目次
- 陽イオン界面活性剤は何に使われている?
- 陽イオン界面活性剤とは?
- 陽イオン界面活性剤の効果と用途
- 陽イオン界面活性剤に危険性はないの?
- 洗剤類を買う時には界面活性剤も意識してみよう
陽イオン界面活性剤は何に使われている?
みなさんは陽イオン界面活性剤を知っていますか?普段聞き慣れない、また使用されない言葉ですので馴染みが少ない人が多いと思います。学生時代に学んだ化学式が浮かんだりしては、複雑だなと抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。ここでは陽イオン界面活性剤の特性や効果、使用される製品、危険性など分かりやすく説明しますね。このような作用があるんだ!とちょっとした知識として頭の片隅に置いておけばきっと役立つはずです!
陽イオン界面活性剤とは?
陽イオン界面活性剤はどういった物質なのでしょうか。ここでその発生から性質まで詳しくお伝えします。聞き慣れない複雑な言葉がたくさん出てきますが、こうなんだなと気軽に読むことで楽しく理解できますよ。今皆さんが使用している製品に陽イオン界面活性剤が含まれていないかチェックしてみましょうね!
プラスに帯電するイオン性界面活性剤の1つ
陽イオン界面活性剤(カチオン)は水に溶けると電離しながら発生する「イオン性界面活性剤」の一つです。このイオン性界面活性剤にはそのほかマイナスの電気を帯びる「陰イオン界面活性剤」(アニオン)、プラスにもマイナスにも電離する「両性界面活性剤」の3つの種類があります。界面活性剤にはまたイオンにならない「非イオン性界面活性剤」(ノニオン)があります。陽イオン界面活性剤の構造はアミン塩型と第4級アンモニウム塩型で、柔軟剤や殺菌剤など様々な製品に使用されています。
界面活性剤・・・イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤(ノニオン)
イオン性界面活性剤・・・陽イオン界面活性剤(カチオン)
陰イオン界面活性剤(アニオン)
両性界面活性剤
主なカチオン界面活性剤の種類
陽イオン界面活性剤(カチオン)は乳化や殺菌効果などがあり、主に柔軟剤や殺菌剤、石鹸などに使用されます。例えば、髪や細菌の主な成分はマイナスの電気を帯びるたんぱく質やセルロースですが、そこにカチオン界面活性剤が外側から接近すると磁石のように引き寄せあって、髪や細菌がカチオン界面活性剤に覆われます。その瞬間このカチオン界面活性剤が持つ乳化や殺菌作用が発揮され、髪がすべすべになったり細菌を退治することができるのです。しかし毒性が強い刺激物でもあるので、肌に浸透する製品を使用するときは注意が必要です。この陽イオン界面活性剤(カチオン)には3つの種類がありますのでここでざっと目を通してみましょうね。
塩化ベンザルコニウム
殺菌作用のある塩化ベンザルコニウムは主に薬用石鹸に使用されます。カチオン界面活性剤はリンスに使用されますが、地肌には刺激を与えるためリンスには適切でないと言えます。
ベヘントリモニウムクロリド
ベヘントリモニウムクロリドは柔軟剤やリンスなどに使用される第4級カチオン界面活性剤です。ベヘントリモニウムクロリドは殺菌やたんぱく質を変成させる強い効果があるため、頭皮へのダメージを避けるためにシャンプーには使用されないのが通常です。
ラウラミンオキシド
洗浄を強化したり、成分を安定させるために使用されるラウラミンオキシドはヤシ油エキスです。カチオン界面活性剤の中でも低刺激の界面活性剤なので、洗顔料やシャンプーなど様々なコスメ製品に使用されています。
陽イオン界面活性剤は肌への毒性や刺激が強い
陽イオン界面活性剤は洗浄や殺菌効果を発揮する界面活性剤ですが、反面、肌に刺激や毒性が強すぎるので注意が必要です。中にはラウラミンオキシドのように低刺激な界面活性剤もありますが、特に敏感肌の人はできる限り陽イオン界面活性剤を使用しているヘアケア及びスキンケア製品は使用しない方が良いでしょう。イオン性界面活性剤の中でもカチオン界面活性剤が最も刺激が強く、続いてアニオン(陰イオン界面活性剤)、両性界面活性剤、ノニオン(非イオン性界面活性剤)と刺激のレベルが順に低くなります。
陽イオン界面活性剤の効果と用途
陽イオン界面活性剤の特徴をここでさらに深く調べてみました。先にざっと陽イオン界面活性剤のタイプによる項目で説明をしましたが、どのように陽イオン界面活性剤が作用をして様々な効果をもたらすのか読んでみてください。普段使用している日用品をチェックして、こうなるのは陽イオン界面活性剤が作用しているからなんだなと発見すると楽しいですよ。そしてこれから新しい製品を購入するときにも役に立つ知識となります。
効果
陽イオン界面活性剤の効果を3つここにピックアップしました。普段日常生活で私たちが何気無く使用している製品に含まれている陽イオン界面活性剤によってメリットやデメリットを受けています。それぞれどのような目的で、またどのように作用するのかここで説明します。
殺菌性
陽イオン界面活性剤は殺菌効果があり、細菌を退治しながら製品が腐敗するのを防止したり健康を維持してくれます。例えばリンスなどの持ちが良くなり頭皮や髪にダメージを与えずに清潔な状態で使用することができるのです。一方、シャンプーには含まれていませんので、比較的持ちが悪くなりやすいです。
帯電防止
陽イオン界面活性剤は水分を吸引するため、帯電する部分に陽イオン界面活性剤入りのスプレーなどを塗ることで、親水基に生じる自由電子などが中和され静電気を防止することができます。静電気防止ヘアブラシなどの樹脂には陽イオン界面活性剤が塗られており、とかした後に髪が宙に浮いたりしない仕様になっていますね。
柔軟性
陽イオン界面活性剤は柔らかくする作用があり、柔軟剤や髪をしなやかに整えるリンスやコンディショナーなどに使用されています。しかしこのカチオン界面活性剤によって、タオルなど肌触りのよい仕上がりになりますが、肌には強い刺激を与える界面活性剤です。リンスやコンディショナーはシャンプーのように頭皮に直接つけないのでダイレクトに地肌に浸透することはありませんが、人によってはシャンプーのように地肌にたっぷりつける人もいます。シャンプーをすると頭が痒くなる時はリンスのつけすぎや、すすぎ不足ということが考えられます。また柔軟剤で洗った衣類を身につけると肌に炎症が起こるときも陽イオン界面活性剤が影響していると言えます。柔軟剤を使用するとソフトな仕上がりになりますが、肌にはあまり好意的なものではないのです。
主な用途
主に陽イオン界面活性剤はどのような製品に使用されているのか具体的にピックアップしました。これまでの項目の中にもすでに登場した製品もありますが、ここで改めて説明しますね。陽イオン界面活性剤は肌触りの良い仕上がりになることができますが、肌に強い刺激を与えることも事実です。とりわけ敏感肌の人は注意が必要です。
シャンプー
柔軟剤や殺菌剤として主に使用される陽イオン界面活性剤は、肌には強い刺激物となるためシャンプーには使用されません。界面活性剤はシャンプーに含まれているものですが、とりわけ多く使用されるのは陰イオン界面活性剤(アニオン)です。このアニオン界面活性剤にはアルカリ石鹸系をはじめとする5つの種類があり、高級アルコール系やアミノ酸系の界面活性剤もこのアニオン界面活性剤に属します。
また低刺激シャンプーとして使用される界面活性剤には「ラウリン酸スクロース」などの脂肪酸エステル系、「ココイルメチルタウリンNa」などのアミノ酸系界面活性剤が使用されます。「ラウラミドプロピルベタイン」「ココアン赤酢酸Na」などの両生界面活性剤も低刺激の界面活性剤で、目にしみないベタイン系、そしてアミノ酸系の2つに分類されます。
逆に肌にダメージを与えるラウリル硫酸、ラウレス硫酸系などの高級アルコール系の界面活性剤も使用されているシャンプーは、洗浄力が強いため頭皮を乾燥させたり、かゆみが起こったりするので敏感肌の人には向いていないでしょう。そのほか肌に強い刺激を与える界面活性剤はアルキル、スルホン酸などの成分ですので、シャンプーを購入の際はメモをしてお店でチェックすると良いですよ。
低刺激シャンプーに使用される界面活性剤・・・脂肪酸エステル系(ラウリン酸スクロース、ミリスチン酸スクロースなど)
アミノ酸系(ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNaなど)
両性界面活性剤(ラウラミドプロピルベタイン、ココアン赤酢酸Naなど)
刺激シャンプーに使用される界面活性剤・・・高級アルコール系(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど)
リンス
陽イオン界面活性剤は柔軟作用があるため、リンスやコンディショナーなどに使用され髪をしなやかにしてくれます。パサつきのある髪に潤いを与えたり、髪に保護膜を張りながらダメージを防止してくれます。しかし陽イオン界面活性剤は肌への刺激物でもあるため、リンスをべっとりと頭皮につけない、すすぎをたっぷりすることが地肌の炎症を抑えるポイントとなりますよ。髪の毛が乾燥しているからとリンスをつけすぎたり、髪や頭皮にリンスを残しても髪の改善効果がアップすることはありません。むしろ、低刺激シャンプーに切り替えて刺激のある界面活性剤を取り除いたほうが早い解決となりますよ。
柔軟剤
柔軟効果のある陽イオン界面活性剤は柔軟剤にも使用されます。衣類やリネン類など柔軟剤を使用するとソフトで肌触り良くなりますよね。しかし、その柔らかくする効果があるだけに肌に負担をかけるのも事実です。柔軟剤に使用される主な成分は、「ステアリルトリモニウムブロミド」「セトリモニウムブロミド」「ステアリルトリモニウムクロリド」などがあります。
消毒剤
陽イオン界面活性剤には殺菌効果があるので消毒剤にも使用されています。主な成分としては「塩化ベンザルコニウム」「塩化ベンゼトニウム」「塩化セチルビリジニウム」などです。しかしシャンプーや石鹸などに使用される陰イオン界面活性剤(アニオン)と混ぜてしまうと陽イオン界面活性剤のもつプラス電気が打ち消されてしまうため、殺菌効果がなくなってしまいます。また殺菌対象となるのは、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌でウイルスには作用しません。
陽イオン界面活性剤に危険性はないの?
陽イオン界面活性剤はメリットとデメリットを持ち合わせています。メリットとしては柔軟や殺菌などの効果がありますが、肌には刺激が強いものとして炎症などのトラブルが起こりやすいデメリットがあります。今さらこんなことを知っても、柔軟剤やリンスなど今までに何度も使用してしまったことか!と思いますよね。ここで改めてそのリスクを確認しましょうね!
敏感肌には刺激が強い
界面活性剤には様々な種類がありますが、陽イオン界面活性剤は肌に刺激を与える成分なので肌に炎症が起こることがあります。とりわけ敏感肌の人やアレルギー体質の人は陽イオン界面活性剤が含まれている製品には注意が必要です。シャンプーなどは低刺激タイプを選んだり、柔軟剤の使用は最低限に抑えましょう。
稀にアレルギー
洗剤類を買う時には界面活性剤も意識してみよう
リンスや洗剤などを購入するときにはどんな界面活性剤が使用されているのかチェックしてみましょう。今まで気に留めなかった成分を見るだけで、これは刺激があるないなどの判断ができるようになります。敏感肌の人やアレルギーの人では界面活性剤の特徴を知っておくことに越したことがありません。頭皮のかゆみなどのトラブルも改善できますよ!