歯をホワイトニングしたいけれども、費用がかかるため保険の適用が可能ならば使いたいですよね。そこで歯のホワイトニングについて保険適用の可否をご説明しています。
また、ホワイトニングとよく混同される歯のクリーニングについて、両者の違いや施術の内容についてもご紹介しています。費用が気になる方に向けた安価で実践できる、自分で歯を白くする方法についても紹介します。白くてきれいな歯を手に入れたい方は是非参考にしてみて下さい。
1.保険適用内で歯を白くできる?
1-1 ホワイトニングは基本的に自費診療
ホワイトニングに関しては、病気の治療では無く、審美目的の治療となりますので、保険の適用はできません。
保険制度とは、すべての国民が等しく医療を受けられるように制定されていますので、適用されるのは、基本的に病気の治療を目的とした必要最低限の内容となっています。
2006年までは、神経の無い、変色した歯を白くするウォーキングブリーチに関しては、保険適用範囲内で治療することができましたが、法改正によりこちらも保険適用の範囲外になりました。
従って、現状のホワイトニングに関しては、すべて保険の適用外となり、歯科医院が独自に診断内容や費用を決めることのできる自費診療となります。
1-2 歯周病治療としてのクリーニングであれば保険が適用される
歯に付着した歯垢や歯石を綺麗に除去するクリーニングであれば、保険適用で受けられることもあります。クリーニングは、歯を漂白して白くするホワイトニングとは違うものです。しかし、結果として歯の汚れが落ちることにより、歯が白くなる効果を得られることもあります。
歯のクリーニングには2種類あり、保険診療内で行うものと、自費診療で行うものがあります。保険診療のクリーニングについては、歯周病の治療が目的の場合に適用され、それ以外の審美目的等のクリーニングは保険適用外の自費診療となります。保険適用のクリーニングはあくまで歯周病の治療のためという前提で実施され、副次的に歯が白くなる効果が期待できる場合もありますが、審美希望で保険適用のクリーニングを受けることはできません。
2.安価に歯を白くする5つのアイテム
2-1 日々の習慣で、歯を白く!ホワイトニング用の歯磨き粉
最も手軽に実施できるのが、ホワイトニング用の歯磨き粉を普段の歯磨きに使用することです。通常の歯磨き粉と違って、歯に付着した汚れや着色を効果的に落とす成分が配合されていますので、継続して使用することで歯を白くしたり、白さを維持できる効果が期待できます。
通常の歯磨き粉よりは高価ですが、1,000円~3,000円程度で購入できますので、それほど負担にはなりません。普段通りに歯を磨くだけで、手間もかかりませんので、手軽に歯を白くしたい方にはオススメの方法です。
2-2 身近なもので歯が白くなる?重曹
汚れを落とす効果が高いことから洗剤にも使われている重曹で歯を白くする話題について耳にしたことはありませんか。重曹は非常に研磨力が高く、歯に付着する汚れを落として綺麗にする効果があります。
使い方は歯磨き粉の代わりに重曹を使って歯を磨いて汚れを落としたり、水に薄めてうがいをすることで虫歯や口臭の予防と言った効果が期待できます。
注意点としては、力を入れて歯を磨きすぎると、その研磨力の高さから歯を傷つける恐れがあることです。他にも塩分の取りすぎとなったり粘膜への刺激の強さと言ったデメリットがあります。
重曹を使ったうがいや歯磨きは話題になりましたが、リスクが多い割には歯を白くする効果も薄いため、他の方法を実践することをオススメします。
2-3 字を消すように着色汚れを落とす?歯の消しゴム
まるで落書きを消すかのように歯に付着した着色汚れを落とすことができる歯の消しゴムをご存知ですか。研磨剤等の汚れを落とす成分を含んだ消しゴム状のアイテムで、汚れをこすって落とします。
ホワイトニング用の歯磨き粉を使っても十分な効果を感じられない方や、着色性の強い飲食物の摂取や喫煙の習慣がある方にはオススメです。
メリットは何と言っても安価である点です。持ち運びにも便利ですので気になった時にいつでも使うことができるのも特徴です。
ただし、あまりこすり過ぎると歯を傷つけてしまう恐れがありますので、力加減にはよく注意して使う必要があります。
2-4 手軽に白さを手に入れられるホワイトニングペン
歯に塗るだけで手軽に白さを実現できる、ホワイトニングペンというアイテムもあります。
ペンタイプなら携帯に便利ですし、気になった時にいつでも使うことができます。
使い方は歯をティッシュ等でふき取って歯を乾燥した状態にし、ペンに入っているジェルをマニキュアのように歯に塗るだけ。5~15分程度経過したらブラッシングをして完了です。
注意するべき点は、日本で販売されているものと海外通販で販売されているものでは、成分が大きく異なっている点です。海外の製品については、本格的に歯を漂白して白くする成分が配合されているのですが、日本で販売しているものに関しては実質的な漂白効果は無く、実際には「歯の汚れを落とすような効果」となっています。
海外製のものを選ぶ方が効果が高いですが、漂白成分の濃度が高いため、取り扱い方法には特に気を付ける必要があります。
2-5 アメリカ発!ホワイトニングテープ
ホワイトニングテープと呼ばれる薬剤が塗布されたテープを歯に貼り付けて白くする方法もあります。アメリカでは薬局でふつうに販売されており、効果の高さから大ヒットしています。使用されている薬剤が強力なため、日本では認可されていませんが、海外通販で手に入れることが可能です。
使い方も簡単で、台紙に張り付けられたホワイトニングテープを剥がして歯に貼り付けるだけ。30分後に剥がして口をゆすいだら完了です。薬剤が強力なため、使用上の注意はきちんと守って使用することが大切です。
費用はやや高いですが、1箱20回分のものが約9000円で購入することができますので、気になった方は試してみてもよいでしょう。
3.保険適用できる場合もある歯のクリーニング
3-1 歯のクリーニングとは
歯のクリーニングとは、歯に付着した歯垢や歯石、飲食物や喫煙による頑固な着色汚れを除去する、歯の清掃作業のことです。汚れを除去することにより歯の美しさを回復することはもちろん、虫歯や歯周病と言った口内疾患の原因となる歯垢や歯石を除去することにより、これらを未然に防いだり改善したりといった効果も期待できます。
一般的な歯の美しさを回復する審美目的の歯のクリーニングは自費診療となります。歯周病の治療を目的とした歯石除去については保険適用の範囲内で実施することができます。歯の汚れが原因で見た目を損ねていた場合は歯が白くなりますが、歯そのものを白くする効果はありません。
3-2 歯のクリーニングの効果
①歯周病の予防・改善につながる
まず歯茎に悪影響を与える歯垢や歯石を除去することにより、歯茎の状態が回復して歯周病の予防改善に繋がります。歯垢や歯石は細菌の塊ですので、虫歯や口臭の予防にもなります。
②歯本来の白さを取り戻せる
また、自費診療のクリーニングにおいては、歯に付着している頑固な着色汚れも除去できますので、本来の白くて美しい歯を取り戻すことができます。
③汚れがつきにくくなり、日々のお手入れが楽に
歯のクリーニング後の歯は研磨して滑らかにしますので、歯垢や歯石、汚れが付着しにくくなると言った効果もあります。
普段の歯磨きでも汚れが落ちやすくなりますので、お手入れの手間や負担も軽減されます。
このように歯のクリーニングには、たくさんの良い効果が期待できます。何より歯が綺麗だと気持ちの面でもスッキリしますし、自信を持って人と接することもできますよね。
3-3 ホワイトニングと歯のクリーニングの違い
ホワイトニングと歯のクリーニングは歯の審美性を高めるという特性は同じですので、明確な違いがわかりにくいと言った方もいらっしゃるかと思われます。以下では、それぞれの特徴を示し、違いを説明します。
・歯のクリーニングの特徴
歯のクリーニングは、歯に付着した歯垢や歯石、着色等の汚れを取り除くことで虫歯や歯周病を防いだり、歯の美しさを回復したりします。わかりやすく表現すると、歯の清掃作業です。汚れが原因で歯が変色していた場合は、ある程度の白さを取り戻すことができます。
・ホワイトニングの特徴
歯のホワイトニングは、色素によって変色した歯を漂白することによって、白くすることを言います。特殊な薬剤を塗布し、歯の審美性を損ねている色素成分を分解して無色化します。
歯のクリーニングは、歯を「清掃」するのに対し、ホワイトニングでは「漂白」をします。
両者を併用するとより健康的で、白くて美しい歯を手に入れることができます。
3-4 歯のクリーニング手法についての解説
歯のクリーニングは、専門的な知識と経験を有する歯科衛生士もしくは歯科医師の手によって行われます。
基本となる歯石除去についてですが、スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って歯石を取り除いていきます。超音波で歯石を砕きながら除去する超音波スケーラーを用いることもあります。
また、自費診療でのクリーニングにおいては、ラバーカップやチップといった専門の器具と研磨用のジェルを使って歯の間の汚れや頑固な着色汚れ等を除去するPMTCといった手法もあります。清掃後の歯の表面を滑らかに磨きあがることにより、汚れの再付着を阻止する効果もあります。
仕上げに歯の表面の細かい傷を修復するトリートメントや、歯を強くするフッ素でコーティングする医院もあります。
4.保健適用内と自費診療の歯のクリーニングの違いは?
4-1 保険適用内の歯のクリーニングの内容
保険適用で行う歯のクリーニングは、主に歯石を除去することにより歯茎の状態を改善し、歯周病を治療することを目的とした内容になります。
治療の流れについてですが、まず口腔内をチェックして状態を把握します。次に歯と歯茎の境目よりも上の見える部分から歯石を除去していきます。一定期間経過後再度口腔内を検査して、歯石除去の効果を確認します。歯石が歯の根まで付着している場合は、一度に除去せずに日を改めて歯石除去を行います。
保険適用内での歯石除去はルールが定められているため、当記事でご紹介したような手順を踏む必要があり、歯石の付着度合いが軽度であれば、1回の治療で終わる場合もありますが、歯石の付着量が多かったり歯の根まで付着している場合は数回に分けて治療を行う必要があります。もし、患者側が希望したとしても、1回の治療ですべての歯石を取ることはできません。
4-2 自費診療での歯のクリーニングの内容
自費診療の歯のクリーニングは、歯周病でなくとも誰でも制限なく行えるのが特徴です。また、一度に施術できる範囲についても制限が無いため、保険診療のクリーニングのように何度も通院する必要はなく、長時間丁寧な施術を行い、一度で歯を綺麗にすることも可能です。治療の流れについてですが、歯茎の状態をチェックして歯垢を取り除くところは同じですが、その後にPMTCと呼ばれる歯面清掃を行います。歯の表面に汚れを落とすペーストを塗り、柔らかいブラシの付いた専用の機械で徹底的に磨きあげて歯垢や着色汚れを除去します。また、専用のチップを使って歯間の清掃も行います。その後歯をきれいに洗い流して歯の細かい傷を修復し、保護するトリートメントを施して完了です。このように自費診療でのクリーニングは、費用は高いですが保険診療よりも圧倒的にクオリティの高いクリーニングを誰でも制限なく行うことができます。審美目的の方はもちろんのこと、回数も少なくて済みますので、忙しくて時間が取れない方にも適しています。
5.自宅で簡単にできる歯を白くする方法
5-1 ホワイトニング専用歯磨き粉を使う
普段つかう歯磨き粉を、ホワイトニング用のものに変えてみても良いでしょう。
ホワイトニングに特化した歯磨き粉は歯の黄ばみや煙草のヤニ等の着色汚れを落とす成分が含まれており、使い続ければ、歯が白くなる効果が期待できます。また、ホワイトニングを行った後に使えば、白さを維持することができます。購入の際には、研磨剤を含まないもの、もしくは微細な粒子の研磨剤を含む歯に優しいものを選びましょう。粗い研磨剤が配合されている歯磨き粉は、確かに汚れを落とすのには効果的ですが、効果が強すぎて歯を傷つけてしまうことにより、汚れが付着しやすい歯になってしまう恐れがあります。
歯の汚れは日々の歯磨きの習慣の結果が顕著に現れますので、ホワイトニング用の歯磨き粉は継続することも大切です。普段使っているアイテムを変えるだけで、自宅で手軽に実施できるため是非実施してみて下さい。
5-2 着色除去機能の付いた電動歯ブラシを使う
市販されている電動歯ブラシの中には、先端にシリコン製のラバーカップや、チップがついており、歯に付着したステイン等の着色汚れを除去する機能を有する優れたアイテムもあります。毎分何万回といった音波振動や、特殊な形状のブラシで人間の手による歯磨きでは実現できない動きで、強力に歯垢や着色汚れを除去して歯を白くする効果があります。
お値段はやや高めですが、一度購入すると消耗パーツの追加のみで長く使用できるのがメリットです。歯の汚れが気になる方は是非試してみて下さい。