ワキガを治す薬はゼロでも消臭はできる!肌質別にお勧めの対策はコレ

「ワキガを早く治したい」「ワキガ臭で周りを気にしたくない」という思いから、ワキガを治す薬があるのか知りたい方は多いでしょう。

しかし、ワキガ用の薬は、塗り薬などでワキガ臭を抑えることはできますが、根本的に治すことはできません。日常生活が難しいくらいのワキガであれば、皮膚科や美容外科での治療が早くて確実です。軽度~中度のワキガであれば、塗り薬でも十分に効果が見込めます。

ここでは、ワキガ用の薬の効果と選び方、市販で避けた方がよい成分、病院でのワキガの治療法、ワキガの予防法までご紹介しています。

1:ワキガ用の薬は治すものではなく消臭として使う

ワキガを治療するには、病院の施術でアポクリン腺という汗腺(汗の通り道)を除去するか、破壊するしか方法はありません。一般や病院のワキガ用の薬は、消臭としては最適です。

アポクリン腺から出る汗は、水分が70~80%、他は脂肪酸やアミノ酸、アンモニア、尿素、鉄など、臭いのある物質となっています。それらが肌にある雑菌と交わることで、ワキガ臭は発生します。

ワキガ用の薬は、汗を抑えるために汗腺を塞いだり、臭いを中和する成分が含まれる物もあります。結果的に汗と雑菌の交わりが最小限に抑えられるので、ワキガ臭のニオイ軽減ができます。

飲み薬のイメージもあるかと思いますが、ほとんどは外用薬(塗り薬など)です。外用薬では、効果が期待できるほど肌刺激もあるので、ワキガのレベルに応じて対策すると良いです。詳細は次よりご紹介します。

2:ワキガのレベル別に一般と病院の外用薬を選ぶとよい

ワキガの外用薬は、成分濃度が高いほど効果も期待できますが、「かぶれ」や「かゆみ」といった副作用も起きやすいです。その為、ワキガのレベルに合わせて外用薬を選ぶことは、肌刺激を抑えることにもなります。

ワキガの外用薬には、一般と病院(皮膚科や美容外科など)の物があります。一般では薬用クリームやジェル、ロールオンタイプなどがあり、病院では『塩化アルミニウム液』が主に処方されます。

塩化アルミニウム液は、汗腺を塞いでワキガ臭を抑える水溶液です。高い効果を期待できますが、刺激が強いことから、その副作用でかぶれやかゆみが起こる場合もあります。はじめは水で10%ほど薄められたものを使い、次第に20%ほど濃度を高めて使用します。病院で処方される場合は、医師が肌質に合わせて濃度を調整しますが、肌に異常が出る場合は、使用を中止するしかありません。

この事から、肌刺激を最小に抑えながらワキガの対策を行っていくことが大切です。それには、ワキガのレベルに応じて一般品か病院の外用薬を選ぶと良いです。

ワキガレベルに関しては、以下の表をご参考下さい。

【ワキガレベルに対する外用薬の対策】

症状一般・病院の外用薬
レベル1・脇を直接触ったり、服の脇下を嗅いだら少しワキガ臭がする。

・脇毛は薄く、量が少ない。

・一般の外用薬
レベル2・少し汗をかいた時、対策をしなかった時にワキガ臭がする。

・脇毛は少し濃くて、量も多いと感じる。

・1週間など、たまに耳掃除をすると耳垢が湿っている。

・気づかない間に、服の脇下に黄ばみや汗ジミが出来ている。

レベル3・シャワーやお風呂上りでも、はっきりワキガ臭がする。

・脇毛は濃くて太く、量も多い。

・耳垢は湿りやすく、ねっとりとしている。

・服の脇下に黄ばみや汗ジミが付きやすく、洗濯しても取れない。

・病院の外用薬


■ワキガ消臭にお勧めの一般の外用薬

市販や通販など、一般で販売されるワキガの外用薬には以下の種類があります。

・クリーム

・ローション

・ジェル

・ロールオン(スティック)

・石鹸、ボディソープ

いずれもワキガ臭を抑える有効成分は含まれていますが、種類によって肌に合わない組み合わせもあります。その為、表のように『肌質別』や『汗の量』で選ぶことをお勧めします。

【肌質別・汗の量で選ぶ一般の薬用品】

肌質別・汗の量適切な薬用品コメント
乾燥肌・クリーム

・ローション

・ジェル

脇が乾燥している方は、雑菌が増えやすく、ワキガの悪化にも繋がるため、潤いを与えながら消臭できる外用薬が良いです。
敏感肌・ロールオン(スティック)
※主成分がミョウバン
敏感肌の方は肌への安全性が高いミョウバンがお勧めです。

ミョウバンは食品添加物でも使用される低刺激の成分で、多くのワキガ消臭剤に配合されています。

汗の量が多い方・ロールオン(スティック)

・石鹸、ボディソープ

汗の量が多い方は外用薬が流れやすいので、肌に密着しやすいロールオンタイプが良いです。ほか消臭効果のある石鹸やボディソープも合わせて使用するのもお勧めです。

【一般の外用薬に含まれる有効成分】

・ミョウバン

ミョウバンには収れん作用(皮膚を引き締める働き)があり、肌に塗ることで汗と反応して毛穴を塞ぐ働きがあります。また、高い殺菌作用があるので、雑菌の繁殖によるワキガ臭の増加を抑えます。

・フェノールスルホン酸亜鉛

フェノールスルホン酸亜鉛は高い収れん作用を持つ物質です。制汗剤に含まれる有効成分で代表的な物質で、汗を抑えることでワキガ臭を軽減する作用があります。

・クロルヒドロキシアルミニウム

フェノールスルホン酸亜鉛と同じく、高い収れん作用を持つ物質です。制汗剤として有名な物質の一つです。

・イソプロピルメチルフェノール

高い殺菌作用でワキガ臭を抑えることに役立ちます。肌にある雑菌と汗が交じる前に雑菌の増殖を防ぎます。

・ベンザルコニウム塩化物

こちらも高い殺菌作用でワキガ臭を抑えます。オロナインなどに含まれる殺菌成分もベンザルコニウム塩化物です。

・シメン-5-オール

肌への刺激が少ない殺菌成分のある物質です。刺激が少ないことから、多くのスキンケア剤に含まれています。弱い働きですが、毛穴を引き締め、汗腺を塞ぐ収れん作用もあります。

・柿タンニン

消臭作用と強い収れん作用に加えて、殺菌作用もあるため、ワキガ臭の軽減にも役立ちます。

これらの有効成分が含まれた外用薬は以下をご参考下さい。

【市販のデオドラント薬用石鹸で避けるべき成分】

ワキガ用のスキンケア剤だけに限らず、気を付けたほうがよい殺菌成分があります。「トリクロサン」などと呼ばれる成分で環境ホルモンのような働きをするため、人体に対して有害性を示す可能性があるためです。2016年9月には厚生労働省が石鹸製造を行う企業に対して、トリクロサンのから別の物質に切り替えるようにする勧告を出しています。

現在のところ日本ではトリクロサンによる健康被害は確認されていません。ただし人体が長い間、環境ホルモンの影響を受けるとホルモン分泌に異常をきたして甲状腺異常や成長障害などが起きる可能性が指摘されています。

■病院で処方されるワキガの外用薬

ワキガの外用薬では、主に『塩化アルミニウム液』が処方されます。

塩化アルミニウム液は、ワキガ臭を軽減する外用薬として、皮膚科や美容外科などで処方されています。汗に反応して汗腺を塞ぎ、皮膚を引き締める『収れん作用』があるので、高い制汗効果があります。

塩化アルミニウム液が含まれた市販品もあり、オドレミン・テノール液・エキシウムクリームといった名称で販売されています。ただし、病院で処方されるよりも成分濃度は低いので、効果は劣ります。

発汗が多いことでワキガ臭が強いとされた時は、『抗コリン薬』という内服薬を処方することもあります。

抗コリン薬に含まれるプロパンテリン臭化物は、発汗に関わる神経伝達物質のアセチルコリンの働きを抑制します。特に多汗症で処方されることが多いです。

副作用として口腔内が乾燥したり、便秘したり、尿が出にくくなったりすることもあります。また、抗うつ薬を服用している人は副作用が強まることがあるので、処方を受けることができません。

これらの薬は、一時的に汗を止めて、ワキガ臭を軽減することに役立ちます。

 

3:ワキガを根本的に治すなら皮膚科や美容クリニックがよい

外用薬や内服薬だけでは、ワキガを根本から治すことはできません。重度のワキガで生活に支障が出ているならば、皮膚科や美容クリニックで治療を受ける方が高い効果を得られます。その治療法について、以下にご紹介します。

ボトックス

ボトックスはボツリヌス菌が作り出した毒素を注射する治療法です。ボトックスは筋肉を麻痺させる働きがあり、発汗に関わる「アセチルコリン」という神経伝達物質の働きを抑制します。効果は6か月程度と一時的なものですが、制汗作用は非常に強くワキガ臭の軽減に効果的です。多汗症では健康保険を適用させることができますが、ワキガでは適用されません。

ミラドライ

ミラドライはマイクロ波によって、汗腺であるアポクリン腺やエクリン腺を効果的に破壊します。脇にマイクロ波を照射して水分に反応させ、熱が発生することで汗腺が破壊されます。傷跡が残らず、効果も半永久的、施術後の回復も早いことから、最先端のワキガ・多汗症の治療法と言えます。

レーザー

軽度のワキガは、レーザーによる医療脱毛でワキガ臭が改善されることがあります。脱毛レーザーは毛根ごと破壊するので、毛穴の中にあるアポクリン腺の働きも弱めることができます。重度のワキガには、ワキガ治療用のアキシラレーザーが高い効果を発揮します。

ボトックス、ミラドライ、レーザーの詳細については以下をご参考下さい

剪除法

剪除法はワキガ治療の中で最も確実性が高い治療法です。医師の目視により脇の下を切開して、アポクリン腺を物理的に切除します。ワキガの原因となるアポクリン腺がなくなるため、ワキガ臭が大きく軽減されます。再発の可能性も低くて有効ですが、手術痕が残るというデメリットがあります。

4:ワキガ予防にお勧めの生活習慣

生活習慣によってはワキガが悪化して、臭いが強まることもあります。特に軽度のワキガの方は、生活習慣を改善するだけで改善されることがあるので、以下のことに注意して実践すると良いです。

・食事

特に、動物性たんぱく質や脂質を摂りすぎないことが重要です。これらの栄養素はアポクリン腺から分泌される脂肪酸の量を増やし、臭いを強めます。アポクリン腺の働きも活性化させ、汗の分泌量が増えることにも繋がります。

・食事量

肥満になると体に熱が留まりやすくなり、汗をかきやすくなります。汗はワキガ臭の原因となるので、適切な食事量を維持して肥満を抑制することが重要です。特に揚げ物や脂肪分の多い肉、乳製品には注意しましょう。またよく噛んで食べることも重要です。噛むほど満腹中枢は刺激され、少量でも満腹と感じるようになります。

・腸内環境

腸内環境が悪いと、「アンモニア」「硫化水素」などの臭いの原因となる物質が、悪玉菌によって作られるようになります。これらは腸から吸収され、血流に乗り、汗として分泌されワキガ臭の悪化にも繋がります。腸内環境を良くするには善玉菌を増やすことです。特に『乳酸菌』が含まれた食品がお勧めで、発酵乳であるヨーグルトを毎日200gほど食べるだけでも、腸内環境が大きく変わります。ほか、ゴボウ、モロヘイヤ、切り干し大根といった食物繊維が多く含まれる野菜、牛乳やバナナ、大豆といったオリゴ糖が含まれた食品も善玉菌が増えます。

・運動習慣

運動は全身の代謝を向上させ、老廃物が排出されやすくなります。老廃物が溜まりやすい体は、血液を通してワキガ臭も強くなる傾向にあるので、定期的な運動は非常に効果的と言えます。急激な運動は心臓に負担がかかるので、無理なく続けられて、なおかつ汗もしっかりかける運動やスポーツを行うと良いです。20分以上の早歩きなどは、程よく汗がかける有酸素運動なので、心臓に負担がかかることなく続けられます。

・睡眠

寝不足は自律神経の乱れと、汗をかきやすい体質にも繋がります。これは自律神経の1つである交感神経のスイッチが、オンになった状態が続くためです。通常は、興奮や緊張を司る交換神経と、リラックス状態になる副交感神経がバランス良く切り替わります。このバランスを取るのに簡単な方法が十分な睡眠となります。適切な睡眠時間には差がありますが、最低6時間は眠るようにしましょう。

■精神的な発汗が多い人はツボ押しもお勧め

面接、面談、試験など精神的なストレスを受けるときに汗が多く出るはツボを押すのもお勧めです。「少衝」というツボが神経を落ち着かせて、精神的ストレスを緩和する働きがあります。少衝は小指の爪の生え際の薬指側にあるツボです。もう片方の手の親指で押し揉むようにすると良いです。痛くない程度に、10秒ほど目安にしましょう。

5:まとめ

・ワキガの薬は主に汗を止めることでワキガ臭を軽減する

・外用薬の中では塩化アルミニウム液が最も効果的

・ワキガを根本的に治したいなら皮膚科や美容クリニックでの治療がよい

・ワキガ臭の悪化予防のために生活習慣も見直す

・精神的な発汗が多い人は「少衝」というツボを押すことで緊張が緩和される