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タイトル:特許公報(B2)_まだら皮膚色素沈着を減少するため若しくは皮膚の保護機能を増強するため又は皮膚細胞培地の調製のためのシマルーバ抽出物の使用及びこのようにして得られた組成物
出願番号:1994513876
年次:2004
IPC分類:7,A61K35/78,A61K7/00,A61K7/06,A61K7/48,A61K31/07,A61K31/215,A61K31/375,A61K31/56,A61P17/00,C12N5/06


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ボント,フレデリクメーブック,アランデュマ,マール JP 3555085 特許公報(B2) 20040521 1994513876 19931210 まだら皮膚色素沈着を減少するため若しくは皮膚の保護機能を増強するため又は皮膚細胞培地の調製のためのシマルーバ抽出物の使用及びこのようにして得られた組成物 エルヴェーエムアシュ・ルシャーシュ 萩野 平 佐々木 清隆 深沢 敏男 添田 全一 ボント,フレデリク メーブック,アラン デュマ,マール FR 92/14968 19921211 FR 93/09492 19930802 20040818 7 A61K35/78 A61K7/00 A61K7/06 A61K7/48 A61K31/07 A61K31/215 A61K31/375 A61K31/56 A61P17/00 C12N5/06 JP A61K35/78 C A61K7/00 K A61K7/06 A61K7/48 A61K31/07 A61K31/215 A61K31/375 A61K31/56 A61P17/00 C12N5/00 E 7 A61K 35/78 A61K 7/00 特公昭40−18640(JP,B1) 特開平4−342535(JP,A) 国際公開第91/5543(WO,A1) 国際公開第92/21322(WO,A1) JAIN S.P. , Medical plants in the folk-lore of North-East Haryana,Natl.Acad.Sci.Lett., 1981年,vol.4,no.7, pp.269-271 GIRON L.M., Ethnobotanical survey of the medical flora used by the caribs of Guatemala, J.Ethnopharmcol, 1991年,Vo.34,No.2/3,pp.173-187 12 FR1993001225 19931210 WO1994013260 19940623 1996506804 19960723 11 20000512 鶴見 秀紀 本発明は、とりわけ色素脱失活性及びケラチノサイト分化促進活性を有し、且つ特にまだらな皮膚色素沈着、とりわけ肝斑の減少、白斑の治療、皮膚の保護機能の増強又は毛の外観の向上を意図するシマルーバ(simaroub a)抽出物を含有する化粧又は医薬用組成物に関する。より詳細には、本発明は、とりわけ色素脱失活性だけでなくケラチノサイト分化促進活性を有し、特にまだらな皮膚色素沈着、とりわけ肝斑の治療、白斑及び乾癬等のケラチノサイト分化疾患を伴う皮膚疾患の治療、皮膚の保護機能、とりわけ水バリア機能、及び表皮細胞の凝集の回復、保持及び/又は増強、さもなければ毛質の向上を意図する化粧又は医薬用組成物に関する。シマルーバ植物は、ニガキ科(Simaroubaceae)に属する植物である。シマルーバ植物には、シマルーバ アマラ Aubl.(Simarouba amara Aubl.)、シマルーバ グラウカ(Simarouba glauca)、シマルーバ バージカラー(Simarouba versicolor)及びシマルーバ エクセルサ(Simarouba excelsa)が含まれる。これらの植物は、類似の性質を有することが知られている(M.GRIEVE、「Modern Herba1」、C.F.LEYEL編、PENGUIN BOOKS、第741〜742頁参照)。特にSimarouba amara Aubi.は、ギアナにおいてかなり広範囲に分布している木であり、その皮を、現地人は、赤痢の治療、腸の張度の向上、腸の分泌及び患者の睡眠を促進するための治療薬として使用している。さらに、Chemical Abstracts 110(02)013432は、Simarouba amaraの茎抽出物が生体外で抗アメーバ活性を示すのに使用されることを記載している。さらに、Chemical Abstracts 109(101)000285には、抗マラリア薬製剤用シマルーバ アマラ(Simarouba amara)果実抽出物が記載されている。この度、本発明者等は、シマルーバ抽出物が、メラニン形成の抑制に関してメラノサイトに対して特に活性があることを見出し、そして下記するメラノサイト培養についての生体外試験によりこの活性を示すことができた。さらに、シマルーバ抽出物は、ケラチノサイト分化を促進するのにも特に活性があり、したがって、ケラチノサイト分化疾患を伴う皮膚疾患の治療に使用できることも見出した。表皮においては、この分化は、特に細胞凝集の増加、核の損失及び細胞の角質化の増加によるケラチノサイトの角質細胞への転換の制御及び角質層を形成している角質細胞層の数の増加を生起し、これらの現象が一緒になって外部環境に対する皮膚の保護機能の増強及び水バリアの増強がなされ、それにより表皮を介して過剰の水が損失するのが防止される;毛嚢では、この分化が、ケラチノサイトによるケラチン合成プロセスの制御を生起し、これらのタンパク質が毛幹の主要成分であり、その質が良好な毛の状態に必須である。したがって、本発明の目的は、化粧又は医薬組成物、とりわけ良好な色素脱失能を有する外皮用組成物の新規な製剤を提供するに伴う新規な技術的課題を解決し、それにより前記組成物をまだらな皮膚色素沈着、特に肝斑の減少及び、白斑の治療においては、白斑に冒されている領域とそれを取り巻く領域との間のコントラストの減少に使用できるようにすることである。これに関して、肝斑は、一般的に色素過剰症に関連し、局部角化症を伴うことのある局所染色過剰を含む複合現象の結果である。本発明のさらに主要な目的は、ケラチノサイト分化促進活性を有し、且つ特にまだらな皮膚色素沈着、乾癬等のケラチノサイト分化疾患を伴う皮膚疾患の治療、皮膚の保護機能、とりわけ水バリア機能を回復、保持及び/又は増強し、それにより特に表皮を介して過剰の水が損失するのを防止することにより保湿効果が得られ、魚鱗癬皮膚の治療及び乾癬性皮膚の治療に有利に使用でき、そして毛質を向上して毛をより魅力的にすることを意図する化粧又は医薬組成物、とりわけ外皮用組成物の新規な製剤の提供に伴う新規な技術的課題を解決することである。本発明は、これらの技術的課題を、化粧又は外皮用組成物の調製に工業的規模で使用することのできる、満足し得る方法によりはじめて解決する。即ち、本発明は第一に、色素脱失活性だけでなく、皮膚の保護機能の回復、保持及び/又は増強、とりわけ水バリア機能、表皮細胞の凝集、毛質の向上を意図するシマルーバ抽出物を含有する化粧用組成物に関する。また、ケラチノサイト分化促進活性を有し、まだらな皮膚色素沈着、とりわけ肝斑の治療、白斑及び乾癬等のケラチノサイト分化疾患を伴う皮膚疾患の治療に用いられるシマルーバ抽出物を含有する医薬用組成物に関する。これらの特定の特徴によれば、前記抽出物は、シマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aublet))、シマルーバ グラウカ(Simarouba glauca)、シマルーバ バージカラー(Simarouba versicolor)又はシマルーバ エクセルサ(Simarouba excelsa)、とりわけ前記植物の幹、茎又は根の皮から得られる。別の特定の特徴によれば、前記抽出物は、水、アルコール、好ましくはメタノール若しくはエタノール等の低級アルコール、グリコール、特にプロピレングリコール、又はいずれかの割合の水−アルコール混合物等の少なくとも一種の極性溶媒による抽出により得られる抽出物である。別の特定の特徴によれば、前記抽出物は、乾燥抽出物として組成物の総重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.1〜0.5重量%の濃度で組成物に存在する。別の特定の特徴によれば、前記組成物は、さらにコウジ酸及びその塩又はエステル類、カフェー酸及びその塩又はエステル、ヒドロキノン及びその誘導体、クワ抽出物、トレチノイン、ビタミンA又はその誘導体若しくはエステル、カロチノイド、とりわけβ−カロチン、ビタミンC、コルチコイド、グルタチオン、システイン並びにパラヒドロキシ桂皮酸又はその塩若しくはエステルからなる群から選択され、前記物質の塩、エステル及び誘導体が化粧品学的又は薬学的に許容されるものから選択される活性剤を含有する。さらに別の特徴によれば、前記組成物は、さらにヒアルロン酸等の少なくとも一種の保湿剤を含有している。別の特定の特徴によれば、前記クワ抽出物が、組成物の総重量に対して、0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは、0.1〜0.8重量%で存在する。さらに別の特定の特徴によれば、前記コウジ酸又はその塩若しくはエステルが、組成物の総重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%で存在する。別の特定の特徴によれば、前記シマルーバ抽出物は、それ自体又は組成物に存在する少なくとも一種の他の活性物質と組み合わせて水和脂質ラメラ相又はリポソームに少なくとも部分的に取り込まれている。前記シマルーバ抽出物を少なくとも部分的に含有しているリポソームは、公知の活性物質のリポソームへの取り込み方法の一つにより調製できる。本発明に係る好ましい一実施態様では、使用されるプロセスには、例えばUS−A−4 508 703に記載の方法により脂質相の成分の微粒化を行い水溶液に容易に分散してリポソームを形成できる脂質粉末を得ることを可能とする工程が含まれる。得られたリポソーム懸濁液は、超音波又は大量生産の場合にはUS−A−4 621 023に記載されている方法により加圧下で均質化できる。上記シマルーバ抽出物は、リポソームの脂質相又はリポソームの水相に、特に上記した方法を用いることにより組み込むことができる。リポソームの脂質相への取り込みの場合には、下記の方法が使用できる。シマルーバ抽出物と脂質相の成分を、微粒化の前に、大豆レシチン等の少なくとも一種の両親媒性脂質及び任意にステロール、特にコレステロール又はβ−シトステロール等の親油性疎水性化合物を含有する有機溶液に溶解する。この溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール又はそれらの混合物から選択するのが好ましい。有機溶液は、α−トコフェノール等の抗酸化剤を含有するのが有利である。得られた脂質粉末を、適当な水性媒体、例えば、PBS溶液、グルコース溶液又は塩化ナトリウム溶液に分散してリポソーム懸濁液を得る。有利な一実施態様及びとりわけリポソーム組成物の場合においては、得られた組成物を均質化した後、もし適当であれば、リポソーム組成物を、ビニル系ポリマーゲル等のゲル、特にCarbopol(登録商標)940の商品名で販売されているゲルと混合することによりゲル化する。このゲル化法は、US−A−4 508 703、特にその実施例にも記載されている。本発明の有利な一実施態様では、前記シマルーバ抽出物の濃度は、前記リポソームの脂質相の0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜10重量%である。化粧又は医薬用組成物、とりわけ外皮用組成物の他の特定の特徴は、使用についての種々の特定の特徴に関する前記説明から明白であり、またとりわけ以下の実施例に示されている本発明の完全な説明からも当業者には明らかである。任意に少なくとも部分的に水和化脂質ラメラ相又はリポソームに取り込んだ形態でもよいシマルーバ抽出物を含有する上記した本発明の組成物は、化粧品又は皮膚科学に使用できる種々の形態で提供できる。例えば、これらの組成物は、ゲル、クリーム、ミルク又はローションであることができる。これらの組成物の効果は、皮膚又は頭皮の処置すべき領域に施用したときに、分化の効果及び利点に関連して上記で説明したように、ケラチノサイト分化を制御し、それによりとりわけ角質層において良質の表皮の形成及び回復を促進すること、表皮を保護する皮膚のバリア機能、特に水バリア機能を増強すること、並びに毛をより魅力的にすることである。即ち、特定の一実施態様では、本発明の化粧又は医薬用組成物は、とりわけ過剰の水分が表皮を介して損失するのを防止することによる保湿能を有し、乾燥皮膚、とりわけ魚鱗癬皮膚の治療に使用することができる。別の特定の実施態様では、本発明の化粧又は医薬用組成物により、核の損失及び細胞の角質化を伴う角質細胞への転換中のケラチノサイトの正常な分化を回復することができる。したがって、この組成物は、乾癬皮膚の治療に用いることができる。これに関連して、シマルーバ抽出物は、通常化粧品学的又は皮膚科学的に許容される賦形剤に含有される。また、シマルーバ抽出物は、第一の特徴に関して上記したように、水和化脂質ラメラ相又はリポソームに含有せしめることもできる。賦形剤は、当業者に周知であり、また以下の幾つかの組成物例の記載にも準じる。特定の一変更態様では、少なくとも部分的に極めて小さな寸法、特に0.05μm〜100μmのオーダーの固体粒子からなり、そして活性物質としてのシマルーバ抽出物が、フランス特許出願FR−A−2 685 635に記載されているように、前記粒子の表面上に少なくとも部分的に分布している。本発明の他の目的、特徴及び利点は、以下の本発明の幾つかの実施例に言及している説明から明白であろう。これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。実施例を含む本明細書の記載において、%は、特記のない限りは重量基準である。本発明例1シマルーバ皮の水抽出物ギアナ産の木シマルーバ アマラ Aubl.(Simarouba amara Aubul.)の根皮の抽出物を、具体的には還流下で数時間水でソックスレー型抽出する。溶媒/皮比は、一般的に重量比で10/1である。抽出後、この抽出物を、一般的に濃縮して化粧又は医薬に使用する。得られた濃抽出物を、生成物I1と称する。当業者により容易に理解できるように、溶媒(この場合水)の除去を、減圧蒸発又は凍結乾燥により、乾燥抽出物が得られるまで継続できることは勿論である。本発明例2シマルーバ根皮のメタノール抽出物ギアナ産の木シマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aubl.))の根皮100gを、メタノール1リットルでソックスレー法により還流下で数時間抽出する。抽出後、メタノール抽出物を濃縮して、微量のメタノールを含有する生成物(生成物I2と称する)を得る。実施例3本発明による抽出物の色素脱失活性の実証本発明による抽出物の色素脱失活性を、ATCCから入手した基準CCL53.1クローンM−3を担持しているCloudmanS91系メラニン細胞の培養について、異なる非細胞障害濃度で測定する。各抽出物濃度を、3個の培養皿について試験する。培養皿は、1皿当たり200,000S91細胞をウシ胎児血清2%(v/v)とマイトマイシンC0.08μg/mlとを含有する完全EMEMからなる培地に導入することにより調製する。湿り雰囲気下37℃で24時間インキュベーションした後、培地を、試験生成物を含有するがマイトマイシンCを含有しない同一培地で置き換える。培地交換後5日間インキュベーションした後、メラニン細胞をCounter Coulter(登録商標)等の計数装置でカウント、そして405nmでの吸光度を測定後、この値を標準曲線(SIGMA社製合成メラニンを用いて作成したもので公知量のメラニンと405nmでの吸光度との間に直線関係がある)によりメラニンの量に換算して細胞のメラニン含量を求める。次に、メラニン量を106メラニン細胞に換算する。並行して、インキュベーション開始24時間後に導入する交換培地が本発明による試験生成物を含有しない以外は同じ細胞系を用いて同じ培養条件下で、メラニン細胞の対照培養を3皿に調製した。使用した3皿についての各抽出濃度の平均を算出することにより得た結果を、実施例1及び2の生成物I1及びI2ごとに表I及びI1に示す。結果の有意性を、統計的スチューデントのt試験(水準0.05)により生成物処理培養と未処理対照培養とを比較することにより求める。色素脱失活性Aは、以下のようにして算出する:(但し、T=対照試料についてのメラニン含量(μg/106細胞)P=試験生成物I1又はI2についてのメラニン含量(μg/106細胞))表Iから、生成物I1が、極めて低い投与量0.1μg/mlでさえ対照に対して少なくとも39%の色素脱失活性を生じ、この活性が投与量0.5μg/mlで63%まで増加することが分かる。表I1についても、生成物I2が、低投与量0.1μg/mlで少なくとも28%の色素脱失活性を生じ、この活性が投与量0.5μg/mlでは36%まで増加することが分かる。即ち、生成物I1及びI2はかなりの色素脱失活性を有している。さらに、生成物I1及びI2の活性は、最初の試験投与量0.1μg/mlから顕著である。実施例4シマルーバ抽出物のケラチノサイト分化活性試験本実験は、顔面しわ取り美容整形中の61歳の女性の顔面から採取した皮膚試料を用いて行う。日数D=−2に、マルチウエル培養プレートの12ウエルに、当業者に周知の通常のケラチノサイト培地に本試料から分離したケラチノサイトを添加したものをケラチノサイト105個/ウエル接種する。有利なことに、この培地は、2mML−グルタミン、10%ウシ胎児血清、コレラトキシン、ヒドロコーチゾン及びEGFを添加したM199培地で構成できる。日数D=0、D=4、D=7及びD=10に、培地を、未処理ウエルである12ウエルのうちの6ウエルにおいては同一培地で交換し;処理対照ウエルである残りの6ウエルにおいては、培地を、同一培地であるが実施例1で得たシマルーバ抽出物25μg/mlを溶解した培地で交換し;これらのウエルを、例えば0.22μmフィルターで滅菌濾過する。日数D=12に、細胞をカウントし、細胞構造体を酢酸ウラニルで固定及び標識後エポキシ樹脂に含ませる。極薄切片を、得られた各樹脂ブロックから、例えば、ミクロトームとして知られている装置を用いて切断して得て、この切片を透過型電子顕微鏡で観察する。次に、一方では対照培養の6切片の各々、他方ではシマルーバ抽出物で処理した培養の6切片の各々を観察する。本発明のシマルーバ抽出物、例えば実施例1で得た抽出物で処理した細胞は、対照よりも細胞分化が著しく大きい。即ち:−10層を超える細胞層を有するのに対して、対照は平均5細胞層、最大8細胞層を有する;−3〜4中間層が十分な細胞質活性を有するケラチノサイトと、デスモゾームと、非常に多数の規則性張細糸とから構成されるのに対して、対照培養は、これらの特性を有しない細胞を示し、不規則な構造を有する;−上層は、数層の角質細胞が張細糸を充填した厚い角質エンベロープを形成している規則性角質化を示すのに対して、対照の上層は、角質細胞がほとんどなく、角質化が極めて不完全であり、ケラトヒアリン顆粒がなく、細胞小器官の残留物が存在しており、分化が少ないことを示している。本発明によるシマルーバ抽出物を用いて得られた細胞分化に関するこれらの優れた結果から、シマルーバ抽出物を化粧又は医薬組成物、とりわけ外皮用組成物及び特に以下の組成物への適用の検討が可能となる:−十分に分化した表皮の形成を促進する、即ち、快いきめと感触を有する「美しい」皮膚とする組成物;−とりわけ老化で生じる表皮分化障害に抗する組成物;−皮膚のバリアを増強し、したがって、一方では、例えば、アレルゲン又は界面活性剤による外部からの攻撃から皮膚を保護し、他方では、表皮を介して過剰の水が損失するのを抑制する組成物;−とりわけ、毛の基部から分化する濾胞ケラチノサイトの活性に由来して毛幹におけるケラチンの質を向上することにより毛の質を向上させるための組成物。シマルーバ抽出物を用いた本発明による化粧又は医薬組成物、とりわけ本発明による皮膚用組成物の種々の例を、以下に示す。実施例5化粧又は皮膚用色素脱失ゲル状組成物−実施例1のシマルーバ アマラ(Simarouba amara)樹皮の凍結乾燥水抽出物 ……0.3g−プロピレングリコール ……4g−エタノール ……3g−2%Carbopo1940(登録商標)−ゲル+防腐剤 ……全量100gとするに必要な量このゲルを、色素脱失すべき皮膚の領域に1日2回6週間局部施用する。実施例6リポソームにシマルーバ抽出物を含有する化粧又は皮膚用ゲル組成物実施例2の生成物I2 0.3gをジクロロメタン/メタノール8/2(v/v)混合物50mlに溶解し、それに大豆レシチン9gとコレステロール1gを添加する。得られた溶液は、周知の回転蒸発法により処理してリポソーム懸濁液とすることができる。この方法は、溶媒を蒸発させることによりロータリーエバポレータの丸底フラスコに脂質層を付着させた後、水又は当業者に周知の防腐剤を含有する適当な水溶液を添加して、水性リポソーム懸濁液100gを得ることからなる。この懸濁液は、超音波により出力150W、4℃、10分間で均質化できる。その後、得られた均質化リポソーム懸濁液を、トリエタノールアミンで中和した2%Carbopol940(登録商標)ゲルを等重量添加することによりゲル化できる。これにより、少なくとも部分的にリポソームの脂質二層に組み込まれた生成物I2 0.15重量%(組成物の総重量基準)を含有するゲル化組成物が得られる。この組成物は、例えば、1日1回4週間局部施用して肝斑を減少させる。実施例7色素脱失ゲル−実施例1のシマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aubl.))根皮の水抽出物 ……0.2−クワ抽出物 ……0.5−アスコルビン酸 ……0.6−Carbopol940(登録商標) ……2.0−水+防腐剤 ……全量100gとするに必要な量このゲルを、斑に局所施用する。実施例8皮膚を軽減感するための漂白クリーム−実施例2のシマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aubl.))根皮のメタノール抽出物 ……0.3−Heliocarotte(登録商標) ……2−鉱油 ……4.0−コイジ酸 ……0.5−ステアリン酸グリセリル ……4.0−PEG30ステアリン酸グリセリル 3−水+防腐剤 ……全量100gとするに必要な量Heliocarotte(登録商標)は、β カロチン0.05%含有油の形態である。これは、フランス国CourbevoieにあるBERTIN社から市販されている。このクリームを、4週間治療コースにおいて1日2回局所適用される。実施例9皮膚用色素脱失ゲル−シマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aubl.))根皮のエタノール抽出物 ……0.45−レチノイン酸 ……0.01−アルコール ……30.0−Carbopol940(登録商標) ……2.5−水+防腐剤 ……全量100gとするに必要な量上記エタノール抽出物は、メタノールに代えてエタノールを使用した以外は実施例2に記載の方法で得た。このゲルを、暗領域に1日2回3週間施用する。実施例10皮膚を明化するための乳液−実施例1のシマルーバ アマラ(Aubl.)(Simarouba amara(Aubl.))根皮の水抽出物 ……1.5−ヒドロキノン ……1.5−Heliocarotte(登録商標) ……2−麦芽油 ……3−トコフェノールリノレート ……0.5−グリセロール ……2−Carbopol ……0.5−ステアリン酸グリセリル ……2.0−PEG30ステアリン酸グリセリル ……3.0−香料+可溶化剤 ……0.15−水+防腐剤 ……全量100gとするに必要な量この乳液を、2〜3週間治療コースにおいて1日1回シャワーを浴びた後に治療すべき体の部分に施用する。実施例11表皮水バリアを回復するための皮膚用組成物−実施例1のシマルーバ水抽出物 ……0.5g−CremophorRH40(登録商標) ……1g−Carbomer980(登録商標) ……0.2g−トリエタノールアミン ……0.18g−ステアレートのPEG6〜30 ……7g−セチルアルコール ……2g−植物油 ……25g−香料添加賦形剤 ……全量100gとするに必要な量成分を通常の方法で混合して治療用乳剤を得る。これを、朝晩治療領域に穏やかにマッサージ施用する。この乳剤を、デイクリーム及び/又はナイトクリームとして使用する。実施例12乾癬皮膚治療のための外皮用組成物−実施例2のシマルーバメタノール抽出物 ……0.3g−2%Carbopol 980(登録商標)ゲル ……35g−香料添加水性賦形剤 ……全量100gとするに必要な量シマルーバ抽出物を水性賦形剤に導入して分散後、Carbopolゲルを添加してゲル化組成物を得る。この組成物を損傷部に6週間局所施用する。実施例13表皮の十分な水分補給状態を維持するための化粧用組成物−実施例2のシマルーバメタノール抽出物 ……0.18g−α−ビスアボロール ……0.1g−ヒアルロン酸 ……1g−尿素 ……3g−化粧品学的に許容されるボディミルク状賦形剤……全量100gとするに必要な量処置すべき領域、特に脱毛後の脚に適用する。この組成物により、表皮細胞間の凝集を向上させることにより表皮の水バリア機能を増強することが可能となる。したがって、皮膚が十分な水分補給状態を保持することができる。実施例14表皮の角質層の剥離を再平衡化するためのリポソーム化粧用組成物−実施例2のシマルーバメタノール抽出物 ……0.1g−大豆レシチン ……2g−β−シトステロール ……0.2g−水中油型乳剤 ……全量100gとするに必要な量第一工程では、実施例2のシマルーバメタノール抽出物をリポソームの脂質相にカプセル化した水性リポソーム懸濁液を調製する。これは、以下の方法により行われる。実施例2のシマルーバメタノール抽出物0.1gと、大豆レシチン2gと、βシトステロール0.2gとを、ジクロロメタンとメタノールの4:1混合物50mlに溶解する。この溶液を、45℃に加熱した回転式丸底フラスコで減圧下(水銀柱約200mm)で蒸発させる。得られた脂質フィルムを、リン酸一カリウム0.2g/リットルとリン酸二ナトリウム1.44g/リットルとを含有する水溶液25mlとを1時間振とうしながら混合した。これにより、シマルーバ抽出物をカプセル化したリポソーム懸濁液約25mlが得られる。この懸濁液を、次に超音波で均質化する(15分間、150W、4℃)。第2工程で、得られたリポソーム懸濁液を常法で乳化賦形剤に配合して、本発明のクリームを得る。皮膚が荒れてうろこ状に剥離する場合に、このクリームを毎日顔に施用する。この組成物により、角質層の凝集が高まり、死滅細胞の解離が正常化する。実施例15乾燥皮膚の予防処置のためのシマルーバ抽出物含有化粧用組成物−実施例2のシマルーバメタノール抽出物 ……0.5g−水中油型クリーム乳剤賦形剤……全量100gとするに必要な量実施例2のシマルーバメタノール抽出物を常法でクリーム乳剤賦形剤に配合して、本発明のクリームを得る。このクリームは、処置しようとしている体の部分に毎日施用できる。実施例16魚鱗癬状皮膚治療用シマルーバ抽出物含有化粧組成物−グリセロール ……3g−ヒアルロン酸 ……1g−実施例1のシマルーバ水抽出物 ……0.2g−水中油型クリーム乳剤賦形剤……全量100gとするに必要な量実施例1で得られたシマルーバ水抽出物と、グリセロールと、ヒアルロン酸とを、常法でクリーム乳剤賦形剤に配合して、本発明のクリームを得る。このクリームを、皮膚の所望の領域に、角質層の規則性蘇生により非常にすべすべした皮膚が得られるまで毎日施用する。本発明は、記載の手段と技術的に等価の構成手段だけでなくそれらの組み合わせも含むことは勿論である。また、本発明は、本発明の記載全体を基準として現在の技術に対して新規であると思われるいずれの特徴をも含む。 化粧用の組成物であって、色素脱失活性、皮膚の保護機能の回復、保持及び/又は増強、とりわけ水バリア機能を有し、それにより表皮を介して過剰の水が損失するのを防止することにより保湿効果を得、したがって、とりわけ乾燥度とは無関係に乾燥皮膚の治療に使用することができ、また毛質を向上し、シマルーバ抽出物を化粧品学的に効果的な量含んでなることを特徴とする組成物。 医薬用の組成物であって、特にケラチノサイト分化促進活性を有し、まだらな皮膚色素沈着、とりわけ肝斑の治療、白斑及び乾癬等のケラチノサイト分化疾患を伴う皮膚疾患の治療に用いられ、シマルーバ抽出物を薬学的に効果的な量含んでなることを特徴とする組成物。 賦形剤が少なくとも部分的に極めて小さな寸法、特に0.05μm〜100μmのオーダーの固体粒子からなること、及び活性物質としてのシマルーバ抽出物が前記粒子の表面上に少なくとも部分的に分布していることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の組成物。 前記抽出物がシマルーバ アマラ(Aublet)(Simarouba amara(Aublet.))、シマルーバ グラウカ(Simarouba glauca)、シマルーバ バージカラー(Simarouba versicolor)又はシマルーバ エクセルサ(Simarouba excelsa)、とりわけ前記植物の幹、茎又は根の皮から得られることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項の何れか一項に記載の組成物。 前記抽出物が、水、アルコール、好ましくはメタノール若しくはエタノール等の低級アルコール、グリコール、特にプロピレン、又はいずれかの割合の水−アルコール混合物等の少なくとも一種の極性溶媒による抽出により得られる抽出物であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項の何れか一項に記載の組成物。 前記抽出物が、乾燥抽出物として組成物の総重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.1〜0.5重量%の濃度で組成物に存在することを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項の何れか一項に記載の組成物。 前記組成物が、さらにコウジ酸及びその塩又はエステル類、カフェー酸及びその塩又はエステル、ヒドロキノン及びその誘導体、クワ抽出物、トレチノイン、ビタミンA又はその誘導体若しくはエステル、カロチノイド、とりわけβ−カロチン、ビタミンC、コルチコイド、グルタチオン、システイン並びにパラヒドロキシ桂皮酸又はその塩若しくはエステルからなる群から選択され、前記物質の塩、エステル及び誘導体から選択される活性剤を含有していることを特徴とする請求の範囲第1項〜6項の何れか一項に記載の組成物。 さらにヒアルロン酸等の少なくとも一種の保湿剤を含有している請求の範囲第1〜7項の何れか一項に記載の組成物。 前記クワ抽出物が、組成物の総重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.1〜0.8重量%で存在することを特徴とする請求の範囲第7項又は第8項に記載の組成物。 前記コウジ酸又はその塩若しくはエステルが、組成物の総重量に対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%で存在することを特徴とする請求の範囲第7項又は第8項に記載の組成物。 前記シマルーバ抽出物が、それ自体又は組成物に存在する少なくとも一種の他の活性物質と組み合わせて水和脂質ラメラ相又はリポソームに少なくとも部分的に取り込まれていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第10項の何れか一項に記載の組成物。 前記シマルーバ抽出物の濃度が、前記リポソームの脂質相の0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜10重量%であることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の組成物。