エンジンオイル

経験と雑学的な知識で判断するエンジンオイルの選び方と交換時期に関する考察

(注意: 軽油使用のエンジン、ロータリーエンジン、スバルの
ボクサーエンジン及び外車は未経験ですので、このコラムは参考にならないかもしれません。また、色々なエンジンオイルを試すことが趣味の方や専門的知識を得たい方は、エンジンオイルに関する沢山のサイトの中へ入っていってください。ウェキペディアにもあります)

どのような方々の参考になる可能性があるかと申しますと;

ような一般的な使い方をされる方々です。
オイルの劣化が早くなるシビアな条件では;

の2点だけを考慮すれば良いのではないでしょうか。理由は省略させて頂きますが、上記2項目は、オイルだけではなくエンジン自体にも悪いです…それでエンジンが壊れてしまうことは無いでしょうが。

でも、何れにせよ、今までの話は新車を2~3年で買い換えてしまう方々には関係のないことです(^_^)

エンジンオイル交換の基本

さて、それでは具体的にエンジンオイルの話をしましょう。
自動車を購入した時点で、当然のことながらエンジンオイルは入っています。新車の場合は、自動車メーカー指定の純正オイルが入っています。
この純正オイルの種類に無頓着なディーラーが多いことにビックリします。

エンジンオイル交換の基本は、新車に入っている純正オイルを使用することです。
例えば、トヨタキャッスル"0W-20"(SEA粘度表示)が新車に入っていたのならば、次のオイル交換もトヨタキャッスル"0W-20"になります。決して、"5W-30"とか"10W-30"にするべきではありません。1千キロ走行後にオイル交換する場合は、指定の純正オイルにするべきです。初期不良対策もありますが、この純正オイルを使用したエンジン音がオイル選定の基準になりますので…
なお、"5W-30"指定の車に耐熱温度を上げるため"5W-40"のオイルを入れると重くなるので"0W-40"のオイルを入れれは良いう方もいますが、お薦めしません。実際に試してみると分かりますが、例え耐熱温度が上がったとしても、低速時のトルクが落ちるように感じます。

純正オイルと車ディーラー

横路に逸れますが、オイルの表示に関しては自動車の説明書にも書かれてる筈ですが、オイル・メーカーのサイトには、より分かりやすい説明があります。
ここでは簡単に、"W"はウインターを意味し、10Wは冬場の粘度を表しており、右側の数字は高温時の粘度を表しています。数字が大きいい程それだけ粘度も上がり、抵抗も増えると考えて下さい。

意外と思われるかもしれませんが、耐熱温度は気にしなくて良いです…サーキットに持ち込んで楽しむのでもなければです(^_^) 市販されているオイルを選ぶ際に、純正の指定オイルと同じ表示…例えば"5W-30"…のオイルを選んでおけば問題無いはずです。

新車に入っているオイルの種類をディーラーに聞いてもハッキリせず、不安な場合は、自動車メーカーは「お客様相談室」のような窓口をもってますので、そこに電話して聞けば分かります。

注意しなければならないことは、交換用のオイルは一種類だけというディーラーがあるということです。その場合は、"10W-30"になります…ターボ車にも使えて汎用性が高いグレードです。理由は単純です。ディーラー自身のための経費節減です。それでも強く頼めば、新車に入っているグレードのオイルを準備してくれる筈です。場合によっては、価格の差額を要求されます。"10W-30"は一般的に一番安いオイルなんです。

"0W-20"の仕様車に"10W-30"がダメな理由

近年のオイル性能とエンジンの加工精度はかなり向上してきており、低い粘度のオイル
("0W-20"とか"5Wー20") と小さいクリアランス(シリンダー壁とピストンリングの間の隙間)が一般的になってきています。(ターボ車は除きます。しかし、ターボ車でも、"10W-30"から”5W-30" に粘度が下がってきているように思います)大きな意義は、環境対策にあります。具体的には、オイル消費効率と燃費の向上です。低粘度仕様車に"10W-30"のような高粘度のオイルを使いますと、エンジンに負担が掛かりすぎて、せっかくの環境対策車が燃費も悪くなり目的を達成できなくなるのです。

しかし、逆も真なりで、10W-30指定のエンジンに0W-20とか5W-20のオイルを使ってはいけません。この場合、本当にエンジンあるいはターボが壊れてしまうかもしれません。

(欧州車は日本車よりもクリアランスが大きく、そのために指定のオイル粘度は高いものでした。従って、オイル消費も高く、燃費も悪いというのが一般的でしたが、最近は、だいぶ改善された車も一部出てきているようですね)

オイル交換時期 (オイルエレメントも一緒に交換します)

新車の説明書に記載されている期間または走行距離数で問題ない筈です。(中古車で説明書が無い場合は、上記で言及した窓口に電話すれば教えてくれる筈です)
エンジン音とアクセル・レスポンスを気になさる方は、1年又は7~8,000キロ走行の早い方で交換するのが良いでしょう。

乗っていて、それ以前に交換したくなるようなオイルでしたら、(純正オイル以外の場合)オイルの性能自体が不足しているか、ご自分の車のエンジンとの相性が悪いか、または、ご自分の要求が高すぎる(^_^)かの何れかです。

念のために、オイルを抜く(排出する)時に、オイル・レベルゲージの穴から吸引するケースとエンジン下部のドレイン口から抜くケースがあります。今ではどちらでも良さそうですが、エンジンの種類…車種によって選ぶ場合があります。車種によってどちらが良いかは、ディーラーやオートバックスやイエローハットなどは知っていると思います。

昔は、新しいオイルをゲージレベルの上限以上に入れるところ(ディーラーでさえも)が一般的でしたが、今では上限から7~8割程度に抑えるのが一般的になったようです。オイルを多く入れすぎますとエンジンに余分な負担が掛かり、誤作動の原因にもなりやすく、良いことは何もありません。

オイル状態のチェック方法

比較的に神経質な方でしたら、走行条件によってオイルの劣化速度は変化しますので、もっと実質的な交換時期の確認方法をとるかもしれません。それは、燃費の悪化、エンジン音、オイルの性状をチェックする方法です。燃費チェックは、毎日通勤に使っているような場合は良さそうですが、月に数回しか乗られない方には不適切かもしれません。

私は、まずエンジン音の変化が気になり始めたらオイル性状をチェックします。速度が時速40キロ未満で騒音が比較的小さい状態の時のエンジン音と加速時のエンジン音がチェック対象です。そのためには、まず、オイル交換して間もない時期の(運転中の)エンジン音を記憶しておく方がイイですね。エンジン音の変化は微妙な感覚的なものですが、低速で軽くアクセルを踏んだ時にザラついたようなチョット不快なエンジン音がし始め、加速時の音も大きくなってきたような気がし始めた時にオイルチェックをします。但し、オイル交換後からザラついたようなエンジン音のする車(オイル)もありますので、その場合は、その音が耳障りになり始めたときですね。

オイル性状チェックの方法は簡単です。
まず、ティッシュペーパーを数枚取り、二つか四つ折りにします。車のボンネットを開けてオイル・レベルゲージを抜きます。(車の説明書でゲージの場所が分かります。真っ直ぐに抜くだけです)そのゲージの先端を折りたたんであるティッシュペーパーの中央に軽く触れさせます。オイルがティッシュペーパーに染み込み広がってゆきます。オイルが染み込んだ表面をよく見て、色が斑になっていたり、何となく表面に小さなブツブツがあるように見える時は、オイルの換え時です。
そのような時は、走行距離や期間に関係なく、躊躇無く交換します。どんな製品でも、製品ロット間の品質ブレや不良品があるものですから、柔軟に対応する必要もあります。
中には、新車で不良品をつかまされた方もおられるんじゃあないでしょうか!?

オイルの基本機能

さて、オイル選択のお話をする前に、念のためにオイルの基本機能に関して簡単にお復習いをしておきたいと思います。但し、これは余談の部類で、オイル選択のための知識として特別必要というわけでもありません。ですから、ご興味のない方はスキップして下さい。

それでは、どんなオイルが自分の車と相性が良いのかを、次のページで考えてゆきましょう。