●お手軽なワックスインシャンプーですが、、
洗車と一言で言っても、そのこだわりは人それぞれです。自称「洗車マニア」や「洗車番長」な御仁にとって、もしかすると洗車ほど楽しい趣味は無いかもしれません。まぁ、そこまで洗車に思い入れがない方であっても、愛車がピカピカの輝きを放てば決して悪い気はしませんよね。ここでは多くのドライバーの方が利用した経験があると思われる「ワックスインシャンプー」に注目してみます。効果的な使い方、意外な落とし穴が無いかを検証してみましょう。もしかすると、今までの使い方をほんの少し変えるだけであなたの愛車はもっと美しく輝くかもしれませんよ。
ポイント
- 序盤からいきなりですが、洗車に「こだわり」がある人にとってこのトピックはほとんど見るべきものは無いかもしれません。洗車に手間やコストはかけたくないが、それなりに見栄えは確保したいと言う方向けに「お手軽な方法」のご案内がメインとなります。その点をあらかじめご承知置きください。
●本当にワックスインシャンプーは「カンタン」なのか?
多くの方がワックスインシャンプーに対して真っ先に抱くイメージは「カンタン」という物だと思われます。確かに、洗車するだけで汚れ落とし&ワックスが一度に出来てしまうわけですから「カンタン」なのは確かです。でもその分「思ったような仕上がり」が得られなかったという話も良く聞きます。ではワックスインシャンプーを使っていてよくある「不満」にはどういうものがあるでしょうか。思いつくままに挙げて見ましょう。
- 洗車後に乾いたら白く残ってしまった(ムラやシミ)。
- 細かい洗車キズが出来てしまった。
- ワイパーがビビるようになってしまった。
といったところでしょうか。
意外にも「カンタン」なイメージとは裏腹に「失敗のリスク」があることが分かりますね。
ではこれらの不満や失敗をどのように解決すればいいのかを検証していきましょう。
●白残りの原因は明確だ!!!
上記の「不満」の中で一番多いのは「白残り」で困るケースでしょうかね。この白残りの原因で考えられるのは
■走行直後などボディが熱い状態で洗車した。
■炎天下など晴天時に洗車した。
■車体全体を泡だらけにして、あとでまとめてすすぎ洗いした。
■ワックス成分が流れ落ちるのがイヤで少ない水ですすぎ洗いした。
■洗車後、十分水分を拭き取らずに放置した。
といったところでしょう。いずれもワックスインシャンプーの成分が塗装面上で残り「乾燥」してしまい、成分がムラになって白残りしてしまったわけです。これを防ぐ方法は単純です。上記の「ダメ」なことをやらないようにすればいいのです。つまり
◎走行直後などボディが熱い状態で施工しない。
◎洗車は曇りなどの日を選ぶ。晴天の場合は早朝など炎天下を避ける。
◎「屋根」「ボンネット」「ドア」など大まかなパートごとに「洗浄→すすぎ」をする。
◎たっぷりの水でしっかりとすすぎ洗いをする。
◎早めに吸水クロスなどで水分を拭き取る。
これを実践すれば白残りは防げます。ここに挙げたポイントはワックスインシャンプーだけでなく、いかなる洗車においても「基本」となることですので意識して実践しましょう。とにかく、拭き取る前に「乾燥させない」ことが大事です。
ヒント
- 拭き取ってしまうとワックスの効果が薄くなるのでは?と思うかも知れませんが、これは全く逆です。ワックスインシャンプーは洗浄成分とともに「撥水性分(レジンなど)」が含まれるわけですが、これはしっかり洗浄してきれいになった塗装面上に均一の皮膜を形成させることで効果が現れます。つまり、「拭き取り」の作業こそが「均一なワックス皮膜」を形成する作業なわけです。むしろ、乾燥による不均一な皮膜を形成することで水垢が出来やすくなり本来の撥水性や輝きも得られません。必ず「やさしく」拭き取るようにしましょう。
●わずかなこだわりをプラスで洗車キズは防げる!
続いて「小キズ」対策です。これが発生する原因はいくつかあります。
まず一つ目が、洗車の最初で「十分な水洗い」を行わなかったことに起因するものです。ボディに付着した砂や埃はたっぷりの水で洗い流しておく必要があります。さもないと、それらが「ヤスリ」の役目を果たしてしまって洗車スポンジで磨けば磨くほどボディにキズをつけてしまうのです。この最初の水洗いで水をケチってしまうと後悔する結果になってしまいます(もちろん節水も大事なんですが、、、)。シャンプー洗車にかかる前の段階でボディから砂や埃が洗い流されている状態を作りましょう。
ヒント
- ホームセンターなどで売っている高圧洗浄機を使うと、普通にホースで吐出するより水量は控えめでも高い洗浄効果が得られます。もっとも、作動音(ぶっちゃけ早朝や夜に洗車するとご近所とトラブルになるレベル)などを考えると誰にもおススメできるわけでは無いのですが、選択肢の一つとして、、
もう一つが洗車スポンジなどの用具そのものや使用法に問題があるケースです。大抵のワックスインシャンプーにはスポンジが付属しています。そしてほとんどの方がこれを使って洗車しますよね。実はこの付属スポンジは「比較的硬い」スポンジであることが多いです。と言うのも、スポンジ自身による物理的な掻き取り効果により汚れを落とす狙いがあるのです。特に「水アカ落とし」や「コンパウンド配合」となっている商品に付属のスポンジは硬めのものが多いです。そのあたりを意識して力を入れすぎない作業を心がけましょう。カーシャンプーは洗浄成分などの中身だけでなく、軽く洗うだけで十分に汚れが落とせるようにスポンジまでメーカーによって計算されているんです。とは言っても、どうしても「ゴシゴシ」こすってしまいがちですよね。ですがここはガマンしてください。愛車をピカピカにするためには「たっぷり泡立て」て「スポンジでやさしく包み込むように」洗うのがベストです。そうすることで洗車キズに悩まされずに輝きを取り戻すことが出来ます。さらに、同じスポンジを長期間使用し続けるのも良くないです。もともと硬めのスポンジですが、さらに使用を重ねたり日数が経過する事でもっと硬くなります(屋外に放置すると短期間でも硬化します)。ちょっとでも劣化したなと感じたスポンジは使わないようにしましょう。個人的には付属のスポンジは「ホイール洗い専用」にするなどし、別途「洗車用ムートングローブ」か「柔らかめのスポンジ」を購入して使うほうが良いと思います。
●実は製品によって「施工の注意点」は異なる!
洗うだけでワックスの効果が得られるカーシャンプー。これってよく考えると疑問が沸きませんか?だって、ガラスやミラーも洗えば「ワックス」がかかるって事ですよね。これ、大丈夫なんでしょうか?そこで商品パッケージの説明を良く見てみます。
といった具合で商品によって注意事項が大きく異なります。
「ガラスに使用しても良いがワックスがかかってしまうので注意」と言うもの。
「ガラスに使用しないでください」と明確に禁止しているもの。
そして、手元に商品がありませんでしたので画像がアップできませんでしたが
「ガラスに使用しても良いとも悪いとも一切の記載が無い」商品。
とまぁ、様々です。
ポイント
- 余談ですが、ガラス面への使用に関しての注意について何も記載がないと言う事は、おそらく「問題になるような事は無い」という理解でいいと思います。ですが、これって逆に言えば他社製品に比べてワックスとしての効果が「その程度」のものだという事なのか?という深読みをしてしまいます。まぁ、考えすぎでしょうけれど。
いずれにしても、先に挙げた「ワイパーのビビリ」の原因になるかもしれないよね、という事は薄々お感じになられたんじゃないでしょうか(ビビリに関しては様々な要素があるのでこれ単独が原因であると断定はしませんが、、)。ボディの水はじきと同じ施工をガラス面に行った場合、ガラスにとって本来期待される状態と異なる事になっても不思議ではありませんよね。ワイパーゴムが古いわけでもないのに洗車後ビビるようになった場合、ガラス面は別途クリーナーで洗浄するなどで改善が見られる場合があります。しかし、そもそもガラスに使うなと言っても天井の泡を洗い流せば少しはガラスに付きますからね。困ったものです。
ところで、こういった注意書きはワックスインシャンプーのパッケージに書いてあるんですが、どういうわけかほとんどの商品が「付属スポンジ」に隠れる部分に記載されています。ですから、こういった大事な事を店頭で確認することは困難なのです。というか、そういった注意事項を知らずに使用しているユーザーは多いと思います。前半で挙げた項目はワックスインシャンプーだけでなく普通のカーシャンプーを使用する場合でも共通の注意事項ですが、この項目に関しては「商品によってまちまち」です。とにかく「よく確認してください」の一言に尽きます。
●お手軽で、それでいて十分な輝きを得る
ここまでの注意点を意識して洗車を実践していただければ、おそらく今までワックスインシャンプーを使っていた際の不満点はかなり改善されたはずです。しかし、残念ながらワックスインシャンプーは手軽な分、「固形WAX」や「コーティング」といったものを施工した場合に比べて「艶」や「撥水性」や「効果の持続」といった部分で大きくヒケをとります。これは仕方がないと諦めてください。ですが、もしあなたがここでのポイントを押さえて適切にワックスインシャンプーの施工が出来るようになれば、きっと他の洗車用品を使う場合でも満足の行く施工が出来るはずです。まずはワックスインシャンプーで得られる効果を楽しみましょう。
ちょっとした裏技。
「フクピカ」などの名称で知られるウェットクロスをワックスインシャンプーの施工直後に使用してみましょう。普通にワックスインシャンプーを使っただけの場合に比べて艶、撥水性、効果の持続性などをアップさせることが出来ます。
固形WAXは面倒だけど、ワックスインシャンプーでは物足りなくなって来たと言うかたは「市販のコーティング剤」にチャレンジして見るのもいいでしょう。カー用品店やホームセンターの店頭で安いものでは2千円未満より売られています(価格は様々)。先に挙げた洗車のポイントがマスターできた方なら問題なく施工できます(やることは大きく変わりませんからココでの経験値は無駄になりません)。洗車直後に少々水分が残った状態から施工できる物もあります。気になる方は一度チェックされて見てはいかがでしょうか。
ポイント
- よく店頭で見かけるお手軽な価格帯のコーティング商品も意外に侮れません。また、最近では各メーカーから新製品がどんどん発売されています。実際、市販品でもディーラー施工のコートにヒケを取らない商品まで出てきています(というか、ディーラー施工のコートが意外と持たないと言う話しも、、、)。もっとも、こうした話になるとスペースが足らないだけでなく、利用者による様々なこだわりがありますので「答え」は一つではありません、としか言いようが無いです。もし、市販のコーティングに興味を持たれたら試して見てはいかがでしょうか。
- また、さらに「上質な艶」を求めていくのであれば、やはり行き着く先は「固形WAX」ということになるでしょう。ただ、この固形WAXの世界も奥が深いです。コーティングの世界も様々なこだわりがありますが、固形WAXはさらに長い歴史を紡いで今に至りますので半端じゃありません。これまた「答え」は一つではありません。ただ、やはり「洗車」の基本はここでも同じです。まずはワックスインシャンプーで経験地を稼いで、さらなる「艶と輝きの世界」を目指すのも良いでしょう。
ポイント
- さらに余談ですが、やはり「餅は餅屋」「洗車は専門業者」ということになります。業者施工の洗車には、やはり素人がかなうわけはありません。その上質な仕上がりはさすがプロ!と言うべきものですが、実際のところお店によって様々だと言えるでしょう。もし、あなたのお住まいの地域に評判の業者があれば依頼してみるのもいいかも知れませんよ。
ポイント
- 言うまでもありませんが、どの製品も商品の説明をよく読んで使用しましょう。例えばコーティング施工車に対応していない商品をコーティング施工車に使用するなどのミスは痛いです。「新車購入時に何万も追加で出したコーティング」が一発でダメになったなんて話もあります。基本的にワックスインシャンプーとして売られている大半の商品は私が知る限りコーティング施工車への使用は推奨されていません。ただ、一部でウラワザ的に使用する洗車マニアの方もおられますが、これは「成分」や「特性」を熟知した上でのテクニックです。基本は「説明書きに従う」のが一番です。