| みなさん、こんにちは。 まだ寒さを感じる3月末ですが、当院では確実に季節がかわりつつあることを実感します。 それは来院のわんちゃんの病気です。 明らかに皮膚疾患が増えてきています。 季節性で変化する皮膚病で「春は再発しやすい時期ですよ」と伝えていたわんこ達が、やはり「痒くなって きた・・・」と来院しています。 実はうちのしば吉もそうです。 毎年春はアレルギーがでるのですが、今年もつらい時期がやってきました(涙) 特に季節性を示す傾向にある犬アトピー性皮膚炎の再発がやむを得ないのですが、治療のテーマは常に 「上手にシーズンを乗り切ろう」、去年来院されて当院で治療したわんちゃんの今年の目標は「去年より も痒みの少ない時間を長くつくりましょう」です。 では、そんな皮膚疾患がもっと増える前に、昨年の治療報告をしていきます。 【症例】 柴犬 10歳 男の子 【過去の病歴】 ☆事情により昨年引き取ったわんちゃん ☆2歳の頃から皮膚病を発症し、ステロイドを使った治療歴あり おそらく1年中発症 ☆以前の動物病院での治療はステロイドと消炎剤(?)、飲むと効くが1~2日で痒み再発 ☆最近悪化して、顔・腹部が黒くなってきた 【来院時の状態】 痒み:ワキ、大腿部尾側(腰のあたり)、内股、耳、肢端(指間と足裏)、口唇、鼻周り 脱毛:内股、大腿部尾側、顔、両後肢 色素沈着:耳、内股、鼻、腕、後肢 来院時の写真を見てみましょう。 この内股の大部分は色素沈着で黒くなっています。 これは慢性的な炎症がつづいたことで、メラニンの沈着が起こったものです。 「赤く見えない」だけで、炎症が起きていますので、非常に痒いです。 その周辺に赤みがみえますが、この部分も長期につづくと時期に黒くなっていきます。 各部位から細菌、マラセチア、糸状菌が検出されています。 治療後約3カ月後の写真と比較してみましょう。 写真自体が明るくなっていますが、脱毛部分、被毛の状態が非常に改善しています。 内股も色素沈着が改善し、皮膚も柔らかく、独特の脂漏臭も改善され、被毛も再生しています。 部分的に脱毛が残っていますが、過去の10年近い慢性病変を考えると再生しない部分が存在しても それはやむを得ないことかと考えています。 痒みは落ち着いている状態です。 診断は犬アトピー性皮膚炎です。 犬アトピー性皮膚炎の場合、完治や痒みゼロを目標にすることは困難なため、いかに上手にコントロール するか?をテーマにしています。 今までも柴犬のアトピー性皮膚炎の症例報告を数多くしてきましたが、今回の治療もほぼ同様に行っています。 体質によって治療成績に差はありますが、比較的早期に痒みのコントロールが可能になった症例だと思います。 今回も遠くから来院していただき、投薬&通院ともに欠かすことなく治療を行うことができました。 熱心にきていただき、協力していただいた飼主さまに感謝です。 ※飼主さまの了承を得て掲載しています。 |
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おはようございます。
優しい目をしたワンコちゃんですね・・
柴犬は皮膚がよわいのでしょうか・・
うちのハルも6月ごろからお腹周りに炎症ができてお医者さん通いになります。
寒い時期は大丈夫なのですが・・
ハルを含め私以外の家族全員がアレルギーで春先から病院通いです。
大学生の娘とハルの症状が同じようで処方される薬も似てます・・
やはりワンコは飼い主家族に似るんですね・・
今日は狂犬病の予防注射に行く予定です^^
2011/3/26(土) 午前 5:30 返信する
うちのクロちゃんのお散歩のとき、時々会う柴犬に治療前の子のこの顔に似た子がいます。老犬だからと思っていましたが、違うんですね、今度教えてあげよう。
あささん、こんにちは。
確かに柴犬は遺伝的にアレルギー体質のわんこが多いですね。
うちの柴犬のしば吉もその体質をもっていて、この時期は非常につらそうです(涙)
あささんのおっしゃるように、飼主に似る・・・というのも科学的ではないですが、実感することはありますね(苦笑)
「似る」のか、それとも似ている子と魅かれ合うのかはわかりませんが・・・・しば吉と神野先生の体質は似ていますね。
そしてアレルギーがほぼでない僕とはす吉の性格・体質ともに似ていますね。
今年もまた痒みのでやすい時期が近づいているので、お気をつけくださいね。
tmakoto1217さん、こんにちは。
このタイプの皮膚病は非常に痒みが出やすく、そして治りにくいので悩まされている飼主さまは多いと思います。
体質に左右されることもあるのですが、改善の余地はきっとあると思うので諦めずいい治療が受けられるといいですね!
2011/3/26(土) 午後 8:50 [ ] 返信する