西洋ナシの植物分類学 - 植物界→被子植物門→双子葉植物綱→バラ目→バラ科→ナシ亜科→ナシ属→西洋ナシ(種)です
- ナシ属の植物(果実)は主なものとして、西洋梨・日本梨(和梨)・中国梨の3種があり、食用として世界中で栽培されています。
| 西洋ナシ(生)と日本梨(生)の栄養成分 可食部 100㌘あたり (西洋ナシ・日本梨の種類により多少異なります) | | 項目 | 西洋ナシ | 日本梨 | | エネルギー | 54 kcal | 43 kcal | | たんぱく質 | 0.3 g | 0.3 g | | 脂質 | 0.1 g | 0.1 g | | 炭水化物 | 14.4 g | 11.3 g | | 灰分 | 0.3 g | 0.3 g | | ナトリウム | - ㎎ | - ㎎ | | カリウム | 140 ㎎ | 140 ㎎ | | カルシウム | 5 ㎎ | 2 ㎎ | | マグネシウム | 4 ㎎ | 5 ㎎ | | リン | 13 ㎎ | 11 ㎎ | | 鉄 | 0.1 ㎎ | - ㎎ | | 亜鉛 | 0.1 ㎎ | 0.1 ㎎ | | 銅 | 0.12 ㎎ | 0.06 ㎎ | | マンガン | 0.04 ㎎ | 0.04 ㎎ | | | レチノール | - μg | - μg | | αカロテン | - μg | - μg | | βカロテン | - μg | - μg | | βクリプトキサンチン | - μg | - μg | | βカロテン当量 | - μg | - μg | | レチノール当量 | - μg | - μg | | αトコフェロール | 0.3 ㎎ | 0.1 ㎎ | | βトコフェロール | - ㎎ | - ㎎ | | γトコフェロール | - ㎎ | - ㎎ | | δトコフェロール | - ㎎ | - ㎎ | | ビタミンB1(チアミン) | 0.02 ㎎ | 0.02 ㎎ | | ビタミンB2(リボフラビン) | 0.01 ㎎ | - ㎎ | | ナイアシン | 0.2 ㎎ | 0.2 ㎎ | | ビタミンB6 | 0.02 ㎎ | 0.02 ㎎ | | 葉酸 | 4 μg | 6 μg | | パントテン酸 | 0.09 ㎎ | 0.14 ㎎ | | ビオチン | 0.3 μg | 0.5 μg | | ビタミンC | 3 ㎎ | 3 ㎎ | | 水溶性食物繊維 | 0.7 g | 0.2 g | | 不溶性食物繊維 | 1.2 g | 0.7 g | | 食物繊維総量 | 1.9 g | 0.9 g | 文部科学省 日本食品標準成分表 2010 平成22年11月16日報告 参考 | | 西洋ナシの特徴的栄養成分 - 西洋ナシにはビタミンEやミネラル(無機質)のカリウムや銅、さらに、食物繊維も多く含まれ、その他の注目成分として、甘味成分のソルビトール、アミノ酸の中のアスパラギン酸、美白成分で知られるアルブチン、ポリフェノールの総称であるフラボノイド、微量のアミグダリンを含みます。
- ビタミンの一種で、疾病の治療薬、栄養の補給、食品添加物の酸化防止剤など広く利用されており、ビタミンE(トコフェロール)には、抗酸化作用があり、水に溶けにくく脂質に溶けやすいため、脂質の連鎖的酸化を阻止する効果や末梢血管を拡張し血液循環をよくする働きにより動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中・高血圧・冷え性や肩こり・腰痛・美白・美肌(肌荒れ・ニキビ・シミ)・毛髪(抜け毛・薄毛・はげ)などの予防や改善に効果があり、また、自律神経に働きかけることにより、神経機能低下や筋無力症の改善、さらに、生殖機能の維持にも作用するため不妊症・精力維持・更年期障害の低減などに効果があります。
- 細胞内の浸透圧維持・細胞の活性維持を担っていて、ナトリウムを体外に排出促進させ高血圧・動脈硬化を予防、さらに利尿作用を発揮してむくみ予防や慢性腎炎等にも効果があります。
- 必須微量ミネラル(無機質)の一つで、鉄分が血液中のヘモグロビン(赤血球中にあるタンパク質)を作ったり、鉄分を吸収し易くしする働きをしており、銅が不足すると鉄分があってもヘモグロビンが作られないため、貧血の症状がでることがあります。 また、銅は体がビタミンCを利用する時に必要なミネラルでもあり、体の代謝が正常に行われるために必須のミネラルです。
- 人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
- 水溶性食物繊維は、食後の血糖値の急激な上昇を抑制し、コレステロール吸収を緩慢にするため肥満防止に効果があります。
- 不溶性食物繊維は消化管機能や腸の蠕動(ぜんどう)運動の促進に作用(便秘の解消や大腸ガン予防)し、また、ダイオキシン類を吸着して排泄する効果もあります。
| | その他 - 甘味成分としてフルクトース・グルコース・ソルビトール及びスクロースを含みます(多い順)
- 果実やハチミツなどに含まれる糖の一種で、天然に存在する糖の中では最も甘く、低温で、より甘くなる物質であり、食品や飲料に使用され、体内で消化や分解の過程を経ずにエネルギー化できるため、運動中の低血糖を防ぐ効果や疲労回復には有効な即効性のある栄養源です。
- 糖の一種であり、動物や植物が活動するためのエネルギーとなる物質のひとつで、特に脳の通常時のエネルギー源として利用されています。
- グルコース(ブドウ糖)が変換されてできる糖アルコールの一種であり、口の中で“ひんやり”とした感触がある甘味成分で、口内細菌による酸への代謝がされにくいため、虫歯になりにくく、飴・ガム・スナック菓子などの清涼甘味料として使用される他、体内の消化酵素で分解されないため小腸で吸収されず大腸に届くのでカロリーが低くく抑えられ、ダイエット食品などの低カロリー食品の甘味料としても使用されています。 また、大腸の水分吸収を阻害し、吸収されなかった余分な水分を便と共に緩下(多量の場合は下痢)させる効果があるので、下剤や浣腸液などの医療用途にも使用されています。 さらに、保湿効果が高いため、化粧品の保湿剤や増粘剤として添加されたり、劣化されにくいので、うがい薬や練歯磨き粉にも添加されるなど、様々な用途に使用されています。
- ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合している糖で、砂糖の主成分でもあり、体内の酸や消化酵素により小腸でブドウ糖と果糖に分解し、主にエネルギーとして使用されます。
- 和名は林檎(りんご)から見つかったことから名付けられた有機酸で、爽快感のある酸味を持つため、飲料や食品の酸味料として使用され疲労回復や整腸作用があり、抗アレルギー作用もあることが解りました。
- 主に、柑橘類をはじめとする植物の果実の酸味成分として含まれる有機酸で、清涼飲料水をはじめ各種の加工食品に食品添加物として使用されています。
- その酸味により、唾液や胃液の分泌を促し食欲を増進させ、さらに、消化吸収もよくなる効果があります。
- 体内に入った吸収されにくいミネラル分の酸化を抑制し、吸収しやすくさせる効果があります。
- 体内に入ったクエン酸が分解されると、血液はアルカリ性になり、体の恒常性を保つため尿がアルカリ性になります。 また、痛風の原因物質である尿酸はアルカリ性の尿によく溶け尿酸の排泄を促進させるので、高尿酸血症や、それに伴う痛風や尿酸結石の治療薬として使用されています。
- 血液や体液がアルカリ性になると、酸性体質のドロドロ血液がサラサラ血液に改善される作用があり、成分献血時には抗血液凝固剤として使用されています。 また、正常な酸素の供給が行われるように改善されるため、諸臓器の機能が良くなり、結果、自然治癒力の向上や抵抗力の強化を促進させる効果があります。
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- 注目の成分
- 生物の重要な構成成分の一つであるタンパク質の合成に使われるアミノ酸の一種で、体内で毒性があるアンモニアを、体外に排泄させるための尿の合成を促進させ、アンモニアによる神経細胞のエネルギー低下や神経伝達物質低下を防ぐ作用があります。 また、体内に取り込まれにくいミネラル分(無機質)と結びつき、体内へ吸収されやすくする働きがあるため、肝機能の促進・窒素代謝・エネルギー代謝がよくなり、疲労の低減やスタミナ増強に効果があります。
- 紫外線などの刺激によってできるシミやそばかすの原因であるメラニンの合成に関わる酵素の抑制作用があり、メラニンの合成を阻害するため、肌を守る美白効果がある物質として化粧品などに使用されています。
- 主に野菜や果物に多く含まれる色素成分の総称で、また、ポリフェノール(抗酸化物質)として大きなグループの代表総称でもあり、その中には有名なアントシアニンやカテキンなどを含み、広い概念で考慮すると 7,000種以上の構造が知られています。 また、身体の中に入ると、抗酸化物質として過剰な活性酸素の除去と増加を抑制し、活性酸素による血管や内臓の各器官への損傷を抑え、ガンや脳卒中、その他生活習慣予防、老化に伴う運動機能の低下・平衡感覚・記憶力などを維持する効果も高いとされています。
- 主にバラ科植物の未成熟な果実や葉、特に種子(核内の仁)には多く含まれ、果実が成熟するにつれてアミグダリンは果実内の酵素により分解されて消失していきます。
- アミグダリンが体内で分解された時の産物には殺菌・鎮痛・抗炎症・利尿作用などの効果があり、杏や桃の仁は生薬としてアミグダリンを鎮咳(せき止め)や去痰(たんきり)の薬効成分として利用されます。 また、神経痛やリウマチにも効果があり、正常な皮膚に塗布すると局所麻酔(かゆみ止め)の作用効果もあります。 さらに、アミグダリンは体内で血液の酸性とアルカリ性のバランスを整えて血液を浄化し、血行を促進させ新陳代謝をよくし、免疫機能を向上させるため生理不順や更年期障害などにも効果があるとされています。
- ※ 西洋ナシは追塾によりアミグダリンが果実内の酵素により分解されて消失していきます。
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