ますます盛り上がる4K! 今大画面テレビを買うなら4K対応モデルを選びたい
2014年は、本格的な4Kテレビ時代の幕開けを感じさせる年であった。どのメーカーのラインアップを見ても、40V型以上の大画面テレビについては、4K対応モデルがメインとなりつつある。
4K化の大きな波が来ている中、2014年の年末にかけて大画面テレビを購入するのであれば、今後長く使用できる4K対応モデルを選びたいところだ。4K対応テレビは、ラインアップの数が充実してきており、価格.comの「液晶テレビ」カテゴリーでは、2014年11月14日時点で、60を超える4K対応モデルが登録されている。また、4K対応テレビは、少し前では50V型以上が大半であったが、今では40V型から選べるようになっている。加えて、どのメーカーも、画質や機能を重視した上位モデルと、コストパフォーマンス重視の下位モデルに分け、ニーズに合わせたラインアップ展開を図っている。4K対応テレビも、サイズやコストなどのニーズに合わせて、適切なモデルを選べるようになってきているのだ。ただし、たとえ下位モデルから選ぶにしても、できる限り画質のよいモデルを選びたいところ。4K対応テレビのメガトレンドである、高いコントラストを実現しているか、自然で豊かな色が再現できる広色域(パネル)を採用しているかなどがそのポイントだ。さらに見逃せないのが、ラインアップ数の増加などもあって、4K対応テレビの価格が全体的にリーズナブルになってきたことだ。ニーズに合ったモデルをより低価格に購入することができるようになっている。この年末はまさに4K対応テレビの“買い時”を迎えていると言えよう。
〈レグザ〉J10Xシリーズの特徴をチェック 上位モデルと同様、全面直下LEDと高画質化技術を搭載!
今回紹介する〈レグザ〉J10Xシリーズは、東芝の製品ラインアップの中では、Z10Xシリーズの下位に位置するモデル。43V型の「43J10X」、49V型の「49J10X」、55V型の「55J10X」の3機種が用意されている。
J10Xシリーズは、東芝の4Kシリーズとしては下位モデルではあるものの、Z10Xシリーズと同じく、「全面直下LED」バックライトシステムと高輝度・広色域パネルを採用し、画質面の強いこだわりが魅力。Z10Xシリーズと同様、バックライトの明るさを高精度にエリアコントロールすることで、高コントラストで色再現性の高い映像を実現している。特に、4K対応テレビの下位モデルでありながら、高画質を実現するために、全面直下LEDを採用しているのがポイント。一般的に、全面直下LEDは、上位モデルに搭載されることがあるものの、下位モデルに搭載されるのは非常に珍しい。2014年11月14日現在、各メーカーの4K対応テレビの下位モデルをチェックすると、下位モデルで全面直下LEDを採用しているのは、J10Xシリーズのみとなっている。
さらに、J10Xシリーズは、広視野角で高画質なIPSパネルを採用。画面の横や斜めからの視認性が高く、リビングなど多くの人がテレビを見る環境であっても、安定した画質で楽しむことができる。加えて、Z10Xシリーズと同じく、映像処理エンジンには高性能な「レグザエンジンCEVO 4K」を採用。6144項目のデータベース参照と、64の色軸による高度なカラーマネージメントを行うことで、物体色が最明色(彩度を上げていくと、その物体が自ら発光して見えるようになり、蛍光色のような違和感のある色になってしまうが、その限界のことをいう)を超えないような高度な色再現性を実現する「4K広色域復元/64色軸カラーイメージコントロール」や、東芝がこれまで長年培ってきた超解像技術とノイズ低減処理技術を駆使して、2Kだけでなく4Kも含めた、あらゆる映像を高品位に再現する「4Kマスターリファイン」などにも対応している。これらの高画質化技術も、基本機能はZ10Xシリーズとほぼ変わらない。このように、J10Xシリーズは、上位モデルであるZ10Xシリーズとまったく同じ映像処理エンジンと高画質化技術を搭載しており、これだけでも、画質にこだわったモデルあることがわかるはずだ。
機能面では、4K放送の動画圧縮方式「HEVC」のデコーダーを内蔵しており、テレビ本体のみで4K配信サービス「ひかりTV 4K」(※2015年3月のアップデートで対応予定)の視聴に対応している。さらに見逃せないのが、東芝製レコーダーとの連携機能だ。複数のチャンネルの番組をまるごと一時保管できる「タイムシフトマシン」に対応するレコーダーと連携できる新機能「タイムシフトリンク」を搭載している。この機能は、J10Xシリーズのテレビ本体と、「タイムシフトマシン」対応レコーダーをHDMIとLANで接続することで、テレビ本体に「タイムシフトマシン」が内蔵されたかのように使用できる。リモコンの「タイムシフトリンク」ボタンを押すだけで、「過去番組表」を表示してレコーダー内の一時保管番組を閲覧・再生したり、視聴している番組の関連番組を画面下部に表示して、見たい番組にスマートにアクセスできる「ざんまいスマートアクセス」を利用することができる。
デザイン面では、アルミの質感を重視した狭額ベゼルや、スリムを追求したメタルフレームを採用し、高級感を演出しているのが特徴。シンプルながらも高品位なデザインに仕上がっており、リビングにすっきりと設置することができる。
4K対応テレビ下位モデルの機能を比較
続いて、〈レグザ〉J10Xシリーズの機能性の高さについて、他の4K対応テレビ下位モデルとの比較表を使ってチェックしていこう。
4K対応テレビの下位モデルの比較表
| モデル | J10Xシリーズ | モデルA | モデルB | モデルC |
|---|---|---|---|---|
| ラインアップ | 55V型、49V型、43V型 | 55V型、48V型、40V型 | 70V型、65V型、55V型、49V型 | 50V型、40V型 |
| パネル | IPSパネル | VAパネル | VAパネル | VAパネル |
| バックライト | 全面直下LED | エッジ型LED | エッジ型LED | エッジ型LED |
| 4K入力 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 4K配信 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| チューナー | 地上×3、BS・CS×2 | 地上・BS・CS×2 | 地上・BS・CS×2 | 地上×3、BS・CS×2 |
| 録画機能 | 2番組同時録画(地デジ見ながらW録) | 裏番組録画 | 裏番組録画 | 2番組同時録画 |
| レコーダー連携(録画機能) | タイムシフトリンク | ― | ― | ― |
こうして4K対応テレビの下位モデルの機能を並べてみると、J10Xシリーズのスペックが一歩抜き出ていることがわかる。他の3モデルと比べてもっとも大きな違いとなっているのが、やはり、バックライトシステムだ。いわゆる直下型LED(全面直下LED)を採用しているのはJ10Xシリーズのみで、残りはすべてエッジ型LEDバックライトとなっている。エッジ型LEDバックライトとは、画面の上下もしくは左右のみにLEDバックライトを配置するシステムで、画面の背後にLEDを並べる全面直下LEDと比べると、明るさのコントロールが難しく、コントラストも低くなってしまう。その点、全面直下LEDを搭載するJ10Xシリーズは、画面の明暗をしっかりと描き分け、高コントラストな映像を楽しむことが可能だ。さらにJ10Xシリーズは、映像処理エンジンに、上位モデルZ10Xシリーズと同じ「レグザエンジンCEVO 4K」を採用しているのもポイント。他の下位モデルでは、上位モデルよりも機能性で劣るエンジンを採用しているものもある。また、J10Xシリーズが採用し、4K対応テレビのメガトレンドである高輝度・広色域パネルについても同様だ。画質面を見ると、全面直下LED と高性能な画像処理エンジン、高輝度・広色域パネルを搭載するJ10Xシリーズが、下位モデルの中で高画質なシステムを採用していると言えよう。
全面直下LED(Z10Xの例)とエッジ型LEDのエリアコントロールの違いを比較
また、録画機能でも違いがある。いずれのモデルも、外付けUSB HDDへの録画に対応しているのは同じだが、他の下位モデルの多くが裏番組視聴(1番組録画)にとどまる中、J10Xシリーズは、地上デジタル放送を視聴しながら、他の地上・BS・110度CSデジタル放送の2番組同時録画(3チューナー搭載)が可能となっており、このポイントも重要だ。さらに、外部レコーダーとの連携機能として、あたかも「タイムシフトマシン」を内蔵しているかのように使用できる「タイムシフトリンク」を搭載しているのも見逃せない。「タイムシフトリンク」のような連携機能を持つのは、下位モデルの中では、J10Xシリーズのみである。
このように、J10Xシリーズは、4K対応テレビの下位モデルの中で、画質と録画機能の両方で高い性能を誇っていることがわかる。そうした性能の高さを考慮すると、コストパフォーマンスが非常に高いと評価できる。
価格.comスタッフが〈レグザ〉J10Xシリーズを使い倒した!
今回、価格.comスタッフの自宅リビングに、〈レグザ〉J10Xシリーズの43V型モデル「43J10X」を設置して1週間程度使用してみたので、J10Xシリーズの画質について、その感想をレポートしたい。
画質面でもっとも印象に残ったのは、全面直下LEDバックライトと高輝度・広色域パネルによる、明るくて色鮮やかな描写だ。普段、自宅リビングでは、50V型のプラズマテレビを使用しているが、描写の精細感と色再現の両方で、J10Xシリーズのほうが高品位であると実感した。特に、明るい映像でありながらも、青や赤などの難しい色がつぶれることなく表示されるのに驚いた。プラズマテレビでは、暗いトーンの映像はある程度の再現性を持っていると感じていたが、明るい映像で比較してみると、J10Xシリーズのほうが、再現性が高い。さらに、J10Xシリーズは、人肌などの質感表現も巧みなうえ、テロップなどの文字も非常にキレイに表示される。あらゆる点で「もうプラズマテレビには戻れない」と実感した。上位モデルZ10Xシリーズと比較してみても、クオリティで大きな差のない画質を実現していると思う。
また、地上デジタル放送がキレイに表示されるのもJ10Xシリーズのポイント。4K解像度(3840×2160)のパネルで、2K解像度(地上デジタル放送は1440×1080)の映像を表示するため精細感が失われると思う方もいるかもしれないが、J10Xシリーズは違う。高度な超解像処理によって、地上デジタル放送でもシャープに写してくれる。全体的にノイズが少ないのがポイントで、非常に高品位だ。
まとめ
〈レグザ〉J10Xシリーズは、上位モデルZ10Xシリーズと同等レベルの画質性能を持つ、コストパフォーマンスにすぐれた4K対応テレビだ。4K対応テレビとしては購入しやすい価格帯の製品ではあるが、画質にこだわる東芝の液晶テレビらしく、高コントラストで色再現性にすぐれた高画質を実現しているのが特徴。しかも、43V型から製品が用意されており、4K対応テレビとしては比較的小さな画面サイズを選択できるのもうれしいところだ。
さらに、「タイムシフトマシン」対応レコーダーとの連携機能「タイムシフトリンク」も、ユニークで便利な機能だ。特に、すでに「タイムシフトマシン」対応レコーダーを所有している方にとって魅力的な機能に写るはずだ。「テレビと合わせてレコーダーを購入したい」という方にとっても、テレビが、複数チャンネルの番組を一時保管できる機能「タイムシフトマシン」を内蔵しているように使えるのは、ポイントが高い。
このように、J10Xシリーズは、価格、画質、機能のバランスが取れた4K対応テレビとなっている。この年末に4K対応テレビの購入を検討しているのであれば、選択肢に入れておいて損はないはずだ。