まぶたのくぼみを悪化させる習慣をご紹介する前に、まず、そもそも「まぶたのくぼみ」とは何なのか、そしてその原因についてお伝えしよう。

 

これを理解しているのとしていないのでは、今後、対応するときの意識が変わってくる。やはり、どんなことでも目を背けずに実体を直視し、その原因を知ることが大切だ。

 

まぶたのくぼみとは?

一言でいえば「まるでガイコツみたいに見える、上まぶたの落ちくぼみ」のことだ。そして、ここが凹んでいると、いわゆる「老け顔」になる。

 

眉毛の下、目の上のまぶたの部分。眼球の丸みに沿って、この部分が落ちくぼんでくるのだ。

 

 

一説には、まぶたのくぼみがなくなるだけで10歳若返るらしい。ということは、逆に言うと、10歳損しているということだ。

 

まぶたのくぼみを作る原因

いくつもあるが一つずつ詳しく説明しよう。自分はどのタイプなのか見極めながら読んで欲しい。自分のタイプが分かると、自ずと対処法も分かってくる。

 

(1)皮下脂肪の減少

最初の原因は「皮下脂肪の減少」だ。太った人を想像してみて欲しい。まぶたもなんとなく腫れぼったいイメージがないだろうか?それもそのはず、まぶたは、「皮下脂肪」という皮膚の下の脂肪の影響を受けやすい部位なのだ。

 

皮下脂肪がちょうど良く存在していてくれれば、ふっくらと若々しいまぶたでいられるわけだけれど、この皮下脂肪、加齢とともに少しずつ減っていってしまう。もともと痩せ型の人の場合は、皮下脂肪自体が少ないわけだから、まぶたのくぼみも早々に発生しやすい。

 

また、ダイエットをしたタイミングで、急に目の周りのくぼみが目立ち始めることがあるが、それも皮下脂肪の減少のせいだ。体の脂肪とともに、まぶたの下の皮下脂肪もダイエットしてしまったことになる。

 

(2)筋肉の衰え

筋肉の衰え」によっても出現する。上まぶたの筋力が落ちると、「眼瞼下垂」が引き起こされるが、この「眼瞼下垂」になると、まぶたのくぼみが出やすいといわれているのだ。

 

では、「眼瞼下垂」とは何か?というと、上まぶたの筋肉の衰えで、まぶたが上がりにくくなって、充分に目が開かなくなる病気のことだ。ひどくなると、常に半目のようになってしまう。

 

まぶたを上げるのは、眼瞼挙筋という筋肉。この筋肉が衰えると、まぶたもうまくあがらなくなる。

 

これは筋肉の老化現象ともいえるし、筋肉をしっかり使わずに怠けさせてしまった結果ともいえる。

 

(3)目の疲れ

目が疲れると、目が「シパシパ」した感触になることは、経験があると思う。そのとき、鏡を覗いてみて欲しい。目の上のまぶたのくぼみが、いつもより深くなっていないだろうか?

 

目がくぼんでいると疲れ目がひどくなるという悪循環。〈疲れる→くぼむ→さらに疲れる→さらにくぼむ…〉とエンドレスに繰り返しているようなものだ。まさに、ニワトリが先か、タマゴが先か状態。

 

まぶたのくぼみの改善のためには、目を疲れさせないに越したことはない。

 

(4)コラーゲンの減少

皮下脂肪が減少しても目が窪むが、肌の構成成分の一つである「コラーゲン」の減少も、原因になりうる。

 

コラーゲンが減少すると「シワ」ができるのだが、コラーゲン減少型のまぶたのくぼみはシワの一種というわけだ。眼球の丸みに沿って、ライン上にシワのような線が入っていないだろうか?その線の部分は、特にコラーゲンが減少している状態だ。

 

コラーゲンが減少するのは、老化現象だ。年齢とともに、コラーゲンの量は減っていく。

 

(5)血行不良

冷え性だったり貧血だったりして血行不良があると、本来は目の上のまぶたに送られるべき栄養素が、行き渡らなくなる。

 

すると、肌細胞が分裂できなくなるので、肌が再生しなくなる。そのうち、どんどん肌組織が痩せ細って、またくぼみのできあがりだ。

 

血行不良を抱えている女性はとても多く、血行不良であることでさまざまなトラブルや不調が発生してしまう。

 

(6)栄養不足

もし充分に血行が良かったとしても、そもそも栄養自体がなかったら、まぶたの皮膚は、ふっくらとしたまぶたを作るのに必要な分の肌細胞を生成することができない。

 

顔の中でも、もともと皮膚が薄いまぶたは、栄養不足になったら真っ先に影響の出やすい部位。すぐにくぼんで目立ちやすいのだ。

 

ふっくらまぶたをキープするためには、豊富な栄養素を確保する必要がある。

 

(7)睡眠不足

普通なら、多少の目の疲れや栄養不足などがあったとしても、しっかりと睡眠時間を取れば、寝ている間にかなり回復するもの。

 

しかし、睡眠を取っていないと、ちょっとのくぼみがそのまま、定着してしまう。充分な睡眠時間が必要だ

 

(8)目もとの乾燥

アイクリームで保湿しない限り、薄いまぶたの皮膚はあっという間に乾燥する。そして、少し水分が足りないだけでパリパリに乾燥してしまう。まぶたのくぼみ部分は、実は砂漠のように乾燥しているのだ。

 

特に、秋から冬にかけての乾燥の時期は要注意。頬や唇など目立ちやすい場所の乾燥に気を取られているうちに、まぶたの乾燥が手遅れなほど進んでしまうこともある。

 

(9)物理的な摩擦

目をこすることは、目を窪ませる大きな要因。まぶたの皮膚は非常に薄いので、ちょっとこすったつもりが、まぶたにとっては、大ダメージ。皮膚が損傷して、元に戻らない場合もあるので、注意が必要だ。物理的な摩擦をできるだけ避けた生活が必要だ。

 

まぶたのくぼみを悪化させる10の習慣

さて、原因が分かったところで、いよいよここからは、絶対に止めて欲しい「まぶたのくぼみを悪化させる習慣」を紹介する。

 

今、悩まされている人は、必ずいくつかの習慣が当てはまるはずだ。それを今日からやめることで、まぶたは日に日に膨らんでいく。難しいことはないので、早速このリストにあるものは一つずつ止めていこう。

 

(1)ハードコンタクトレンズ

実は、ハードコンタクトは「眼瞼下垂」を引き起こしやすいことが分かっている。実際、美意識の高い女友だちは、そのことに恐怖の気持ちが募って、20年近く愛用したハードコンタクトレンズをかなぐり捨てて、レーシックに走った(レーシックにしてから、まぶたのくぼみが治ったらしい!)。

 

コンタクトレンズを使用していると、まぶたの裏側が常にレンズと摩擦し合っているため、まぶたには大変な悪影響を与えてしまうのだ。眼科の先生のコメントによれば、ハードコンタクトレンズを10年以上している人は、かなりの確率で眼瞼下垂を患っているらしい。

 

しかもやっかいなことに、ハードコンタクトレンズの影響でくぼむ場合は、左右対称にならないことが多い。片方の目だけ、ひどくなってアンバランスな顔になってしまうのだ。まぶたのくぼみだけでも憂うつなのに、左右非対称になって顔に違和感が出てきたら最悪だ。

 

ちなみに、ハードコンタクトレンズは「外すときの動作」も、まぶたに悪影響を与えているといわれている。まぶたを外側にギュッと引っ張って、パチンとレンズを外すのだが、外側にギュッと引っ張ったときに、まぶたに負荷がかかっている。

 

まぶたのくぼみのことだけ考えれば、ハードコンタクトレンズよりもソフトコンタクトレンズの方がましだ。そして、本当は裸眼かメガネかレーシックが理想的だ。もしハードコンタクトレンズをしていて、まぶたのくぼみが気になるなら、一度本気で検討してみて欲しい。

 

(2)無理なダイエット

ダイエットした後に目が窪んだ、という人はとても多い。せっかく努力して痩せたのに、人に褒められるどころか、「やつれて、どうしたの!?」なんて心配された日には、悲しすぎる。

 

無理なダイエットをすると、体が栄養不足に陥る。だからこれは、栄養不足でくぼみが発生したパターンだ。無理なダイエットはやめて、充分な栄養補給を心掛けよう。特に、肌の再生のためにはタンパク質、ビタミン類、ミネラル類を毎食しっかり摂ることを心掛けること。

 

また、単純な「脱水症状」でもまぶたのくぼみは発生するので、ダイエット中は水を飲みまくってみると良い。まぶたのくぼみは脱水の症状の一つで、診断にも使われる。水分を取って治るようなら、一時的な脱水による症状なので心配ないということだ。

 

(3)夜更かし

睡眠不足になると疲れが取れずまぶたのくぼみが定着しやすいのはもちろんだが、「目を閉じている」という状態の時間が少なくなることにも着目して欲しい。

 

私たちが起床している間は、絶えず目を開いていて、しかもまばたきをすることで、まぶたに負荷をかけている。目を開いて起きていれば起きているほど、まぶたのくぼみが深くなっていくのだ。

 

一方、寝ているとき、目を閉じている状態では、まぶたはゆったりと休むことができている。まばたきによって、まぶたに負荷をかけて癖付けすることもない。

 

この「目を閉じている状態」の時間をできるだけ稼ぐ、という意味でも、夜更かしは今すぐやめて欲しいのだ。もし不眠気味で寝付きが悪いという場合は、眠らなくても良い。

 

目を閉じているだけでも、改善効果が見られるので、ぜひチャレンジして欲しい。

 

(4)足を冷やす服装

冷え性はまぶたのくぼみの大敵だとお伝えしたが、だからといって目を温めたって根本的な解決にはならない。冷えは「足元」からやってくるのだ。足を冷やすような格好をしながら、まぶたに蒸しタオルを乗っけたところで、あまり効果はない。

 

まずは足を温めよう。「頭寒足熱」という言葉があるように、頭は冷やして足を温めることが、根本的な冷え性解消につながる。

 

足を温めるためには、靴下の重ね履きやレッグウォーマーがおすすめ。足を温めることがまぶたのくぼみの改善につながるなんて不思議な感覚がするかもしれないが、試してみると、全てつながっていたことに気付くだろう。

 

(5)スマホ依存

最近、若くてもまぶたのくぼみに悩む人が増えているらしい。それは、スマホのせいだと私は踏んでいる。スマホが、まぶたのくぼみや疲れ目に拍車をかけるのは、その「距離の近さ」にある。例えばパソコンの場合は目と画面の距離が45cm程度ある。それが、スマホだとなんと15cm程度。これで目が疲れないわけがない!

 

しかも、スマホを見る角度も問題。下を向いて、首や肩回りから顔へ向かう血行を阻害した状態で、しかも伏し目がち。まぶたへの血流の流れが悪くなるから、その分、伏し目がちでいることで、下に向かう重力の重みでまぶた周辺の筋肉を下へと下げてしまう。

 

スマホ禁止!とはいわないけれど、一日に長時間スマホを触りすぎている自覚のある人は、ちょっと一休みしてみるのが得策だ。

 

(6)お酒の飲み過ぎ

お酒を飲んだ翌朝、鏡を見ると、まぶたのくぼみがひどくなっていないだろうか?実は、お酒には強い利尿作用があるので、体の中の必要な水分が抜け出ていってしまう。すると、まぶたの水分も少なくなる。

 

しかも、アルコールを肝臓で分解するときに発生する「アセトアルデヒド」という成分は、毒性が非常に強い。飲酒した後の顔面の紅潮、吐き気、頭痛などを引き起こすのは、アセトアルデヒドのしわざ。

 

そして、まぶた周辺の薄い皮膚は、アセトアルデヒドの影響も受けやすい。お酒を飲んで顔が赤くなると、まぶた周辺が特に赤くなるという人はいないだろうか?それは、アセトアルデヒドの毒素がまぶたにも回っている証拠。

 

ただでさえ敏感なまぶたが毒素にさらされると、症状も悪化しやすくなる。

 

(7)喫煙

タバコは健康に悪影響がある、というのは、耳にたこができるほど聞いたことがあるだろう。タバコの煙には200種類以上もの有害物質が含まれていて、中には発がん性物質もある。

 

実は、タバコの煙に含まれる有害物質の中でも、まぶたに悪影響を与えるのが「活性酸素」の存在だ。

 

「活性酸素」とは、触れた物質を強烈な勢いで「酸化」させる酸素のこと。酸化とは、つまり「サビる」ということだ。鉄がサビて腐っていくように、体内の細胞を酸化させてしまう、恐ろしいもの。

 

喫煙していると、一口煙を吸うごとに、体内に活性酸素を取り込むことになる。そして、健康な細胞を攻撃し、酸化し、老化を早めていく。

 

皮膚の薄いまぶたは、真っ先にこの活性酸素の影響を受けやすい。顔の中でも真っ先に老け始めるのはまぶたなのはそのためだ。まぶたのくぼみを改善したかったら、タバコは今すぐやめよう。

 

(8)運動し過ぎ

運動不足が美容や健康に悪いことはあっても、運動し過ぎが悪いってどういうこと?と思われたかもしれない。ここでいう運動し過ぎとは、長時間体に負荷をかけて行う運動のこと。例えば、マラソン選手の顔を思い浮かべて欲しい。まぶたがプックリもちもち、という人は少ない。

 

マラソンのように、体に極端に負荷をかける運動を行うと、実は体内で活性酸素が大量発生してしまう。すると、健康な細胞が活性酸素に攻撃されて、肌の再生がうまくできなくなり、まぶたのくぼみの原因となってしまう。

 

まぶたのくぼみを直すためには、運動は1時間以内で、汗ばむ程度の軽いものを継続しよう。

 

(9)目をこする

意外と多いのが、「目をこする」こと。もうこれだけは、今すぐにやめて欲しい癖だ。目をこする度に、まぶたの皮膚は損傷を受け、その分、まぶたにダメージが蓄積する。花粉症やアレルギー持ちで目がかゆくなる人は、かかないで済むように医療機関で適切な治療を受けよう。

 

目をゴシゴシこすると、目の角膜にも傷が付く。どうしてもかゆみが我慢できないときは、冷たいおしぼりを作って目の上に乗せておくと、幾分かましになる。

 

 

(10)拭き取りクレンジング

女性のメイク落としには、クレンジングオイル、クレンジングジェル、クレンジングミルクなど、いろいろな種類があるが、まぶたのことを考えると「これだけは使ってはいけない!」というクレンジングが「拭き取りクレンジング」だ。

 

シートにあらかじめクレンジング液が浸されているタイプや、自分でコットンに浸して使うタイプがあるが、どちらも肌をこすってしまうらしい。

 

「こする」のはまぶたにとってはとにかく御法度。できるだけまぶたをこすらない生活を考えよう。

 

まとめ

 

まぶたのくぼみの実体、原因、やめるべき10の習慣を紹介したが、まぶたのくぼみはすぐにできやすい分、すぐに回復する望みも持てる症状だ

 

ただ、早期ケアが大切になってくる。根深く定着してしまってからでは、なかなか改善が難しくなってくるのだ。できれば、今日からできるケアをはじめて欲しい。やめるべき習慣の中で、今していることがあれば、今からやめる。それが、まぶたのくぼみの改善に大きく役立ってくる。