黄色の正体は膿だった!?化膿ニキビの正体とは
ぷっくりと膨れ上がり、薄い黄色をしたニキビのことを“化膿ニキビ”といいます。名前の通り、ニキビの中に膿が溜まっているのが特徴です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖して炎症が起こると、それを撃退しようと体内の白血球がはたらきます。アクネ菌を撃退するために使われた白血球は最終的に膿となり、それが化膿ニキビという形になってあらわれてしまうのです。
つまり、化膿ニキビというのは、ニキビの中でもアクネ菌の繁殖が進んだ炎症の酷いニキビ。そのため、炎症が起こりたての状態である赤ニキビなどに比べて、治すのに時間がかかります。
■見た目は似ていても中身は違う!白ニキビとの違いに気を付けよう
薄い黄色をした化膿ニキビは、白ニキビと混同されがち。上記の通り、化膿ニキビは炎症の進行によって膿が溜まってつくられるものです。それに対し、白ニキビは過剰な皮脂分泌による皮脂が溜まってつくられる「初期段階のニキビ」のため、見た目は似ていてもニキビの重症度には大きな差があるのです。
そのため、化膿ニキビを白ニキビと思い込んで間違ったケアを行えば、化膿ニキビが余計に悪化してしまう可能性があります。化膿ニキビと白ニキビの混同には注意しましょう。
■化膿ニキビを放っておくと大変なことになる?
化膿ニキビができているとき、炎症は皮膚細胞の奥にある真皮細胞にまで及んでいます。真皮細胞での炎症が進行すると、痛みを感じる上に、細胞の異常によって凸凹の肌になってしまうことがあります。また、真皮細胞にあるメラノサイトにまで炎症が及べば、メラニン色素がつくりだされ、ニキビの場所に色素沈着が起こってしまうことも…。
このような事態を防ぐためにも、化膿ニキビができたときは、一刻も早く正しいケアを施してあげる必要があります。
主な原因は生活習慣!化膿ニキビをつくりだす3つの原因
化膿ニキビの原因には、以下のような生活習慣が深く関与しています。
■化膿ニキビの原因①ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足は免疫機能や新陳代謝を低下させます。すると、肌が生まれ変わるターンオーバーの周期が乱れて自然治癒の力が弱まり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖。初期段階のニキビが化膿ニキビにまで発展してしまいます。
■化膿ニキビの原因②喫煙やお酒
喫煙や過度なアルコール摂取は、胃腸障害の原因となります。胃腸障害が起こると栄養の吸収力が悪くなり、免疫機能や新陳代謝が低下。アクネ菌の増殖を招いて化膿ニキビをつくりだします。
また、ニコチンやアルコールによって肝機能が弱まると、身体の中から老廃物や毒素が排出されにくくなります。毒素や老廃物が血液を通って肌へと行き届けば、ニキビが悪化。化膿ニキビをつくりだしてしまいます。
■化膿ニキビの原因③生理不順
生理不順も化膿ニキビの原因となります。生理不順の状態というのは、ホルモンバランスが乱れている状態。男性ホルモンの分泌が増え、皮脂の分泌量が多くなってアクネ菌が増殖し、化膿ニキビができやすくなります。
いくら正しいケアを行っても、これらの生活習慣を見直さない限り、化膿ニキビと無縁の関係にはなれない可能性があります。まずは生活習慣の見直しを図り、化膿ニキビを徹底的に予防・改善していくのがおすすめです。
困ったら皮膚科へGO!化膿ニキビの理想的な治し方
化膿ニキビの中には、膿が詰まっています。化膿ニキビを潰せばその膿が周囲にまで広がり、ニキビの悪化を招いてしまいます。そのため、化膿ニキビができたときには決して潰さず、以下の正しい方法に従って治すのが理想的だと考えられます。
■皮膚科を受診して炎症を抑えよう
化膿ニキビは、膿疱(のうほう)と呼ばれる皮膚病の一種でもあります。そのため、皮膚科の診療範囲にも含まれており、「保険適用」で治療を受けることが可能です。皮膚科を利用すればニキビの炎症を食い止める薬を処方してもらえるので、真皮層まで炎症が及んでいる状態の化膿ニキビもスムーズに治すことができます。
なお、処方される薬は、エリスロマイシンやテトラサイクリン、ミノサイクリンいった強力な抗生物質がほとんど。症状が重度の場合には、ステロイドの注入を提案されることもあるようです。また、病院によってはレーザー治療などを行っているところもあります。レーザー治療では、毛穴に詰まった膿を取り出すことでニキビの炎症を抑えることが可能です。
■炎症が抑えられている間にスキンケアを見直そう
一方、皮膚科を利用しただけで、化膿ニキビを完全にきれいに治すのは難しいのも事実。皮膚科を受診しながらでも、スキンケアの見直しを行うようにしましょう。
化膿ニキビができると、肌を清潔に保とうとして、一日に何度も洗顔する人がいます。しかし、過度な洗顔は厳禁。一日何度も洗顔をすると、肌は乾燥状態となります。肌が乾燥すると、肌は乾燥を防ごうとして過剰に皮脂を分泌。大量の皮脂はアクネ菌の餌となるため、化膿ニキビがますます悪化してしまうのです。
また、一日に何度も洗顔すると、その分だけニキビに触れる機会も多くなります。ニキビに触れる機会が多くなれば、ニキビが潰れやすくなり、ニキビが広がったり、ニキビ跡が残ってしまうことにもつながりかねませんので気を付けましょう。
こういった理由から、化膿ニキビができたら過度な洗顔は控え、なるべく肌を刺激しないように気を付けてください。洗顔は一日二回までが基本といわれています。そして、洗顔後には乾燥を防ぐため、化粧水や乳液で丁寧に保湿ケアを徹底しましょう。
■アクネ菌の殺菌作用がある化粧水や乳液を利用しよう
なお、化粧水や乳液の中には、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する作用を持つものがあります。そういった化粧水や乳液を使えばアクネ菌の繁殖を抑えることができ、より効果的に化膿ニキビを治すことができます。
■日頃の生活習慣を改善しよう
前項でもお話した通り、化膿ニキビの原因は日頃の生活習慣にあります。ストレスや睡眠不足、喫煙や過度な飲酒、生理不順などは化膿ニキビの原因となるものです。そのため、化膿ニキビの治りを早くするためには、「日頃の生活習慣の見直し」が欠かせません。
まず、毎日6時間以上の睡眠をとり、身体の疲れを十分に解消しましょう。しっかりと睡眠をとっていれば、肌の再生周期であるターンオーバーも促進され、化膿ニキビの治りが早くなります。
そして、生活の中に適度な運動を取り入れましょう。運動はストレスの発散につながりますし、血行の促進や免疫力・基礎代謝の向上にも役立ちます。新しい肌細胞がつくられやすくなるので、化膿ニキビをきれいに治すことができるようですよ。
最後に、食事です。食事では、栄養バランスの整ったメニューを意識しながら、ニキビの原因となる脂質の代謝を促進するビタミンB6、抗酸化作用の強いビタミンAやビタミンC、ビタミンEなどを含む食材を積極的に摂取すると良いでしょう。
化膿ニキビはニキビの中でも炎症の進んだ重度の症状であるため、正しい治し方をしなくては、症状が悪化したり、ニキビ跡が残ってしまう事態につながりかねません。決して自分で治そうとせず、まずは皮膚科で症状を診てもらうようにしましょう。
放置厳禁!化膿ニキビが潰れてしまったときの正しいケア方法
化膿ニキビが潰れてしまった場合、放置は厳禁!化膿ニキビは、重度の炎症が起こっているためにできてしまうニキビです。そんな化膿ニキビを潰した状態で放置しておけば、ますます炎症は悪化。色素沈着やクレーター肌の原因となり、たとえニキビが完治したとしても、跡が残ってしまうことも。
そんな事態を回避するためにも、ここでは化膿ニキビが潰れてしまったときの正しいケアについてご紹介します。
■ニキビが潰れてしまった場合も、まずは皮膚科へ行くのがベスト!
化膿ニキビが潰れてしまった場合も、皮膚科を利用することをおすすめします。皮膚科へ行けば、抗菌薬を処方してもらえます。潰れてしまった化膿ニキビに抗菌薬を塗れば、ニキビの中の菌はもちろん、ニキビが潰れた際に周囲へと広がってしまった菌も殺菌することができ、炎症を鎮めながらニキビの悪化を予防することができます。
薬を塗った後は、自然治癒を待てばOK。雑菌を進入させないためにも、なるべく触らないようにしてくださいね。
■髪の毛やメイクで潰れたニキビを隠そうとするのはNG!
潰れた化膿ニキビを髪の毛で隠そうとすると、髪の毛にニキビの菌や膿が付着。その髪の毛がまた別の肌に触れてしまえば、そこには新しいニキビができてしまいます。また、髪の毛には目に見えない汚れや整髪料などが付着しており、髪の毛が潰れたニキビに触れる際、それらがニキビの中に入り込んでしまい、炎症が悪化する可能性もあります。潰れてしまった化膿ニキビには、なるべく髪の毛が触れないように気を付けるようにしましょう。
また、化膿ニキビが潰れてしまった際には、メイクにも注意しなくてはなりません。ニキビの潰れてしまった部分にコンシーラーやファンデーションを厚く塗れば、化粧品の成分がニキビの中に入り込み、よりニキビの炎症が悪化してしまう可能性があるからです。潰れてしまった化膿ニキビには、メイクは避けるのが理想的です。
■メイクが必要な場合はお肌に優しいものを使いましょう
「どうしても…」という場合には、無添加パウダーなどの肌に優しい化粧品を使用すると良いでしょう。
化膿ニキビは、日常生活の何気ない行動で潰れてしまうこともあります。「顔を洗ったときに手で潰してしまった…」「寝ている間に潰れていた…」「外用薬を塗ったときに潰れてしまった…」なんて方も、意外と多いのではないでしょうか。そんなときは、すぐに皮膚科へ行きましょう。あとは、ヘアスタイルやメイク、ニキビに触らないといったことを心掛ければ、抗菌薬の効果で時間の経過と共に治っていくはずです。
化膿ニキビを甘く見ていると、大変なことに…!?
黄色い化膿ニキビは、膿疱という皮膚病の一種です。そのため、「放っておけば治るだろう」というような感覚でいると、なかなか完治しないのはもちろん、色素沈着やクレーター肌といったニキビ跡が残ってしまう事態にも発展しかねません。
化膿ニキビは、皮膚科を受診したり、日常生活のちょっとしたことに気を付けるだけで、スムーズ且つきれいに治すことができます。黄色い化膿ニキビにお悩みの方は、是非とも今回ご紹介したニキビケアを実践してみてくださいね。