自宅のリビングに〈レグザ〉Z8シリーズを設置してみてのリアルな使用レポートを掲載。特に画質力の高さに注目してほしい。

  • 自宅のリビングに「レグザ 47Z8」を設置して使ってみた

普段、50V型のテレビを設置している、価格.comスタッフの自宅リビング(10畳程度)に、47V型の「レグザ 47Z8」を設置して2週間程度使用してみた。〈レグザ〉Z8シリーズはコンパクトな設計であるため、普段使用している50V型テレビよりも省スペースに設置できることはわかっていたが、それでも、「レグザ 47Z8」は想像していた以上に薄くてコンパクトな筐体であった。アンダーベゼルも含めてベゼルが薄く設計されており、画面が大きく感じるのが大きなポイント。設置してみての印象は、画面サイズはほぼそのままに、筐体がひと回り小さくなった感じがした。

  • 狭フレームで高級感のあるデザインが好印象

続いて、〈レグザ〉Z8シリーズの画質の印象をレポートしよう。筆者が自宅リビングのテレビでよく視聴しているコンテンツは、地上デジタル放送の番組(圧縮記録の録画番組も含む)、ブルーレイ・DVDの映画など。最近は、高画質なブルーレイ映画を視聴することが増えてきている。

「レグザ 47Z8」を設置してすぐに感じたのは、とにかく「輝度が高い」ということ。パッと見ただけでも高輝度で抜けのよい画質であることは明らかだ。ただ明るいのではなく、白の輝きや階調を再現する「ハイダイナミックレンジ復元」によって、ハイライト側の階調性が高いのがポイント。さらに、映像本来の色彩を再現する「広色域復元」を搭載しており、赤、緑、青すべての色が鮮やかで、かつ色飽和しにくくなっているのも見逃せない。高輝度で鮮やかな描写なのだが、自然な色再現を保ってくれるのだ。ディテール部をチェックすると、ライトなどみずから光っている被写体や、強い光が当たっている被写体などは色が飛ぶのだが(映像そのものの色が飛んでいる)、間接的に光が当たっている被写体は色が残るのである。明るさの再現と色再現の両方で余裕がある感じで、見た目に近い印象の映像を再現してくれる。また、高輝度パネルで白を白く表現できることもあるのだろうが、2週間さまざまなコンテンツを視聴してみて、気になるような色かぶりを感じることもなかった。これまで液晶テレビには「どこか作られたような映像を再現する」というネガティブな印象を少なからず持っていたが、〈レグザ〉Z8シリーズはその印象を覆した。特に、肌色の再現性がすばらしい。映画やドラマだけでなく、バラエティ番組でも人の肌色に違いを感じた。ライトが当たっている部分の階調が残り、艶を感じる肌色になるのである。

さらに、動画応答性についても報告しておきたい。動きの速い映像に対して残像感が発生するのは液晶テレビの根本的な弱点であるが、〈レグザ〉Z8シリーズでは、「それはもう過去の話」と言いたくなるくらい改善されている。〈レグザ〉Z8シリーズは、高輝度パネルでスキャニング時にも輝度が落ちないことで動画応答性が向上しているが、それが効果をもたらしていることがわかる。細かい人の動きや流れるテロップなど、ちょっとした動きでもくっきりとなめらかに表示してくれるのだ。動画応答性はかなり高く、従来モデルから大きく進歩していると感じた。

また、コンテンツにあわせて最適な画質が得られる「コンテンツモード」では、「4KマスターBD」の仕上がりがいい。4Kカメラで記録された4Kマスターのブルーレイを視聴する際に利用したいモードだが、それ以外でも高画質なブルーレイであれば、その効果を十分に発揮する。2K記録の高画質なブルーレイのミュージカル映画で「4KマスターBD」を試してみたが、「コンテンツモード」を「オート」にしておくよりも、高精細な映像を再現してくれた。ノイズリダクションがオフになるため、ノイズの乗っている2K映像だと逆効果になることもあるが、最新のブルーレイであれば、多くの映画タイトルで効果を発揮するはずだ。

「広色域復元」により、色を自然なイメージで鮮やかに再現する。ポイントとなるのは、光が反射している被写体。強い光が当たっていない場合、色が残るのである。特に、肌色の再現性が高く、微妙なトーンも描き切ってくれる(※写真は「レグザ 47Z8」の画面を撮影したものになります)

  • みずから光っている被写体に対して、無理に色を圧縮して表示することはせず、最適な表示に調整してくれる(※写真は「レグザ 47Z8」の画面を撮影したものになります)

大画面テレビのユーザーの多くは、「薄型テレビの内蔵スピーカーは音がよくない」という認識を持っていることであろう。筆者もその一人である。薄型テレビの内蔵スピーカーの音がよくない最大の原因は、テレビが薄型化したことでスピーカーユニットの容積を確保できなくなったことと、スピーカーを下向きに設置しなければならなくなったことの2点だ。

では、〈レグザ〉Z8シリーズの内蔵スピーカーはどうであろうか。新構造「ラビリンスバスレフ型」の採用により、容積は確保されているが、スピーカーは下向きのままだ。正直なところ、使用前は「これでは音には期待できない」と思っていたが、実際の音を出してみてびっくり。これが薄型テレビの下向きスピーカーから出ているとは思えないほど、パワーがあってクリアなサウンドだったからだ。

特に、クリアな音が遠くまで届くことに驚いた。普段使っているテレビも下向きスピーカーを採用したモデルであるが、それとはまったく異なっている。下向きスピーカーにありがちな、こもったような感じがなく、メリハリのある音が心地よく響いてくるのだ。たとえば、音楽番組ではボーカルの声が透き通った感じで伸びてくるほか、普段は聴こえてこないドラムなど楽器の細かい音も前に出てくる。また、サッカー中継では、サポーターの声援が生々しく再現された。一般的なテレビのスピーカーでは歓声や声援は平面的な音になりがちだが、〈レグザ〉Z8シリーズは違っており、スタジアムの雰囲気まで伝わってくる音であった。アクション映画では、一般的なテレビのスピーカーではつぶれてしまいがちな細かい効果音が耳に届く。さらに、音場が広いのも特徴で、リビングのどこにいても同じようなクオリティのサウンドを楽しめるのもポイントだ。薄型テレビの内蔵スピーカーとしては、非常にクオリティの高い音が楽しめる。もちろん、マルチチャンネルスピーカーと比べると、サラウンド的な音の楽しみ方ができるわけではないので、その点は違うわけだが、「薄型テレビの内蔵スピーカー=音がよくない」という認識は、このモデルについてはあらためたほうがいいだろう。

  • 新構造「ラビリンスバスレフ型」を採用した内蔵スピーカー

  • 音声メニューとして「ダイナミック」「標準」「映画プロ」の3種類を用意

今回、「レグザ 47Z8」に「タイムシフトマシン」用の東芝純正USB HDD「THD-250T1」(別売オプション)を装着して、最大6チャンネルの地上デジタル放送の番組をまるごと録画できる「タイムシフトマシン」を2週間程度を使用してみた。普段は、ブルーレイレコーダーを使って地上デジタル放送を録画して視聴しているが、「タイムシフトマシン」によって、リビングでのテレビの使い方がどう変わったかをレポートしたい。

まず、家族2人(筆者と妻)の自宅リビングでのレコーダーの使い方と視聴スタイルを説明しておきたい。専業主婦の妻は、リビングのテレビを「ながら見」も含めて1日に4~6時間くらい使用している。録画予約は毎週月曜の朝に1週間分をまとめて行い、夕方から夜にかけて時間が空いたときに録画したものを再生しているとのこと。時々、操作ミスで録画予約できていないことがあるようだが、毎日こまめに予約することはめんどうなのでほとんどしない。「録画できていないならそれでいい」(でも、本当は録画できていてほしい)と思っているようだ。筆者は、平日の帰宅後と、土日の休日に録画した番組をまとめて視聴するタイプ。レコーダーの自動録画機能を活用しているが、サッカーや野球などのスポーツ中継が録画されないことがあって後悔することも。また、妻の録画予約が優先される場合もある。ただし、事前に予約録画について妻に相談したり、みずから録画予約することはめんどうなのでほとんどしていない。簡単に言えば、録画予約については“めんどうくさがり”なのである。また、筆者も妻も、録画した番組をブルーレイディスクやDVDに保存することもない。「見たら消す」スタイルでテレビ番組を視聴している。

今回使用した、「タイムシフトマシン」用の東芝純正USB HDD「THD-250T1」は、「タイムシフトマシン」録画用として2TB、通常録画用として500GBのHDDを搭載している。この場合、地上デジタル放送を最大6チャンネル・約40時間分まるごと録画しておくことが可能だ。「タイムシフトマシン」はチャンネルと録画する時間を細かく設定できるが、家族で話し合った結果、チャンネルは最大の6つに設定して、録画時間も深夜まで設定しておき、6チャンネル・約40時間分のまるごと録画する設定で使ってみることにした。その理由は、東京キー局の民放5チャンネルのドラマをよく見ていることと、深夜にスポーツ中継があることを重視したためだ。

そうして「タイムシフトマシン」を2週間使用してみて、テレビの使い方が変わった。正確に言えば、レコーダーをほとんど使わなくなったのだ。「タイムシフトマシン」では「過去番組表」を使って約1日半さかのぼって番組を視聴できるわけだが、専業主婦の妻にとってはこれで十分であったようだ。どうやら、録画予約していた番組(特にドラマ)は、翌日か翌々日に見ることがほとんどだったようで、何日も残しておく必要がなかったという。また、約40時間の一時保管内に見ることができない録画番組については、通常録画用のHDDに保存して見ていたという。さらに、テレビを使っている時間が増えたとのこと。昼にテレビの電源を入れていることはほとんどなかったのだが、時間があれば「過去番組表」をチェックして、一日前の夜に放送していたバラエティ番組などを「ながら見」しながら家事をすることが増えたという。筆者の場合も同じで、帰宅してテレビの電源を入れて最初にやることは「過去番組表」をチェックすることになった。「タイムシフトマシン」によって、帰宅後に前日の深夜に放送していたスポーツ中継を見たり、これまでは見ることもなかったバラエティ番組などを見るようになったのだ。

筆者も妻も、もともと録画予約に対しての意識が低かったのだが、「タイムシフトマシン」でさらに低くなり、レコーダーを起動することはほとんどなくなってしまった。また、テレビ番組を見る機会が多くなったのもポイント。考えてみると、これまでは「放送中の番組と録画番組の今見られる番組」の中から面白そうなものを選択していたわけで、「タイムシフトマシン」によって「今見られる番組」が飛躍的に増えたのである。テレビ番組を見る(選択する)ことが増えるわけだ。

  • リモコンの「タイムシフト」ボタンを押すことで「過去番組表」を呼び出せる。「過去番組表」は、レスポンスもよくスムーズに操作することができる

  • 「タイムシフトマシン」の録画時間は曜日単位で細かく設定することが可能

  • 「タイムシフトマシン」で一時保管した録画番組は、通常録画用のHDDにムーブすることができる

以上、〈レグザ〉Z8シリーズを自宅リビングに設置してのレポートをお届けした。

〈レグザ〉Z8シリーズは、「東芝製2Kテレビの最強モデル(Zシリーズの最強モデル)」として訴求されている製品だ。実際に使ってみて強く印象に残ったのが画質だ。特に、ハイライト側の表現力と、自然で鮮やかな色再現性が魅力の高画質モデルとなっている。4Kモデルの〈レグザ〉Z8Xシリーズは、4Kパネルを生かした高精細な表現を得意としているが、2Kモデルの〈レグザ〉Z8シリーズは、階調と色のクオリティがずば抜けている。東芝の、「東芝製2Kテレビの最強モデル(Zシリーズの最強モデル)」と銘打たれるのも当然だと感じた次第だ。

さらに、“Zシリーズ最強”なのは、新構造スピーカーによる高音質や、「タイムシフトマシン」による録画機能にも及んでいる。画質、音質、録画機能のいずれにおいても、「東芝製2Kテレビの最強モデル(Zシリーズの最強モデル)」であることは疑いようがない。

このように、〈レグザ〉Z8シリーズは、液晶テレビ全体の中で見ても、トップクラスの性能・機能を実現したモデルに仕上がっている。「東芝の2Kモデルの集大成」と言っても過言ではない製品だ。これまで東芝の「Z」シリーズは、高画質・高機能な液晶テレビのトップモデルとして君臨してきたが、今回の2Kモデルの〈レグザ〉Z8シリーズの追加によって、42V型から84V型まで磐石のラインアップとなった。設置できる画面サイズや予算にあわせて、4Kモデルの〈レグザ〉Z8Xシリーズを選択するのもよし、2Kモデルの〈レグザ〉Z8シリーズを選択するのもよし。どちらも購入して後悔することはないはずだ。