糖質制限をすると、誰でも、体重がみるみるうちに減っていきます。栄養学の古い常識が染み付いた頭では、悪い病気でも患っているのではないかと疑うほどです。
強く実感せずにいられないのは、肉や脂肪をメインに食べて体重を増やすのは、常識的な量の食事では極めて困難だという事実です。
私は、肉も魚も卵も、揚げ物も、霜降り肉も、大好きです。特に制限することなく、あるものを食べたいだけ食べています。
にもかかわらず、どんどん体重が減っていってしまいます。
カロリー計算に基づいた古い常識からすると、にわかには信じられないと思いますが、実際に糖質制限をしてみれば、これが誰もが直面する事実です。
糖質の過剰摂取があってこそ、人間は太ることができます。
毎晩のように焼き肉を食べても太らない
一般的には、肥満の大敵は、脂っこい食べ物だと考えられています。
ダイエットと言えば、まずはカロリーが高い「脂質」を減らすのが古い常識です。
また、肉も敬遠されがちです。体重を減らしたいと思っているのに、毎日焼き肉を食べに行こうとする人は、まずいないでしょう。
が、実際には、毎晩のように特上カルビを食べたところで、肥満にはならないはずです(さすがにそこまでお金持ちではないので、試せないのが残念ですが)。
焼肉屋さんなら、肥満の原因は、白米、クッパ、ビビンバ、冷麺などです。
脂質=体重増加、という単純な話ではない
では、なぜ、肉や脂質を遠慮なく食べても、太らないどころか痩せていくのでしょうか。
ちょっと寄り道をして、文化人類学の話をしたいと思います。
カニバリズムをご存知でしょうか。物騒な話ですが、人間が人間の肉を食べる昔の習慣を指します。
カニバリズムにも様々なケースがあるようですが、一例を取りあげれば、「対象者の力を自身に取り込もうとする目的があった」とされています。
つまり、自分にはない能力であったり、資質であったりを、その人を物理的に食べることによって得ようという発想です。
これは当然ながら、科学的根拠がありません。現代人で、効果があると信じる人は、まずいないでしょう。
ところが、「肉や脂質を摂取すると太る」という先入観も、カニバリズムの迷信と似たところがあります。
問題は、タンパク質や脂質が体内に取り込まれて、どういう挙動を示すかです。
脂肪を食べたからと言って、それがそのまま体重増加となるわけではないのです。人間の代謝は単純ではありません。
カニバリズムは極端な例かもしれません。が、たとえばコラーゲンを食べるとお肌がプルプルになる、という酷い話があり、これを信じている(あるいは疑わない)人は少なからずいるようです。
コラーゲン – Wikipedia
コラーゲンを多く含む健康食品が、しばしば皮膚の張りを保つ、関節の痛みを改善すると主張され販売されている。しかし、ヒトでの信頼できるほどの有効性は確認されていない。 …
インスリンが体の脂肪を増やす
体重が増えてしまう最大の要因は、インスリンです。
インスリンが大量分泌されている状態では、糖質が直接的に中性脂肪に変わるのと同時に、すでに体内にある脂肪の代謝が抑制される(=基礎代謝が落ちる)ので、よけいに太りやすい体質になります。
この状態でいくら運動してもちっとも痩せないのは、みなさんもご存知のとおりです。私も30歳を過ぎてからは、週1〜2回のジョギングをした程度では、まったく体重が落ちませんでした。
※経済発展する以前の環境では、インスリン分泌が不可欠なエネルギー蓄積機能だったのだと思われます。脂肪にして蓄えておけば、長期に渡って食事ができなくとも、生命を繋ぎ止めておけます
※一方で現代は、災害や事故にでも巻き込まれなければ、長期間に渡って食事ができない事態は、まずありえません。あえて炭水化物を摂取する意義が薄れている、ということでしょう
糖質過多でなければ、脂質はエネルギーとして消費される
脂質は、脂肪組織に蓄えられてエネルギー源となったり、コレステロールの材料となって細胞膜の構築・維持に役立ったりします。
トリグリセリドは、糖やアルコールが体内で代謝されてできたグリセロールに、3個の脂肪酸が結合したもの。皮下や内臓周辺に貯蔵され、必要に応じて脂肪酸に分解され、エネルギーになります。
コレステロールとリン脂質は、あらゆる細胞の膜を形つくる成分になります。コレステロールの一部は脂肪酸と結合して細胞の中に貯蔵され、ステロイドホルモンやビタミンDの原料になります。
問題となるのは、脂肪組織に蓄えられる中性脂肪です。
糖質の過剰摂取をしていない体内では、インシュリンがそれほど多く分泌されないので、脂肪のエネルギー利用に待ったをかける要素はありません。
同時に、血糖値を維持するために、脂肪をエネルギーとして、タンパク質からブドウ糖を作り出します(糖新生)。
つまり、糖質の摂取量さえ適正であれば、脂質はエネルギー源として消費されます。
体重減少効果=(インスリン多+脂質制限)<(インスリン少+高脂質食)
糖新生で脂肪がエネルギーとして消費される量は「かなり多いようだ」というのが実感です。
常識的な範囲であれば、脂質を気にせずに満腹になるまで食べたところで、体重増加を引き起こすどころか、体重はどんどん減っていってしまうからです。
人間、肉や脂質を食べただけでは、肥満になることができません。
>同時に、血糖値を維持するために、脂肪をエネルギーとして、タンパク質からブドウ糖を作り出します(糖新生)。
糖新生は筋組織を分解してブドウ糖に変換するのですが、これを繰り返すと基礎代謝が落ち、ますますエネルギー消費しにくい体となるので、エネルギー摂取過多となると思うのですが、
>人間、肉や脂質を食べただけでは、肥満になることができません。
という表現はいささか過剰ではないでしょうか?
個人的には、糖質は一切不要とかいう「極端な」「過激な」糖質制限には異を唱えたいです。
人間の体は本体糖質を摂取することが一番効率よく活動出来る状態にできています。
脳細胞はブドウ糖しか代謝できませんし(例外的にケトン体も代謝できますが、これは飢餓状態に陥った際の保険のシステムというべきでしょう)糖質が一番旨味を感じるようにできています。
糖質を制限すると思考力も落ち、長時間集中していることができません。
現代では全く頭脳を使わない仕事など皆無ですし、糖質は絶対に必要な栄養素です。
極端な糖質制限は百害あって一利なし、とは言いませんが、人の活動にかなり制限をかけるものだと思います。
わたしは、米を中心とした炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質、食物繊維をバランスよく摂取することがベストと考えます。
もちろん、個人個人でベストな炭水化物の量は違うでしょうから、事情に合わせ増減するべきですが、ゼロにするのは良くありません。ただし、炭水化物を摂取しているのに、スイーツなど甘いモノを大量に摂取するというのは愚かです。
コメントありがとうございます。「糖質は一切不要」的な、極端な糖質制限に賛成しないのは、私も同意見です。
ただ、おっしゃっているような、
・糖新生を繰り返すと基礎代謝が落ち、エネルギー摂取過多になる
・糖質を制限すると思考力も落ち、長時間集中していることができない
というあたりは、実践してみれば簡単にわかりますが、事実と異なります。
運動せずとも基礎代謝は落ちませんし(私は15歳以上若い数値が出ます)、思考力も集中力もまったく問題ありません(私の仕事はWebディレクターなど、デスクワーク中心です。 脳の働きに影響が出るのは、極端な糖質制限を急激に行い、糖新生がうまく働かない場合のみ、と推測されます)。
仮に、理屈ではおっしゃるとおりなのだとして、なぜ私のような結果になるのか、あるいは(検索してみれば無数に見つけられるはずですが)同様の報告が相次いでいるのか、もう一度ゼロベースで考える必要があるのではないでしょうか。
自分もケトジェニック
1日の糖質摂取が10g満たない、多い時で30g
脂質を100g以上、
タンパク質を120g以上摂取してながら、
もう1年ほど
仕事やウエイトトレーニングを
ほぼ毎日行ってますが、
なんの問題もないどころか、体調はいい、健康診断の結果もやたらいい、
体内年齢的なのも実年年齢より10歳ほど若い。
そして。なにより、
その1年前は、糖質ばっかり摂取する生活でした。
肥満気味だったので、ケトジェニックをしり実践した所、全て改善されました。
古い学説、糖質が脳の唯一の栄養素、ケトン体は飢餓の緊急用の栄養素など、まったく事実ではないと実感ております。
自分自身基本的にケトン代謝で普通に生活してますから。
人類の歴史を考えれば糖質は不要であることは明らかです。長い歴史のなかで糖質を安定して摂取するようになったのはつい最近の出来事で、糖質の恒常摂取に人体が対応できているはずがありません。
ちなみにですが私は糖質完全カットの食生活を続けて10年程たちますが、糖質完全カットを始めてから風邪をひかなくなりました。関係あるかわからないですけどね。
>新生は筋組織を分解してブドウ糖に変換するのですが、これを繰り返すと基礎代謝が落ち、ますますエネルギー消費しにくい体となるので、エネルギー摂取過多となると思うのですが、
今更ながらのコメントですが、これって「糖質制限で体調が悪くなった」という人が陥る典型ですよね。
炭水化物を抜く分、脂質とタンパク質の摂取を増やすので問題ないです。
体調が悪くなった人は、単に炭水化物を抜いてるだけなので肌は荒れるだろうし筋肉も分解されてリバウンドしやすくなるでしょう。
それに基礎代謝と活動代謝を混同しておられるようです。
純粋に筋肉が1Kg増えて増加する基礎代謝はわずか13Kcalしかありません。
逆に筋肉1Kgが落ちても低下する基礎代謝は13Kcalです。
問題になるのは安静状態の基礎代謝じゃなく、筋肉を動かしてる時の活動代謝ですよね。
ここを混同すると話が変な方向に行っちゃいます。
こんにちわ。記事を拝見いたしました。
内容について質問いたします。
冒頭に
>私は、肉も魚も卵も、揚げ物も、霜降り肉も、大好きです。特に制限することなく、あるものを食べたいだけ食べています。
にもかかわらず、どんどん体重が減っていってしまいます。
と、ございました。
この意味は
①食べたいだけ食べても、体重が減っていって適正体重に落ち着いた。
②どれだけ食べても体重維持ができず、どんどん体重が減っていってしまった。
どちらでしょうか。
あらゆる専門家の言う事が全く逆だったり違ったりします。これは人類は体質や環境等違うため全人類に同じ事は言えないんじゃないかと思います。取り敢えず変なウンチクを分かった様に言うんじゃなくもし意見したい場合や反論したい場合は徹底的に自分自身でそれなりの期間試してみれば良いと思います。私は最初全く糖質制限なんかに反対でそれに反論するために実施したが4ヵ月で15㎏痩せて何より気分が良くなり食後の眠気は無くなり集中力は常に付いてやる気もでて血糖値も血圧もかなり下がって健康極まりないです。只、最初が辛くてそれはタバコを止めるのと同じ辛さでした。良く考えれば喫煙してる時はタバコ吸わないと集中できないしイライラしていたその感覚と一緒でした。こんなに体調が良くなってしまったので糖質制限を批判する事が全く出来ません。但し最初に言った様にこれで全人類が健康になるとは思いません。でも間違いなく私にとっては良かったと思います。皆さんどうか批判する場合は徹底的に勉強して忠実に長期間試してから言ってください。
こんにちは〜。
私は以前パン大好き人間で、その他炭水化物、甘いものも大好きでした。
心療内科医のご指導で糖質制限を始めましたが、3ヶ月経った頃からあまり欲しくなくなりました。
これって、糖質依存症とも言えるのではないでしょうか?
食後2時間経つと空腹感が来ましたが、上がった血糖値が下がる時間ですよね。
連投で失礼します。
私の効果としては、睡眠の質が良くなった事、肩こりの改善です。
体重の減少は望みじゃなかったので、太りたいです。
この歳で痩せると皺が増える!
スポーツをやっているからなのか、今の体重が適正なのか?
身長159cm 体重47kg 体脂肪20%
筋肉量を増やしたいです。
あまり強くはないですが、飲みます。今までほぼ飲まなかった泡盛、ウイスキーなど蒸留酒を飲むようになり、楽しみが広がりました。ただ、やや糖質が気になる、ビールやワインをも、飲まないわけではありません。
そうなんですね。ビール大好きだったんですが、糖質が気になるので、最近は焼酎です。
ちなみに炭水化物類は子供の頃から苦手でずっと食べてません。お肉大好きで、
日常食べてるものはまさにお肉とたまごと焼酎のみです笑