トヨタ エスティマ ハイブリッド [X] AHR20W型 2.4L/150PS 4WD/CVT 諸元まとめ

トヨタ自動車の8人乗りミニバン、AHR20W型の3代目エスティマ ハイブリッドは2006/06から生産(または販売)が開始されました。ここでは2009/12モデルにあるXというグレードのカタログスペックを基に、この車が持つ性能について解説してみます。

ボディサイズが全長4800mm×全幅1820mm×全高1760mm、排気量は2362ccであることから、大雑把に分類すると2.4リットルクラス(2400cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる”高級車”にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4800mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium 4650mm超-4900mm以下 Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

AHR20W型 エスティマ ハイブリッド [2362cc/150PS 4WD/CVT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーTOYOTA
車名&
グレード
エスティマ ハイブリッド
X
その他G, Side-LiftUp-Seat
お値段3760000円
車両型式DAA-AHR20W
駆動&
変速機
4WD(AWD,四輪駆動)&
CVT(無段変速機,連続可変T/M)
ドア数&
定員
5ドア
8人
車体寸法長4800×幅1820×高1760mm
室内寸法長3010×幅1580×高1255mm
軸距&
輪距
2950mm
前1545mm/後1550mm
最小半径5.7m
最低高160mm
タイヤ前215/60R17 後215/60R17
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク
後ディスク
車両重量1930kg
エンジン諸元
原動機型式2AZ-FXE
気筒配列直列4気筒+モーター
排気量2362cc
圧縮比12.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力150ps(110kW 148hp)/6000rpm
最大トルク19.4kgm(190Nm)/4000rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費18.0km/L 42.3mpg
10・15燃費 47.0mpg
100km燃費5.6L/100km

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、エスティマ ハイブリッドの新車を432.4万円(諸費用として56.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2500cc以下13年未満45000円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷18.0km/L×120円/L66670円
オイル交換(5000km毎)1回5000円×2回10000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額6000円)月額6000円×12ヶ月72000円
ローン完済後の年間維持費243990円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額72070円×12ヶ月864840円
ローン返済中の年間維持費1108830円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると20,333円(完済前は92,403円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


カタログスペックから見えてくる要素

エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力108ps
6000回転時の馬力150ps
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク19.4kgm
6000回転時のトルク17.9kgm

まずおさらいとして、搭載している2AZ型2362cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力150馬力を、4000回転時に最大トルク19.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.87kg/ps(1930kg/150ps)、トルクウェイトレシオは99.5kg/kgm(1930kg/19.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3760000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25067円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は193814円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は63.5ps/L、トルクは8.2kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは4.8kgmとなり、このエンジンが150馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が96.0mmである2AZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6250回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.91になります。あらゆる要素を無視して1.70を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高6.0m3
1人あたりのスペース約0.8m3
室内長/全長62.7%
室内幅/全幅86.8%
室内高/全高71.3%
室内容積/車両体積39.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は6.0m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.8m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は62.7%、同じく室内幅と全幅の比率は86.8%、同じく室内高と全高の比率は71.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は39.0%でした。

車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.68m
期待される荷室の幅1.48m
対角線の長さ2.24m
期待される荷室の面積2.49m²

ここでは全長の35%を”期待される荷室の長さ”、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを”期待される荷室の幅”とし、それらを掛け合わせて”期待される荷室の面積”、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として”対角線の長さ”も計算してみました。

縦方向の長さが1.68m(対角線では2.24m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム

燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費18.0km/L
燃料タンク容量65L
航続距離(カタログ燃費)1170.0km
航続距離(80%燃費)936.0km
満タンプライス7800円
1万円でどこまで行ける?1500.0km

燃料タンクの容量が65リットル、JC08モード燃費が18.0km/Lなので、燃料が空になるまで走ったときの航続距離は1170.0kmになります。参考までに、きちんと定期メンテナンス(オイル交換、タイヤ空気圧の管理など)をしている状態で実際に走行したときの燃費をカタログ燃費の90%(16.2km/L)なら1053.0km、80%(14.4km/L)だと936.0km、70%(12.6km/L)になると819.0kmという走行距離になります。

ついでに燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を出してみます。レギュラーガソリンが1リットル120円とすると65リットルの給油で7,800円、上で計算した航続距離を踏まえると1170.0km(80%燃費時936.0km)を走行するのに7,800円かかる計算です。さらについでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみると、カタログ通りの燃費で走行できれば1500.0km(往復なら片道750.0km)、カタログ値の80%なら1200.0km(片道600.0km)離れたところまで行くことができます。

純正装着タイヤの215/60R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/60R17 | 直径 690mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
55
扁平
195/55R17
37.5km/h
直径 647mm
径差 -43mm
205/55R17
38.1km/h
直径 658mm
径差 -32mm
215/55R17
38.8km/h
直径 669mm
径差 -21mm
225/55R17
39.4km/h
直径 680mm
径差 -10mm
235/55R17
40.1km/h
直径 691mm
径差 +1mm
0%
60
扁平
195/60R17
38.6km/h
直径 666mm
径差 -24mm
205/60R17
39.3km/h
直径 678mm
径差 -12mm
215/60R17
40.0km/h
690mm
差 0mm
225/60R17
40.7km/h
直径 702mm
径差 +12mm
235/60R17
41.4km/h
直径 714mm
径差 +24mm
+5%
65
扁平
195/65R17
39.8km/h
直径 686mm
径差 -4mm
205/65R17
40.5km/h
直径 699mm
径差 +9mm
215/65R17
41.3km/h
直径 712mm
径差 +22mm
225/65R17
42.0km/h
直径 725mm
径差 +35mm
235/65R17
42.8km/h
直径 738mm
径差 +48mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない、195/60R17、195/65R17、205/55R17、205/60R17、215/55R17、225/55R17あたりのタイヤがおすすめです。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


AHR20W型エスティマ ハイブリッド(2.4L-NA 4WD/CVT)の得点(仮)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、それぞれの部門のそれぞれの項目を偏差値ベースで得点化したいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.87kg/ps40.46
1速ギヤ加速性能38.95
1L換算馬力63.5ps/L42.12
1L換算トルク8.2kgm/L32.89
WB/TR比1.9135.63
ワイド&ロー指数0.96743.46
前面の面積3.203m²31.54
最低地上高160mm46.71
スポーツ性能部門の得点311.76

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費18.0km/L51.94
年間維持費243990円56.00
100kmh回転数42.72
航続距離1170.0km79.18
車の大きさ15.375m³67.41
室内の広さ5.968m³77.62
最小回転半径5.7m38.51
馬力単価25067円46.11
ユーティリティ部門の得点459.49

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AHR20W型エスティマ ハイブリッド(2.4L-NA 4WD/CVT) の総合得点は 771.25 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。(投稿日:2011/07/19 更新日:2016/06/21)


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