無農薬野菜は自分で作れる? 必見、初心者でもできる野菜の育て方!

食の安全に対する世間の関心が高まり、無農薬野菜や有機野菜の需要が高まっています。しかし、これらの野菜は手間がかかっていることから値段が高まりがちです。そのため、家庭菜園を作り、自分で育ててみようと考えている方も多いことでしょう。

しかし、無農薬や有機の野菜の育て方についてよく知らず困っている方もいるはずです。そこで、今回は野菜の育て方についてご紹介します。

  1. 無農薬野菜について
  2. 気軽に始める家庭菜園!
  3. 無農薬野菜を育てるにはどうすればいい?
  4. おすすめの野菜は?
  5. 土作りのいらない水耕栽培とは
  6. 無農薬野菜のよくある質問

この記事を最後まで見れば、きっとアナタも家庭菜園マスターになれるはず! ぜひ、最後までおつきあいくださいね!

1.無農薬野菜について

スーパーなどに行くと、『無農薬野菜』や『減農薬野菜』『有機野菜』『オーガニック野菜』『自然栽培』などの表示を目にすると思います。ひとくくりにして『体によさそうな農法』だという印象はあっても、実際にどう違うのかを意識している方は少ないはずです。

この項目では主に農法の違いについてご紹介します。家庭菜園で自分が目指すべき農法について知っておきましょう。

1-1.それぞれの定義とは?

まずは『無農薬野菜』について。無農薬野菜とは、農薬を原則として使用せずに育てた野菜のこと。なるべく化学肥料を使用せずに栽培することが多いようです。

次に『減農薬野菜(低農薬野菜)』について。減農薬野菜は、使用する農薬を、各地域で一般的に使われる量の半分以下にして育てたものです。ただし、地域で使われる農薬の量が多ければ、減農薬といってもたくさんの農薬が使われている可能性があります。また、化学肥料を使用している可能性もあるので、必ずしも体によいとはいえません。

次は『有機野菜』について。有機野菜とは、3年以上農薬・化学肥料・土壌改良材を使用していない畑で、有機肥料だけを使って作る野菜のことです。さらに、使用する種は原則として有機JASで栽培された、遺伝子組み換えでないものを使用します。

また、有機野菜に似たもので、『転換期間中有機農産物』というカテゴリーもあるのをご存じでしょうか。名前のとおり、有機野菜に転換している最中の農作物です。具体的には、6か月以上3年以内の間に、農薬・化学肥料・土壌改良材を使用せずに作る野菜になります。

最後に、『自然栽培』についてもご紹介しましょう。自然栽培は農薬も肥料も使わずに育てる農法のこと。動物性有機肥料や堆肥(たいひ)も一切使いません。また、使用する種も、自然栽培によって取れた種だけを使います。しかし、味や見た目などが劣りやすく、初心者がおいしく作るには難しい農法といえるでしょう。

1-2.無農薬野菜の人気の理由

それぞれの農法について学ぶと、有機野菜か自然栽培の野菜が安全性が高そうに見えると思います。しかし、必ずしもそうではないので注意しなければいけません。

有機野菜は有機JAS法にのっとって作られているのですが、実は、有機JAS法によって禁止されていない農薬も存在します。そのため、有機野菜にもかかわらず農薬を使っている可能性があるのです。また、自然栽培についても、『自然栽培の野菜は腐らない!』などと、平然と嘘(うそ)や誇張をいう生産者がいるので、信頼性において疑問があります。

一方、無農薬野菜の場合、無農薬とうたっているので、JAS法など関係なく、農薬を使いません。そのため、安全性という点では有機野菜よりも信頼できます。

1-3.農薬について

農薬は野菜を害する昆虫・ダニ・線虫・金・雑草・ネズミの防除に用いられる殺虫剤や除草剤、殺そ剤を主に指します。また、野菜の生理機能を増進・抑制する『植物生長調整剤』や害虫や鳥獣が近寄れなくする『忌避剤(きひざい)』。害虫を誘引する『誘引剤』や、農薬の効果を高める『てん着剤』も農薬に含まれます。さらに、薬剤ではありませんが、微生物などの生き物を利用して有害生物の防除する『生物農薬』も農薬です。

また、農薬には『登録農薬』と『特定農薬』の2種類があります。

登録農薬は国が定めた審査をクリアした農薬で、安全性を保つために使用の際には厳しい基準が設定されたものです。

一方の特定農薬(特定防除資材)とは、人や家畜はもちろん、農作物、水産動植物にも害を及ぼさない5種類の農薬を指します。すなわち、エチレン・次亜塩素酸水(塩酸、または塩化カリウム水溶液を電気分解して得られたもの) ・重曹・食酢・害虫の天敵(各地域で生息するもの)です。

2.気軽に始める家庭菜園!

比較的値段が高い無農薬野菜や有機野菜。毎日食べるとするなら、自分で作ってしまうのが一番経済的ですよね。

そこで、この項目では家庭菜園の基本的なことについてご紹介していきます。

2-1.家庭菜園のタイプとは?

家庭菜園は、庭を利用して作る『庭タイプ』と、ベランダや出窓などのあまったスペースを利用する『プランタータイプ』が主流です。本格的に畑を借りて作る方法もありますが、初心者の方は手を出さないのが賢明でしょう。

おすすめは手軽に始められるプランタータイプです。

2-2.初心者はプランターがおすすめ!

初心者におすすめなのはプランタータイプ。プランターの場合、移動が自由なので邪魔に感じたらどかすことができます。しかも、場所も日当たりさえよければ室内でもできるので、害虫や害獣の被害を減らすことが可能です。ベランダの場合でも、地面から離れているので、害虫や害獣の被害に遭いづらくなるでしょう。また、手元に置きやすいので、水やりなどの手入れが楽なのも魅力です。

デメリットとしては、プランターはスペースが狭いので、多くの野菜や大きな野菜を育てるには向いていません。基本的にはハーブ類などがメインになってくるでしょう。

3.無農薬野菜を育てるにはどうすればいい?

3-1.無農薬野菜ならではの栽培方法とは?

無農薬で野菜を作るとなれば、困るのは虫です。適当に作っていると、気がつけば虫に食べられてしまって大変なことに……なんてことにもなり得ます。

ですから、こまめに野菜の状態を確認し、虫がいればその都度除去しなければいけません。虫が苦手で触れないという人には無農薬栽培は難しいといえるでしょう。

3-2.初心者は室内栽培が簡単

虫が嫌いでも、無農薬で野菜を作りたい……そんな方もいらっしゃるでしょう。そのような方には、室内での栽培をおすすめします。ベランダでもよいのですが、やはり害虫がつく可能性はゼロではありません。ですから、室内で栽培するのが一番確実です。

栽培する際には日当たりのよい場所にプランターを設置するようにしましょう。南向きの出窓などがあれば最適です。家の日当たりが悪いという方は、栽培専用のLEDライトを購入して野菜に当てるようにすると発育を促進することができます。

3-3.肥料は何を使うべきなの?

基本的には化学肥料ではないものを使用するのが好ましいでしょう。

一般的なのは堆肥(たいひ)です。堆肥とは有機物を微生物の力で分解して作られる肥料のこと。そのほか、鶏糞(けいふん)や牛糞(ぎゅうふん)、骨粉、油かすなどが代表的です。

これらの肥料をそれぞれの野菜に合わせて選び、土に混ぜましょう。

3-4.害虫の対策方法を知っておこう!

無農薬で野菜を作るとなれば、必ずつきまとう虫の問題。では、どのようにすれば虫がつかなくなるのでしょうか。

虫対策で一番大切なことは『日当たり』と『風通し』です。日当たりが悪い場所で野菜を育てると、光合成が十分に行われません。すると、人間でいうところの睡眠不足のような状態になり、弱ってしまいます。害虫や病気に対する抵抗力が低下し、被害が受けやすくなるでしょう。また、風通しが悪い場所は害虫を寄せつけてしまいますから、複数の野菜を並べて栽培する際には風通しについてもしっかりと意識する必要があります。

また、日当たりと風通しと同じぐらい重要なのが『水はけ』です。じめじめとした場所は虫が好みやすいので害虫被害に遭いやすくなります。また、カビや病気にもかかりやすくなるので、適度な水はけを確保し、水のあげ過ぎなどには十分に注意しましょう。

ほかにも、最初から害虫に強い品種を選ぶのも重要です。慣れてきたら普通の品種を選ぶのもよいと思いますが、最初の内は害虫に強いものを選びましょう。

そのほか、肥料の過不足や雑草の繁殖に注意することや、連作を行わないことも害虫被害を防ぐ上で非常に重要です。

4.おすすめの野菜は?

無農薬野菜の初心者におすすめの野菜をご紹介します。

4-1.リーフレタス

リーフレタスは非常に栽培しやすい野菜の1つ。実は初心者向けの野菜として有名です。水耕栽培でも育てることが可能なので、土作りが嫌な方や時間をかけられない方などによいでしょう。

リーフレタスは株の中心から次々と新しい葉が出てきます。そのため、使う分だけ外の葉から順に収穫して使うことができる優れものです。

育て方のポイントとしては、やや乾燥した状態に保つこと。水をあげすぎると病気になってしまいます。そのほかにはあまり気をつけることがなく、本当に簡単に育てることが可能です。

4-2.唐辛子

香辛野菜の代名詞ともいえる唐辛子は非常に育てやすい野菜。というのも、そもそも唐辛子自体が虫に嫌われる食材なので、無農薬でも虫の被害に遭いづらいからです。

しかも、唐辛子は虫よけスプレーの材料にもなります。収穫後に焼酎や酢に漬け、エキスの染みこんだ液を水で薄めたものを野菜に霧吹きすることで害虫を防ぐことができるのです。

育て方のポイントとしては、気温に注意することでしょう。唐辛子は南米原産のため、30度弱の暖かい気温を好みます。植えつけ時期の目安は4月上旬から5月下旬とされますが、北海道等の寒い地域にお住まいの場合は、時期を後にずらした方がいいでしょう。

また、唐辛子には連作障害があります。庭で栽培する場合は収穫後に3年以上の間隔を空けるようにしましょう。プランターの場合は、土を必ず変えるようにしてください。

4-3.ハーブ

バジルやパセリ、レモングラスなどのハーブ類も初心者が育てやすい野菜です。汎用性が高いので、非常に育てがいのある野菜といえるでしょう。しかも、ハーブ類もそもそも虫にあまり好まれないので農薬なしでも十分に育てることが可能です。

ハーブ類の内、代表格のバジルやパセリ、レモングラスなどは非常に強い植物で、放っておいても勝手に育つといわれています。それほど気をつける必要はありませんが、あえて挙げるならば、花が咲く前に収穫を終えるのが重要です。

4-4.ジャガイモ

肉じゃがやコロッケなど、日本の家庭料理に欠かせない根菜の代名詞。意外にも初心者にも育てることが可能な野菜です。メークイン、男爵いも、キタアカリ、ニシユタカなどが育てやすいおすすめの品種となります。

育て方のポイントとしては、土のpHが酸性に偏らないようにすることです。ジャガイモは酸性の土に弱いので、酸性にならないように石灰などを混ぜるようにしましょう。pH測定器やpH測定液があれば、pHを6.0以上に保つようにするようにしてください。

5.土作りのいらない水耕栽培とは

5-1.水耕栽培とは?

水耕栽培とは、土の代わりに水と溶液(肥料)だけで作る農法のことです。ここ数年で急速に広まりつつあり、野菜工場などで取り入れられています。

5-2.メリットとデメリット

水耕栽培のいいところは、土を使わないので連作障害などが起きないこと、そして手間がかからないことなどが挙げられるでしょう。また、室内でも場所を取らずに栽培できるので、比較的簡単に無農薬野菜を作ることが可能です。ですから、初心者が無農薬野菜を作ろうと思うのなら、水耕栽培から始めるのも手の1つといえます。

デメリットは、育てられる野菜が限られている点でしょう。水耕栽培で育てられるのは、リーフレタス・葉野菜(小松菜など)・ルッコラ・バジル・ハーブ・アイスプラント・ラディッシュ・ミニトマト・イチゴなどです。

育てられないものは根菜類(ジャガイモやゴボウなど)が代表的でしょう。また、育てられる内に入るミニトマトやイチゴなども、うまく育たないこともあるのが現状です。

6.無農薬野菜のよくある質問

Q.味はどうですか?

無農薬で作る場合、虫の被害に遭うことがあります。虫の被害に遭うと野菜の元気が落ちるので栄養状態が悪くなり、味が落ちるやすくなるでしょう。

しかし、それはつまり虫の被害に遭わないように作れば味は落ちないということでもあります。虫の被害に遭わないように育てることが大切です。

Q.見た目が悪くなりませんか?

無農薬で作る場合、多少虫に食われてしまうことがあります。そのため、どうしても見た目は不格好になりがちです。しかし、慣れてきて虫の対策ができるようになれば、キレイな状態で作ることも十分に可能でしょう。

Q.スーパーでは無農薬かどうかどうやって見極めればいいのですか?

JASマークを頼りにするのが分かりやすいでしょう。JASマークの入った野菜は有機野菜なので、基本的には無農薬です。

Q.初心者でも無農薬野菜を作れますか?

初心者の方でも、野菜の種類を育てやすいものにしたり、栽培方法を水耕栽培にしたりすれば、比較的簡単に無農薬野菜を作ることが可能です。

Q.作るのは大変ですか?

野菜の種類によります。たとえば、リーフレタスは日当たりと水だけしっかりとやっていれば、特に問題もなく作れるでしょう。また、レモンハーブなどは、庭に植えて放置していれば、いつの間にか大繁殖しているほどに繁殖力が強い植物です。

一方、スイカやカボチャなどのウリ科や、タマネギや長ネギなどのネギ科は普通に育てるだけでも大変。また、キャベツは非常に虫に食われやすいので、これまた非常に難しいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は無農薬野菜について中心にご紹介しました。

無農薬野菜は私たちの食生活をより豊かにし、そして安全なものへと変えてくれます。毎日の食卓に無農薬の野菜を使えればどんなに素晴らしいことでしょうか。せっかくの家庭菜園を行うのなら、ぜひ無農薬の野菜作りに挑戦してみてください。