プロが語るトリートメントでは髪の毛が治らない理由
2016/01/12
こんばんは村瀬です。
今回は美容師として踏み込んだ内容ですがトリートメントでは髪の毛は直らないという事についてお話します。
では、なぜ美容室でトリートメントをしたり自宅でシャンプーとトリートメントをしなければいけないかっていう事を記事にしていきます。
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トリートメントで髪の毛が治らない理由
以前ノンシリコンとシリコンシャンプーの記事を書きましたが実は自宅で行うトリートメントは髪の毛を痛める原因です。
そして美容院で施術するトリートメントも髪の毛が健康な髪の毛になる事もないのです。
ですから、私の美容院ではこれ以上傷まないように先にトリートメントを施術します。
トリートメントと言う施術のいろいろな考え方もありますが現在の最新科学でも直す事は絶対にありえません。ですから多くのメーカーが髪の毛の中の油分や栄養分を補給してシリコンなどのコーティング剤で髪の毛に閉じ込めるという作業をします。
実はトリートメントに含まれるシリコンは髪の毛からタンパク質を出さないだけでなくカラーリングやパーマ液といった本来髪の毛の外に出なければいけない成分まで閉じ込めてしまうのです。
昔良く美容院でカラーやパーマをした後1週間は洗わないでくださいと言われたのは毛髪内部に薬剤が残っているからです、現在でも施術後はお湯洗いだけにしてくださいと言う美容院も少なくはありません。
つまり、カラーリングで傷んだ髪の毛にトリートメントをするという事は毛髪内部に薬剤を閉じ込める原因原因になるのです。ですからトリートメントは必ず施術する前にする事が好ましいのです。
もちろん、カラーリング剤を分解するトリートメントや薬剤もあるので必ず先と言うわけではありませんが美容室で行うトリートメントは先にやるべきだと私は思います。
美容室でトリートメントをすすめる理由
じゃ~なんで美容院でトリートメントをおすすめされるの?答えは簡単です、客単価アップです。
カットやパーマ、カラーといった施術は技術がいるのでスタイリストにしかできません。多くの美容院ではアシスタントと言われる見習いの方がいます、アシスタントはまだまだ見習いなので一部の技術しかできませんので簡単なヘッドスパやトリートメントと言う技術を先に習得させます。
そうする事によってお客様にできる技術の幅が広がるというからくりです。
中には本当にトリートメントで髪の毛が治ると信じてトリートメントを熱心に進めている美容師さんもいるの100%必ずそういうわけでもありません。中には本当にお客様の髪の毛が良くなる為に研究をしている美容師さんも多くいる事は事実です。
トリートメントで本当に髪の毛を良くするには?
本当に髪の毛を綺麗にするには自宅でのシャンプーとトリートメントで適切なケアをして美容院で傷まないように施術してもらうしかありません。
私の美容室では先にトリートメントを施術する事によって髪の毛のダメージを最小限にします、そのためカラー後にトリートメントを施術するのと比べて質感は劣りますが、2回3回と繰り返すとカラーリングやパーマのダメージが少ないので繰り返す事に徐々トリートメントの効果を実感していきます。
市販のトリートメントにしろ美容室のトリートメントにしろ適切に使用しないと効果が表れません。
そして、トリートメントより一番重要な事は毎日どのようにケアするか?っていう事が大切になってきます。
特にヘアアイロンやドライヤーによるダメージは普通のダメージと違い物理的ダメージになるのでしっかりとケアをしなければいけません。
ドライヤーやヘアアイロンの熱のダメージを防ぐ為には洗い流さなトリートメントの種類と使い方を理解してちゃんと商品の特徴をよく知った上で適切な使い方をするだけで髪のダメージは変わってきます。それだけでなく使用する量も減り経済的にも負担にならないのでしっかり理解して選びましょう。
美容院でトリートメントをすると通常4000円~2000円ぐらいだと思いますがこれを毎月美容室でトリートメントをすると3ヵ月で12000円~6000円です。
これだけの金額があれば美容院でトリートメントをしなくても自宅で毎日ヘアケアできてしまうのです。
自宅ケアをして本当に髪の毛が綺麗になった例
5年ぐらい前の話です。
毎月2回来店されるお客様がいました、そのお客様はスーパーロングで髪の毛が傷んでいて何とか良くならないかと毎回思考錯誤して様々なトリートメントを使用していました。
そのお客様の髪の毛は施術したときはきれいになるのですが次に来店するときにはまた同じ状態に戻って来店されるのでトリートメントに疑問を持っていました、もちろんシャンプーやトリートメントも美容院で購入したものでしっかりとケアをしてくれていました。
そんな中、お客様が1年間ほど来店しない時期がありました。
最近来店しないので気にはなっていましたがその当時毎日が忙しくてなんで来店しないのかまで気にしていませんでした。
所が突然そのお客様が数年ぶりに来店されたびっくりした事が髪の毛の状態が非常によくなっているのです。
私は思わず『どこの美容院に行ってました?今までうちの美容院でトリートメントしていた時より良くなっています。』と聞いてしまいました。
そのお客様はこう答えてくれました『忙しくて自分でカラーしていて美容室にも言ってないんですよ~』『何か変えたとするとシャンプーを変えたかな?』
お客様はネットワーク系のビジネスを初めて忙しくなってしまったみたいで自分でカラーをしていて、自分が取り扱っているシャンプーを使っているというたったそれだけです、それだけで髪の毛が治るのは当時信じられませんでしたので、私はその方にさっそくシャンプーを紹介してもらうようにしました。
しかし、そのシャンプーとトリートメントの配合されている特別な成分はいっていなく髪の毛にいいと言われている栄養分も全く入っていいないんです。
私はなんでこのシャンプーでこんなに髪の毛が良くなるのか当時は疑問でした。
現在その会社は倒産してしまいシャンプーにどんな成分なのか知る事が出来ませんが記憶に残っているのは、洗浄成分が髪の毛に負担にならないように設計されていたように思えます。
その時から私は美容院でトリートメントをするよりも自宅でケアをする事の大切さを確信しました。
美容室の技術と自宅のケアが一番綺麗になる
本当に髪の毛を綺麗にしたい場合は美容院でカラーやパーマの技術で傷まないように施術してもらい、自宅でのケアが一番良いです。
カラーリングやパーマといった施術は実は適切に行えばどんな薬剤でもダメージを最小限に抑える事が出来ます。やり方がここでは説明しませんがカラーリングの場合はしっかりとした施術を行えば自宅に帰ってもカラーリングの匂いはしません。もしカラー特有の匂いある場合は髪の毛に薬剤が残っている証拠です。
それ以外のテクニックもたくさんありますがお客様の髪の毛を傷めないのが私たち美容師の仕事です。そして、次回美容院に来るまでの期間自宅でのダメージを最小限に抑えてもらう為にシャンプーやトリートメントをおすすめします。実は自宅のケアが美容院でトリートメントをするよりも大切です。
なぜなら、毎日ケアできるからです、1ヵ月だと30回髪の毛をケアでき2ヵ月だと60回です。この差は非常に大きいです。
洗濯に例えるなら毎日油汚れに強い粉潜在でガンガン洗うのかドライクリーニング用の洗剤で洗うのかと言う事です。
当然油汚れに強い粉洗剤で毎回洋服を洗うと色落ちや服の破損にも繋がるようにダメージになります。しかし、洗浄力の弱い洗剤だとダメージを最小限に抑えてくれます。洋服と同じく髪の毛も繊維でできているので自宅でのシャンプーやトリートメントで修復できる物はありません。ダメージを最小限に抑えるしか方法はないのです。
私がお客様にトリートメントをおすすめする時
現在の美容室でのトリートメントの考え方は疑似的に毛髪の栄養分・油分などを補給してコーティング剤で出てこないようにする手法か髪の毛にタンパク質を入れ熱で固めるという手法がほとんどです。こういったトリートメントは全て髪の毛を疑似的に健康な状態にしたり薬剤の過剰反応を抑える働きがあります。
では、トリートメントってやっても髪の毛は綺麗にならないの?って思いがちですが私もトリートメントをおすすめするときがあります。どういう時におすすめするかと言いますと、やっぱりこれ以上髪の毛を痛めて欲しくないのでおすすめします。髪の毛を治すとかきれいな状態に戻すとかそういった事ではありません。これ以上傷ませたくない場合におすすめします。
それ以外にもカラーリングやパーマ、ストレートといった施術の中でダメージがひどく施術できない場合や、施術したとしてもリスクがある場合はトリートメントをしてもらいリスクを減らします。
ハイダメージの方はトリートメントで薬剤が浸透しすぎないようにコントロールしたり、パーマがかからないぐらい傷んだ髪の毛もトリートメントで疑似的に掛ける工夫をします。こんな時なんかはトリートメントをおすすめしたりします。
トリートメント=メンテナンス
髪の毛はスマホの画面と同じとです。
スマホは落とすとすぐに画面が割れます、ですからみなさん割れないように画面にシートを張ったりケースに入れていると思いますが髪の場合はトリートメントが画面にシートを張るのと同じです。
髪も傷まないようにトリートメントで保護すると傷むリスクを減らしてくれるのと同じです。
もしスマホの画面が割れた場合接着剤を使用すればである程度直るかもしれませんがひび割れは完全には直らないはずです。髪も同じですトリートメントで疑似的に治ったように見せる技術はありますが完全には治りません。
スマホの画面を完全に直すにはガラスの取り換えです。髪の毛の場合は取り替えができないので傷んだ部分を切り落とすしかありません。
時々髪の毛が生きているように表現する方がいますが爪や皮膚の垢と同じで死んだ細胞です、ですから生き返る事もありません、そのためこれ以上痛めないという努力が必要です。
健康な髪としなやかな髪どっちが正解?
実は健康な髪の毛は普通に生活をしていたら傷みません。では健康な髪の毛ってどれだけ頑丈なのか説明する前にこんな記事を見てみてください。
何千年前のミイラが発見されたという記事ですが何千年たっても髪の毛はちゃんと残っていると思います。髪の毛は2000年経っても消えてなくなりません。それぐらい丈夫な物です。
では、現代の方は何でカラーリングやパーマをしていないのに傷むか?疑問に思いません?
傷む原因ドライヤーや紫外線、水道水に使われる塩素など様々な原因がありますが実は健康な髪の毛はもともとこういったダメージにも対応できるようになっています。
カラーやパーマなどしていない状態だと一番傷む原因はシャンプーやトリートメントです、実はトリートメントやシャンプー剤のほとんどに髪の毛を柔らかくする成分を使用しています。つまり、シャンプーやトリートメントで髪の毛を痛めて柔らかくし、コーティング剤でごまかす事によってしなやかになめらかな状態に変化をしてくれるのです。
意外と知られていませんが本当に健康な髪の毛はキューティクルがしっかりしていて逆にキシんだり引っかかるのが普通なのです。
キシむのがダメージと思いコーティング剤などを使用すると髪の毛を痛める原因になるのが真実なのです。もちろん、そういいった設計でないシャンプーやトリートメントもありますがそのほとんどは高価格な商品になってしまいます。