犬の腎不全とは
犬がかかる病気で怖いものとして挙げられる「腎不全」。愛犬が腎不全にかかってしまったらいったいどのような症状に見舞われるのでしょうか?また、犬が腎不全になってしまう原因とは何なのでしょうか?愛犬と長く生活する上で、犬の腎不全に関わる知識を頭に入れておいても決して損はありません。まずは「腎臓の主な働き」についてお話させていただきます。
犬の腎不全とは
さて、皆さんは腎臓の働きをご存知ですか?
肝臓と言ったら、お酒(アルコール)を分解する器官というイメージの方も多いかと思いますが、じつは、生命活動を維持するために必要な様々な働きを持った器官なのです。
腎臓の主な働きは次のようなものです。
腎臓の主な働き
- 老廃物の除去
- 尿の生成
- 水分や電解質の調節
- ホルモン(主に血液を造ったり血圧の調節をするホルモン)の分泌
体の中の毒素や老廃物をこしとる「フィルターの役目」、分解した毒素を排出+消化液の役割がある「胆汁の生成・分泌」、貯蔵したエネルギーを必要な時に変換して送り出す「代謝の役割」、腎臓には主にこの3点の役割があります。
今回説明する「犬の腎不全」は何等かの原因で、犬の腎臓の機能がうまく働かなくなり、フィルターの役目を果たさず、老廃物を排泄できなくなる状態をいいます。
犬の腎不全には「急性腎不全」と「慢性腎不全」があり、急性腎不全は急激に悪化して、命を落とす可能性の高い病気です。決して甘く見てはいけない犬の病気だということを覚えておいてください。
犬が腎不全になったら出る主な症状
では、犬が腎不全になってしまったらどのような症状が起こるのでしょうか。「急性腎不全」と「慢性腎不全」はそれぞれ出る症状が違ったりもするので、下記のリストを参考にしてください。
犬の「急性腎不全」の症状
- 動きたがらない。
- 食欲がなくなる。
- 嘔吐する。
- よだれが出る。
- 脱水症状。
- ほとんど排尿しない。
- 背中をまるめる。
犬の「慢性腎不全」の症状
- 薄い尿を頻繁にする。
- お水を異常に飲む。
- 動きたがらない。
- すぐに疲れる。
- 食欲がなくなる。
- 嘔吐する。
- 痩せてしまう。
犬が腎不全になる原因
次に、犬が腎不全になる原因を紐解いてみましょう。こちらも急性か慢性かで原因が異なる事もあります。また、食べるものなどで腎不全になることもあるので、下記のリストで確認しておきましょう。
犬が「急性腎不全」になる原因
- 脱水による発症
- 心疾患による発症
- 細菌感染症による発症
- 腎臓そのものの損傷による発症
- 尿路のダメージによる発症
(結石・腫瘍ができる、事故にあう等)
犬が「慢性腎不全」になる原因
- 老化による腎臓機能の低下
- 高塩分食、高たんぱく食などの偏った食事
- 他の疾患(ガン・糖尿病・自己免疫疾患・遺伝疾患)によるもの。
以下の物質が原因で中毒になり発症する事も
- 不凍液
- レーズン
- ブドウ
- 抗生物質
- 化学療法薬等
犬の腎不全の予防と対策
そんな危険度の高い犬の腎不全ですが、普段からできる予防や心構えにはいったいどのようなものがあるのでしょうか。こちらも急性・慢性に分けて一つ一つお話していきます。
犬の「急性腎不全」の予防や対策
急性の腎不全は、すぐに治療をしなければ命を落とす可能性の高い病気です。愛犬に腎不全と思われる症状(上記、症状を参照してください。)が見られたら、すぐに病院で看てもらいましょう。
私事ですが、我が家の先代の愛犬は、関節炎に効果的と言われている一般的な薬(実際、多くの犬に効果があるごくごく一般的な薬です。)を処方されて、1回飲んだだけで、食欲がなくなり動きたがらなりました。ですが、その時は病院に行かず、3日間その薬を飲ませ続けてしまいました。
結局、全く動かなくなり、呼吸が浅くなり、病院にかけつけた時には急性腎不全により、腎臓によって濾過されず、たまってしまった毒素が体中に回ってしまい、治療もむなしく3日で急逝してしまいました。
腎不全の原因の項目で既述したように、ブドウ・レーズン・不凍液・薬などの中毒により急性腎不全になる場合が多々あります。
急激に悪化しますので、中毒の原因となる物質を取らせないことはもちろんのこと、もし、症状がみられた場合にはすぐに病院に行って治療を受ける事をお勧めします。
犬の「慢性腎不全」の予防や対策
バランスのよい食事を与えるように注意をします。シニア犬の場合、腎臓機能の低下は避けられませんので、日ごろから尿の量や回数、色をチェックするようにします。
また、シニア犬の場合、元気がない、食欲がないのは老化のせいだろうと見逃しがちなので、定期的な血液検査もお勧めします。
血液検査をすることにより、BUN値とクレアチニン値、P(リン値)の確認が出来、慢性腎不全の場合、早期に治療を始める事ができます。
犬の腎不全の治療方法
犬の「急性腎不全」の治療方法
病院ですぐに輸液療法などによる緊急治療が必要です。尿毒症になっている場合が多いので、毒素を排出させる治療を行います。
犬の「慢性腎不全」の治療方法
主に食事療法が効果的とされています。程度によって皮下輸液、点滴治療、造血剤などの薬物療法も行います。
また、最近は薬物を避け、手作り食とホリスティック医療による治療も広まってきました。
我が家は先代犬を既述の通り、薬の副作用による急性腎不全で亡くしている為、慢性腎不全の診断が出た時に、「手作り食」「ハーブ」「ホリスティック医療(ホモトキシコロジー)」による治療を行いました。(他の疾患が原因ではない慢性腎不全だった為)
手作り食については、タンパクの制限を行いますが、人間の腎不全でも現在はある程度のタンパクの摂取は必要とされており、犬の場合にも同じ事が言えます。量に注意して、良質なタンパクを与えるようにします。
また、オメガ3、コエンザイムQ10、ビタミンCを取るようにしました。
ハーブについては、ヒルトンハーブのKDソリューションがお勧めですが、
そのほか、
- ネトル・クリバース・バードック
- カモミール・シナモン・ジンジャー
- ホーソン・ローズヒップ・ハイビスカス
- ビルベリー・エキナセア・ローズマリー
などを中心に他のハーブも混ぜて、与えています。
ハーブは組み合わせによって、よくない場合もあるので、詳しい方に相談してから使用してください。
また、良質なものでないと効果が望めませんので、良質なハーブを選ぶようにします。
ホモトキシコロジーは猫の腎不全に効果的と広まったホリスティック医療ですが、犬にも効果的なことがわかってきています。(すべてのケースではありません。)また漢方での治療もあります。
漢方は種類によって保険が適用されますが、ホモトキシコロジーは保険対象外となっています。(2014年当時)
犬の腎不全のまとめ
犬の腎不全には「急性腎不全」と「慢性腎不全」が存在し、前者の場合は早急な対処が必要になる非常に危険性の高い病気になっています。愛犬が腎不全の症状を見せたら、まずはすぐさま動物病院へ駆け込んでください。仕方なく腎不全になってしまうこともあるとは思いますが、愛犬と長く一緒にいるために、腎不全にはかからないような生活をするよう心がけていきたいですね。
あなたが知っている情報をぜひ教えてください!
あなたの体験談やハウツー・解決方法など、他の飼い主さんやその愛犬の為にもなる情報をみんなで書き込んで、犬と人の共同生活をより豊かにしていきましょう。
30代 女性 Chappy
もしなってしまった場合、手作り食以外にもハーブなども取り入れることは勉強になりました。普段からハーブはよく使うので愛犬にも大丈夫なハーブの種類を知ることができてよかったです。
20代 女性 ゆり
我が子もプレシニアの年代になってきたので、定期的な健康診断は欠かさずに行こうと思います。腎不全にはハーブが有効ということを初めて知りました。今後我が子がならないとは限らないので、今回知った知識を覚えておこうと思います。
20代 女性 すず
わんちゃんが1番苦しいですが、見ているしかできないこちらは本当に辛くて辛くてあの頃の私はボロボロでした。この記事を読んでまたあの辛さを思い出してしまって、少しでもこの病気に皆様のわんちゃんがかからないように祈ることしかできません。
40代 女性 グーグルぽち
しかし突然悪化する怖い病気とのこと。飼い主さんにとって、犬のかかり得る病気の知識はとても大事だと思います。
慢性腎不全は老化による機能の低下から起こるだけではなく、偏った食事からも起こるという理由に目が行きます。
近年ではドッグフードの種類がありすぎて、何を愛犬にあげたらいいのか迷う飼い主さんも多いと思います。犬は少しのフードでも体に大きな影響を与えるので、考えてしまいますよね。
腎不全の治療で使用されているハーブは、実はとても良い食べ物で、今ではドッグフードにも良質のハーブを混ぜて作られているものもあります。健康維持やシニア犬にも良いといわれるハーブは多方面で役立つことでしょう。
そして今は数種類のハーブがミックスされたサプリメントもあります。
アメリカ産でオーガニック認証されているAnimal Essentials(アニマルエッセンシャルズ)やイギリス産のHilton Herbs(ヒルトンハーブ)などは評判がよいブランドの一部です。
日本でハーブは食品扱いですが、海外では昔から薬として一般的に使われていますので、効果が期待されますね。ぜひ病気予防として普段から取り入れることをおすすめします。
30代 女性 emi
本当にお辛いことだろうと、胸が苦しくなります。友人の愛犬は飼い始めてから間もなく腎臓病と診断され、2年程くらいしか生きられないだろうと言われていました。
ブリーダーさんにお返しすることもできましたが、もうすでに我が子も同然でしたので、
看病しながら一緒に過ごすことに決めました。
それから食事療法、飼育環境、病院通いを徹底した結果、2年の命と言われていたその子は
9年も長生きをしてくれました。家族の愛情が伝わってのことだと思います。腎不全になるととても苦しいのですね・・愛犬の苦しむ姿はもう見たくないので、
我が家も気を付けようと思います。
40代 女性 匿名
30代 女性 ゆいこ
飼い主の皆さん、疑問に思ったらすぐにセカンドオピニオンをおすすめします。主治医は猫の腎不全と同等と考えていました。同じ数値でも犬の腎不全は今日明日の命に関わる場合があります。一生の後悔です。