皮脂と水分のバランスが大事!鼻の黒ずみの原因と対処法を知ろう

鼻は皮脂の分泌腺が多く、水分と油分のバランスがくずれやすい場所です。

そしてトラブルが目立ちやすい。お肌の悩みは、私たちを取り巻く環境や、生活習慣が引き起こしています。

一度見直してみませんか。何気ない行動が美肌へと導きます。

黒ずみの原因になってしまう皮脂は、なくてはならない存在

皮脂というと鼻はテカルし、メイクも崩す。そして毛穴も目立つ。良いイメージを持っている方は少ないのではないでしょうか。

皮脂は肌を外部刺激から守る

顔の皮脂の分泌腺は、およそ20万個。

皮脂は、同じく毛穴から分泌される汗と混じりあって、皮脂膜を作ります。

そして紫外線や化学物質、自然界にいる菌、ほこり、汚れなど外部の刺激から肌を保護し、肌の水分の蒸発を防ぐという役割も果たしています。

顔の皮膚は他の部位より薄く、デリケート。鼻は分泌腺が多くその分、テカリやすいのです。

黒ずみができてしまう仕組みとは

「鼻の黒ずみ」は皮脂が過剰に分泌されて起こります。

しかし原因は1つだけではありません。ほかの要因によって4つのタイプに分けることができます。

・角栓毛穴
皮脂と古い角質、メイク汚れなどが混ざり合い、空気に触れることで酸化。黒くなる毛穴のことです。過剰な皮脂を分泌させないこと、皮膚の生まれ変わりを正常化させることが大事です。
・メラニン毛穴
紫外線や摩擦による外的な刺激により毛穴付近にメラニンが発生、黒くなる毛穴です。シミの状態なので、毛穴に汚れはありません。シミと同様の対策が求められます。
・乾燥による開き毛穴
水分不足により乾燥し、皮膚がたるんだ状態。そのため毛穴が開き黒く見えます。乾燥を防ぐため皮脂が過剰に分泌されて鼻は脂っぽくなります。水分で保湿し皮脂とのバランスを整えると改善します。
・オイリー毛穴
遺伝やホルモンの乱れ、たばこ、食生活の乱れなどが原因。過剰な皮脂分泌で毛穴が酸化。すり鉢状になり、光の関係で黒く見えます。ビタミンC誘導体入りの化粧水で、肌と毛穴を引き締めます。

皮脂が過剰に分泌されてしまう原因

肌は皮膚表面の表皮とその内側の真皮、そのまた内側にある皮下脂肪の3重構造です。

表皮の表面は皮脂膜が覆い、その下には角質細胞が重なって角質層を形成しています。その角質層を満たしているのが天然保湿因子(MMF)、セラミド、皮脂など保湿成分です。

細胞と細胞が水分を抱えた保湿成分で密着していれば、外界からの有害物質が侵入することはありません。

お肌の生まれかわりもスムーズできめが乱れたり、乾燥でヒリヒリするなど敏感になったりすることはないのです。

4つの黒ずみのタイプを見ると、外部から影響、生活習慣、肌内部の乾燥を防ぐために過剰に皮脂が分泌されているのがわかります。

角質層内で皮脂と水分のバランスが崩れてしまっているのですね。

オイリー肌のつもりが、実は隠れ乾燥肌だったなんてことも

しっかり洗顔しているのに、しばらくすると鼻のあたりが脂っぽい。

それは、洗顔のし過ぎかもしれません。洗顔は、ニキビ予防や肌を清潔に保つためには必要ですが、必要以上に皮脂を取ってしまうことがあるのです。

熱いお湯を使ったり、強い洗浄剤が含まれている洗顔料を使用したりしても同様です。

カバーしていた皮脂膜が剥がされ、肌はむき出しの状態。肌の内側の水分は保持できなくなります。

皮脂を分泌して表皮の乾燥を防ごうとする、これが隠れ乾燥肌の状態です。

そして乾燥した肌が厚い角質の層を作る

乾燥は、皮膚の生まれ変わりを妨げ角質を厚くします。肌の表面が乾燥すると粉を吹いたり、突っ張ったりしますよね。

毛穴の中も同様です。水分で十分に潤っていれば、古くなった角質は剝がれやすく、新しい皮膚に生まれ変われます。

乾燥はそれを邪魔するため、古い角質が剥がれにくし、角質も厚くなります。

そして潤い補強のため皮脂の分泌を加速化。これが混ざり合って、鼻の黒ずみと成長するのです。

皮脂膜がないと、肌の水分は奪われやすくなり、皮膚はたるむので毛穴の開きなども起きてきます。

もし鼻だけが脂っぽいのであれば、乾燥による毛穴の開きを疑ってもいいのかもしれません。

活性酸素が肌を攻撃

活性酸素とは、紫外線、大気汚染、ストレスなど有害な環境や物質が、体内に入ったり浴びたりすると、体の防衛のために作られ、無害化する働きを持ったものです。

しかし、大量に作られすぎると、体内の健康な細胞まで攻撃して悪影響を及ぼします。その細胞が皮膚であれば、角質層の細胞に浸透し肌荒れを起こします。

特に紫外線は、肌表面の乾燥を招き、毛穴付近のメラニン増加を促進。角質層の細胞の生まれかわりが乱れ、メラニン毛穴と発展することもあります。

その一方で肌奥まで侵入し、真皮を満たしているエラスチンやコラーゲンの生成が妨げます。

乾燥やハリの低下を招き、毛穴の周りの皮膚のたるみにつながっていきます。こちらは乾燥による毛穴開きタイプですね。何もないのに毛穴が影になり黒く見えるのです。

ストレスはホルモン分泌の乱れを招く

活性酸素発生の原因のストレスも有害です。

日常生活にストレスは、つきもの。特に女性は、仕事に家事、育児などに追われ自分の時間をゆったり持つのは難しいですよね。

それに応じるように交感神経が活発になり、その結果、男性ホルモンが分泌されます。

実はほんの少し女性にも男性ホルモンがあるのです。

普段は女性ホルモンのエストロゲンが封じ込めていますが、ストレスでそのバランスが崩れてしまいます。これが余分な皮脂の分泌を促してしまうのです。

また、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲストロン(黄体ホルモン)との分泌のバランスが崩れてもやはり、過剰に皮脂は分泌されます。

生理前にお肌が脂っぽくなることがありますよね。それがこの状態です。顔全体が脂っぽいのであれば、オイリー毛穴を引き起こすこともあるでしょう。

乾燥は角質トラブルの元

肌の乾燥はお肌の生まれ変わりを乱し、古い角質を剥がれにくくし、バリア機能を低下させ、毛穴を開きます。ではどうしてお肌は乾燥するのでしょうか。

ダイエットは肌を乾燥させる

食事を抜いたり、一つの食品だけ食べたりするようなダイエットは、栄養のバランスが崩れ、お肌まで必要な栄養分が回らなくなる可能性があります。

肌は、たんぱく質でできています。肉を太るからといって取らないでいると、皮膚の生成がうまくいきません。角質層の保湿成分も減り肌荒れに。

また、ダイエット中だからと言って油を抜くのも問題です。油は一概に悪いとは言えません。

オメガ3やオメガ6と呼ばれる油は不飽和脂肪酸といい、魚や植物の中に含まれています。細胞膜や水分を保湿しくれるセラミドの材料になり、なめらかは肌を作るには必要なものです。

化粧品で肌は乾燥することも

ファンデーションや化粧下地には、余分な皮脂を吸着する成分が入っているものがあります。鼻はテカリやすい部分なので、その対策としてうれしい機能です。

しかしその作用が強すぎると乾燥してしまう危険性があります。保湿成分の入ったものを選ぶと良いでしょう。

また、UVカット剤にも要注意です。含まれている紫外線吸収剤や紫外線散乱剤は、刺激が強く乾燥を引き起こします。

紫外線は肌の乾燥や、肌のハリを低下させる有害物質ですが、それを防ぐUVカット剤も肌には無害とは言い切れません。

紫外線カット効果が強くなればなるほど、肌への負担が大きくなります。こまめに塗りなおすなどして、必要以上にSPFが高いものは使わないということも重要です。

やってはいけない毛穴ケア

毛穴パックは、毛穴の汚れが一気に取れますが、肌への負担は大きくなります。周りの健康な皮膚を剥がしてしまう危険性があるからです。

スクラブ入りの洗顔料でゴシゴシ洗うと肌が傷つき、肌のバリア機能が低下。有害物質が入り込みやすくなります。

また、古い角質を取るゴマージュやピーリングは鼻の黒ずみを取るには有効ですが、やりすぎは肌を傷つけます。週に1~2回をめどに行うのが良いでしょう。

過剰な皮脂は、脂とり紙でとっても、また出るという悪循環を招きます。体の外からでなく中から変える必要がありそうです。

バランスの良い食事・適度な運動から始めましょう

ビタミンはお肌にとって大切な栄養素の一つです。皮脂の分泌を抑え、抗酸化作用で肌の老化も防ぎます。

しかも体の中で作ることはできません。食事で野菜や果物を取ることが大切です。また、麺、お米などの炭水化物、お菓子や飲み物に含まれている砂糖。

これら糖質も皮脂の過剰な分泌につながっています。糖質の分解には、皮脂の過剰分泌を防ぐ役割も持つビタミンBが使われます。

糖質を取りすぎると、その分解にばかり使われ、皮脂の分泌の抑制までに手が回らなくなります。

一方運動は、血液の循環を良くし、体の冷えをやわらげます。

血液によって細胞に生まれ変わるための栄養素は運ばれます。食べ過ぎで蓄積された脂質や糖質を分解し、余分な皮脂の分泌の元を断つ効果もあります。

運動はストレスにも有効です。体がほぐれ、気分はリフレッシュ。体温が上がり、副交感神経が分泌されるからです。

便秘は細胞の生まれ変わりを妨げる

体に取り入れたものを分解し、栄養素を取り出し、残ったゴミが便です。

この便の排出が滞ると腸の吸収力が落ち、必要な栄養分を取り入れることができなくなります。

お肌の生まれ変わりを遅らせ、古い角質が毛穴にたまり、角栓ができやすくなります。
 

スキンケアを見直してみる

皮脂の分泌をコントロールするには、水分と皮脂のバランスが大事。

化粧水、乳液、美容液、クリームといったアイテムで肌に補充しますが、それ以上に大切なのは汚れを落とすということです。

一日中メイクしていた肌は、汗や、油分、剥がれた角質、ほこりなどで汚れています。きれいに洗い落とすのが重要です。

まずは、クレンジングから見直していきましょう。

マイルドな洗浄力のミルククレンジング、クリームタイプのクレンジングが良いでしょう。

オイルクレンジングは、洗浄力が強く、乾燥しやすいのでオイリーの方には良いかもしれはませんが、鼻だけテカるという方は、隠れ乾燥肌の場合が考えられるので避けます。

クルクルと力を込めず優しいタッチで洗いましょう。

洗顔もクレンジングと同様、優しく洗い、ぬるま湯を使います。

お湯は脱脂能力があるのでやめたほうが良いでしょう。洗顔料を使わずにぬるま湯だけで洗顔をすますのも一つです。

それでは物足りないという方は、洗浄力の弱い洗顔料をお勧めします。

酵素の入った洗顔料を使うのも良いでしょう。洗うたびに少しずつ皮脂の塊を酵素が溶かします。クレイタイプのものもおすすめです。

粒子の細かい泥が、毛穴の汚れに吸着し、汚れない毛穴へと導きます。どちらも、週に2~3回の使用が効果的。毎日使うには肌に負担がかかってしまうからです。

できてしまった鼻の黒ずみは、一度できれいにはなりません。毎日のケアで少しずつ改善していくのが良いでしょう。

水分と皮脂のバランスを整え柔らかな肌へ 

セラミド入りの化粧水を使うと乾燥からお肌を守ってくれます。

角栓タイプの毛穴、乾燥による開き毛穴に効果があります。角質層を保湿成分のセラミドで満たし、保護することでトラブルが回避できます。

水分が十分に満たされると、外界からの刺激や有害物質、乾燥から守り、弾むようなハリや透明感のある肌に導いてくれるでしょう。

オイリー毛穴、メラニン毛穴にはビタミンC誘導体入りの化粧水がよいです。

そして最後は乳液やクリームといった油分の入ったアイテムで肌にふたをします。ハンドプッシュをしながらしっかりと肌に浸透させましょう。

鼻の黒ずみがあってもメイクしたい

メイクはスキンケアが浸透したのを確認してから始めましょう。

まずファンデーションの前に下地を使用します。下地で毛穴の黒ずみを隠のです。色のついた下地で、イエローベースのものがいいでしょう。

その後リキッドファンデーションをスポンジで叩き込みます。

薄く塗ることで皮脂崩れを防止。そのあとでフェイスパウダーをつけると、毛穴が目立ちにくく、ふんわりとした仕上がりになります。

黒ずみが出来るのは肌が身を守っているから!ケア方法の見直しを

外部刺激や乾燥から守ろうと、肌は必死になって皮脂を分泌します。身を守るため、過剰に反応しているともいえるでしょう。

皮脂と水分のバランスが健やかな肌を作ります。しかしその原因は肌表面だけでの問題ではありません。

紫外線や、大気中の汚れからくる外部の刺激、食事、運動、洗顔などの生活習慣が絡み合って、体の中の鼻という小さな場所で皮脂のトラブルにつながっています。

これは体からのサインです。見直して体は何を求めているのか、考えてみるのもよいかもしれません。

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