ミコナゾール硝酸塩は、薬に使われる成分です。
日常生活ではあまり馴染みのない成分かもしれませんが、実はこのミコナゾール硝酸塩が活躍する場は私たちの身の回りには意外なほど溢れています。
もしかしたらもうすでに使っていたり、過去に使った経験があるかもしれません。
当サイトでは、ミコナゾール硝酸塩がどんな症状に役立ち、どんなものに使われているのかを、仕組みや具体例を交えて紹介していきます。
ミコナゾール硝酸塩とは抗真菌薬の一種で、真菌の増殖を抑え、皮膚や粘膜の真菌症に適用される薬です。
ココで気になるのが「真菌」という言葉ですが、真菌とは菌類の中でも細菌や粘菌以外のものを指します。
日常生活で馴染みのあるもので言えば、カビやキノコも真菌です。
また、人やペットの体にも常在菌として共生しています。
私やあなたの体にも当たり前に存在しています。
菌と聞くとなんとなく悪いイメージが先行しがちですが、真菌は健康な時には害となることはなく、むしろ病原体の侵入を防いでくれたりして、とっても役に立っている菌なのです。
ですがある状態になった時に、普段は無害のこの真菌が感染症を引き起こすことがあります。
これを日和見感染というのですが、不潔にしていたり抵抗力が下がった時なんかに起こります。
例えば膣カンジダですが、風邪を引くなどして抵抗力が落ちた女性なら、誰でも発症する可能性があります。
カンジダは皮膚・口腔・消化器官などにも常在していますが、抵抗力の低下が原因で膣内のカンジダが異常増殖することで発症します。
性病と勘違いされがちですが、性交渉の有無よりもむしろ実は、こうした抵抗力の低下が原因で発症することの方が圧倒的です。
>>>膣カンジダの再発防止にはミコナゾール硝酸塩配合のボディソープ
真菌症には接触感染もあります。
例えば、衣類・タオル・マットなどの共用から水虫(足白癬)が感染する場合もあります。
家族に水虫の人がいると、他の家族も水虫になるのはこのためです。
老人ホームなどでの集団生活、プールや共同浴場の利用が多い人ほど移る機会が多いことになります。
>>>水虫の再発予防にはミコナゾール硝酸塩配合のボディソープ
感染したペットに触れることで飼い主が皮膚炎(白癬)に感染する可能性もあります。
可愛いペットが感染していたら、ペットの真菌症も治してあげたいと思うのが飼い主としての親心です。
もちろんペット用の抗真菌薬もあります。
また、不潔にしている場合の発症例を挙げると、脂漏性皮膚炎があります。
脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア(真菌)は、皮脂の多い部位を好むので、頭皮や鼻などの皮脂の多い場所で増殖していきます。
脂漏性皮膚炎になると、フケ・かゆみ・紅斑といった症状に見舞われます。
>>>頭皮の脂漏性皮膚炎にはミコナゾール硝酸塩配合のシャンプー
人の場合の身近な症状の例をまとめると、「水虫」「爪水虫」「膣カンジダ」「脂漏性皮膚炎」「でんぷう」といった症状で、「足」「爪」「頭部」「粘膜」「全身」に及びます。
ペットの場合では、動物によっても違いますが、「脱毛」「フケ」「かゆみ」といった症状が表れます。
これらはすべて、真菌によって引き起こされているものです。
これらの治療に使われるのがミコナゾール硝酸塩配合の薬です。
抗真菌薬には、軟膏剤・クリーム剤・液剤などの外用薬のほか、飲む薬の内服薬もあります。
では抗真菌薬のひとつであるミコナゾール硝酸塩は、こうした真菌に対してどのように作用して症状を改善させる効果を発揮するのでしょうか。
これを理解するためにまず、真菌の特徴を簡単にチェックしておきます。
ミコナゾール硝酸塩は、ヒト細胞と真菌の細胞の構造の違いに着目した成分で、選択毒性という性質を利用しています。
簡単に言うと、ヒト細胞には影響はないけど、真菌には影響があるという意味です。
ヒト細胞と真菌では「細胞壁のあるなし」と「細胞膜を構成する成分」に違いがあります。
このうち、ミコナゾール硝酸塩などの抗真菌薬は、細胞膜を構成する成分の違いを利用して効果を発揮することが多く、ミコナゾール硝酸塩も同様です。
ヒト細胞の細胞膜は動物性のコレステロールですが、真菌の細胞膜は植物性のエルゴステロールで構成されています。
エルゴステロールにだけ作用することで、真菌にのみ効果を発揮することができるワケです。
つまり人に害を及ぼすことなく、真菌の増殖を抑える効果が発揮できるのです。
抗真菌薬には、エルゴステロールを破壊する「ポリエン系」、エルゴステロールの合成を阻害する「アゾール系」、真菌の細胞壁の合成を阻害する「キャンディン系」の3つがあり、ミコナゾールはこのうちの「アゾール系抗真菌薬」に属します。
ミコナゾールは主に硝酸塩の形で皮膚・粘膜に適用され、単独で内服用にも適用されています。
これがミコナゾール硝酸塩という成分です。
「カンジダ」「水虫」「脂漏性皮膚炎」「でんぷう」などに効果を発揮します。
薬のほかにシャンプーやボディソープなどにも配合されています。
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