湿疹や乾燥肌の場合、化粧水や保湿剤選びって、本当に悩みますよね。「なるべく、化学合成物質が入っていない、自然でナチュラルなものを使いたい。」と、いろいろ情報をお探し中かもしれません。
そんなあなたに、おすすめなのが、フローラルウォーターです。
フローラルウォーター(別名:ハーブウォーター、芳香蒸留水)とは、ハーブを蒸留して得られる水のことです。
フローラルウォーターには、ハーブなど、その植物が持つ成分が、ごく微量に含まれています。アロマで使われている精油(エッセンシャルオイル)と比べて、含まれている成分の濃度がとても薄いため、作用はゆっくりですが、精油と違って、直接、肌につけることができます。
このページでは、湿疹や乾燥肌でお困りのあなたにも、また、赤ちゃんにも、安心して使うことができる、フローラルウォーターについて、お話します。
フローラルウォーターとは?
冒頭でもお伝えしましたが、フローラルウォーターとは、ハーブを蒸留して得られるお水のことをいいます。とても良い香りがすると共に、植物が持っている力を、少しだけ、分けてもらうことができます。
アロマの世界では、このフローラルウォーターと似ているものが、3つあります。
精油(エッセンシャルオイル)
ハーブティ
アロマウォーター
これらは、とても間違われやすいので、それぞれの違いを、簡単に説明しておきますね。
まず、”精油”は、植物に含まれている成分が凝縮されたオイルになります。次に、”ハーブティ”は、ハーブを乾燥させて煮出したものになります。そして、”アロマウォーター”は、精油と水を混ぜたものになります。
いずれも、フローラルウォーターとは、成分も、使い勝手も異なりますので、気をつけてくださいね。
フローラルウォーターは、湿疹や乾燥肌にどういいの?
フローラルウォーターは、自然治癒力の邪魔にならない、緩やかな作用をもたらしてくれるだけでなく、弱酸性であることも、魅力の1つです。
弱酸性だと、何がいいのでしょうか?
健康な肌の表面には、善玉菌(表皮ブドウ球菌など)、悪玉菌(黄色ブドウ球菌など)、日和見菌(アクネ菌など)といわれる、皮膚常在菌がバランスよく存在しています。
この皮膚常在菌の中の善玉菌が皮脂をパクパク食べて分解してくれるおかげで、天然の保湿クリームである皮脂膜ができあがるのです。この皮脂膜が、弱酸性になります。
しかし、湿疹や炎症が発症している肌の場合は、肌表面の環境が、少し違ってきます。
以下に、「健康な肌」、「湿疹や炎症によって乾燥した肌」、「掻き壊してじゅくじゅくした肌」の違いをまとめました。
健康な肌(弱酸性)
皮脂や汗の分泌がよく、弱酸性の皮脂膜で覆われている。
弱酸性の環境は、悪玉菌が繁殖しにくく、善玉菌が優勢の状態になる。
善玉菌が多く、エサとなる皮脂も多いため、皮脂膜がたっぷり作られる。
皮脂膜がたっぷりあれば、肌トラブルも起こりにくく、しっとり、潤いに満ちた肌になる。
湿疹や炎症によって乾燥した肌(弱アルカリ性)
皮脂や汗の分泌が悪く、弱酸性の皮脂膜で覆われていない。
弱酸性の皮脂膜が少ないと、悪玉菌が繁殖しやすく、悪玉菌が優勢の状態になる。
善玉菌が少なく、エサとなる皮脂も少ないため、皮脂膜が十分に作られない。
皮脂膜が十分に作られなければ、肌はさらに乾燥する。
増殖した悪玉菌によって、痒みや炎症が引き起こされる。
掻き壊してじゅくじゅくした肌(弱アルカリ性)
血や浸出液がでる(血や浸出液は中性に近い弱アルカリ性)。
弱アルカリ性の環境は、悪玉菌が好むため、悪玉菌がどんどん繁殖する。
善玉菌が少なく、エサとなる皮脂もないため、善玉菌が繁殖できない。
増殖した悪玉菌によって、痒みや炎症がさらに悪化する。
このように、肌の健康度によって、肌表面の環境は違ってくるのですね。それでは、それぞれの状態で、お風呂に入った場合を考えてみましょう。
水道水は、中性に近い弱アルカリ性です。また、石けんも、弱アルカリ性になります。つまり、お風呂に入ると、健康な肌も、湿疹や炎症がある肌も、肌の表面は、弱アルカリ性に傾くということです。
健康な肌の場合は、すぐに、汗や皮脂が分泌され、弱酸性の環境に戻ることができます。しかし、湿疹や炎症によって乾燥した肌や、掻き壊してじゅくじゅくした肌は、汗や皮脂の分泌も少なく、善玉菌も少ないため、なかなか、弱酸性の肌に、戻ることができません。つまり、弱アルカリ性の環境が続くということです。悪玉菌も、どんどん繁殖してしまいます。
そこで、フローラルウォーターの登場です。
弱酸性のフローラルウォーターを使うことで、悪玉菌が繁殖しやすい弱アルカリ性の環境を、すみやかに変えてあげるのです。つまり、悪玉菌が増えてしまう前に、善玉菌が増える手助けをしてあげるということです。
注意点:フローラルウォーターは、お薬や化学合成物質ほど、即効性や効き目が強力ではありません。フローラルウォーターを使ったとしても、皮膚常在菌のバランスが悪ければ、肌はまた、弱アルカリ性の環境に戻ってしまいます。フローラルウォーターは、あくまで、湿疹や炎症が落ち着くまでの、サポート的な存在とお考えください。
フローラルウォーターは、どのように使えるの?
フローラルウォーターには、いろいろな使い方があります。参考までに、我が家で、大活躍した使い方を3つご紹介します。
① 湿疹や炎症がある肌に使う
我が家では、娘の湿疹が悪化したときにも、フローラルウォーターを活用していました。
そのとき、主に、使っていたのは、ラベンダーウォーターとローズウォーターです。そのときの肌との相性であったり、気分によって使い分けていました。
また、痒みや炎症がひどいときは、カモマイルジャーマンウォーターも使っていました(香りは、少し独特です)。なぜなら、カモマイルジャーマンには、炎症やかゆみを抑える作用があるためです。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。 なぜ、アロマは治療に使われるのか?
掻き壊してじゅくじゅくした肌に、菌が繁殖してしまうことが心配でしたので、お風呂上がりや、気になったときに、シュッシュするようにしていました。
参考までに、実際に使っていたフローラルウォーターのpHが、どのくらいだったのか、載せておきますね。
こちらは、私が購入した、ラベンダーウォーターに同封されていた分析表です。どちらのロット番号も、pHは4.0であり、弱酸性であることがわかります。
こちらは、カモマイルジャーマンウォーターに同封されていた分析表です。このロット番号のものは、pHが4.3でした。
こちらは、ローズウォーターに同封されていた分析表です。ロット番号によって、違いが見られましたが、pHは4.2~4.4でした。
② 化粧水として使う
私は、長女を出産後、顔から首にかけて、原因不明の湿疹と炎症を発症しました( 産後湿疹?成人アトピー?かゆみに悩まされた6ヶ月間)。その結果、私の肌は、化学物質過敏症?!、超敏感肌?!になってしまいました。とにかく、肌にあわないものをつけたり、塗ったりすると、すぐに赤くなって、数時間から数日、痒みに襲われてしまうのです。
湿疹や炎症がひどかったときは、何をしても刺激があったため、3ヶ月間ほど、顔と首には、何もつけていませんでした。顔と首の肌がボロボロ剥がれ落ち、湿疹や炎症が落ち着いてきた頃から、徐々に、いろいろ試してみた結果、1番、しっくりきたのが、フローラルウォーターでした。
自然治癒力と共に、フローラルウォーターの手助けもあって、私の顔と首の肌は、健康な肌に戻ることができました。洗顔後の化粧水として、今でも、重宝しています。
こちらは、私が化粧水として、主に使っている、ローズウォーターです。これまで、何本も使ってきましたが、ロットが変わっても、いつも、問題なく使うことができています。
また、個人的には、ネロリの香りが好きなので、ネロリウォーターも使っていました。ただし、ネロリウォーターは、ロットによって、香りがかなり違っており、化粧水として、使うことができないものもありました。
自然のものですので、環境や気候によって、成分に影響があるのは、いいことなんですけどね。
こちらは、私が買った、ネロリウォーターに同封されていた分析表です。
左側のロット番号のものは、とても良い香りで、癒されたのですが、右側のロット番号のものは、香りがきつく、化粧水としては、残念ながら使うことができませんでした。ネロリが大好きな私なので、機会を改めて、また、挑戦してみたいとは思っています。
③ 赤ちゃんのおむつかぶれに使う
我が家では、娘のおむつかぶれ防止用として、フローラルウォーターが大活躍していました。
こちらが、そのときに使っていた、ラベンダーウォーターになります。
赤ちゃんのおむつの中は、高温多湿であるため、おしりの皮膚は、とても傷付きやすい状態にあります。赤ちゃんがうんちをすると、おむつの中は、弱アルカリ性の環境になります。つまり、菌が繁殖しやすいということです。
傷付きやすい状態にある、おしりの皮膚は、増殖した菌によって、たくさん刺激を受け、赤いブツブツができたり、赤くなったりしてしまいます。
そこで、フローラルウォーターの登場です。
我が家では、おむつを替えるときに、赤くなっていたり、赤いブツブツを発見したときには、きれいに拭いてから、すぐに、ラベンダーウォーターをシュッシュしていました。
娘の場合、早期発見をして、シュッシュすれば、次の日には、普通の肌に戻っていました。しかし、赤みがひどくなるまで、放っておいて、あわててシュッシュしても、数日は、普通の肌には戻りませんでした。
おむつかぶれが悪化するのを防ぐためには、肌に違和感を感じたとき、すぐに、シュッシュするのがおすすめです。
注意点:フローラルウォーターは、光、熱、空気によって、中性やアルカリ性に変化してしまうため、使わないときは、冷蔵庫に入れてください。
フローラルウォーターを選ぶときの注意点は?
湿疹や乾燥肌、また、赤ちゃんに、フローラルウォーターを使いたい場合は、次のことに注意してください。
植物の学名がきちんと書かれている
植物は、国や地域によって、同じ植物であっても、呼び方が違うことがあります。ですから、混同しないように、世界共通の学名がつけられています。
信頼できる商品には、植物の学名が、きちんと書かれています。
完全無農薬、有機栽培で育てられている
フローラルウォーターに使われる植物が、農薬まみれで育てられた場合、できあがったフローラルウォーターにも農薬が含まれることになります。
直接、肌につけるものなので、農薬の影響はない方がいいですよね。
きちんとした会社では、商品ができあがったあとで、農薬が含まれていないか、残留農薬の検査も行われています。
保存料、防腐剤など、何も添加されていない
パッケージにある成分のところに、植物以外の何かが書かれている場合は、注意が必要です。
フローラルウォーターは、光、熱、空気に弱く、保存期間が短いのが特徴です。その保存期間を長くしようと、保存料や防腐剤が添加されている商品が売られています。肌が敏感な方には向いていませんので、気をつけてください。
ロット番号がついている
きちんとした会社では、商品にロット番号をつけています。
いつ、どこで、どのように作られたものなのか、商品管理が徹底している証拠でもあります。何か問題が起きた場合も安心です。
おすすめのブランドは?
以上のことを踏まえた上で、私がおすすめするフローラルウォーターは、「健草医学舎」さんから販売されているものになります。
ここの商品には、写真のような、きちんとした分析表が同封されています。
分析表には、学名、ロット番号、残留有害物質の検査結果、pH、分析表発行日などが書かれています。
もちろん、保存料や防腐剤は含まれていませんので、敏感な肌の方にも、安心して使うことができます。腐りやすいので、開封後は3ヶ月以内で使い切り、使わないときは、冷蔵庫で保管するようにします。
なお、ケンソーのフローラルウォーターは、植物が持つ自然の保湿成分しか含まれていませんので、今まで、保湿成分が配合された化粧水をお使いの方、皮脂の分泌が少ない方には、物足りない使用感となるはずです。その場合は、ご自身で、グリセリンを、少しだけ、加えてみてもいいかもしれません。
フローラルウォーターは、どこで買えるの?
ご紹介した、ケンソーのフローラルウォーターは、今のところ、アマゾンと楽天で、取り扱いがあるようです。興味のある方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてくださいね。
ローズウォーター
ラベンダーウォーター
カモマイルジャーマンウォーター
まとめ
フローラルウォーターとは、ハーブを蒸留して得られる水のことをいう。精油と違って、含まれている成分の濃度がとても薄いため、直接、肌につけることができる。
フローラルウォーターは、弱酸性であるため、湿疹や炎症がる肌におすすめ。
フローラルウォーターを選ぶときは、植物の学名がきちんと書かれている、その植物が完全無農薬、有機栽培で育てられている、保存料、防腐剤などが添加されていない、ロット番号がついているものを選ぶようにする。
フローラルウォーターは、湿疹や炎症がある肌だけでなく、化粧水や、赤ちゃんのおむつかぶれ防止など、いろいろな使い方ができる。