ペクチンは保湿効果が期待できると、幅広い年代の方が注目している成分です。

今回はペクチンの「保湿効果」に着目しながら、「ペクチンで肌ケアをする方法」「食事に取り入れる方法」など体に嬉しい美容効果を紹介します。

天然の多糖類「ペクチン」

ペクチンは、天然の多糖類です。

多糖類はデンプン、グリコーゲン、セルロースなどの単糖類が10個以上結合した構造のことをいいます。

単糖類は、それ以上加水分解できない糖類です。

多糖類であるペクチンは単糖類と比べると分子が大きいため、体内で糖分の上昇が緩やかになりダイエットにも適しています。

多糖類のペクチンは、化粧水、乳液などの肌触りを良くしたり、ドレッシングなどのとろみ付けなどに使用されています。

またペクチンは、いろいろな化粧用品に「保湿剤」「乳化剤」「乳化安定剤」「結合剤」として使用され、食品では食品をゼリー状に固める添加物として増粘安定剤として使用されます。

皮膚の保護剤や整腸剤として医療の現場でも使用され、食物繊維を補うための健康食品としても使用されているのです。

ペクチンは体に嬉しい食物繊維

ペクチンは食物繊維の一種。

体を作るのに必要な栄養素は、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・糖質の「五大栄養素」と言われています。

体作りに必要な五大栄養素にプラスして、最近注目されているのが第六の栄養素「食物繊維」です。

 

食物繊維は腸内環境を整えてくれる、女性にとって魅力的な栄養素です。

食物繊維であるペクチンには、水溶性と不溶性と2種類の食物繊維が存在します。

今回注目すべきは、ペクチンの中でも保湿性が高い水溶性食物繊維。

水溶性食物繊維は、オクラやこんにゃく、完熟した果実などに多く含まれています。

また、ペクチンは分子が大きいので、栄養素を吸収する時間をゆっくりにし体内の悪玉コレステロールや胆汁酸が吸収されるのを防ぎます。

さらに、コレステロール値を低下させ糖分の吸収を抑制するため、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。

そのため、ペクチンは生活習慣病になりにくい体作りにも欠かせません。

食物繊維は、腸内で食物を包み込んで排出することができるので、腸内環境が整い肌荒れの改善にも一役買ってくれると期待されています。

ペクチンは、HMペクチンとLMペクチンに分けられる

化粧品などに使用される保湿・保水などに長けているペクチン。

食品では手作りでジャムなど作られる方には馴染み深いワードだと思います。

でも実際のところ「ペクチンって何?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

まずは、ペクチンのことについて少し見ていきましょう。

ペクチンとは、大きく分けて「HMペクチン」と「LMペクチン」に分けられます。

HMペクチンとLMペクチン

  • ■HMペクチン⇒カルシウムを加えるとゲル化する。糖分や酸味の少ない食べ物に使用されることが多い。
  • ■LMペクチン⇒糖や酸性が強いときにゲル化する。糖分や酸味の強い食べ物などに使用されることが多い。

HMペクチン・LMペクチンともに、食品をゼリー状に固めるゲル化することに長けていますが、それぞれに個性があり食品などにより使い分けられています。

保湿効果に期待?!注目のりんごペクチン

りんごに含まれる水溶性食物繊維

ペクチンは、化粧水のテクスチャー(使用感)の保持や保湿に効果的です。

りんごには、水溶性食物繊維である「ペクチン」が多く含まれています。

そのペクチンのことを「りんごペクチン」と言い、コレステロールの低下や便秘解消に効果があります。

りんごは、1日1個食べると医者を遠ざけるとも言われるほど健康に良い食べ物なので、積極的に取り入れたいですね。

りんごペクチンは、特にりんごの「皮」に多く含まれているため、皮ごと食べるのが「便秘解消」「コレステロールの低下」に効果的です。

ペクチンは柑橘系フルーツからも取り入れることができますが、皮ごと食べやすい「りんご」のりんごペクチンなら、無理なく食事に取り入れることができるのでおすすめですよ。

水溶性食物繊維のりんごペクチンは、便のカサを増して腸内の運動を活発にしてくれるので、整腸作用が期待でき、腸内ケアへの効果が注目されています。

ペクチンのほかにも、ポリフェノール・ミネラル・ビタミンを多く含み肌質の改善や効果を実感できます。

腸内の善玉菌の増加・悪玉菌の減少や、急激な血糖値の上昇する効果も期待できるのです。

健康効果にも注目のりんごペクチン、腸内環境を整えることで美容にも効果があることをご存知ですか?

腸内環境が整わないと老廃物が溜まり、その老廃物から毒素がでて、肌荒れや病気の原因になります。

肌のコンディションを整えるなら、まずは腸内環境を整え体の内側から改善することも大切です。

ペクチンのケイ素がコラーゲンを束ねて肌の弾力アップ

りんごペクチンの中に含まれるミネラルのケイ素によって、コラーゲンの組織を束ねて弾力ある肌へと導きシワを防ぐ効果も期待できます。

また、ケイ素は肌のターンオーバー(※1)を手助けしてくれるため、健やかな肌の成長促進には欠かせません。
(※1)肌のターンオーバー…肌の生まれ変わりのことを、ターンオーバーと言います。ターンオーバーの周期は個人差がありますが、28日から56日程度。新陳代謝が低下すると、ターンオーバーの周期も遅くなると言われています。

コラーゲンだけでなく、カルシウムを効率よく補給させるためにもケイ素を含むペクチンは、とても優れています。

ペクチンによる保湿効果で乾燥肌の改善も期待できるので、「保湿をしっかりとしたい」「肌の弾力を上げたい」という方には重要な栄養素です。

りんごは皮ごと摂取して効率アップ

りんごペクチンを効率よく摂取するには、りんごを皮ごと食べることが重要です。

りんごペクチンは皮にたくさん含まれているので、焼きりんごやアップルパイを作るときも、皮ごと調理していただくのがおすすめ。

皮ごと摩り下ろして、スムージーなどを作るのもいいですね。

腸内環境を整え、肌弾力のアップが期待できるだけでなく、おいしく食べられるのも「りんごペクチン」のポイントです。

無添加・天然素材の化粧水

ゆずの種を使った化粧水

りんごペクチンと同じように保湿・肌改善を期待できるのが、ゆずの種で作ったペクチン化粧水です。

ゆずの種をお酒につけることで、種の周りが保湿成分のペクチンに覆われます。

天然素材で作れる、ゆず化粧水のゆずとその種には以下の成分が含まれています。

ゆずの種には、肌に潤いをプラスし保湿が期待できるペクチンと、コラーゲンの生成を促すビタミンC、リラックス効果が期待できるリモネン、血流改善できるヘスペリジンなどが含まれます。

肌への保湿と血流改善などが期待できるゆず化粧水は、家庭でとても手軽に作ることができるので、無添加・天然素材の安心の化粧水を作ってみたい方にもおすすめです。

安心素材のゆず化粧水の作り方

まずは、ゆず化粧水が自分の肌に合うかどうかを試してほしいので、少量のレシピをご紹介します。

■ゆず化粧水の材料■

  • ゆずの種:大さじ1程度(約10g ※ゆず1個で20個くらいの種が取れます。)
  • 日本酒(焼酎・水でもOK)(※2):50ml
  • ゆずの絞り果汁:1個分(無くてもOK。日本酒の香りが苦手な方は入れるのがおすすめ。)
  • 煮沸消毒した瓶:1本    
  • 竹串:1本(種を取るのに便利。)

(※2)日本酒が苦手な方や、アルコールがお肌に合わない方は「水」で作ることもできます。敏感肌でもゆず化粧水を使用することができますが、ゆず化粧水は「皮膚への刺激」「発疹」「赤み」「かゆみ」「かぶれ」などが起こる場合が稀にあります。初めて使用するときは、パッチテストなどを行ってから使用してください。副作用などがでた場合、使用を控えるようにしましょう。

手順としては、

  1. ゆずの種をゆずから取り除き、煮沸消毒した瓶にいれる
  2. その瓶に日本酒を加え冷暗所に1週間置けばできあがり

手に取ると少しとろみを感じますが、意外とサラッとしたテクスチャー。種の周りはプニプニとしていて、さわり心地が楽しいです。

肌につけた感覚は、肌と手が密着する感触で、肌につけたときもピリッとしたような刺激も無いのが魅力。

付けた後はベタつきも感じることなく、サラッともっちりとした肌のできあがりです。

種は2回程度であれば繰り返し使えるので、経済的なのも嬉しいですね。

ゆずの化粧水は、ペクチンの作用で肌に潤いを与え、保湿効果に期待ができます。

さらに、ビタミンCの作用で、メラニン色素の沈着を防ぎ「しみ」「そばかす」を予防する効果も期待できますよ。

体に嬉しい効果!内側からも外側からもキレイ

ペクチンを多く含む食品

体に嬉しい効果が期待できる、ペクチンを含み食べやすい果物と野菜は以下の通りです。

ペクチンの1日の摂取量(※3)は、子どもで約2g・大人で約4gです。

りんごは1個約200~350gほどなので、りんごであれば、一日に皮ごと1~2個食べれば良いことになります。

どの野菜も、スーパーに売っているような食品ばかりなので、料理もアレンジがききやすく普段の食事で積極的に取り入れることができますね。

(※3)ペクチンを多くとりすぎると、ミネラル・ビタミン・カリウムなども一緒に排出されてしまうため、1日の摂取量を目安にとり過ぎないように注意しましょう。

体に嬉しい効果で手軽にキレイをゲット

健康食品や医薬品にも使用されるペクチンの、体に嬉しい健康効果は以下の通りです。

ペクチンは、肌の表面を覆い水分の蒸発を防ぎ肌の保湿を保つことができます。

ペクチンは、水溶性の食物繊維なので腸内に溜まった老廃物をかきだして腸内を掃除してくれますよ。

老廃物が腸内に溜まってしまうと、老廃物が体外に出ようとし「吹き出物」「肌荒れ」として皮膚症状として出てきてしまいます。

腸内環境を整えることで、肌荒れの原因となる老廃物を排出して「美肌」へと導いてくれるのもペクチンの魅力です。

また、水溶性食物繊維のペクチンは、体内でコレステロールが吸収されるのを防ぎコレステロール値を下げ、腸の働きを調節します。

腸内環境が整うことで、栄養を吸収する腸が食べたものの栄養をしっかりと吸収できるので、疲労の回復にも効果的です。

ペクチンを効率よく摂取する方法

キーポイントは「食べ合わせ」

最後は、ペクチンを多く含む「りんご」を効率よく摂取するための食べあわせを紹介します。

おいしく食べるだけで、健康とキレイを手に入れましょう。

ヨーグルト×りんごで腸内環境を整える

ヨーグルトの乳酸菌と、りんごの食物繊維の相性はバッチリ。

食物繊維が乳酸菌のエサとなり、乳酸菌の増殖を助けてくれます。

乳酸菌の善玉菌が活発になると、腸内環境が整うので整腸作用にも期待できます。

腸内環境が整えば、腸から栄養素をしっかりと吸収できるため、体に必要な栄養が蓄えられ、肌そのものの質が体内からアップしますよ。

朝の忙しい時間でも、りんごとヨーグルトで元気いっぱい!腸内環境を整えることで、大腸ガンの予防にも効果的と言われています。

アボカド×りんごでコレステロール値が低下

 

アボカドは森のバターと言われ、女性に特に人気の食材です。

アボカドには、ビタミンE、ミネラル、食物繊維が含まれているので、アボカドだけでも充分若々しい体を保つ栄養素を豊富に含んでいます。

また、アボカドを食べると悪玉コレステロール値を低下させる効果が期待でき、そこにりんごのペクチンの力をプラスして、腸内の悪玉コレステロールを排除する相乗効果が期待できます。

ビタミンたっぷりで、スムージーやサラダでもおいしくいただけますよ。

バナナ×りんごで便秘・下痢の解消

美容にも健康にも嬉しい効果が期待できるバナナもりんごと相性抜群。

バナナとりんごは食物繊維が豊富な食べあわせで、自然な排便を促す効果が期待できます。

おなかの調子が良くないときは、摩り下ろしたりんごとバナナのスムージーを飲むのもおすすめです。

ペクチンのパワーで腸内環境を整え、便秘解消と下痢解消に期待。また、満腹感も出るため、ダイエット効果も期待できます。

サツマイモ×りんごで老化防止

さつまいもには、ビタミンCが含まれ、コラーゲンの生成を促します。

また、ビタミンEのパワーで抗酸化作用に期待ができます。

ポリフェノールを含んだりんごと一緒に食べれば、より抗酸化作用の効果を実感できますね。

抗酸化作用だけでなく、りんごにもさつまいもにも食物繊維が含まれているので、便通改善にも一役買ってくれますよ。

まとめ

ペクチンは、潤い成分を覆い保湿効果が期待できるので、肌を乾燥からしっかりと守ってくれます。

また、水溶性食物繊維の力で腸内環境を整え、腸がしっかりと栄養を補給して肌を根本から美しくしてくれる効果にも期待ができますよ。

乾燥しがちな季節、身近に手に入る食品からペクチンを摂取して体の内側からも外側からもキレイを手に入れてみませんか?