ピル外来の診察料を一律500円に変更いたしました

初診料として2,000円、再診料として500円のお費用を頂いておりましたが、皆様によりご利用頂きやすいように一律500円に変更いたしました。

ピル外来について

ピルは飲んで行う避妊薬のことです。従来は避妊の目的で開発されたお薬ですが、避妊効果だけでなくピル自身が持つホルモン調整能力によって色々なメリットがあり、そうした効果を期待して使用されることも増えてきました。

ピル外来では以下の効果をもつピルの処方を準備しています。

こんなお悩みをもっている貴方がピルの良い適応です!

  • 月経の量が多い、痛くて困る、とてもしんどい、周期がバラバラ
  • 子宮筋腫や内膜症でその症状の緩和をしたい、コントロールをしたい
  • 月経前に体の種々の症状に悩む、心の不調がひどい
  • ニキビなど肌の調子が悪い
  • 毛深い
  • 旅行などで月経をずらして欲しい

など

当院ではそうしたピルの良い適応のある皆様に少しでも経済的な負担も軽くし、少しでも快適な状態になって欲しいという想いから、従来のピルの相場よりもかなり安価なお値段で提供することをモットーとしています!

また当院をご利用していただく方が増え、納入価格が下がれば、さらに皆様に還元していこうという考えでピル外来を行っています。皆様の熱い応援を得られるように努力し還元できる日が来ることを目標に精進いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

当院でピルをもらう利点は

  1. 大阪や神戸からとてもアクセスが良い!

    大阪駅や神戸・三ノ宮駅からも近く新快速の停車する尼崎で通勤途中や通学途中に気軽に相談に寄れます!

  2. 安い!

    ピルの値段は納入価格、人件費、テナントの場合には家賃をもとに値段設定がされます。大阪の一等地でのクリニックではどうしてもコストがかかるため価格を下げるということが無理なのは当然です。あえて尼崎という場所を選んだのは少しでも皆様に安くピルを提供したいという想いもあります!また応援してくれる皆様の力が更に価格を下げる大きな力となります。是非ご協力ください!

  3. 全種類のピル採用予定!

    既に他院でピル処方をされていて当院でお願いしたいという方へはご相談の上、少しずつピルの種類を増やしていきます。是非、ご相談ください!

  4. ピルの副作用等への適切なアドバイス!

    ピルが合わない場合にはピルにこだわらず漢方薬など他の適切なご提案はもちろんのこと副作用等に関しましても指導いたします!

  5. 近隣病院の検査設備が気軽に使えます!

    近隣の総合病院と連携しMRI検査やCT検査なども詳しい検査も行いながら、疾患や合併症の管理が行えます!クリニック経由ですので予約もスムーズです。上手に立地環境の良いクリニックをご利用ください!

ピルのQ&A

Q. ピルを飲んでいれば必ず避妊できるの?

A. すべての人がいつも必ず避妊できるとは限りませんが、正しく服用した場合の1年間あたりの失敗する確率は0.3%となっています。他の避妊方法と比較してもかなり高い避妊効果です。飲み忘れなど正しく服用できなかった場合、避妊効果は弱くなってしますますので毎日きちんと服用しましょう。

Q. ピルは何歳から何歳まで飲めるの?

A. 10代の方でもピルの内服が問題ないと医師が判断できる場合には服用できますよ。また40代以上の方でも、閉経前でしたら妊娠の可能性がありますので医師の診察の上、安全に使えると判断できる場合には服用することが多いです。

Q. 中絶経験のある人でも服用できるの?

A. 中絶経験があっても、特にピル服用に支障をきたす病気がなければ服用できますよ。

Q. 月経不順の人でもピルを服用できますか?

A. まずは医師の診察の上、月経不順の状況をお聞きし適宜必要な場合には原因を調べることがあります。十分にご相談の上、ピルを内服することのメリットが大きければ内服することをおすすめしています。なおピルを内服しますと月経の周期は28日毎と規則的になりますよ。

Q. ピルを飲んでいる時にお酒を飲んでも大丈夫?

A. 特に問題はありませんよ。ただし酔ってしまってピルの服用を忘れたり、お酒を飲みすぎて下痢や嘔吐をするとピルの避妊効果は弱くなってしまいますのでご注意下さいね。

Q. ピルには保険が使えるの?

A. ピルの中には保険適応のあるものもあります。まずはお気軽に先生に尋ねてみて下さい。

Q. ピルを飲んでいるのでコンドームなしでセックスしてもいいんですか?

A. 性感染症はピルでは防げないです。エイズなど命に関わるものや不妊症の原因となるクラミジア感染症など様々な性感染症を防ぐという意味でピルを飲んでいてもコンドームを一緒に使用してください。痒みや痛み、炎症、発赤やおりものが増える場合には性感染症や他の病気の可能性もありますので医師に相談して下さいね。

ピル外来の料金表

費用項目内容価格
低用量ピル
(要診察料)
500円
第一世代OCオーソM2,000円(税別)
オーソ7772,000円(税別)
シンフェーズ282,000円(税別)
ルナベル配合錠2,000円(税別)
第二世代OCアンジュ21
アンジュ28
2,000円(税別)
トリキュラー21
トリキュラー28
2,000円(税別)
ラベルフィーユ21
ラベルフィーユ28
2,000円(税別)
第三世代OCマーベロン21
マーベロン28
2,000円(税別)
ファボワール21
ファボワール28
2,000円(税別)
診察料 初診・再診共に500円 
緊急避妊ヤッペ法2回服用5,000円(税別)
(服用指導+薬代)
ノルレボ
(正規品)
1回服用15,000円(税別)
(服用指導+薬代)
月経日の移動早める方法 3,000円(税別)
(服用指導+薬代)
遅らせる方法 3,000円(税別)
(服用指導+薬代)

プラセンタ

プラセンタ療法

プラセンタの値段を以下の通り決定しました!
予約を受付しておりますので、お気軽にご連絡下さい。

プラセンタ1A(皮下注)1,400円(診察料込、税込)
プラセンタ2A(皮下注)2,000円(診察料込、税込)

胎児と母親とを結ぶ臓器

●妊娠中につくられる臨時の臓器
プラセンタ(Placenta)とは「胎盤」のことです。もともとはラテン語で、「お菓子(ケーキ)」を意味する言葉です。ヒトの胎盤の形状が円盤状で、平たいホットケーキに似ていることから、こう呼ばれるようになったといわれます。
プラセンタは胎児を守り、育てるために妊娠中につくられる一時的な臓器で、出産によりその役目を終えると体外に排出されてしまいます。
ヒトの場合、卵子と精子の出合いにより生まれた、直径0.1mmほどの一個の受精卵が約280日後の出産時には、体重3~4kg、体長約40cmの胎児へと成長します。プラセンタも同様に成長し、直径約15~20cm、厚さ約1.5~3cm、重さ約500gにまでなります。

●胎児の発育を支える
プラセンタは胎児とへその緒でつながり、その中を血管が走っており、母体の中にあって、まだ人間の体として一本立ちしていない胎児と母親を結んでいます。
そして、妊娠の期間中、胎児に必要な酸素や栄養素の供給を仲立ちし、まだ発展途中の胎児の内臓に代わって消化や排泄をしたりします。
また、ホルモン分泌を行なったり、病気にかかりにくくするための免疫を与えるなど、胎児がおなかの中で健やかに成長するために、実にさまざまな働きを担っています。
まさに生命の源といえるプラセンタの働きについて、もう少し詳しく見てみることにしましょう。

プラセンタは「万能の臓器」

●さまざまな臓器の機能を代行
胎児には、その発育に必要な肺や肝臓など各種臓器の機能が、まだ十分に備わっていません。そこで、プラセンタが次のような作用を代わりに行なっているのです。

  • 呼吸作用(肺の機能)
  • 代謝・解毒作用(肝臓の機能)
  • 排泄作用(腎臓の機能)
  • 内分泌作用(脳下垂体・卵巣の機能)
  • 免疫作用(脾臓の機能)
  • 消化作用(小腸の機能)

プラセンタが「万能の臓器」と呼ばれる所以です。

紀元前から薬用に用いられてきた

●ヒポクラテスが治療に利用
プラセンタには、それを乾燥して粉末化したものなどが洋の東西を問わず、紀元前の昔から薬として利用されてきた長い歴史があります。
「西洋医学の父」「医聖」などと称される古代ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年頃~紀元前377年頃)は患者の治療に、また、エジプトの女王クレオパトラ(紀元前69年~紀元前30年)や、時代が下ってフランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネット(1755年~1793年)は、自身の美容のために利用したといわれます。

●中国や韓国の文献にも登場
中国では、不老長寿の妙薬として、秦の始皇帝(紀元前259年~紀元前210年)や、それ以後の歴代の皇帝たちが用いたとされています。
また、唐時代の医学書『本草拾遺』(陳蔵器著、739年)には「人胞」「胞衣(えな)」の名で紹介されており、玄宗皇帝の寵愛を受けた楊貴妃(719年~756年)も美容のために用いたと伝えられています。
さらに、明時代の薬学書『本草綱目』(李時珍著、1596年)には「紫河車」の名での記載が認められます。「河車大造丸」という高齢者や虚弱者向けの滋養強壮剤である、中国の医薬品には紫河車が含まれており、現在でも欠かすことのできない生薬の一つとなっています。
中国以外でも、韓国の医学書『東医宝鑑』(許浚著、1613年)に「紫河車」「紫河車丸」の名での記述が見られ、主として精神科領域での治療に使用されたようです。
一方、日本では中国から生薬として伝わり、江戸時代には、紫河者を配合した「混元丹」という滋養強壮の薬が加賀の三大秘薬の一つに数えられました。

●西洋医学的な使用法の開発
このように長い間、漢方薬的な使われ方をしてきたプラセンタを、最初に西洋医学的な療法に使用したのは、旧ソ連オデッサ医科大学のV・P・フィラートフ博士(1875年~1956年)でした。
博士は1930年代、埋没療法(組織療法)を開発し、この療法にプラセンタを用いたのです。埋没療法とは、冷蔵保存した健康な組織(皮膚やプラセンタなど)を皮下に埋め込む療法のことです。

●日本で注射剤などが開発される
プラセンタの埋没療法は第二次世界大戦後に日本でも取り入れられ、その効果の多様性や持続性が高く評価されて治療法として発展しました。しかし、安全性の確保や施術の習熟などといった面で高い難度が要求されるため、現在では実施例は非常に限られています。
これとは別に、日本人の独自の研究によるプラセンタの内服剤も戦後誕生し、現在に至っています。
また、埋没療法の研究を基に、1950年代に入ると、より安全で簡単な治療が可能な、プラセンタ抽出エキス由来の注射剤が開発されました。これにより、プラセンタの効果を手軽に体感できるようになったことは事実で、多くの患者さんにとって大変な恩恵といえるでしょう。
さらに1970年代には化粧品、1980年代後半にはサプリメントなどへのプラセンタエキスの応用が活発化しました。
そして近年、医療面でもプラセンタエキスに対する注目度がより高まってきています。

栄養成分に富むプラセンタ

●多彩な栄養素を含む
「プラセンタ療法」とはどのようなものか、を述べる前に、この項ではプラセンタの成分について、次項ではプラセンタの薬理作用について見てみることにしましょう。
胎児の発育を支えるプラセンタにはタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素をはじめ、人間に必要とされるほとんどの栄養素が含まれています。主なものを、表に掲げておきます。

●プラセンタに含まれる主な成分
 
タンパク質アルブミン、グロブリンなど
活性ペプチド 
アミノ酸ロイシン、リジン、バリンなど
脂質、脂肪酸コレステロールなど
糖質グルコースなど
ビタミンビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、D、Eなど
ミネラルナトリウム、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウム、亜鉛など
核酸DNA、RNAなど
ムコ多糖類ヒアルロン酸など
酵素アルカリホスファターゼなど

幅広い薬理作用を発揮する

●プラセンタならではの薬理作用
プラセンタのさまざまな薬理作用のうち、主なものは次のとおりです。

  • 自律神経調整作用…自律神経のバランスを整える。
  • 内分泌調整作用…ホルモンを調整する。
  • 免疫賦活作用および免疫調節作用…免疫力を強化するほか、その働きを正常に保つ。
  • 基礎代謝向上作用…基礎代謝を活発にし、細胞や臓器などの働きを高める。
  • 抗炎症作用…炎症を抑える。
  • 強肝、解毒作用…肝臓の働きを強化し、解毒作用などを高める。
  • 活性酸素除去作用…活性酸素による酸化を防ぐ。
  • 血行促進作用…血液の循環を改善する。

実に幅広い薬理作用を発揮することが見て取れます。

●多様な疾患に効果がある
プラセンタについては、多岐にわたる疾患に効果を示すとの報告が多々あり、私自身の臨床経験でも、以下のような疾患などに有効性が認められました。

  • アレルギー疾患…アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症など。
  • 産婦人科疾患…更年期障害、乳汁分泌不全、生理痛など。
  • 自己免疫疾患…関節リウマチなど。
  • 肝臓疾患…肝炎、肝硬変など。
  • 精神神経疾患…うつ病、自律神経失調症、不眠症など。
  • 整形外科疾患…肩こり、腰痛、ひざ痛など。
  • がん治療によるQOLの低下
  • 肌の老化…肌荒れ、乾燥肌など。

なぜ、効果があるのか、という問いに対する明確な答えは、現在のところ見つかっていません。しかし、前述のような薬理作用が総合的に働いての結果だとはいえるでしょう。
例えば、交感神経(緊張させる神経)と副交感神経(リラックスさせる神経)のアンバランスによる、自律神経の変調がかかわる更年期障害などにプラセンタが有効なのは、そのアンバランスを改善するように自律神経調整作用が働いているためと考えられます。

こんな時プラセンタが役立つ

更年期障害を緩和する

●女性を悩ませる不快な諸症状
月経がなくなる閉経の年齢には個人差が見られます。日本人女性の平均としては50歳頃です。一般に閉経後にくるものが更年期と思われているようですが、実際は閉経前後の約10年間を指します。
この時期に日常生活に支障をきたすほどのさまざまな不快症状が現われてきた場合を更年期障害と呼びます。
その具体的な症状としては、顔や上半身のほてり、のぼせ、発汗などの血管運動性障害や、不眠や憂うつ、イライラなどの精神神経症状などのほか、肩こり、頭痛、腰痛、関節痛、手足のしびれなどと実に多岐にわたります。これらの症状が重なって現われる場合も多く、大変な苦痛をもたらすといえるでしょう。
更年期障害は、エストロゲンという女性ホルモンの卵巣からの分泌低下や停止に加え、ストレスを受けやすい性格や生活環境などといった精神的、環境的要因が原因となって、自律神経に変調をきたすことで引き起こされます。症状の重さには個人差がありますが、それは体質などのほか、こうした精神的、環境的要因も関与しているからです。

アレルギー疾患を改善する

●過剰反応が引き起こすアレルギー
私たちの体には「抗原抗体反応」という免疫システムが備わっています。これは、ウイルスや病原菌などの体外からの異物(抗原)に対して抗体をつくって結合し、撃退するというものです。
ところが、例えばダニ、カビのようなアレルゲン(アレルギーを引き起こす抗原物質)が侵入したとき、この働きが過剰になりすぎると、体の正常な細胞までが攻撃されてしまいます。このとき発症するのがアトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患です。
とくにアトピー性皮膚炎の発症には、「アトピー素因」と呼ばれる生まれつきアレルギーを起こしやすい体質や皮膚かぶれ、乾燥肌などといった要因が複雑に絡んでいます。
プラセンタがアトピー性皮膚炎に有効なのは、抗アレルギー作用をはじめ、抗炎症作用、免疫調節作用、内分泌調整作用、基礎代謝向上作用などが複合的に働くからでしょう。

関節リウマチの症状を軽減

●自己免疫疾患の一種
関節リウマチは手足の指や手首、ひじ、ひざなどいくつもの関節に同時に炎症が起こって腫れや痛みが生じる疾患です。そして、さらに病状が悪化すると関節が変形し、手足の機能が損なわれる場合も出てきます。
関節リウマチは、自己免疫疾患の一種であり、この種の疾患の発症にも「抗原抗体反応」が関与しています。本来は「自己」である、私たちの体を構成する成分の異物(抗原)と認識し、抗体をつくって攻撃することが原因です。

●CRP値が低下し痛みも改善
プラセンタは、リウマチにもすぐれた改善効果を発揮します。68歳の女性の患者さんのケースです。
28歳の時に出産してから、関節リウマチに悩まされるようになりました。症状は左肩、左ひじの痛み、それに左腕脱力感、左踵痛でした。別の医院でリウマチによく使われる免疫抑制剤を服用していましたが、吐き気、倦怠感、胃痛、微熱などの副作用がでたため中断しています。
2008年4月から通常のプラセンタ注射を2週間に1回の割合で開始しました。すると2週後、肌がツルッとしてきたとのことでした。4週後には痛みが和らぎ、シップを使う量も減って、6週後には倦怠感がなくなり、元気が出てきたなどの改善が見られるようになりました。
3ヶ月後には梅雨時でも例年より痛みが軽く感じられ、また4ヶ月後より、リウマチの関節の炎症の指標(CRP)の数値の低下が見られ、同年12月にはCRP値が0.25(正常:0.3以下)と正常化しました。
治療を始めてから約1年3ヶ月後には、杖なしでも階段が降りられるほどに下肢の痛みも改善しています。現在、月1回注射を行なっていて、経過は良好です。
プラセンタには、抗炎症作用などとともに鎮痛作用もあり、痛みの軽減に有効に働きます。
また、免疫調節作用、抗アレルギー作用などが相まって、体質の改善を促し、関節リウマチの根本的な改善に効果をあげていると考えられます。

肝炎、肝硬変などの肝障害の改善

●肝炎の元凶は活性酸素
肝炎や肝硬変などといった肝障害の改善にも、プラセンタは大変役立ちます。これは当然といえば当然かもしれません。そもそも、プラセンタの注射剤は更年期障害および乳汁分泌不全、あるいは肝障害の治療剤として、厚生労働省により認可されているからです。
肝炎にはアルコール性やウイルス性のもの、さらにウイルス性にはB型やC型などがあります。この肝炎から肝硬変、肝臓ガンへと進行するケースが多いため、肝臓ガンの予防には肝炎の改善が鍵となります。
アルコール性肝炎は、摂取した多量のアルコールが引き金となり、体内に過剰に発生した活性酸素の障害により、肝細胞に炎症が起こる疾患です。活性酸素は不安定で非常に攻撃性に富んでおり、増えすぎると多くの疾患の原因となります。
一方、ウイルス性肝炎は、体内に侵入した肝炎ウイルスを免疫システムが撃退しようと、その武器となる活性酸素を過剰に発生させるため、肝細胞に障害を与え、炎症を引き起こす疾病です。このとき、免疫力が弱まっていると、活性酸素はいっそう多く発生してしまいます。
これら以外の要因によっても、肝臓には活性酸素が大量に発生しやすいことがわかっています。

●活性酸素除去と肝臓の修復、再生
肝硬変は、肝炎の炎症が進行して肝細胞が破壊され、肝臓が硬く委縮してしまう疾患です。
実は、肝臓はきわめて再生力にすぐれた臓器で、正常な肝臓ならその70%を切除しても元の大きさに戻ります。これを可能にしているのが、前にも述べた肝細胞増殖因子です。
プラセンタには活性酸素除去作用や、活性酸素の過剰な発生を抑える免疫賦活作用、強肝、解毒作用、抗炎症作用などの働きがあるため、肝炎や肝硬変などの肝障害に効果があると考えられます。
なお、肝障害の治療では、プラセンタを用いた注射については、健康保険が適用される場合があります。

うつ病や月経前緊張症などにも効く

●ストレスの関与が大きい
月経前緊張症とは、頭痛、乳房痛、下腹部痛、便秘、むくみ、肌荒れなどの身体的症状およびイライラ、憂うつ、不安などの精神的症状が、月経の3~10日前から現われ、その開始とともに治まるものをいいます。
原因は明らかではありませんが、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンやストレスなどが関与しているのではないかと考えられます。
また、うつ病や自律神経失調症、不眠症などにもストレスの関与が大きいことはよく知られています。
自律神経調整作用や内分泌調整作用のあるプラセンタは、こうした精神神経疾患にも有効に働きかけ、その改善を促します。

腰痛やひざ痛、肩こりを和らげる

●中高年に多い腰痛やひざ痛
中高年世代を中心に腰痛を訴える方が多いのですが、ひと口に腰痛といっても、その原因となる疾患はさまざまです。よく見られるのは変形性腰椎症で、ほかにも筋・筋膜性腰痛や、いわゆる「ギックリ腰」である急性腰痛症、腰推すべり症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、そして坐骨神経痛などがあげられます。
また腰痛同様に、変形性関節症が原因のひざ痛、肩こりなども多くの人を悩ませています。

●ツボ注射が特に効果的
前にも述べましたが、これらの疼痛を主とする整形外科的疾患にはプラセンタの「ツボ注射」が大変に有効です。通常のプラセンタ注射に比べ、局所の疼痛に直接的な効果が期待できることを、これまで多くの患者さんで経験してきました。
ツボへの鍼灸や指圧でも一定の効果が得られますが、ツボ注射では、そのツボへ多彩な薬理作用をもつプラセンタが注入されるので、特別な効果が加わるものと考えられます。そのため、私は得気(鍼や灸がツボに有効に作用しているときに、患者さんが主としてその部位に感じる重苦しさや痺れ、痛みなど)を得ることを目安に注射を行なっています。
ツボ注射には、効果の持続性が長いという特長もあり、同じ疾患に鍼治療を施す場合に比べ、治療の間隔をかなり開けることができます。
また、ツボ注射を行なうと、例えば鍼治療が週2~3回必要な状態なら週1回に、週1回必要な場合なら2週間に1回というように治療間隔を長くすることが可能です。
鍼(または灸)の治療法の一つに、灸頭鍼があります。鍼の柄に「もぐさ」を巻き付けて燃やし、鍼と灸の効果を同時に得ようとする方法ですが、ツボ注射は、イメージとしてはこの灸頭鍼に近いといえるでしょう。
その効果の大きさや長い持続性、さらには疼痛の軽減のみならず、通常のトリガーポイント注射(圧痛点への注射)では見られない他覚的な筋緊張の消失といった点からみて、ツボ注射は一時的に疼痛を止めているのではなく、根本的に病状を改善しているものと考えられます。

美肌や美白などの美容効果もある

●シミの予防と改善
肌のトラブルの一つであるシミは、基底層のメラノサイトでつくられる黒褐色のメラニン色素が表皮や、時として真皮に沈着して生じます。
皮膚に紫外線が当たると有害な活性酸素が発生し、炎症を起こしやすくなりますが、それが刺激となって、紫外線を防ぐためにつくられるのがメラニン色素です。
通常は、皮膚の新陳代謝により、角質層まで移動し、はがれ落ちてしまうので、シミにはなりません。しかし、浴びた紫外線の量が多く、活性酸素が大量に発生すると、それに応じてメラニン色素も過剰につくられます。
こうしたケースや、皮膚の新陳代謝機能が低下している場合などには、シミとして残りやすくなります。
プラセンタには活性酸素除去作用や抗炎症作用、そして新陳代謝を高める血行促進作用などがあるため、シミの予防や改善に効果的でまた、美白効果も期待できます。

●シワ、たるみを修復する
肌のハリや弾力に関係しているのは真皮の部分です。コラーゲンやエラスチンなどの線維状のタンパク質が格子状の構造体を形づくり、そのすき間を水分を大量に含んだゼリー状のヒアルロン酸などが満たすことで、ハリや弾力が保たれています。
これらの物質をつくり出すのは線維芽細胞ですが、加齢による衰え、あるいは活性酸素による障害などによって、その産生量は減少してしまいます。これがシワ、たるみの原因の一つとなります。
また、活性酸素がコラーゲンを分解する酵素を活性化し、コラーゲンを減少させることも原因の一つにあげられます。さらに、活性酸素はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を酸化してしまいます。
こうした酸化が起こると、通常は新しいものに交換されるのですが、線維芽細胞が衰えてくると、この交換がスムーズに行なわれず、酸化した物質にねじれや伸び、切断などの変性が生じます。これも、シワやたるみの原因となります。
プラセンタは、活性酸素除去作用も備えているため、先の原因に働きかけることで、シワやたるみの修復を促します。
なお、プラセンタは皮膚からも浸透して、線維芽細胞を活性化します。そのため、化粧品の成分としても使われています。
このほかにも、乾燥肌や脂性肌、またニキビなどにも効果があります。プラセンタのもつ幅広い美容効果は、必ずや美肌づくりに貢献してくれることでしょう。

知れば安心のQ&A

Q. プラセンタの安全性は
A.プラセンタの注射剤は、ヒトのプラセンタから抽出したエキスを原料とする生物製剤です。そのため、感染症を懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、肝炎やエイズなどのウイルス感染のないことが証明されている、国内の健康な女性から提供されるものを使用しているため、そうした心配はありません。
また、製造過程においてプラセンタ中の血液やホルモンはすべて除去されるので当然、注射剤には血液やホルモンはまったく含まれていません。さらに、後述する変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)は、プリオンという特殊なタンパク質によって起こるとされるため、酸による加水分解でプラセンタ中のタンパク質をアミノ酸に分解し、そして最終滅菌(121℃30分間)するなど、感染症に対する万全な安全対策が講じられています。ウマやブタのプラセンタが使われている内服剤やサプリメントなども、同様の安全対策がとられています。
現在、化粧品にはブタのプラセンタが使われていますが、以前はウシのものが使用されていたため、狂牛病の感染が取り沙汰されたことがあります。しかし、厚生労働省の通達により、2001年3月12日以降は、ウシのプラセンタを原料として含めてはいけないことになったため、狂牛病の感染について安全上の問題はないといえます。
また、ヒト型の狂牛病である変異型クロイツフェルトヤコブ病の危険性について、患者さんから質問を受けることがあります。現在、プラセンタの注射を受けている方は、変異型クロイツフェルトヤコブ病の感染予防対策として、その検査方法が見つかるまで献血制限を受けることになっています。しかし、これまでにプラセンタによる感染の報告は一例もありませんし、プラセンタを提供する妊婦さんの海外渡航歴(狂牛病が流行った時期に危険地域に行っていないこと)もきちんと確認されており、その点でも安全なプラセンタのみが使用されています。
また日常生活において変異型クロイツフェルトヤコブ病にかかるリスク(国立がんセンターの津金昌一郎博士のデータによると、厳しく見積もっても1億人あたり0.04人)から考えても、プラセンタの注射を受けて病気を治すメリットのほうがはるかに上回ると考えられます。

Q. 副作用の心配は
A.プラセンタの注射剤は50年以上も医療の現場で使用され続けてきているにもかかわらず、これまで注射した部分が痛かったり腫れたりすること以外、重大な副作用は報告されていません。こうした痛みや腫れも1~2日ほどで自然に消失してしまいます。したがって、副作用についての心配はほとんどないといってよいでしょう。

Q.治療の頻度は
A.疾患によって異なりますが、注射は週1回~2週間に1回が通常の回数です。患者さんによっては、月1回でよい場合もあります。

Q.どれほどの期間で効果が出るの
A.もちろん個人差がありますので、一概には言えませんが、生理痛などの比較的軽いものは3ヶ月、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患であれば半年、肝炎、関節リウマチのような慢性病であれば、1年くらいが目安となります。

Q.注射とサプリメントの違いは
A.注射は内服剤やサプリメントに比べ、はるかに即効性にすぐれています。とはいっても、効果が持続する時間には限りがあるので、やはり定期的に病院に通う必要がありますが、多忙な人には無理な場合もあるでしょう。また、注射はある程度の痛みを伴いますし、わずかであっても皮膚に傷をつけることになります。
こうしたことを考慮すると、健康増進やアンチエイジング、美容などの目的でプラセンタの効果を得ようとする方には、内服剤やサプリメントのほうが適しているのではないでしょうか。内服剤やサプリメントは毎日、服用を続けることで効果が現われやすくなるようです。