どくだみ草をご存知ですか?漢方としても使われる薬草ですが、実はニキビや肌トラブルに効果抜群なすごい草なんです。
どくだみ草は冬になっても枯れない多年草で、お庭で大量繁殖されると除草が大変な雑草でもあります。初夏には白いかわいい花を咲かせますが、生えすぎてしまうと困ってしまうこともありますね。
そんなどくだみですが、全部捨ててしまうのはもったいないです!どくだみはニキビや肌トラブル以外にも、様々な効能のある万能薬なんです。
今回はどくだみの様々な効能、どくだみ茶の作り方とニキビに効果的な飲み方をご紹介します。
またどくだみにはお茶以外にも様々な使い道があります。十薬とも呼ばれる万能などくだみを余す事無く使って、ニキビ対策に活用してみませんか?
目次
1.そもそもどくだみとは?漢方としても使われる万能薬草
どくだみは十薬(じゅうやく)とも呼ばれるほど万能です。日本では文字が無かった古い時代から民間薬・解毒用のお茶として利用されてきました。
中国医学では、「ドクダミは三毒を消す」とも言われます。生まれながらに持っている「先天性の毒」、病気等による「後天性の毒」、農薬や食品添加物による「食毒」の3つです。
庭や道路沿い、海辺の近く、公園などなど様々な場所で自生しているので、多くの方が見た事のある身近な雑草です。
初夏〜夏にかけて白い小さな花を咲かせます。この花が咲いている時がどくだみの採取時期です。
乾燥させて使うには根っこから採取、生の葉を使いたい時は必要な分だけ葉っぱを採取します。
どくだみの葉っぱは独特な強烈なにおいがありますが、熱を加えたり乾燥させると消えます。なのでどくだみ茶にしても臭くないので、安心して使えますね。
そんなどくだみですが、ニキビや肌へはどんな嬉しい効能があるのでしょうか?合わせて肌以外へのどくだみの効能と、副作用はないのか詳しくご説明します。
1-1.どくだみのニキビや肌・皮膚への効能
■ ニキビ・吹き出もの
どくだみはすでにできてしまったニキビや吹き出物にも、予防にも効果的です。皮脂の毛穴づまりにより増えすぎたアクネ菌が原因の赤ニキビにも、強い抗菌作用が働きます。
どくだみ茶で体内からデトックスして毒素を排出させたり、気になるニキビや吹き出物に直接どくだみを塗るのもおすすめです。
どくだみを直接塗るには、生の葉をすりこぎかミキサーにかけるだけです。また化粧水を作るという方法もあります。どくだみを使った化粧水の作り方は後半にまとめていますので、気になる方はぜひ試してみて下さい。
■ じんましん・あせも
どくだみの肌を補修する働き・抗炎症作用によりじんましんとあせもにも効果的です。
お風呂にどくだみを入れたり、体の中から作用させるどくだみ茶もおすすめです。自然のもので肌の弱い赤ちゃんや小さなお子さん、ご年配の方でも安心して使えます。
■ アトピー性の皮膚炎
どくだみの肌の再生をスムーズにする作用、高い殺菌効果、毛細血管の強化、利尿作用によるデトックスなどの相乗効果でアトピーを改善できると言われています。民間薬として使われる程です。
じんましんやあせもと同様、お風呂に入れてもどくだみ茶として体内から吸収しても効果的とされています。
■ 水虫予防・治療
どくだみの抗菌作用は、発生してしまった水虫にも作用します。生のどくだみに含まれる成分が菌の繁殖を抑えます。
すり鉢やミキサーでペースト状にしたどくだみを、直接足に塗って使用します。生のどくだみは独特なにおいが消えないので、使用後は石鹸できれいに洗い流す事をおすすめします。
■ 虫刺されに
抗菌作用と皮膚の再生をスムーズにする作用で、虫刺されにも効果を発揮します。
数カ所だけなら、生の葉を手で切って汁を刺された場所に塗るだけで簡単です。
■ おでき
おできは、毛包(もうほう)や毛包周辺で細菌感染が起こり皮膚の中に膿がたまってしまう状態です。顔にできてしまったものは面疔(めんちょう)と呼ばれます。悪化すると皮膚の奥まで浸透して跡になってしまう事もあります。
どくだみの強い抗菌作用でこのおできの治りも早く治ると言われています。
すり鉢やミキサーでペースト状にして、直接おできに塗ります。完治するまで毎日継続すると効果的です。
■ 切り傷や擦り傷の殺菌
小さな怪我から細菌が入り込むのを防いだり、また付着した細菌にも殺菌効果が働きます。
どくだみの生の葉っぱをそのままもみ込んで、傷に当てます。サランラップや包帯で固定しておく事で治りも早まるようです。
1-2.肌だけじゃない、どくだみの効能
肌にだけでも多くの効果がありましたが、どくだみには他にも様々な効能があります。
| 便秘解消 | どくだみはミネラルが豊富です。下剤としても使われるマグネシウムの効果で、便をやわらかくしてくれる効果があります。また排便を促す成分も含まれていて、便秘解消効果の高い薬草です。 |
| 疲労回復効果 | 血行をよくする成分により、体全体の不調を緩和するため疲労回復の特効薬にもなります。 |
| デトックス効果 | 利尿作用と便秘改善効果により、どくだみ茶など体内に取り入れる事でデトックス効果があります。 |
| 利尿作用 | クエルシトリンという成分で、強い利尿効果があります。毒素の排出を助けてくれる成分です。 |
| 蓄膿症の改善 | 鼻の奥に膿がたまってしまう辛い蓄膿症に、どくだみの殺菌作用・消炎作用が効くと言われています。生の葉をもんで、直接鼻に詰める、というのを数日続ける事で効果があるそうです。 |
| 冷え性予防 | 冷え性はミネラル不足からくることもあります。カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛など豊富なミネラルを含んだどくだみはそんなミネラルを一度に補えます。また血行をよくする成分で血の巡りをよくし、手足など末端の冷え予防にも効果的です。 |
| 生理痛を軽くする | どくだみは辛い生理痛を緩和させる効果もあります。血液をさらさらにする作用と、クエルシトリンの利尿作用で血液循環がよくなるためと言われています。 |
| 生理不順の改善 | 血液をきれいにする作用等から、生理不順の改善にも効果が期待出来ます。毎日こまめに摂取しましょう。 |
| むくみ予防 | 血液循環を良くし体の老廃物や余分な水分を排出してくれるため、むくみ予防にも。 |
| 風邪予防・改善 | 強い殺菌作用で、ひきはじめの風邪にも、予防にも効果があります。 |
| 解熱作用 | ウイルスや菌による発熱に効果的です。どくだみの強い殺菌作用が働きます。 |
| コレステロール値の低下作用 | 血中の余分な悪玉コレステロールを下げる働きをします。 |
| 腎機能の向上 | 利尿作用などのデトックス効果で腎機能の向上にも効果があるとされています。ただし腎臓の働きが弱っていて余分なカリウムを上手く排出できない方は、高カリウム血症になってしまうこともあります。どくだみに豊富にカリウムが含まれている為です。腎臓機能に問題のある方は摂取を控えましょう。 |
| 脳梗塞・心筋梗塞の予防 | 血管を拡張し血液循環を良くする作用から、脳梗塞や心筋梗塞の予防になります。 |
| 糖尿病の予防 | クエルシトリンなどの成分が正常な血糖値を保持する働きをします。また、新陳代謝をたかめて体内循環を正常へ戻そうとする作用も、糖尿病には有効です。すでに糖尿病の方の血糖値の改善にも効果的と言われています。予防のためには毎日こまめに摂取することがおすすめです。 |
| 胃炎予防 | 刺激のある食事等で胃が荒れてしまった時に特に効果的です。消炎・止血・解毒などの作用が働きます。あまり濃いと胃に負担になってしまうので、普段よりもうすめのお茶で飲みましょう。 |
| 高血圧・動脈硬化予防 | 毛細血管を強化・弾力をよくし、体内の老廃物や毒素を排出する働きから高血圧や動脈硬化の予防につながります。 |
どくだみはその効能の多さから十薬なんて呼ばれますが、十どころではないたくさんの体に良い効果がありますね。
1-3.どくだみに含まれる成分
どくだみ茶が体にとっても良い事はお分かりいただけたかと思いますが、どんな成分が有効に働いているのでしょうか。
どくだみには下記の有効成分が含まれています。
■ カリウム
カリウムは体に必須なミネラルのひとつです。高血圧予防や余分な塩分の排出を高めます。どくだみには高濃度のカリウムが含まれています。
■ クエルシトリン
強い利尿作用があり、毒素や老廃物を排出してくれる効果があります。また便をやわらかくしてくれるため便秘解消効果も。その他にも血管拡張や炎症を抑える効果があります。
■ デカノイルアセトアルデヒド
生のどくだみに含まれます。非常に強力な殺菌・抗菌作用が特徴です。食中毒・傷口の膿・水虫の原因菌などを抑える働きがあります。
加熱により減少してしまうので、生のどくだみの葉のみに限られる成分です。特有のにおいもこの成分からきます。
■ ラウリルアルデヒド
こちらもどくだみ特有のにおい成分です。強い抗菌作用があります。
■ ルチン
血管を丈夫にし、老化を抑制する働きがあります。
■ カルシウム
骨や歯を丈夫にしてくれる他、筋肉の働きを促します。適度な摂取で骨粗しょう症予防、肩こり予防、精神安定効果もあります。
■ マグネシウム
体に必須なミネラルのひとつです。精神安定、体温調節、血圧の調節、たんぱく質合成、エネルギー代謝を助けるなど重要な働きをします。
■ ビタミンB1
エネルギー生成を助ける、脳の働きを促進させる、免疫力を高める、疲労回復など様々な働きをする成分です。
■ ビタミンK
骨の健康を正常に維持、動脈硬化の抑制などの働きをする成分です。血液の流れをスムーズにする働きから、適度な摂取でクマ改善も期待出来ます。
■ コリン
循環器系、脳、細胞膜補修・構成に必要不可欠な栄養素です。
■ ナイアシン
脂質を分解する酵素を助ける働きがあるため、デトックス効果の期待出来る成分です。
■ パントテン酸
糖や脂肪酸の代謝に必要不可欠な栄養素です。ビタミンB郡に含まれます。
1-4.どくだみに副作用はある?
効能や成分を見ているとまるで魔法の草ですが、良い事ばかりで副作用はないのでしょうか?
どんなものでも、摂り過ぎはやはり逆効果になることもあるようです。
■ 高カリウム血症
どくだみには多くのカリウムが含まれています。カリウムは体内に必要不可欠なミネラルのひとつで、正常な人であれば余分な分は尿として排出されます。ですが過剰摂取や腎障害による排泄低下がある場合に発症します。
高カリウム血症は血液中のカリウム量の濃度があがってしまう異常症です。
主な症状は足や手のしびれ、不整脈、吐き気、筋力低下、放置しておくと最悪の場合不整脈から心停止に至ってしまう事もある恐ろしい病気です。
腎臓の機能が低下している方や、カリウムを保持する利尿薬を飲んでいる方は特に注意が必要です。
健康な方でも飲み過ぎてしまうと発症する危険性があるので、「体に良いから」と過剰摂取しないようにしましょう。
■ 下痢
どくだみには利尿作用と排便を促す緩下作用があります。それらにより便秘解消とデトックス効果がありますが、飲み過ぎてしまうとかえって下痢になってしまう事もあるようです。
また、もともとお腹がゆるい方が急にたくさん飲んでも下痢になりやすいようです。
やはりほどほどの量におさえないといけませんね。
健康な方でも〜2リットルまでが目安と言われていますが、それでも個体差があります。
■ 長時間の煮出しでタール質
長時間煮だしすぎるとタール質が抽出される事もあります。タールはたばこにも含まれる有害物質です。
タールは肺がん・喉頭がんなどの発がん性リスクを高めたり、咳や痰など呼吸器にダメージを与えてしまいます。
煮出したり炒ったりで長時間の加熱でタール質が出てしまうので注意しましょう。
■ 口内の荒れ
個人差がありますが、過剰摂取によりまれに口内が荒れてしまう方がいます。
舌や口内の粘膜が赤くなったり、ひどいとただれてしまうことも。
口内に炎症ができてしまったら、数日飲まないにすると自然と治っていくようです。
大量摂取には気をつけたいですね。
■ さまざまな好転反応
体を正常にする過程で、有害物質が排出されるときに一時的に起こる不調を好転反応といいます。
体内の毒素がたまっていると一時的に肌が荒れたり吹き出物が出来る、高血圧の方は一時的にさらに血圧が上がるなどです。
老廃物や有害物が一気に排出され血液に流れると、まれに貧血のようになる事もあります。
漢方の世界では好転反応のことを瞑眩現象(めんけんげんしょう)と呼び、「瞑眩せざればその病いえず」と言われているそうです。
好転反応には他にも 頭が重くなる、眠くなる、めまいがする、黒い便がでる、ふけがでる、目が痛くなる、汗が増える、熱が出る、便秘になる、からだがしびれる、湿疹やぜんしんのかゆみなどさまざまな症状があります。
しばらく飲み続けるとどんな不調も改善されてなくなっていきますが、あまりにひどい時は少しの間控えたほうがいいですね。
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