まとめ
■価格が安く放電管理可能
■テストモードで充電池のおおよその性能を確認可能
■数少ない「よく出来た充電器」






もともとこちらのNT1000という充放電機は、ラジコンなどのホビーで使われる方が多い物です。
今ですと「ミニ四駆」の電池管理を目的に購入される方がほとんどではないかと思います。

ラジコンなどのホビーを嗜まれている方はよく知っていることですが、「モーター」と「電池」の選別は勝負の結果を大きく左右します。
このため、極めてシビアに充電池を管理します。

限界ギリギリまで充電池を追い込んで電池の限界性能を引き出すため、さまざまなノウハウが蓄積されています。

このためにはまず「優れた充電器」の存在が欠かせません。

現状ではhitec社のX4という充電器が最高峰の製品となります。
ただし、これはデルタピーク設定なども自由に変えられるため、電池を追い込む用途には最高なのですが、登山の為に「信頼性のある電池」を選び出す程度ではオーバースペックで価格もまた高すぎます。

そんな時に手に入れたのがPSpower社のNT1000という充放電機です。
こちらは最近のリチウムイオン兼用の充電器ではなく、ニッケル水素とニッカド充電池専用の充放電機です。

ニッケル水素充電池管理で最も大切なことは充電機能ではなく「放電機能」が実装されているとかどうか、と云うことがとても大切です。
ただの充電器なら巷間に溢れていますが「放電機能」つきの充電器は多くはありません。

ラジコン用では「放電器」が売られていますが価格の安い物は「0.9Vで停止しない」ので常時つきっきりでないと電池を壊します。

そう言う状況で比較的安価に充放電機能を実装したのが今回紹介するNT1000です。
放電機能が0.5Aなので時間がかかるのですが、それでも4000円程度の価格で0.5A放電と1.0A充電を実現している意味は大きいです。

【放電機能】

0.9Vで自動停止する放電機能です。
X4のように自由に終止電圧を調整できませんが、それでも普通に管理するだけならこれで十分です。
エネループでも小さいですがメモリー効果はあるので20-30回に一度完全放電すると性能を使い切ることが出来ます。

満充電した電池に対してこちらの「テストモード」を使うと、放電が速い電池が見つかりますので「劣化した電池」を見つけることも出来ます。
僕が使う限り充電容量がきっちり入っても放電性能が低い電池は問題を起こす可能性が高いのでGPS用などのシビアな用途では印をつけて弾きましょう。

放電電流は、0.1/0.25/0.35/0.5Aで選択できます。

【充電機能】
0.2/0.5/0.7/1.0Aと充電電流を選択できます。
時間のあるときはゆっくりと充電した方が電池が痛まないのですが、とにかく時間がかかるので、注意が必要です。
僕は基本的に1.0A充電です。

【モードについて】
■チャージモード(継ぎ足し充電)
■ディスチャージモード(電池電圧0.9Vまで放電、Ni-Cdに便利な機能)
■ディスチャージ&リフレッシュ(放電→充電を複数回繰り返し、電池の最適化)
■チャージ&テスト(充/放電し電池容量の調査)
■USBアウトプット(USB機器への充電)


僕が登山用の電池管理に使うモードは、チャージモードとチャージ&テストモードの2つです。

【電池テストの仕方】
いったんチャージモードで満充電にします。
こうして最初に電池の容量を揃えてからチャージ&テストモードに切り替えます。

当然のことながら、既に満充電なのですぐに放電モードに入りますので、この時に同一ブランドの電池であまりにも速く放電が進行するのならばその電池は「劣化」しているか「不活性化」している可能性が高いです。

このような電池をGPSやヘッドライトなどのクリティカルな用途には使用しないようにしましょう。

その後に自動で満充電になりますが、完全にイカレた電池でもなければたいていの場合は容量はそこそこはいってしまうので、あまり当てにはなりません。
なのでとりあえず充電池の性能を見たければ「放電時間」を比較した方が早いです。

ちなみに充電容量値が極端に低い場合は完全に電池が寝ているか「寿命」です。
リフレッシュモードで起こしてみてもダメなら問答無用で廃棄です。




【まとめ】
登山などの充電池管理には価格とパフォーマンスの高さでイチオシしておきます。
こういった高性能な放電機能付きの充電器はエネループなどの電池を管理する上では「必須」のものです。

充電池の調子がわかる、のでぜひにとオススメしておきます。
単なる充電だけならXTAR社のVC2プラスかVC4あたりを勧めておきますが、放電機能が無いという事は管理上は致命的です。

また、ホビー目的でこのページに訪れた方は悪いことは云いません。
hitec社のX4の方にしておくべきです。
なぜなら、レースに勝つために厳しく電池を追い込むということはこのNT1000では出来ません。

そう言う用途では内部抵抗値もわかり、放電グラフもスマホで見られるX4は最高の相棒となります。

ですが、ホビー用途ではなくあくまで充電池の簡易的な管理と云う事であるのなら価格と性能でベストな選択はNT1000です。
何よりも、「男のロマン」が詰まっているのがこちらの充放電機能つきのNT1000です。

登山の充電池管理にぜひ活用して頂きたいものです。

ハイテックニッケル水素電池充電器『X4 Advanced』をミニッツで使う

マイナス40度 非常用電池はこれしかない。リチウム電池 サバイバル&登山用予備電池

登山用にエネループプロを使用してはいけない ニッケル水素充電池エネループのお話し



NT1000充放電機


こちらはX4です。











まとめ
■エネループプロはゴミ
■エネループプロはとても不安定



女子供はすっこんでろ!とでも云いたげな男のロマンが詰まった「太くて黒い電池」ですが、とんでもない地雷でした。



今回は充電池のお話しです。

僕は何度か電池の事を書いてきましたが、登山では機器用の電池は非常に重要な役目を持っています。
電池がトラブルを起こせば、命に関わる場合も多くなり、常に確実に作動すると云うことが最も大切なことになります。

特にヘッドライトとGPSに使う電池はいざという時に容量がないではすみません。

僕の話しになりますが、予備電池は最も確実な「リチウム単4電池」を持ち、単3変換アダプターも同時にキットの中に入れています。
基本的にすべての機器を単4で統一したいところなのですが、ガーミンのGPSのみはどうしても単3でなければならないため、このためだけに変換アダプターを持ち歩いていると言うワケです。

登山用の電池はすべて「リチウム電池」と云いたいところなのですが、幾つか欠点が有りそれ故に通常つかう場合は「エネループなどのニッケル水素充電池」を使っています。
その欠点でもっとも大きい事は「価格が高い」ということです。


と云うわけで、今回は、価格が安くもっとも普及して世の中に溢れているエネループを中心としたニッケル水素充電池の管理のお話になります。

僕は他の記事でも書いたと思いますが、現状100本単位でエネループを使用しています。
その中で得た知識を幾つか欠いておきます。

■エネループの繰り返し使用回数は200-300回程度
■20-30回の使用でメモリ効果が発生するので0.9V終止の完全放電が必要
■エネループプロはシビアな用途では使えない

はっきり書きましょう。
ノーマルエネループは今までノントラブルです。

しかし、エネループプロに関しては「かなり問題が多い」と実体験で感じていますので、登山などの替えの効かないシビアな用途では使わない方が良いと感じています。

その理由ですが、エネループプロは「不活性化しやすい」ということが上げられます。
要するに「電池が寝てしまう」のです。

これはプロを購入した直後のテストで「異常な電池」を8本中2本見つけたことから始まりました。
もともとGPS用の電池としてエネループを置き換えるために買ったのですが、その理由は皆さんが想像するとおりでGPS機器の稼働時間を延ばすためです。
容量的に云えば単純に「2割」稼働時間が延びる計算になりますので、登山などの用途で「ランタイム」が稼げるのであればそれに越したことは有りません。

通常のエネループで10時間稼働のGPSがプロを使用することにより12時間稼働する事になれば、そのプラスされた2時間分はいざという時には絶大な意味を持ちます。


そう言うわけでエネループからプロに置き換えたのですが、その後はトラブル続きとなりました。

最初にお話ししたとおり、購入直後のテストで「ちょっとおかしな電池」が2本も見つかったので、これには印をつけてはじき、「調子のよいプロ」を2本ワンセットでGPS機器用に使用しました。

ところがです。

数ヶ月後にGPSを登山で使用中の事なのですが、わずか5時間ほどで電池が空の表示をしているのです。
いくら何でもそれはあり得ないことでした。

もちろん前日にプロは「追い充電」してあるので満タンは確認済みです。

なのになぜこんなにも速く電池が空になるのか訳が分かりませんでした。
もともとエネループは「自己放電が少ない」と云うことが売りの電池なのでたった数ヶ月程度でトラブルを起こすとは考えられません。

しかも、あらかじめ「何回かテスト使用」して内部抵抗値なども十分に低い値を示しているプロを選別してセットしているのです。

僕は「ラジコン」で電池管理をよくやっているので、普通の人よりも充電池には詳しいつもりがあります。
ラジコン用の超高性能充電器であるHitec社のX4を使用しているのでスマホと連動させながら各電池の放電管理と内部抵抗値、また放電グラフなども確認して「最も調子の良いプロ」を選んだつもりでした。

にもかかわらずプロが登山中にGPS機器で「異常に速く消耗する」というトラブルを起こしたのです。

帰宅してさっそくX4に2本のプロをセットして電圧を確認すると一見正常に見えました。

ところが、X4で放電させてみると、なんとそのうちの1本が異常に低い電圧を示し、ほとんど空の状態でした。
残りのもう1本は半分以上残っていると思われました。

まったく頭の中はハテナマークです。

そこで更に確認するために手持ちの保管してある残りのプロに関してもX4で放電をかけ、そのグラフを確認してみることにしました。
結果は驚くべき物で、手持ちの単3と単4のエネループプロに関しては、異常な放電グラフとなるプロが何本も見つかりました。
そのうちの数本は実質的にほとんど空の状態になっていたりします。


NT1000を使用した証明写真です。
左端と三番目がプロの放電途中のデータになります。
一度テストモードで完全充電した後に0.5Aで放電しています。
同時に放電して1つは0.9V終止で、0.91Vなのでほぼ空の状態です。
なのにもうひとつは1.10Vとまだだいぶ余力があります。
この場合1.10Vの方が正常です。
選別したエネループプロでこのざまです。
これがプロを使用して「急激に電池切れになる」正体です。


これが意味することはおそらく1つです。

「エネループプロは不活性化しやすく、とても不安定な電池である」という厳然たる事実です。

こういう電池の場合は、とてもではないですがGPSやヘッドライトをはじめとするクリティカルな用途の機器に使用してはいけません。
こういうすぐに寝てしまうような不安定な充電池は最低でも1ヶ月に一度は充放電管理をするか、もしくは寝てしまわないように常時使い続ける必要があります。
また、これは確認していないのでなんとも言えませんが、例え使い続けたとしても「所定の性能」をしっかり維持し続けるかは保証できません。

こんな不安定な電池を苦労して使い続ける理由はありませんので、エネループプロに関しては購入自体を控えた方が賢いでしょう。

なので登山用などのシビアな用途に充電池をつかう場合は「エネループ」一択となります。
また、最近では中華製の訳の分からないメーカーの電池がアマゾンなどで出回りだしていますが、僕個人はクリティカル用途ではオススメはしませんがそういった電池をテストして使ってみることは有りかも知れません。

ただし、ぶっつけ本番で使用してはいけません。
十分な時間をかけたテストが必要です。

【追記】
ちなみにプロの場合、使用前に電圧をチェックするだけでは「不良電池」はどうも見抜けないようです。
放電させると「急激に電圧が落ちる」という症状なのです。
なので、使用前に放電チェックで時間を計らなければなりません。


【追記】
中華製ニッケル水素充電池をテストしました。
ゴミでした。
【レビュー】中華製ニッケル水素充電池をテストする 無名中華充電池はゴミ EBL電池


ハイテックニッケル水素電池充電器『X4 Advanced』をミニッツで使う

マイナス40度 非常用電池はこれしかない。リチウム電池 サバイバル&登山用予備電池

登山用で使う電池を管理する PSpower NT1000ニッケル水素/ニッカド充電池専用充電器 ミニ四駆&ラジコン用にも
最も安価で簡単に電池を選別できるのがこちらのNT1000充電器です。
これはなかなかよいモノです。



こちらはノーマルエネループ単3です。
ノーマルは間違いがありません


こちらは単4です。
買うならこっちです。





X4です。
現状では最高峰の充電池用充電器です。


こちらに関しては、今度記事を書く予定です。
安価で有りながら「放電管理」可能な充電器です。
かなり良い製品です。