といわれるものもあります。

 

アトピーなどのような湿疹ができてしまった後にも、その箇所が黒ずみになってしまうということもあります。ステロイド薬を塗ったことによって黒ずみが生じてしまっているのではないかと疑っている人もいるのですが、これは色素沈着によって引き起こされた黒ずみです。

 

色素沈着にならないようにするための対策

 

肌が慢性的に刺激を受けてシミになってしまうことを色素沈着といいます。顔の場合は毎日見ているわけですので、シミに気づきやすいのですが、体にできてしまっているシミは見落としてしまっているという人も少なくありません。シミというのは、顔にもできてしまいますが、実は全身のどこにできても不思議ではないのです。

 

その中でも、デリケートゾーンや脇というのは自己処理をすることが多いですし、肌も他の部位と比べて繊細になっています。デリケートゾーンにしても脇にしても、あまりそこまでチェックしていないという人も多いのではないでしょうか?ですので、自分では気づかないだけで、色素沈着がはっきりと出てしまっていることに気づかないということも多いです。

 

肌を刺激から守るためにメラニン色素が作られているのですが、このメラニン色素が肌細胞に沈着してしまうことによって、色素沈着になってしまいます。色素沈着になってしまうと簡単に解消させることができません。

 

顔の場合は、紫外線によってシミになってしまうということが多いのですが、全く紫外線を浴びないようにするということは現実的ではありません。また、シミになってしまっている部分というのは、シミになっていない部分よりも紫外線が入り込みやすくなっています。ですので、ケアをしてもなかなか解消させることが難しいのです。

 

体のシミの場合、紫外線が原因ではなく、下着などによる摩擦や掻いた時に生じる刺激、刺激が強い事故処理をすることで生じてしまうことが多いです。特にデリケートゾーンは肌も刺激に弱いですし、下着によって圧迫されてしまいやすいですから、色素沈着になりやすいのです。ですので、刺激が弱い素材が採用されていて、体にマッチしている下着に変更するようにした方がいいでしょう。刺激が弱い素材として代表的なのは木綿や自然由来のコットンなどがあります。

 

この他にも、普段の行動によって黒ずみや色素沈着になりやすい部位もあります。普段、肘などを机に乗せていたりすることが多いのであれば、それだけ肘に刺激を慢性的に与えることになりますので、肘で色素沈着が発生しやすいです。肘などが黒ずんでしまっているのであれば、可能なかぎり刺激を与えないようにしたり、肘をつく癖を止めるようにしましょう。最初は癖を治すのにかなり苦労してしまう人もいるかもしれません。ですが、矯正をしていくに連れて、だんだん癖が治っていくでしょう。

 

睡眠と色素沈着の関連性について

 

睡眠によって、ニキビ跡にできてしまった色素沈着を改善しやすくすることができるのは、寝ている時にターンオーバーが活発に行われていることが理由になっています。ただし、ただ寝ていればターンオーバーをすることができるというわけではありません。ターンオーバーを促したいのであれば、決まっている時間帯には熟睡をするようにしていかなくてはならないのです。

 

脳が司令を出してターンオーバーが行われているのですが、生活リズムに合わせるように、決められた時間に指令を出す仕組みになっています。いわゆるゴールデンタイムと言われる22時から夜中の2時までの間の時間帯に寝るようにすることで、しっかりターンオーバーを促していくことができるようになるとされています。休日前にしっかり寝るようにしようとしている人もいるかもしれません。ですが、睡眠時間がながければ長いほどターンオーバーをすることができるというわけではないですし、ゴールデンタイム以外の時間に寝ていてもあまり効果を発揮することはできないのです。

 

しかし、必ずしも、全員が22時から2時までの間がゴールデンタイムだというわけではありません。人によって体内時計というのは違っているものですが、この体内時計によってもゴールデンタイムというのは多少違っているものなのです。

 

寝ている間に活発にターンオーバーが行われていることは確かなのですが、寝ている時に成長ホルモンが活発に分泌されてから、新しい細胞が生成されるようになっています。単純に寝ているだけではなく、自律神経が働いて、成長ホルモンの分泌を促すようにしていかなくてはならないのです。ですので、自分の意志では調節をすることはできないんですね。

 

自律神経が、そろそろ睡眠をする時間だと感じたら、人間は眠気を感じるようになるのですが、この自律神経が寝る時間だと認識する時間に、自分でも睡眠を取ろうと考えるようにしなくてはならないのです。ちゃんと寝ていても、自律神経が寝ていると認識をしていなかったら、成長ホルモンの分泌を促してくれないのです。

 

摩擦や炎症で発生する色素沈着について

 

肌というのは、慢性的に摩擦されることによっても色素沈着になってしまうことも多いです。例えば、下着をつけていて、ゴムが摩擦してしまって、ゴムがあたっている部分が色素沈着になってしまうことも少なくありません。このような摩擦によって黒っぽく色素沈着をしてしまうことを摩擦黒皮症と呼びます

 

はっきりとシミになるのではなく、ゴムがあたっている部分の周辺がなんとなく黒っぽく変色をします。ウェスト周りだけではなく、首や腕などといった箇所にも発生しやすくなっています。服や下着などによって摩擦になってしまうことが原因になっているだけではなく、ボディブラシなどで肌に刺激を与えることで色素沈着になってしまうこともあります。

 

毎日のように慢性的に摩擦が生じてしまうと、肌が刺激を感じてメラニン色素を作り出していきます。この作られたメラニン色素によって真皮層にまで色素沈着を引き起こしてしまうことで、摩擦黒皮症になってしまうのです。慢性的に刺激を与えているということは、慢性的にメラニン色素が作られているということになりますので、解消させるのが難しいといえます。特に肌が黒めの人というのは、それだけメラニン色素の量も多いですので、肌が白い人よりも色素沈着になりやすいとされています。

 

この他にも、肌で炎症が発生してしまうことで、炎症性色素沈着と言われる色素沈着になってしまうこともあります。加齢によって生じるシミの場合は、ある程度年齢を重ねてからできてしまうわけですが、炎症性色素沈着の場合は、年令に関係なく発生します。湿疹やニキビなどのような炎症が発生してしまい、そのダメージによってメラニン色素が作られます。そして、炎症の跡に色素沈着が生じてしまうのです。

 

なお、炎症性色素沈着は慢性的なものもありますし、一時的なものもあります。例えば、ニキビや摩擦などの症状は一時的なものですから、炎症性色素沈着になってしまったとしても色素沈着は一時的なものです。ですが、慢性的な炎症である湿疹やアトピー性皮膚炎の場合、慢性的に色素沈着になってしまいますので、解消しにくくなってしまっているのです。

 

ビキニラインが黒ずんでしまう原因と解消方法について

 

自己処理による炎症
カミソリでデリケートゾーンの自己処理をした場合、カミソリで肌に強い刺激を与えてしまうことになります。これによって、色素沈着や過角化が発生してしまったというケースは少なくありません。脱毛ワックスや毛抜きを使ってデリケートゾーンの脱毛をする場合、毛根によって毛穴が広がってしまって、その毛穴の中に雑菌が入り込んでしまいやすくなります。これによって毛のう炎という炎症が生じてしまいやすくなるのです。ビキニラインでこのような炎症ができてしまった場合は、自分でケアをしていくと悪化してしまう危険性もあります。ですので、自分でどうにかしようと思うのではなく、ちゃんと病院に行くようにした方がいいでしょう。

 

ホルモンバランスの乱れ
生理不順や出産、妊娠などによってホルモンバランスが乱れてしまった場合、ビキニラインだけではなく、他の部位にも色素沈着ができてしまうというケースも少なくありません。出産や妊娠をしたことによる色素沈着なのであれば、出産をしてしばらくするとホルモンバランスが改善されていきやすいです。ですので、出産をしてしばらくすると色素沈着が解消されるということがほとんどですので、あまり気にする必要はないかと思います。生理不順によって色素沈着になってしまっている可能性があるのであれば、普段から基礎体温の測定をするようにして、低体温期と高体温期があるのかを調べるようにしてください。そして、問題があるのであれば、婦人科に行って詳しく調べてもらうようにすると良いでしょう。

 

どうやってケアをすればいい?
ビキニラインが色素沈着で黒ずんでしまった場合は、最初にしなくてはならないことは摩擦を発生させないということです。どれだけケアをしていても、カミソリなどで摩擦をしてしまっていては、改善させることは難しくなってしまいます。また、保湿力があるクリームなどを使って、乾燥しないようにしていくことで、黒ずみを改善しやすくすることが可能です。

 

 

肌表面の菌たち

 

最近、肌を美しく健康に保つためには皮膚上の常在菌にそのポイントがあると考えられるようになってきました。その代表が、「表皮ブドウ球菌」と呼ばれるものです。

 

肌の表面には、10種類以上の菌が常在していて、絶えず増えたり減ったりを繰り返しています。これらは空気を好むために皮膚表面に多く存在しています。この常在菌には大きく3種類いて、肌を清潔にして潤いを保つ「美肌菌」や、ニオイや肌トラブルの元になる「悪玉菌」と呼ばれるもの、そして状況しだいでどちらにでも傾く可能性のある「日和見菌」があります。

 

「表皮ブドウ球菌」は美肌菌の代表格で、汗や皮脂を食べて、肌に潤いを与えるグリセリンを産出してくれるものです。グリセリンは肌を弱酸性に保ち、ツヤと潤いのある肌に導く役割を持っています。弱酸性に皮膚が保たれていると、外部からの病原菌などの攻撃井に強くなり、肌のバリアが強化されるようになります。

 

悪玉菌の代表的なものには、ニキビの原因である「アクネ菌」や「黄色ブドウ球菌」などがあります。黄色ブドウ球菌は、表皮ブドウ球菌と名前が似ているために混同されやすいですが、こちらは悪玉菌で、傷が化膿すると黄色く変色するのはこの菌の仕業です。皮膚から出た体液をエサに増殖し、アトピーなどでも多く検出され、かゆみを引き起こすとされています。

 

このような菌の世界が私たちの肌の上には存在していますが、大事なことは善玉菌が増えて悪玉菌が増えないようにすることです。善玉菌の食事となる汗や皮脂が過剰な洗顔などでなくなってしまわないように洗いすぎに注意しましょう。