子供のわきが対策は、大人とは違って自己否定や臭いのトラウマが無意識下に残ってしまわないように配慮してあげることが、まずは大切です。
過剰に反応して無理やりデオドラントを使わせる前に読んで下さい。ワキガの娘がいる親としての立場でお話します。
子供のわきがについて
子供のわきがの原因
子供がワキガになる原因は遺伝によるものです。
両親共にワキガで80%、片方で50%の確率で優勢遺伝し、後天性のものではありません。子供がわきがということは夫か妻のどちらかがワキガ体質ということになります。
ただ、ワキガ体質だったとしても20%~30%の人はワキガを発症しない(ワキガ臭があまりしない)ので、共にワキガの悩みのない夫婦の可能性もあるでしょう。
また、まれに両親共にワキガ体質でないのに子供はワキガになるケースもあるようです。
子供のワキガ判断
わきが体質かどうかは、子供の耳垢が湿っているかどうかで判断できます。綿棒に黄色くねっとりと付着する状態だと湿っていると判断され、ワキガ体質ということになります。
しかし、湿っているからといって必ずワキガになるわけではありません。ワキガ体質の人のうち、実際にワキガを発症するのは70%~80%といわれており、残りはワキガ臭がしないか極めて軽い症状ということになります。
なお、外耳道にあるアポクリン汗腺はワキの下のそれとは違い、小さい頃(人によっては0歳)から活発に活動しているため、ワキガが発症する以前からの早期判断が可能です。
子供の腋臭はいつから?わきがの発症年齢
ワキガが発症する中心年齢は、アポクリン腺の成長過程が終了する高校生(16~18歳)の頃になります。
いきなり強いワキガ臭が出るケースもありますが、一般的には小中学生の頃から徐々に臭いが強くなっていき、高校生から大学生にかけて大人に近いレベルになることが多いようです。
なお、近年ではワキガ発症の低年齢化が進んでいるといわれており、小学生の低学年の頃からワキガ臭を認識できるケースもあるようです。
子供のわきが対策の考え方
最初に気付いたときは
一般的には親御さんが先に気づくことが多いようです。例えば、
- 洗濯物からワキガ臭がした!
- ワキに挟んだ体温計からワキガ臭がした!
- 裸にしたらワキガ臭がした!
といったキッカケがあります。
逆に「先生の臭いがする…」と訴えられる、つまり子供の方がワケも分からず気づくケースもあるようです。
子供が小さいうちはたとえ自分で気付いたとしても、ワキガのことなんてあまり気にしないものです。
しかし親御さんの方はどうかというと、子供が小さければ小さいほど我が子のワキガ臭にショックを受けます。
そして、この時点で「どうしよう…何か対策しないとイケない?」となる親御さんもいらっしゃるかと思います。
今は問題ないとしても、いずれ我が子に降りかかるワキガの辛さを必要以上に深刻に受け止めてしまい一人で落ち込んでしまうかもしれません。
でもよく考えてみてください。
不治の病ならわかりますが、わきがは有効な対策もできるし治せるものです。
今では良いデオドラントもありますし、将来的には最新治療だって受けられるわけですから、そう悲観的になることはないのです。
まずは見守る姿勢で
ワキガ臭がひどすぎるような特例は除いて、基本的に子供が体臭を意識する年頃でなければ慌ててわきが対策をする必要はありません。
少なくとも、ここで過剰に反応するのは避けるべきです。
例えば、子供自身の理解が進んでいないうちから、いきなりデオドラント類を毎朝使うことを躾けるような感覚は持つべきではありません。
そういう記憶は一生残ります。
無意識のうちに自己否定やトラウマを植え付けることに繋がりかねないのです。
そんなことは、時が来れば本人から進んでやりたがるようになります。
それを手助けしてあげるのが親の役目なのです。
それから、この見守り期間に親にとって大切なのは「子供が体臭を気にしだすその時」を見逃さないということです。子供の発するサインを注意深く観察してください。
そして、子供がわきがを気にしはじめたら次のステップへ移行することになります。
いじめの問題
見守っている間は特に何か手出しをするわけではないのですが、ここで一番心配なのはやはりいじめの問題でしょう。
子供達はむやみにクサイとかキモイとか言いますから、それを考えていると気が気じゃなくなってくるんですよね。
デオドラントを無理やり使わせる理由の一つに、親御さんの方がそういった心配に耐え切れないため、ということがあります。
実際心配しすぎなことも多いのですが、やはり心配なのであれば、見えないわきが対策をすることをおすすめします。
一方で、いじめに発展しまうケースもあります。
状況にもよりますが、こうなると見守るなどと悠長なこともいっていられません。
というより、この時点で既に子供は自分の腋臭を気にしているハズであり、親御さんがその兆候を見つけられなかったということでしょう。
次のステップとしてデオドラントの使用やワキガ治療を考えてみることになります。
子供が臭いを気にしはじめたら
繰り返しますが、親御さんの重要な役目は子供がワキガ臭を気にする兆候を見逃さないことです。
そのサインをすかさずキャッチして、良き理解者になるように努めてください。
そのタイミングでワキガ対策を教育したり、自然な形で手助けしてあげるようにします。
問題はその兆候がどんな形で現れるかですね。
子供の側から明かされるのが一番良いのですが、必ずしも訴えてくるとは限りません。
例えば、自分の衣服の臭いを嗅いでいたり、制汗剤や香水に興味を持っていたり、ワキガに関係なく体臭の話をしだしたりすることが挙げられます。
ウチの場合は入浴後ワキにデオドラントを塗っていたら、突然娘に「私も欲しい」とだけ言われたことを覚えています。
それから姉妹がいる場合、お姉さんにワキガ対策をしていたら妹さんがマネをしたがるという状況も考えられます。単にマネをしたがっているのか、本当に気にしているのかを見極める必要があります。
わきがの教育ポイント
正しいワキガ教育も、子供のワキガ対策の一つです。
ある程度は勉強してきちんと子供に伝えるようにします。
将来、ワキガが孫に遺伝する可能性もありますから、ここで手本を示しておくことにもなりますね。
最低限、次のようなことを伝えるようにします。
- ワキガは病気ではなく身体的特徴であること。
- ワキガはきちんと対策すれば悩まずに済むということ。
- ワキガは治療によって完治させることが可能ということ。
- 同年代のワキガの人は他にもいるということ。
- ワキガは人にはうつらないということ。
- ご両親からの遺伝であること。
- その他、耳垢判断、アポクリン汗腺の知識など。
なかなかそうも行かないケース
そうはいっても、思ったようなシナリオで進むとは限りませんよね。
ワキガを気にする気配がない場合
そろそろ気にしても良さそうな年頃なのに、気付いているのかいないのか、平然としているというパターンです。
例えば、このままいけば結構強いワキガ臭のまま高校に上がってしまいそう…という状況です。
この場合は、親御さんの方から何気に伝えてみても良いでしょう。
本人が気づいていないだけかもしれませんし、親御さんのほうがシグナルを見落としているだけかもしれません。
手遅れになる可能性もありますから、突っついてみてください。
ちなみに、当サイトの女性スタッフにこのパターンだった人がいますが、本当に気付いていなかったらしいです。
子供が素直じゃない場合
特に年頃の男子はこの可能性が高いと考えられます。
子供がワキガを気にしているのは分かるけど、うまく相談に乗ってあげれないというか、相手にしてもらえないパターンですね。
親子関係次第ですが、タダでさえデリケートな年頃ですし反抗意識もあいまって、どうにも難しいケースもあるでしょう。
この場合はもう下手にかまったりしないで、自分で解決させるというのも一つの考え方です。無言で無香料のデオドラントを買い与えてみるのも良いでしょう。
ちなみにウチの旦那もこのパターンだったそうですが、父親からのアクションならまだマシだったかも、と言っておりました。
子供のわきが対策用品
子供のわきが対策に使えるアイテムです。
今のところ、完全に子供専用のワキガ対策用品というのは無くて「子供にも使える」という形式がほとんどです。
以下のものは無添加・無香料・無着色で子供にも安全に使えるもので、一部は当サイトスタッフも愛用しています。
ちなみに、ワキガ臭の原因は子供も大人も全く同じですから、使うべきワキガ対策用品に違いはありません。
ただ、公式ページでは購入者層を意識したデザインになっていますから、見た目は大人向けにしか見えないモノがほとんどです。そして大抵は下の方に「子供にも使えます」とだけ書かれています。
衣類で消臭する対策
衣服で消臭とは、ファブリーズのようにシューッとして臭いを消すような、その場限りの消臭対策ではありません。そんなものでは、肝心の学校で意味がないですよね。
このスプレーは制服や体操服のワキ部分に吹き付けておくだけで、1日中その周辺の臭気を消臭してくれるスグレモノです。
| ヌーラ 急速イオン消臭で、1日中消臭効果を発揮。ヌーラビオと違って、発生した臭いを消臭するので、ワキで発生した臭いも低減します。 |
または、衣類のワキ部分に黄バミが多いようならこちらが良いかもしれません。
このスプレーは、衣類に付着したワキ汗から臭いが発生するのを防ぐものです。
ただし、既に漂っている臭いを消臭する能力は弱いです。
| ヌーラビオ スプレーするだけの衣類用抗菌消臭剤です。わきがの原因菌をほぼ100%除菌するバイオ抗菌剤がスゴイ。詰め替えパックもあり。 |
これなら子供がいない間に対策することができますし、もし見られたとしても洗濯スプレー(?)とでも言っておけば大丈夫でしょう。
焼きミョウバン
ミョウバンは、一部のスーパーや薬局で数百円で買える食品添加物で、漬物の色出しなどに使われるものです。古くから使われおり、最も安くて安全なデオドラント剤といわれています。
専用デオドラントに比べると効果はイマイチですが、子供のワキガは軽度なことが多いですから、子供によってはわりと使えます。
ただ、持続時間が短いのが欠点です。
ミョウバン水
水道水1.5リットルに対して、ミョウバン50グラムを溶かして作ります。
ミョウバンは溶けにくいので、最初にお湯に溶かしてから水で薄めても良いです。
冷蔵庫に入れておけば、数週間は持ちます。
注意点としては、ミョウバン水はタレやすく乾きにくいため、必ずしもお手軽とはいえない部分もあります。
また、学校に持ち込む場合はスプレーボトルの形状に気を使います。
ミョウバンパウダー
焼ミョウバンの結晶を、すり鉢などですりつぶしてパウダー状にしたものを、ワキの下に直接塗るという使い方もあります。
最初からパウダー状になっているものを使うと便利。
水にも溶かしやすいです。
ミョウバン水よりも制汗効果が高く、ワキの下がサラサラします。パフを用意すると良いです。
ただ、周辺を汚しやすく子供には扱いにくいという欠点があります。
子供のわきが用デオドラント
数多くあるデオドラント類の中で、最もワキガに効果があるのがワキガクリームです。
子供の場合、学校で塗り直すのが難しいかもしれませんから、デオドラントの持続力は大きなポイントになります。
その点、わきがクリームなら持続力も高いので、効果的なワキガ対策ができます。
| クリアネオ[医薬部外品] 見た目的に男子も女子も使える高性能わきがクリーム。子供のワキガ対策としても名高いですが、大人用子供用の区別はありません。 |
| デオシーク[医薬部外品] コスパがとても高く良いとこ取りの新商品。こちらも大人子供、男女の区別なく使えます。他に消臭スプレー等もあります。 |
子供のわきが用石鹸
今のところ、ワキガだけに効くワキガ専用の石鹸というものは、子供用どころか大人用としても売られていません。
しかし、体臭全般に効果を持つ石鹸があって、その中でワキガ対策にも効果的という説明書きがあります。
ですので、ワキガ対策として石鹸を使う場合は、普通は体臭対策石鹸を使います。
また、今の石鹸を交換するだけで、家族みんなで使えるというところも人気のようです。
クリアネオボディーソープはとても泡立ちが良いので子供にもぴったりです。
| クリアネオボディーソープ 殺菌・抑臭・保湿などの機能を備えた専用ソープ。男性用なのに女性にも人気とのこと。ユーカリの香りが心地良い無添加タイプ。 |
| 薬用柿渋石鹸[医薬部外品] 臭い対策として柿渋石鹸はよく聞きますが、この石鹸はかなり高品質。殺菌・消臭だけでなく、保湿・美肌成分も配合されています。 |
子供のわきが治療・手術
できれば子供にわきが治療を受けさせたくない、と考えるのは当然のことです。
しかし、あまりにもひどいレベルの場合は、カウンセリングを受けることも検討するべきでしょう。
通常、カウンセリングは無料で受けられますしカウンセリングを受けたからといって必ずしも治療を受ける必要はありません。
ネット上には、子供のわきが治療に関する情報も色々ありますが、それらを見て考えこむよりも、実際にクリニックに足を運んで相談してみることをオススメします。
例えば、関東圏になりますが次のようなクリニックがあります。
子供のわきが治療の考え方
一口にわきが治療とはいっても、体への負担が大きい手術療法もあれば、一時的に臭いを抑えるだけの治療もあります。
子供の場合にはアポクリン汗腺が成長過程にあるため、手術療法はあまり奨められないというのが通説です。
無理に手術しても再発してしまう可能性が高いからです。
ですので、大人になるまではデオドラントによるワキガ対策か、ボトックスやミラドライなどの体に負担の少ない治療で一時的にしのいでおきます。
そして、大人になったら本人に完治のための治療を受けるか受けないかを決めさせる、という考え方が基本になります。