関東大学新人戦 〜6/11(日)東海大がブザービーターで優勝を決める 西日本学生バスケットボール選手権大会 〜6/11(日) 東海大九州が初優勝 |
2017.06.09 (Fri)
ベスト4は東海大・筑波大・日本大・拓殖大
日本大は筑波大を延長で下し準決勝進出
写真:筑波大に勝利し、歓喜の日本大。
準々決勝第1試合、東海大と日本体育大の戦いは、東海大が1Qからリードする展開になった。日本体育大はインサイドの要である#45河野(2年・PF)が1Qで2ファウルと痛い展開。その間に東海大が得点を量産し、1Qで21-9と差がついた。2Q、開始3分でさらに#45河野が3ファウルとなると、攻守で苦しい日本体育大が前半を43-21で終え、大きく水を開けられた。後半3Q、20点近いリードを得る東海大はディフェンスが緩み、日体大は#33遠藤(1年・SG・帝京長岡)、#20土居(1年・F・福岡第一)のアウトサイドなどが気持ちよく決まっていく。しかし#45河野が4ファウルとなってしまい、高さでは苦しい展開が続いた。その後もターンオーバーから果敢に攻撃を仕掛けるが、東海大の優位は揺るがず、93-68で試合終了となった。
第3試合、専修大と立教大の戦いは、終始専修大が余裕を持った試合展開となった。前半専修大は#30アブ(2年・C)や#12西野(1年・F・近大附属)の高さを生かした攻撃とリバウンドで圧倒し、66-26と大差をつけ後半へ。3Q立教大は#16横地(2年・PG)と#24木口(1年・PF・福島南)のドライブインやジャンパーで点数を取るものの及ばず。専修大はディフェンスとリバウンドの強化に努め、簡単に得点を与えない。最終ピリオドでも専修大は#34盛實(2年・能代工業)や#30アブを下げることなく着々と点数を重ねていく。立教大はリバウンドで劣るものの、#18木村(2年・C)のゴール下でのプレーが好調。試合終了間際、#20新屋(2年・SG)が3Pを沈めるが、123-67で専修大がベスト4に駒を進めた。
第4試合、ディフェンディング・チャンピオンの青山学院大は拓殖大の攻撃力に苦しんだ。立ち上がりにバスケットカウントを得た拓殖大がリードする形で1Qは進み、#23ドゥドゥ(1年・F・八王子)が内外で得点。#2岡田(1年・G・東山)、#24荒川(2年・G)らも次々にシュートを沈めて1Qで15-30とリード。青学大はリバウンドが押さえられず苦しい展開となった。2Q、ディフェンスを締め直した青学大に対し、拓殖大も点が伸びにくくなるが、#24荒川、#5小室(2年・SG)のアウトサイドは好調。しかし#27ウィタカ(2年・CF)、#37ナナー(2年・CF)を下げてややスモールラインナップにした青学大も機動力が上がり、ターンオーバーを奪ってやや追い上げ、34-44。拓殖大が10点リードして前半終了。
3Q、拓殖大のシュート確率が落ち始めて青学大が差を一桁にするが、10点の差を行きつ戻りつしながら、最後は#23ドゥドゥの3Pがブザーとともに沈んで51-64と拓殖大のリードは13点に。4Qも追いかける青学大だが、拓殖大もアグレッシブに攻め、点差はほぼ変わらず72-83。青学大の連覇は叶わずここで敗退。拓殖大がベスト4進出を決めた。
写真上:東海大の得点源の一人でもある西田。シュートまでの流れがスムーズで無駄がない。パスセンスにも優れる。
写真中:U-19代表でもある専修大の重富周希。友希とともに出場している時間帯は小気味よくゲームを回している。
写真下:拓殖大はルーキーの岡田が機動力と上手さを見せて青学大を翻弄した。
【4Qに追いついた日本大が逆転勝利でベスト4】
準々決勝第3試合、筑波大と日本大は立ち上がりに筑波大が先行し、9-0に。しかし日本大も#0シェイク(1年・C・北陸)の高さを生かして追いつくと今度は筑波が攻めあぐねるが、最後は#88牧(2年・SG)の3Pが決まって16-13で1Q終了。2Q立ち上がり、日本大は#44松脇(2年・G)が3Pを沈めてすぐさま追いつく。しかしそれ以降はシュートが決められずターンオーバーから筑波大に畳み掛けられると一気に差が開き、10点以上の差に。前半は41-30と筑波大がリードした。
後半3Q、日本大は#44松脇の3P、#48ジャワラ(2年・CF)のダンクなども出るが、筑波大もコツコツと得点を積み上げ、点差を詰めさせず57-43の13点差。4Q、日本大はディフェンスで筑波大のミスを誘い、#44松脇のが果敢に攻めて得点し、追い上げムードに。筑波大はゴール下での決定率で苦戦し、ターンオーバーから日本大に得点される場面も目立つが、#88牧のアウトサイドシュートでなんとか踏みとどまる。残り3分、#48ジャワラのバスケットカウントで日本大が5点差に迫ると残り1分半から#44松脇、#0シェイクのゴールが決まると71-69の2点差に迫った。筑波大はタイムアウトを請求して仕切り直すと、#15森下(2年・C)がフリースローを獲得し、1本決めて3点差。残り23.6秒、日本大スローインからのオフェンスはターンオーバー。ここからファウルで筑波大を止めに行く日本大に対し、筑波大は#15森下が得たフリースローを2本落とし、ここから日本大が攻撃に転じると、#44松脇の倒れながら打った3Pシュートがバンクで決まり、72-72の同点で延長戦に突入した。
延長戦の立ち上がり、日本大は#44松脇の3Pが連続して9点のリードに成功。しかし残り2分に#0シェイクがファウルアウトとなり、多少サイズが下がってリバウンドでは厳しくなると、ゴール下の攻防で筑波大に次々とフリースローを与えてしまう形に。ただし筑波大も確率は上がらず、一気に詰め寄ることはできないが、残り1分に#88牧の3Pが飛び出して4点差に詰め寄った。しかし残り20.4秒、日本大は#3市橋(1年・SG・北陸)が得たフリースローをきっちり2本決めると優勢に。筑波大はターンオーバーも出てしまい、最後は83-89で日本大学が逆転勝利を納めた。
日本大のベスト4入りは2013年以来(4位)。得点力のある選手が揃うだけに、「能力が高いので、オフェンスよりもディフェンスの練習してきた」と城間コーチ。全体のサイズは筑波大より小さく、その分機動力を生かして何度もターンオーバーを奪ったが、「筑波大相手には有効だった」とディフェンスが一つの鍵だったと言う。そこに松脇のシュート、193cmのジャワラ、208cmのシェイクの高さが生きた。
写真上:ダンクも見せたジャワラは26点で勝利に大きく貢献。
写真下:筑波大は山岸も好調だったがファウルアウト。
※日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。
日本大は筑波大を延長で下し準決勝進出
写真:筑波大に勝利し、歓喜の日本大。
準々決勝第1試合、東海大と日本体育大の戦いは、東海大が1Qからリードする展開になった。日本体育大はインサイドの要である#45河野(2年・PF)が1Qで2ファウルと痛い展開。その間に東海大が得点を量産し、1Qで21-9と差がついた。2Q、開始3分でさらに#45河野が3ファウルとなると、攻守で苦しい日本体育大が前半を43-21で終え、大きく水を開けられた。後半3Q、20点近いリードを得る東海大はディフェンスが緩み、日体大は#33遠藤(1年・SG・帝京長岡)、#20土居(1年・F・福岡第一)のアウトサイドなどが気持ちよく決まっていく。しかし#45河野が4ファウルとなってしまい、高さでは苦しい展開が続いた。その後もターンオーバーから果敢に攻撃を仕掛けるが、東海大の優位は揺るがず、93-68で試合終了となった。
第3試合、専修大と立教大の戦いは、終始専修大が余裕を持った試合展開となった。前半専修大は#30アブ(2年・C)や#12西野(1年・F・近大附属)の高さを生かした攻撃とリバウンドで圧倒し、66-26と大差をつけ後半へ。3Q立教大は#16横地(2年・PG)と#24木口(1年・PF・福島南)のドライブインやジャンパーで点数を取るものの及ばず。専修大はディフェンスとリバウンドの強化に努め、簡単に得点を与えない。最終ピリオドでも専修大は#34盛實(2年・能代工業)や#30アブを下げることなく着々と点数を重ねていく。立教大はリバウンドで劣るものの、#18木村(2年・C)のゴール下でのプレーが好調。試合終了間際、#20新屋(2年・SG)が3Pを沈めるが、123-67で専修大がベスト4に駒を進めた。
第4試合、ディフェンディング・チャンピオンの青山学院大は拓殖大の攻撃力に苦しんだ。立ち上がりにバスケットカウントを得た拓殖大がリードする形で1Qは進み、#23ドゥドゥ(1年・F・八王子)が内外で得点。#2岡田(1年・G・東山)、#24荒川(2年・G)らも次々にシュートを沈めて1Qで15-30とリード。青学大はリバウンドが押さえられず苦しい展開となった。2Q、ディフェンスを締め直した青学大に対し、拓殖大も点が伸びにくくなるが、#24荒川、#5小室(2年・SG)のアウトサイドは好調。しかし#27ウィタカ(2年・CF)、#37ナナー(2年・CF)を下げてややスモールラインナップにした青学大も機動力が上がり、ターンオーバーを奪ってやや追い上げ、34-44。拓殖大が10点リードして前半終了。
3Q、拓殖大のシュート確率が落ち始めて青学大が差を一桁にするが、10点の差を行きつ戻りつしながら、最後は#23ドゥドゥの3Pがブザーとともに沈んで51-64と拓殖大のリードは13点に。4Qも追いかける青学大だが、拓殖大もアグレッシブに攻め、点差はほぼ変わらず72-83。青学大の連覇は叶わずここで敗退。拓殖大がベスト4進出を決めた。
写真上:東海大の得点源の一人でもある西田。シュートまでの流れがスムーズで無駄がない。パスセンスにも優れる。
写真中:U-19代表でもある専修大の重富周希。友希とともに出場している時間帯は小気味よくゲームを回している。
写真下:拓殖大はルーキーの岡田が機動力と上手さを見せて青学大を翻弄した。
【4Qに追いついた日本大が逆転勝利でベスト4】
準々決勝第3試合、筑波大と日本大は立ち上がりに筑波大が先行し、9-0に。しかし日本大も#0シェイク(1年・C・北陸)の高さを生かして追いつくと今度は筑波が攻めあぐねるが、最後は#88牧(2年・SG)の3Pが決まって16-13で1Q終了。2Q立ち上がり、日本大は#44松脇(2年・G)が3Pを沈めてすぐさま追いつく。しかしそれ以降はシュートが決められずターンオーバーから筑波大に畳み掛けられると一気に差が開き、10点以上の差に。前半は41-30と筑波大がリードした。
後半3Q、日本大は#44松脇の3P、#48ジャワラ(2年・CF)のダンクなども出るが、筑波大もコツコツと得点を積み上げ、点差を詰めさせず57-43の13点差。4Q、日本大はディフェンスで筑波大のミスを誘い、#44松脇のが果敢に攻めて得点し、追い上げムードに。筑波大はゴール下での決定率で苦戦し、ターンオーバーから日本大に得点される場面も目立つが、#88牧のアウトサイドシュートでなんとか踏みとどまる。残り3分、#48ジャワラのバスケットカウントで日本大が5点差に迫ると残り1分半から#44松脇、#0シェイクのゴールが決まると71-69の2点差に迫った。筑波大はタイムアウトを請求して仕切り直すと、#15森下(2年・C)がフリースローを獲得し、1本決めて3点差。残り23.6秒、日本大スローインからのオフェンスはターンオーバー。ここからファウルで筑波大を止めに行く日本大に対し、筑波大は#15森下が得たフリースローを2本落とし、ここから日本大が攻撃に転じると、#44松脇の倒れながら打った3Pシュートがバンクで決まり、72-72の同点で延長戦に突入した。
延長戦の立ち上がり、日本大は#44松脇の3Pが連続して9点のリードに成功。しかし残り2分に#0シェイクがファウルアウトとなり、多少サイズが下がってリバウンドでは厳しくなると、ゴール下の攻防で筑波大に次々とフリースローを与えてしまう形に。ただし筑波大も確率は上がらず、一気に詰め寄ることはできないが、残り1分に#88牧の3Pが飛び出して4点差に詰め寄った。しかし残り20.4秒、日本大は#3市橋(1年・SG・北陸)が得たフリースローをきっちり2本決めると優勢に。筑波大はターンオーバーも出てしまい、最後は83-89で日本大学が逆転勝利を納めた。
日本大のベスト4入りは2013年以来(4位)。得点力のある選手が揃うだけに、「能力が高いので、オフェンスよりもディフェンスの練習してきた」と城間コーチ。全体のサイズは筑波大より小さく、その分機動力を生かして何度もターンオーバーを奪ったが、「筑波大相手には有効だった」とディフェンスが一つの鍵だったと言う。そこに松脇のシュート、193cmのジャワラ、208cmのシェイクの高さが生きた。
写真上:ダンクも見せたジャワラは26点で勝利に大きく貢献。
写真下:筑波大は山岸も好調だったがファウルアウト。
※日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。
2017.06.09 (Fri)
67回目の西日本インカレが佳境に突入
ベスト4は2校を東海勢が占める構図に
西日本の学生界にとって、初夏の風物詩となっている西日本インカレが、今年も大阪で開催されている。昨年は、この舞台でノーシードから4位に到達した名古屋経済大が、その後のインカレでは初の6位入賞を果たすなど、東海・北信越以西のチームにとっては、シーズンの中でも重要なステップとなる大会である。
大会は既に日程の大半を消化し、エディオンアリーナ大阪をメイン会場に移した状況まで進んでいる。ベスト4の顔触れは、前回大会では、先にも触れたように名古屋経済大が躍進したが、上位3チームはいずれも関西勢だった。それが今回は、関西勢のベスト4入りは大阪学院大1チームのみ。東海地区から名古屋学院大と中京大の2チームが、さらに九州地区からも東海大九州が準決勝に駒を進め、各地区の間での実力伯仲ぶりを象徴する展開となっている。以下に各ブロックを勝ち上がったベスト4を紹介する。
写真:学生代表の経験も備える東海大九州・林。準々決勝では気持ちが入り過ぎ逆に緊張もあったというが、終わってみれば20得点の活躍ぶりだった。
◆Aブロック−名古屋学院大
今季、春の東海選手権を初めて制した名古屋学院大。#31東 宏輝(4年・PG)、#14東 克弥(4年・PG)の双子の両名にどうしても目が行くが、#18山田(3年・PF)や#27鈴木(2年・G)といった面々も侮ることはできない。
今季チームを束ねる存在となっているのが、主将を務める東 宏輝。プレー面のみならず、周囲への積極的な声かけも決して怠らない。「リバウンドからの速攻を狙いながらやっているが、その後のハーフコートオフェンス、アーリーオフェンスでも色んな形を使って相手のディフェンスにアジャストしろとも言われていて、それがプレーに出ていると思う」と語る。その言葉通り今大会目を引くのは、ここまでの4試合中3試合で100点オーバーを記録したオフェンス力の高さだ。過密な日程だからこそ、自信も高まっているだろう。
「東海地区以外では、インカレとかでも結果が出せていない。名古屋に来たのも、関東にこだわらないで、東海で結果を出して、東海から全国に出て、全国で結果を出すことが頭にあったから。だからこそタイトルが獲りたい」と話す東 宏輝。目標へ、あと2つの白星を並べることができるか。
写真:下級生の頃から注目されてきた東ツインズも最終学年に。弟の克弥も、兄・宏輝に負けてはいられない。
◆Bブロック−中京大
Bブロックを勝ち進んだのは、東海地区では伝統あるチームであり、この大会でも過去2回の優勝経験を誇る中京大。「スタッフと一緒にチーム作りをしてきた。スタッフのスカウティングがしっかりはまっていて、オフェンスで停滞してもスカウティングのおかげで、ディフェンスで持ちこたえられている。そうやって我慢したことが、結果につながっている」と主将の#44伊藤(4年・SG)が話すように、他チームと比較して抜きん出た選手が少ない印象だが、準々決勝では前半は対戦相手の新潟経営大を、僅か17得点とシャットアウト。高さの面では見劣りするが、ゴール下#30笹井(4年・C)が構えるディフェンスには自信を持っている。ゲーム終盤こそ新潟経営大の反撃を許したが、逆にこの場面では相手を上回るオフェンスが光り、盤石の内容でベスト4入りとなった。
近年の中京大は、新興勢力の台頭で思うような結果を残せていない。それでも「みんなには特別感があるかもしれないが、西日本優勝を目標にしてきたので、僕はここまでの結果は当然のことだと思っている」と、伊藤に浮き足立つ様子はない。伝統校としてのプライドも胸に秘め、41年ぶりの西日本制覇を実現させたい。
写真:準々決勝では22得点を挙げ、自らも満足できるプレーぶりだったという伊藤。このパフォーマンスを、残り2日間も継続させたい。
◆Cブロック−東海大九州
この大会だけにとどまらず、高さと能力価は関東を含めた今の大学界でも一定のレベルにある東海大九州。その中でも注目されるのがエースの#7林(4年・SF)だが、自身で過去3年間はいずれもベスト8が最高だった。「内容も大切だが、試合に勝たなければ次はない。とにかく勝つことを目標にしている」だけに、自身初のベスト4進出には、安堵の気持ちも見え隠れする。
ただ、ベスト4入りを決めた立命館大戦では、林よりもむしろ#20玉井(3年・SG)の活躍ぶりが際立った。3Pが面白いようにネットを揺らし、チームハイの24得点はすべて3Pによるもの。こうしたシュートの上手さに加えて、#11趙(2年・C)らビッグマンがインサイドに聳え、易々と相手に中を割らせない陣容も脅威だ。
昨年は春に熊本地震というアクシデントに見舞われたものの、今季のチームはここまで順調に推移している。それもこれも「新チームになってから、西日本で勝つこと」を目標に据えてきたからだ。「あと2つで実現するので、チームみんなで頑張りたい」と気を引き締める林。九州以外でのタイトル奪取を、今年こそ成し遂げる覚悟だ。
写真:東海大九州は、準々決勝では玉井が小気味よく3Pを決めていった。
◆Dブロック−大阪学院大
一発勝負での強さには折り紙付きだが、1か月前の全関では#8吉井(1年・SF・大阪学院大高)という高さと器用さを併せ持つルーキーの存在で、戦いぶりにも安定感が増した印象のある大阪学院大。ここまで全関王者として、一見すると問題のない勝ち上がりとなっている。
ただ、主将の福田は「初戦の関学戦は、全関を勝ったことで僕も含めて悪い意味で余裕、驕りがあったように思う。なんとかそこで勝って、試合後のミーティングでもその話をしたにも関わらず、次の試合でもそうした部分が抜け切れていなかった」と反省を口にする。昨年も同じように全関を制しながら、西日本では決勝で苦杯をなめた。福田もその部分は「どうしても意識はする」という。「でも今日(準々決勝)は、前の2試合の反省があって、良い試合ができた。明日の相手も強いが、一戦一戦やっていくだけ」とも続ける。自身は全関での負傷が完調ではなく大事を取って欠場しているが、全関同様に心がけている雰囲気づくりの面では、チームは上向きのベクトルと言って良いだろう。
準決勝の相手となった東海大九州との西日本インカレでの対戦は、この4年間で3回目となる。過去2回はいずれも勝利を収めているだけに、今年も負けるわけにはいかない。
写真:教育実習で不在の選手もいる中で、コンスタントに得点を量産する木下。一時期から比べてかなり復調してきている印象だ。
ベスト4は2校を東海勢が占める構図に
西日本の学生界にとって、初夏の風物詩となっている西日本インカレが、今年も大阪で開催されている。昨年は、この舞台でノーシードから4位に到達した名古屋経済大が、その後のインカレでは初の6位入賞を果たすなど、東海・北信越以西のチームにとっては、シーズンの中でも重要なステップとなる大会である。
大会は既に日程の大半を消化し、エディオンアリーナ大阪をメイン会場に移した状況まで進んでいる。ベスト4の顔触れは、前回大会では、先にも触れたように名古屋経済大が躍進したが、上位3チームはいずれも関西勢だった。それが今回は、関西勢のベスト4入りは大阪学院大1チームのみ。東海地区から名古屋学院大と中京大の2チームが、さらに九州地区からも東海大九州が準決勝に駒を進め、各地区の間での実力伯仲ぶりを象徴する展開となっている。以下に各ブロックを勝ち上がったベスト4を紹介する。
写真:学生代表の経験も備える東海大九州・林。準々決勝では気持ちが入り過ぎ逆に緊張もあったというが、終わってみれば20得点の活躍ぶりだった。
◆Aブロック−名古屋学院大
今季、春の東海選手権を初めて制した名古屋学院大。#31東 宏輝(4年・PG)、#14東 克弥(4年・PG)の双子の両名にどうしても目が行くが、#18山田(3年・PF)や#27鈴木(2年・G)といった面々も侮ることはできない。
今季チームを束ねる存在となっているのが、主将を務める東 宏輝。プレー面のみならず、周囲への積極的な声かけも決して怠らない。「リバウンドからの速攻を狙いながらやっているが、その後のハーフコートオフェンス、アーリーオフェンスでも色んな形を使って相手のディフェンスにアジャストしろとも言われていて、それがプレーに出ていると思う」と語る。その言葉通り今大会目を引くのは、ここまでの4試合中3試合で100点オーバーを記録したオフェンス力の高さだ。過密な日程だからこそ、自信も高まっているだろう。
「東海地区以外では、インカレとかでも結果が出せていない。名古屋に来たのも、関東にこだわらないで、東海で結果を出して、東海から全国に出て、全国で結果を出すことが頭にあったから。だからこそタイトルが獲りたい」と話す東 宏輝。目標へ、あと2つの白星を並べることができるか。
写真:下級生の頃から注目されてきた東ツインズも最終学年に。弟の克弥も、兄・宏輝に負けてはいられない。
◆Bブロック−中京大
Bブロックを勝ち進んだのは、東海地区では伝統あるチームであり、この大会でも過去2回の優勝経験を誇る中京大。「スタッフと一緒にチーム作りをしてきた。スタッフのスカウティングがしっかりはまっていて、オフェンスで停滞してもスカウティングのおかげで、ディフェンスで持ちこたえられている。そうやって我慢したことが、結果につながっている」と主将の#44伊藤(4年・SG)が話すように、他チームと比較して抜きん出た選手が少ない印象だが、準々決勝では前半は対戦相手の新潟経営大を、僅か17得点とシャットアウト。高さの面では見劣りするが、ゴール下#30笹井(4年・C)が構えるディフェンスには自信を持っている。ゲーム終盤こそ新潟経営大の反撃を許したが、逆にこの場面では相手を上回るオフェンスが光り、盤石の内容でベスト4入りとなった。
近年の中京大は、新興勢力の台頭で思うような結果を残せていない。それでも「みんなには特別感があるかもしれないが、西日本優勝を目標にしてきたので、僕はここまでの結果は当然のことだと思っている」と、伊藤に浮き足立つ様子はない。伝統校としてのプライドも胸に秘め、41年ぶりの西日本制覇を実現させたい。
写真:準々決勝では22得点を挙げ、自らも満足できるプレーぶりだったという伊藤。このパフォーマンスを、残り2日間も継続させたい。
◆Cブロック−東海大九州
この大会だけにとどまらず、高さと能力価は関東を含めた今の大学界でも一定のレベルにある東海大九州。その中でも注目されるのがエースの#7林(4年・SF)だが、自身で過去3年間はいずれもベスト8が最高だった。「内容も大切だが、試合に勝たなければ次はない。とにかく勝つことを目標にしている」だけに、自身初のベスト4進出には、安堵の気持ちも見え隠れする。
ただ、ベスト4入りを決めた立命館大戦では、林よりもむしろ#20玉井(3年・SG)の活躍ぶりが際立った。3Pが面白いようにネットを揺らし、チームハイの24得点はすべて3Pによるもの。こうしたシュートの上手さに加えて、#11趙(2年・C)らビッグマンがインサイドに聳え、易々と相手に中を割らせない陣容も脅威だ。
昨年は春に熊本地震というアクシデントに見舞われたものの、今季のチームはここまで順調に推移している。それもこれも「新チームになってから、西日本で勝つこと」を目標に据えてきたからだ。「あと2つで実現するので、チームみんなで頑張りたい」と気を引き締める林。九州以外でのタイトル奪取を、今年こそ成し遂げる覚悟だ。
写真:東海大九州は、準々決勝では玉井が小気味よく3Pを決めていった。
◆Dブロック−大阪学院大
一発勝負での強さには折り紙付きだが、1か月前の全関では#8吉井(1年・SF・大阪学院大高)という高さと器用さを併せ持つルーキーの存在で、戦いぶりにも安定感が増した印象のある大阪学院大。ここまで全関王者として、一見すると問題のない勝ち上がりとなっている。
ただ、主将の福田は「初戦の関学戦は、全関を勝ったことで僕も含めて悪い意味で余裕、驕りがあったように思う。なんとかそこで勝って、試合後のミーティングでもその話をしたにも関わらず、次の試合でもそうした部分が抜け切れていなかった」と反省を口にする。昨年も同じように全関を制しながら、西日本では決勝で苦杯をなめた。福田もその部分は「どうしても意識はする」という。「でも今日(準々決勝)は、前の2試合の反省があって、良い試合ができた。明日の相手も強いが、一戦一戦やっていくだけ」とも続ける。自身は全関での負傷が完調ではなく大事を取って欠場しているが、全関同様に心がけている雰囲気づくりの面では、チームは上向きのベクトルと言って良いだろう。
準決勝の相手となった東海大九州との西日本インカレでの対戦は、この4年間で3回目となる。過去2回はいずれも勝利を収めているだけに、今年も負けるわけにはいかない。
写真:教育実習で不在の選手もいる中で、コンスタントに得点を量産する木下。一時期から比べてかなり復調してきている印象だ。
2017.06.09 (Fri)
11:00 青山学院大学vs 日本体育大学(順位決定戦)
12:40 筑波大学 vs 立教大学(順位決定戦)
14:20 日本大学 vs 専修大学(準決勝)
16:00 東海大学 vs 拓殖大学(準決勝)
2017.06.09 (Fri)
■国立代々木競技場第二体育館
東海大学93(21-9,22-12,18-18,32-29)68日本体育大学
筑波大学83(16-13,25-17,16-13,15-29,11-17*)89日本大学 *OT
専修大学123(42-16,24-10,29-20,28-21)67立教大学
青山学院大学72(15-30,19-14,17-20,21-19)83拓殖大学
東海大学93(21-9,22-12,18-18,32-29)68日本体育大学
筑波大学83(16-13,25-17,16-13,15-29,11-17*)89日本大学 *OT
専修大学123(42-16,24-10,29-20,28-21)67立教大学
青山学院大学72(15-30,19-14,17-20,21-19)83拓殖大学