ワセリンの選び方、使い方
乾燥肌や敏感肌、アトピー肌で皮膚科にいくと保湿剤として処方されるのがワセリンです。乾燥がひどかったり、刺激に極端に敏感になっているなど肌の状態が悪いほどワセリンが処方されるような気がします。
ワセリンは純度によって4種類あるって知ってますか?
【1】 ワセリン
【2】 白色ワセリン
【3】 プロぺト
【4】 サンホワイト
ワセリン→白色ワセリン→プロぺト→サンホワイトの純度が上がります。いずれも薬局や薬店、ドラッグストアに行けば処方箋なしで買えます。皮膚科でもらえる保湿剤には他にもヘパリン類似性物質(ヒルドイド)、尿素などがありますが、これらは基本的は処方箋がないと手に入りません。
ワセリンが保湿剤としてよく利用されるのはとにかく安全だからです。そしてワセリンほど効果的で肌にやさしいものはないからです。ワセリンは石油系のオイルだから肌に悪いというイメージを持っている人がいますが筋違いもいいところです。
皮膚病でジュクジュクになった肌や火傷で赤くめくれてしまった肌の保護に使われるぐらい安全ですし、油(オイル)であるにもかかわらず、ほとんど酸化しません。オリーブオイルやホホバオイル、馬油は安全な油分(オイル)ではありますが、空気に触れれば1日で酸化しはじめます。ワセリンは酸化するまでに数年かかります。
つけたままでも酸化して肌に害をおよぼすことはありませんし、洗顔で落とす必要もありません。
ベタベタするから嫌いという人もいますが、つける量が多すぎるだけです。米粒の半分ぐらいの量が適量ですから肌に必要な分だけ使うようにすればベタつきが気になるなんてことにはまずならないはずです。
ワセリンのすぐれた作用について
ワセリンは肌を保護する機能にすぐれています。
特にバリア機能が低下してめくれた角質細胞の隙間からどんどん皮膚のなかの水分が蒸発している乾燥肌や敏感肌、目にみえない細かいひび割れで傷だらけになっていて、炎症を起こしているアトピー肌には最適です。
ワセリンを塗って肌をコーティングしてあげることで、めくれた角質細胞を皮膚にはりつけて外部刺激や乾燥から肌を守れますし、肌内部からの水分蒸散も防いでくれます。当然、傷の治りもよくしてくれます。
そして保湿剤以外にも用途が幅広いというのも特徴です。
【1】 ハンドクリームとして
【2】 かかとのかさつき防止
【3】 口紅、メイク用化粧品の下地として
【4】 かゆみ防止
【4】 擦り傷や切り傷の応急処置
保湿剤以外の使い方として特におすすめしたいのが「口紅、メイク用化粧品の下地として」使うことです。
メイク用品には界面活性剤や合成ポリマー、防腐剤、タール色素など有害な成分がたっぷり配合されているわけですが、肌に薄くワセリンを塗っておくとワセリンが保護膜の役割を果たしてくれるので肌への負担を減らすことができます。
口紅を塗って唇を荒れさせている人は多いと思いますが、ワセリンを塗ってから使うと全然違うので試してみてください。メイク用品以外では日焼け止めを塗るときもワセリンを塗っておくと肌を保護できます。というか日焼け止めにかんしてはワセリンベースの日焼け止めがあるのでそれを使うのがいいと思います。
ワセリンで保湿するときはこの3種類をチェック!
日本薬局方の白色ワセリン
白色ワセリンといえばこれ!というぐらい知名度や信頼度が高いのが日本薬局方のものです。品質もよく値段も安いのでこれにしておけばまず間違いありません。薬局や薬店、ドラックストアで購入できまし、通販でも販売していますので購入するのに困ることはないはずです。500gで700円前後と激安。
プロペト
白色ワセリンよりもさらに純度を高めたワセリンです。眼球に使うのワセリンとして有名で医療機関からの信頼の厚いワセリンです。以前は医師の処方箋が必要でしたが、現在は市販で購入可能です。丸石製薬株式会社が販売元で100g/1,000円前後。
サンホワイト
最も純度の高いワセリンです。ほとんど不純物を含みません。ワセリンの弱点といわれる伸びの悪さや塗った後のベタつきもほとんど気にならないレベルというすぐれもの。ごく一部の薬局にしか置いていないということでネット通販で購入することになると思います。価格は50g/1000円前後。
乾燥肌や敏感肌、アトピー肌の保湿剤として使う場合、日本薬局方の白色ワセリンで十分です。500gで700円前後と激安ですので、顔だけでなく全身の保湿に使えますし、さまざまな用途に使えて買って損することはないと思います。品質をとにかく重視したい場合はプロぺトやサンホワイトを選ぶといいと思います。
純度が上がるほどテクスチャーが軟らかくなって伸びがよくなり、ベタつきが減るなど使いやすくなります。使いやすさを重視する場合はより純度が高いものを選んでください。